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お気に入りの和歌はありますか? 巻第九

1 :名無氏物語:2006/02/27(月) 18:16:23 ID:hh1tdLdz

お気に入りの和歌を書き込んでください。

過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
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お気に入りの和歌はありますか?巻第二
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お気に入りの和歌はありますか 巻三
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お気に入りの和歌はありますか 巻四
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第八
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2 :名無氏物語:2006/02/27(月) 18:17:19 ID:hh1tdLdz
大井河くだす筏のみなれざをみなれぬ人も恋しかりけり(読人不知「拾遺集」)

3 :名無氏物語:2006/02/27(月) 18:59:55 ID:aqKXv1M6
夕さればいやとほざかり飛ぶ雁の雲より雲に跡ぞきえゆく(玉葉590)

4 :名無氏物語:2006/02/27(月) 19:03:24 ID:pgXMdfWv
今はとて世をのがれけん程よりも思ひこそやれ木の葉ちる比(続後拾遺1045)

5 :名無氏物語:2006/02/27(月) 19:04:03 ID:pgXMdfWv
ももとせの秋のあらしはすぐしきぬいづれの暮の露ときえなん(新古1570)

6 :名無氏物語:2006/02/27(月) 19:12:16 ID:9V/Sqt+Q
山人の峰の桜ををりそへてかへるかざしもにほふはる風(範宗集)

7 :名無氏物語:2006/02/27(月) 19:12:49 ID:9V/Sqt+Q
ながき夜の夢路たえゆく窓のうちに猶のこりける秋のともし火(新勅撰1184)

8 :名無氏物語:2006/02/27(月) 19:14:31 ID:9V/Sqt+Q
はるかなるほどは雲ゐの月日のみ思はぬなかにゆきめぐりつつ(新勅撰999) 

9 :名無氏物語:2006/02/27(月) 19:17:18 ID:j88E7rci
あらたまの年もかはらでたつ春は霞ばかりぞ空にしりける(新勅撰1) 

10 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/02/27(月) 20:47:36 ID:nCT/8wea
風吹けばまづぞ乱るる
色かはる 浅茅が霞にかかるささがに
[紫上・賢木151]

11 :名無氏物語:2006/02/28(火) 08:57:14 ID:bciyteTk
秋の日は糸よりよわきささがにの雲のはたてに荻のうは風(正徹)

12 :名無氏物語:2006/02/28(火) 08:58:08 ID:bciyteTk
露霜にあへずかれ行く秋草の糸よりよわき虫のこゑかな(正徹)

13 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:06:28 ID:OcIdY3Bv
わかの浦あし辺のたづのなくこゑに夜わたる月のかげぞひさしき(新勅撰271)

14 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:16:56 ID:HnRgmB9Q
いづくにも秋の寝覚の夜さむならば恋しき人もたれか恋しき

15 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:17:35 ID:HnRgmB9Q
我も人も恨みたちぬる中なれば今はさこそと哀れなるかな

16 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:18:15 ID:HnRgmB9Q
いくたびの命にむかふ嘆きして憂き果てしらぬ世を尽くすらん

17 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:19:21 ID:HnRgmB9Q
堪へずならん身をさへかけて悲しきはつらさをかぎる今の夕暮

18 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:20:12 ID:HnRgmB9Q
こぼれおちし人の涙をかきやりて我もしほりし夜半ぞ忘れぬ

19 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:20:54 ID:HnRgmB9Q
そのままに添はまし見ましいたづらにをしや哀れやよその年月

20 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:25:53 ID:+cvk3fn6
若の浦に潮みちくれば潟をなみ葦辺をさしてたづ鳴き渡る(山部赤人「万葉集」)

21 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:52:19 ID:tv7tFhXq
ときしもあれ秋やは人にわかるべきあるをみるだにこひしきものを

22 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:52:52 ID:tv7tFhXq
春はなほ我にてしりぬはなざかり心のどけき人はあらじな

23 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:53:31 ID:tv7tFhXq
ことのねにみねのまつ風かよふらしいづれのをよりしらべそめけむ

24 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:54:08 ID:tv7tFhXq
かつみつつかげはなれゆくみづのおもにかくかずならぬ身をいかにせむ

25 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:55:17 ID:tv7tFhXq
あめならでもる人もなきわがやどをあさぢがはらとみるぞかなしき

26 :名無氏物語:2006/02/28(火) 09:56:10 ID:tv7tFhXq
ひとふしにちよをこめたるつゑなればつくともつきじきみがよはひは

27 :名無氏物語:2006/02/28(火) 18:36:26 ID:+ZL7sXiE
うき世をば花みてだにと思へどもなほすぎがたく春風ぞふく(続古今1515)

28 :名無氏物語:2006/02/28(火) 18:47:38 ID:A/s4JOJj
故郷におなじ雲井の月をみば旅の空をやおもひいづらん(待賢門院堀河「久安百首」)

29 :名無氏物語:2006/02/28(火) 18:56:48 ID:4/1lUEU3
月見れば国は同じそ山へなりうつくし妹はへなりたるかも(「万葉集」人麻呂歌集歌)

30 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:14:18 ID:ePpbgyvq
峯の色渓の響もみなながら我が釈迦牟尼の声と姿と(傘松道詠)

31 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:15:02 ID:ePpbgyvq
春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえて冷しかりけり(傘松道詠)

32 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:26:30 ID:y5sdbMB5
消えはつる夕べもかなしあけ暮の夢にまよひし春のふるさと(俊成卿女集)

33 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:27:17 ID:y5sdbMB5
見し人もなきが数そふ露の世にあらましかばの秋の夕暮(続後撰1222)

34 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:28:01 ID:y5sdbMB5
見し人もなきが数そふ露の世にあらましかばの秋の夕暮(続後撰1222)

35 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:28:33 ID:y5sdbMB5
古里も秋はゆふべをかたみとて風のみおくる小野の篠原(新古957)

36 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:29:05 ID:y5sdbMB5
風に散る花ゆゑ悲しうつりゆく色はむなしとそむく世なれど(俊成卿女集)

37 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:29:56 ID:y5sdbMB5
葛の葉のうらみにかへる夢の世をわすれがたみの野辺の秋風(新古1565)

38 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:34:48 ID:M48jkNGR
すまの浦やあまとぶ雲の跡はれて波よりいづる秋の月かげ(玉葉655)

39 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:35:29 ID:M48jkNGR
たのめおきしふるさと人のあともなくふかき木の葉の霜のした道(道家百首)

40 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:36:21 ID:M48jkNGR
あめにますとよをか姫のをとめごが雪に袖ふるさゆる夜の空(道家百首)

41 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:37:03 ID:M48jkNGR
秋のよのたまくらなれし月かげの面影ながらつもる雪かな(道家百首)

42 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:37:38 ID:M48jkNGR
ながめやる空のただぢもかよふやと伊駒の山に雲なへだてそ(洞院摂政家百首)

43 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:38:59 ID:M48jkNGR
よのつねの人より君をたのめとや契かなしき身とむまれけん(続後撰1198)

44 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:43:50 ID:BDpf8hpp
みちのくの忍ぶもぢずり忍びつつ色には出でじ乱れもぞする(寂然[千載])

45 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:44:41 ID:BDpf8hpp
君にかく乱れそめぬとしらせばや心のうちに忍ぶもぢずり(藤原兼実[続拾遺])

46 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:45:29 ID:BDpf8hpp
下にのみ忍ずもぢずりくるしきは心のうちのみだれなりけり(藤原忠良[続古今])

47 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:46:13 ID:BDpf8hpp
誰ゆゑに思ふとか知る初瀬めの手にひく糸のおのれ乱れて(藤原為家[続後拾遺])

48 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:46:49 ID:BDpf8hpp
心のみかぎりしられぬ乱れにていく年月を忍ずもぢずり(後嵯峨院[新後撰])

49 :名無氏物語:2006/02/28(火) 19:47:35 ID:BDpf8hpp
いつの間に乱るる色の見えつらん忍ぶもぢずりころもへずして(後醍醐院[続後拾遺])

50 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/02/28(火) 19:51:17 ID:0bqAxfX/
春の川のりあひ舟のわかき子が昨夜の泊の唄ねたましき[与謝野晶子]

51 :名無氏物語:2006/02/28(火) 20:14:29 ID:P6jmjD2b
けふ桜しづくに我が身いざぬれむ香ごめにさそふ風のこぬまに(後撰56)

52 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:36:52 ID:QE1ztSbB
みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑにみだれむと思ふ我ならなくに(古今724)

53 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:49:16 ID:lyzpJKCe
心こそたへぬ思ひにみだるとも色にな出でそ忍ずもぢずり(藤原藤経[新後拾遺])

54 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:50:02 ID:lyzpJKCe
宮城野の朝露分けて秋萩の色にみだるる忍ぶもぢずり(頓阿[新続古今])

55 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:50:36 ID:lyzpJKCe
山吹の花色衣ぬしやたれとへどこたへずくちなしにして(素性[古今])

56 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:51:13 ID:lyzpJKCe
かひもなし問へど白玉みだれつつ答へぬ袖の露の形見は(民部卿典侍[続拾遺])

57 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:52:01 ID:lyzpJKCe
立ちかへりつれなき世ぞとしりながら人の思ひにまた歎くかな(良実[続古今])

58 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:52:59 ID:lyzpJKCe
人の身も恋にはかへつ夏虫のあらはに燃ゆと見えぬばかりぞ(和泉式部[後拾遺])

59 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:56:04 ID:T6Gl9JSe
涙こぼれ心みだれて言はれぬに恨みのそこぞいとど苦しき

60 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:56:49 ID:T6Gl9JSe
恋しさになりたつ中のながめには面影ならぬ草も木もなし

61 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:57:45 ID:T6Gl9JSe
鳥のゆく夕べの空よそのよには我もいそぎし方はさだめき

62 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:58:32 ID:T6Gl9JSe
あはれにもおのれうけてや霞むらん誰がなす時の春ならなくに

63 :名無氏物語:2006/03/01(水) 03:59:22 ID:T6Gl9JSe
忘れずよみはしの花の木の間より霞みて更けし雲の上の月

64 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:00:22 ID:T6Gl9JSe
花鳥の情はうへのすさびにて心のうちの春ぞ物うき

65 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:03:07 ID:LB7UtW1T
さきにけり風のこぬ間にけふ桜こころのほどに手折りつつみむ(後鳥羽院)

66 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:04:12 ID:LB7UtW1T
けふ桜をらばをらなむ風ふかば夜のまもしらぬ花の木ずゑに(安嘉門院高倉)

67 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:04:44 ID:LB7UtW1T
けふ桜めがれせぬまもそふ老を思ひも出でぬ花の陰かな(正徹)

68 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:05:19 ID:LB7UtW1T
ぬしやたれいさしら露のふぢばかま忘れがたみに秋風ぞふく(為家)

69 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:05:57 ID:LB7UtW1T
もれぬべき袖の涙にしらせばやとへど白玉いはぬならひを(二条為定)

70 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:06:34 ID:LB7UtW1T
ぬしや誰とへど白波春たてば霞にそむる布引の滝(長慶天皇)

71 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:09:51 ID:GRJ96ahD
わかごまとけふにあひくるあやめぐさおひおくるるやまくるなるらむ

72 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:10:25 ID:GRJ96ahD
つくば山いとどしげきにもみぢばはみちみえぬまでちりやしぬらむ

73 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:11:07 ID:GRJ96ahD
秋きぬとめにはさやかにみえねども風のおとにぞおどろかれぬる

74 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:11:39 ID:GRJ96ahD
ひさかたのくものうへにてみる菊はあまつほしとぞあやまたれける

75 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:12:11 ID:GRJ96ahD
心からはなのしづくにそほちつつうくひずとのみとりのなくらむ

76 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:12:44 ID:GRJ96ahD
よしのやまみねのしらゆきむらぎえてけさはかすみのたちわたるかな

77 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:15:38 ID:ES7EPFK4
ぬしやたれ問へどしら玉いはなくにさらばなべてやあはれと思はむ(古今873)

78 :名無氏物語:2006/03/01(水) 04:17:06 ID:ES7EPFK4
てる月をまさ木のつなによりかけてあかず別るる人をつながむ(後撰1081)

79 :名無氏物語:2006/03/01(水) 16:50:29 ID:WcYDfUCg
http://c-docomo.2ch.net/test/-/jsdf/1132732020/i

80 :名無氏物語:2006/03/01(水) 17:51:10 ID:QE1ztSbB
暮れかかる伏見の門田うちなびきほなみをわたるうぢの河舟(京極為教[玉葉])

81 :名無氏物語:2006/03/01(水) 17:57:55 ID:yqtSjuSG
月を見ばおなじ空ともなぐさまでなど古郷の恋しかるらん(続古今883)

82 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:06:59 ID:yqtSjuSG
いかがせん死なば共にとおもふ身におなじかぎりの命ならずは(続古今1207)

83 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:12:01 ID:8uEbtqt+
月出でて今こそかへれ奈呉の江に夕べわするるあまのつり舟(続古今1731)

84 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:12:49 ID:8uEbtqt+
伏見山田面の末を吹く風にほなみをわたる宇治の川舟(洞院摂政家百首)

85 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:13:28 ID:8uEbtqt+
世をばさて何ゆゑ捨てし我なればうきにとまりて月をみるらん(続拾遺608)

86 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:14:19 ID:8uEbtqt+
この山の麓にぞみるくれ竹の葉室の里のよよのおも影(宝治百首)

87 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:15:11 ID:8uEbtqt+
なにゆゑに今まで世にはふる身ぞと心のとへばねこそなかるれ(続古今1857)

88 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:23:33 ID:LmUz/FRG
風かをる花のあたりにきてみれば雲もまがはずみよし野の山(新千載95)

89 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:24:17 ID:LmUz/FRG
咲きそめてわが世に散らぬ花ならばあかぬ心のほどは見てまし(続後拾遺999)

90 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:25:42 ID:LmUz/FRG
山たかみ峯の嵐にちる花の月にあまぎる明けがたの空(新古130)

91 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:26:48 ID:LmUz/FRG
いにしへの春にもかへる心かな雲ゐの花にものわすれせで(続後撰82)

92 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:27:21 ID:LmUz/FRG
枝にちる花こそあらめ鶯のねさへかれゆく春の暮かな(玉葉285)

93 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:28:30 ID:LmUz/FRG
五月雨の雲まの月のはれゆくをしばし待ちける時鳥かな(新古237)

94 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:31:28 ID:GRJ96ahD
足引の山下水の木隠れてたぎつ心をせきぞかねつる(読人不知[古今])

95 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:32:06 ID:GRJ96ahD
涙川おつる水上はやければせきぞかねつる袖のしがらみ(貫之[拾遺])

96 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:33:22 ID:GRJ96ahD
我が恋は海人の苅藻に乱れつつかわく時なき波の下草(俊忠[千載])

97 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:33:53 ID:GRJ96ahD
さゆる夜の槙の板屋のひとり寝に心くだけと霰ふるなり(良経[千載])

98 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:35:10 ID:GRJ96ahD
まばらなる槙の板屋に音はして漏らぬ時雨や木の葉なるらん(俊成[千載])

99 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:35:48 ID:GRJ96ahD
大かたの秋の寝覚のながき夜も君をぞ祈る身を思ふとて(家隆[新古今])

100 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:38:38 ID:Qou40/QT
あまのすむうらみにくちぬいたづらに年をのみ積むなだのすて舟(経朝)

101 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:39:44 ID:Qou40/QT
おしてるや海人の捨てたる難波舟浦の潮干に朽ち残りつつ(家良)

102 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:40:38 ID:Qou40/QT
わが袖は水の下なる石なれや人にしられでかわくまもなし(和泉式部)

103 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:41:19 ID:Qou40/QT
せきかぬる涙の川のはやき瀬は逢ふよりほかのしがらみぞなき(頼政)

104 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:42:01 ID:Qou40/QT
暁は独り寝覚に思ふことあはれ数そふ鴫のはねがき(通具)

105 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:42:49 ID:Qou40/QT
潮満てば入りぬる礒の草なれや見らく少なく恋ふらくの多き(坂上郎女)

106 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:45:22 ID:LmUz/FRG
あやめふく軒端すずしき夕風に山ほととぎす近くなくなり(玉葉347)

107 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:45:59 ID:LmUz/FRG
さもこそは短き夜半の友ならめ臥すかともなく消ゆる蚊遣火(二条院讃岐集)

108 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:46:32 ID:LmUz/FRG
ひとりのみ岩井の水をむすびつつ底なる影も君を待つらし(二条院讃岐集)

109 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:47:09 ID:LmUz/FRG
なく蝉の声もすずしき夕暮に秋をかけたる森の下露(新古271)

110 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:47:55 ID:LmUz/FRG
風そよぐ楢の木陰にたちよればうすき衣ぞまづしられける(二条院讃岐集)

111 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:48:32 ID:LmUz/FRG
あはれなる山田の庵のねざめかな稲葉の風に初かりのこゑ(玉葉598)

112 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:49:09 ID:LmUz/FRG
秋の夜はたづぬる宿に人もなしたれも月にやあくがれぬらん(玉葉670)

113 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:49:46 ID:LmUz/FRG
おほかたの秋の寝覚の露けくはまた誰が袖に有明の月(新古435)

114 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:51:59 ID:8uEbtqt+
むめの花よるは夢にも見てしがな闇のうつつのにほふばかりに(忠度集)

115 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:52:34 ID:8uEbtqt+
さざ浪や志賀の都はあれにしを昔ながらの山ざくらかな(千載66)

116 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:53:24 ID:8uEbtqt+
行きくれて木の下かげを宿とせば花やこよひの主ならまし(平家物語)

117 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:53:57 ID:8uEbtqt+
身のほどに思ひあまれるけしきにていづちともなくゆく蛍かな(忠度集)

118 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:54:28 ID:8uEbtqt+
恋ひ死なん後の世までの思ひ出はしのぶ心のかよふばかりか(新拾遺945)

119 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:55:05 ID:8uEbtqt+
かからじと思ひしことを忍びかね恋に心をまかせはてつる(忠度集)

120 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:56:03 ID:8uEbtqt+
恋ひわたる妹がすみかは思ひ寝の夢路にさへぞはるけかりける(忠度集)

121 :名無氏物語:2006/03/01(水) 18:56:35 ID:8uEbtqt+
たのめつつ来ぬ夜つもりのうらみてもまつより外のなぐさめぞなき(新勅撰852)

122 :名無氏物語:2006/03/01(水) 19:00:52 ID:qj+guMHh
おもひすてて我が身ともなき心にもなほ昔なる山桜かな(藤原忠良[新勅撰]) 

123 :名無氏物語:2006/03/01(水) 19:01:28 ID:qj+guMHh
名をきけば昔ながらの山なれどしぐるる秋は色まさりけり(源順[拾遺])

124 :名無氏物語:2006/03/01(水) 19:02:21 ID:qj+guMHh
あだなれど桜のみこそ故郷の昔ながらの物にはありけれ(紀貫之[拾遺])

125 :名無氏物語:2006/03/01(水) 19:03:01 ID:qj+guMHh
春きてぞ人もとひける山里は花こそ宿のあるじなりけれ(藤原公任[拾遺])

126 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/01(水) 20:15:09 ID:y8RlFB2+
桜花ちりかひくもれ 老いらくの来むといふなる道まがふかに[業平・古今集349]

127 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:30:08 ID:FdY6x/jQ
もろこしも夢に見しかばちかかりきおもはぬ中ぞはるけかりける(兼藝法師「古今集」)

128 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:40:11 ID:y3/yDg5t
入日さす方をながめて和田の原波路に秋を送るけふかな(新拾遺)

129 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:48:31 ID:5NKaqxIQ
夏草のことしげき世にみだされて心の末は道もとほらず

130 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:49:22 ID:5NKaqxIQ
月の入る枕の山は明けそめて軒端をわたるあかつきの雲

131 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:50:20 ID:5NKaqxIQ
長き夜もはや明けがたや近からし寝覚の窓に月ぞめぐれる

132 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:51:05 ID:5NKaqxIQ
山本の田の面よりたつ白鷺の行く方みれば森の一むら

133 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:51:49 ID:5NKaqxIQ
遠方の山は夕日の影はれて軒端の雲は雨おとすなり

134 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:52:20 ID:5NKaqxIQ
白雲はゆふべの山におり乱れなかば消えゆく峰の杉むら

135 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:55:47 ID:4cXcQKnp
風をいたみいはうつなみのおのれのみくだけてものをおもふころかな

136 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:56:31 ID:4cXcQKnp
秋くればたれもいろにぞなりにける人の心につゆやおくらむ

137 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:57:05 ID:4cXcQKnp
ときはなるまつのみどりも春くればいまひとしほのいろまさりけり

138 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:57:44 ID:4cXcQKnp
つれもなくなりゆく人のことのはぞ秋よりさきのもみぢなりける

139 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:58:16 ID:4cXcQKnp
山ざとはふゆぞさびしさまさりける人めもくさもかれぬとおもへば

140 :名無氏物語:2006/03/02(木) 07:58:54 ID:4cXcQKnp
かたきなくおもへるこまにくらぶればみにそふかげはおくれざりけり

141 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:01:37 ID:L2F/KvpV
月影の入るをかぎりに分け行けばいづこかとまり野原しのはら(忠度集)

142 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:02:35 ID:L2F/KvpV
我のみやいふべかりける別れ路は行くもとまるもおなじ思ひを(玉葉1116)

143 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:03:22 ID:L2F/KvpV
風のおとに秋の夜ぶかく寝覚して見はてぬ夢のなごりをぞ思ふ(忠度集)

144 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:04:05 ID:L2F/KvpV
あたら夜の月をひとりぞながめつる思はぬ磯に波枕して(経正集)

145 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:04:38 ID:L2F/KvpV
なごの海の荒れたる朝の島がくれ風にかたよるすがの群鳥(経正集)

146 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:05:23 ID:L2F/KvpV
いかにせん思ひなぐさむかたぞなきあらまし事もかぎりこそあれ(経正集)

147 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:08:10 ID:5ak87p7o
散りかかる紅葉の色はふかけれど渡ればにごる山川の水(新古540)

148 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:08:58 ID:5ak87p7o
世にふるは苦しきものを槙の屋にやすくも過ぐる初時雨かな(新古590)

149 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:09:31 ID:5ak87p7o
難波潟汀の蘆は霜がれてなだの捨舟あらはれにけり(続後拾遺444)

150 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:10:04 ID:5ak87p7o
我が袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らねかわく間ぞなき(千載760)

151 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:10:42 ID:5ak87p7o
みるめこそ入りぬる磯の草ならめ袖さへ波の下に朽ちぬる(新古1084)

152 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:11:13 ID:5ak87p7o
涙川たぎつ心のはやき瀬をしがらみかけてせく袖ぞなき(新古1120)

153 :名無氏物語:2006/03/02(木) 08:16:23 ID:FUqSBYOm
潮満てば入りぬる礒の草なれや見らく少なく恋ふらくの多き(作者不明記「万葉」7-1394)

154 :名無氏物語:2006/03/02(木) 19:36:59 ID:U2gzoBK7
あはれあはれはかなかりける契りかな唯うたたねの春の夜の夢(新勅撰979)

155 :名無氏物語:2006/03/02(木) 19:48:47 ID:OnAKjwkw
をしむともなみだに月も心からなれぬる袖に秋をうらみて(新古1764)

156 :名無氏物語:2006/03/02(木) 19:49:36 ID:OnAKjwkw
真柴たく笹のいほりの夕けぶりいとどかすかに吹く嵐かな(俊成卿女集)

157 :名無氏物語:2006/03/02(木) 19:50:43 ID:OnAKjwkw
めぐりあはむわがかねごとの命だに心にかなふ春のくれかは(新勅撰1054)

158 :名無氏物語:2006/03/02(木) 19:58:24 ID:oQOd/Pee
さてもまたしのばむとこそ思ひつれたが心よりおつるなみだぞ(続後撰679)

159 :名無氏物語:2006/03/02(木) 19:59:04 ID:oQOd/Pee
甲斐がねははや雪しろし神な月しぐれてこゆるさやの中山(続後撰1309)

160 :名無氏物語:2006/03/02(木) 19:59:51 ID:oQOd/Pee
いかにせん身にななそぢのすぎにしを昨日もおもへば今日もくれぬる(続古今1811)

161 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:05:04 ID:uKWd9Xeb
あさ日山いつしか春の景色にて霞をながす宇治の河浪(正治初度百首)

162 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:05:49 ID:uKWd9Xeb
いづかたの梅の立ち枝に風ふれて思はぬ袖に香をとどむらん(正治初度百首)

163 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:06:35 ID:uKWd9Xeb
をる袖にしまざりけりな梅の花思ふこころのふかさばかりは(小侍従集)

164 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:07:11 ID:uKWd9Xeb
いかなればそのかみ山のあふひ草年はふれども双葉なるらん(新古183)

165 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:07:49 ID:uKWd9Xeb
おり立ちてつむべきなぎの葉もみえず田中の井戸に五月雨のころ(正治初度百首)

166 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:08:35 ID:uKWd9Xeb
まれにあふ秋の七日のくれはとりあやなくやがて明けぬこの夜は(玉葉477)

167 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:11:35 ID:4cXcQKnp
こひしさはおなじ心にあらずともこよひの月をきみみざらめや

168 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:12:26 ID:4cXcQKnp
あたら夜の月とはなとをおなじくはあはれしれらむ人にみせばや

169 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:13:14 ID:4cXcQKnp
ねの日しにしめつるのべのひめこまつひかでやちよのかげをまたまし

170 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:13:56 ID:4cXcQKnp
あまつかぜふけひのうらにゐるたづのなどかくもゐにかへらざるべき

171 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:14:33 ID:4cXcQKnp
むらながらみゆるにしきは神な月まだ山風のたたぬなりけり

172 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:15:05 ID:4cXcQKnp
水のおもにてる月なみをかぞふればこよひぞ秋のもなかなりける

173 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:20:43 ID:s/yrpU6u
春の夜のおぼろ月夜やこれならん霞にくもる有明の空(新勅撰1-47)

174 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:21:55 ID:s/yrpU6u
かすみつつ花ちる峯の朝ぼらけのちにや風のうさもしられん(続古今2-149)

175 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:22:30 ID:s/yrpU6u
春風にしられぬ花やのこるらんなほ雲かかる小初瀬の山(続古今2-145)

176 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:23:35 ID:s/yrpU6u
ほととぎすなれも心やなぐさまぬ姨捨山の月になく夜は(新後撰3-191)

177 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:24:18 ID:s/yrpU6u
時鳥すぎつる方の雲間よりなほ眺めよと出づる月かげ(玉葉3-330)

178 :名無氏物語:2006/03/02(木) 20:25:16 ID:s/yrpU6u
忘れじな難波の秋のよはの空こと浦にすむ月は見るとも(新古4-400)

179 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/02(木) 20:38:07 ID:I4n2gWf5
春深き色にもあるかな 住江の底も緑に見ゆる赤松
[後選集111]

180 :名無氏物語:2006/03/02(木) 21:46:18 ID:SA1acOqy
生え際に 触れると怒る 若大将

181 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:08:35 ID:ov8ztFoo
しほたるる我が身のかたはつれなくてこと浦にこそけぶりたちけれ(道命法師)

182 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:12:29 ID:ov8ztFoo
月もなほわが身のかたやかすめるとこと浦にすむあまにとはばや(平親清四女)

183 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:13:29 ID:ov8ztFoo
秋の月ここをあかしとおもへどもこと浦にすむ人もみるらむ(中園公賢)

184 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:14:21 ID:ov8ztFoo
明石がた猶やたづねん秋の夜のこと浦にすむ月もかくやと(後宇多院)

185 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:19:27 ID:bDHzKmXC
吹きはらふ嵐ののちの高嶺より木の葉くもらで月や出づらん(新古6-593)

186 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:20:05 ID:bDHzKmXC
冬の夜はあまぎる雪に空さえて雲の波路にこほる月かげ(新勅撰6-402)

187 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:20:36 ID:bDHzKmXC
しらざりし八十瀬の浪を分け過ぎてかたしくものは伊勢の浜荻(新古10-944)

188 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:21:27 ID:bDHzKmXC
都をば天つ空とも聞かざりき何ながむらむ雲のはたてを(新古10-959)

189 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:22:02 ID:bDHzKmXC
夜はの月われのみおくる山路ぞとなれし都の友につげこせ(玉葉8-1136)

190 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:22:38 ID:bDHzKmXC
思ひ寝の夢になぐさむ恋なれば逢はねど暮の空ぞまたるる(千載14-898)

191 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:25:10 ID:4tqo5q1b
さ夜更けて宿もる犬の声たかし村静かなる月の遠かた

192 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:25:56 ID:4tqo5q1b
響きくる松のうれより吹き落ちて草に声やむ山の下風

193 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:27:12 ID:4tqo5q1b
田の面より山もとさして行く鷺の近しと見ればはるかにぞ飛ぶ

194 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:27:45 ID:4tqo5q1b
寺深き寝覚の山は明けもせで雨夜の鐘の声ぞしめれる

195 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:28:16 ID:4tqo5q1b
夜の雨に心はなりて思ひやる千里の寝覚ここにかなしも

196 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:29:02 ID:4tqo5q1b
浦風はみなとのあしに吹きしをり夕暮しろき波のうへの雨

197 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:32:49 ID:bWQh08BE
こひしさはおなじ心にあらずともこよひの月をきみみざらめや

198 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:33:46 ID:bWQh08BE
ちはやぶるかものかはぎりきるなかにしるきはすれるころもなりけり

199 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:34:49 ID:bWQh08BE
わがやどのかきねや春をへだつらむなつきにけりとみゆるうのはな

200 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:35:28 ID:bWQh08BE
ちぎりけむ心ぞつらきたなばたのとしにひとたびあふはあふかは

201 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:36:01 ID:bWQh08BE
たれをかもしる人にせむたかさごのまつもむかしのともならなくに

202 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:36:54 ID:bWQh08BE
君こふるなみだのとこにみちぬれば身をつくしとぞわれはなりぬる

203 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:40:16 ID:RTTD0FsW
ふるさとを独り別るる夕べにもおくるは月のかげとこそきけ(式子内親王[千載])

204 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:45:30 ID:RTTD0FsW
木の間もる有明の月のおくらずは独りや山の峰を出でまし(覚性法親王[千載])

205 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:46:30 ID:RTTD0FsW
立ちかへり又きさらぎの空さえてあまぎる雪にかすむ山の端(為兼[新拾遺])

206 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:47:13 ID:RTTD0FsW
よしあしと人に語るな難波潟こと浦にすむあまのしわざを(玄円[新千載])

207 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:48:24 ID:RTTD0FsW
世の中を何にたとへむ朝びらき榜ぎにし船の跡なきごとし(沙彌満誓[万葉])

208 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:56:31 ID:r6liYpiW
春深み井手の川波立ち返り見てこそ行かめ山吹の花

209 :名無氏物語:2006/03/03(金) 03:57:44 ID:r6liYpiW
ほのぼのと有明けの月の月影に紅葉吹きおろす山颪の風

210 :名無氏物語:2006/03/03(金) 18:30:03 ID:viZ0pW+F
あかざりし君がにほひの恋しさに梅の花をぞ今朝は折りつる(拾遺1005)

211 :名無氏物語:2006/03/03(金) 19:00:40 ID:viZ0pW+F
夜もすがら思ひやるかな春雨に野べの若菜のいかにもゆらん(玉葉14)

212 :名無氏物語:2006/03/03(金) 19:05:55 ID:1rLUdl0H
あはれにも衣うつなりふしみ山松風さむき秋のねざめに(慈円)

213 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:12:32 ID:viZ0pW+F
春はなほこぬ人またじ花をのみ心のどかに見てをくらさん(続拾遺87)

214 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:13:09 ID:viZ0pW+F
命あらばまたもあひみむ春なれどしのびがたくてくらす今日かな(千載123)

215 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:16:44 ID:viZ0pW+F
とこ夏の花もわすれて秋風を松のかげにてけふは暮れぬる(千載207) 

216 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:19:29 ID:viZ0pW+F
夕ぐれは荻ふく風の音まさる今はたいかに寝覚せられん(新古303)

217 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:20:38 ID:viZ0pW+F
松風はいかでしるらん秋の夜の寝覚せらるるをりにしもふく(玉葉540)

218 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:24:28 ID:viZ0pW+F
いつのまに紅葉しぬらん山ざくら昨日か花の散るををしみし(新古523)

219 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:25:26 ID:viZ0pW+F
霧たちて秋はてぬめり紅葉ばも風の心にまかせてやみん(新続古今593)

220 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:26:31 ID:viZ0pW+F
もみぢ葉をなにをしみけむ木の間よりもりくる月は今夜こそみれ(新古592)

221 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:27:07 ID:viZ0pW+F
ひとめさへ霜がれにける宿なればいとど有明の月ぞさびしき(玉葉912)

222 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:28:11 ID:viZ0pW+F
わたつみも雪げの水はまさりけりをちの島々見えずなりゆく(拾遺1152)

223 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:28:47 ID:viZ0pW+F
春くれば散りにし花も咲きにけりあはれ別れのかからましかば(千載545)

224 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:29:27 ID:viZ0pW+F
いかなれや花のにほひもかはらぬを過ぎにし春の恋しかるらん(後拾遺891)

225 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:29:58 ID:viZ0pW+F
ながめつつ我が思ふことは日ぐらしに軒の雫のたゆるよもなし(新古1801)

226 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:31:25 ID:viZ0pW+F
世にふるに物思ふとしもなけれども月に幾たびながめしつらむ(拾遺432)

227 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:32:44 ID:viZ0pW+F
おほかたの秋くるからに身にちかくならす扇の風ぞかはれる(後拾遺237)

228 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:33:53 ID:viZ0pW+F
おぼつかないづこなるらん虫のねをたづねば草の露やみだれん(拾遺178)

229 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:34:39 ID:viZ0pW+F
世の中にあらましかばと思ふ人なきが多くもなりにけるかな (拾遺1299)

230 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:35:11 ID:viZ0pW+F
もちながら千世をめぐらんさか月の清き光はさしもかけなん(拾遺1153)

231 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:35:47 ID:viZ0pW+F
春すぎてちりはてにける梅の花ただかばかりぞ枝にのこれる(拾遺1063)

232 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:36:29 ID:viZ0pW+F
見ても又またも見まくのほしかりし花の盛りはすぎやしぬらん(新古1460)

233 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:41:51 ID:viZ0pW+F
かみな月風に紅葉のちる時はそこはかとなく物ぞかなしき(新古552)

234 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:42:22 ID:viZ0pW+F
年をへて思ふ心のしるしにぞ空もたよりの風はふきける(新古998)

235 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:43:22 ID:viZ0pW+F
かた時もわすれやはするつらかりし心の更にたぐひなければ(新勅撰930)

236 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/03(金) 20:44:33 ID:7DgCJETO
紅のはつ花ぞめの 色深く思いひし心われ忘れめや
[古今集723]

237 :名無氏物語:2006/03/03(金) 20:54:54 ID:viZ0pW+F
ひねもすにふる春雨やいにしへをこふる袂のしづくなるらん(玉葉2302)

238 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:07:04 ID:viZ0pW+F
かくばかりへがたく見ゆる世の中にうらやましくもすめる月かな(拾遺435)

239 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:08:01 ID:viZ0pW+F
百敷の内のみつねに恋しくて雲の八重たつ山はすみうし(新古1719)

240 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:08:33 ID:viZ0pW+F
白露のあした夕におく山のこけの衣は風もさはらず(新古1627)

241 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:19:23 ID:viZ0pW+F
逢坂の関の岩かどふみならし山たちいづるきりはらの駒(拾遺169)

242 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:21:39 ID:viZ0pW+F
恋しくは夢にも人をみるべきに窓うつ雨に目をさましつつ(後拾遺1015)

243 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:22:20 ID:viZ0pW+F
思ひやる心も空になりにけり独り有明の月をながめて(新勅撰957)

244 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:24:22 ID:viZ0pW+F
君が代のはるかにみゆる旅なれば祈りてぞゆく生の松原(続古今824)

245 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:24:58 ID:viZ0pW+F
恋しさにぬる夜なけれど世の中のはかなき時は夢とこそみれ(後拾遺577)

246 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:25:45 ID:viZ0pW+F
身にかへてあやなく花を惜しむかな生けらばのちの春もこそあれ(拾遺54)

247 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:26:15 ID:viZ0pW+F
あづまぢの野ぢの雪まをわけてきてあはれ都の花をみるかな(拾遺1049)

248 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:26:45 ID:viZ0pW+F
ゆきてみん深山がくれの遅桜あかずくれぬる春のかたみに(風雅297)

249 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:34:03 ID:viZ0pW+F
一重だにあかぬにほひをいとどしく八重かさなれる山吹の花(詞花45)

250 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:37:28 ID:viZ0pW+F
夏くれば山ほととぎす鳴きやせむと思ふ心ぞ目はさましける(長能集)

251 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:38:03 ID:viZ0pW+F
さばへなす荒ぶる神もおしなべて今日はなごしの祓なりけり(拾遺134)

252 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:38:46 ID:viZ0pW+F
袖ひちて我が手にむすぶ水のおもに天つ星合の空をみるかな(新古316)

253 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:40:10 ID:viZ0pW+F
ひぐらしのなく夕暮ぞうかりけるいつもつきせぬ思ひなれども(新古369)

254 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:44:04 ID:viZ0pW+F
都にも人やまつらん石山の峰にのこれる秋の夜の月(新古1514)

255 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:53:04 ID:viZ0pW+F
わぎもこがかけて待つらん玉づさをかきつらねたる初雁の声(後拾遺274)

256 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:54:06 ID:viZ0pW+F
あられふる交野の御野の狩ころもぬれぬ宿かす人しなければ(詞花152)

257 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:54:42 ID:viZ0pW+F
我といへば稲荷の神もつらきかな人のためとはいのらざりしを(拾遺1267)

258 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:56:16 ID:viZ0pW+F
いとふとは知らぬにあらず知りながら心にもあらぬ心なりけり(後拾遺713)

259 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:56:57 ID:viZ0pW+F
うきことも恋しきことももろともに我が身をのみも知る心かな(長能集)

260 :名無氏物語:2006/03/03(金) 21:59:00 ID:viZ0pW+F
雪をうすみ垣根につめるからなづななづさはまくのほしき君かな(拾遺1021)

261 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:11:02 ID:viZ0pW+F
わかくさの妹がきなれの夏ごろもかさねもあへず明くる東雲(続詞花集)

262 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:11:37 ID:viZ0pW+F
やはらかにぬる夜もなくて別れぬる夜々の手枕いつかわすれん(千載783)

263 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:15:08 ID:viZ0pW+F
老いらくの命のあまり長くして君にふたたび別れぬるかな(千載554)

264 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:15:59 ID:viZ0pW+F
うきことは我が身一つのうきなれば処かへてもかひなかりけり(長能集)

265 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:19:34 ID:viZ0pW+F
きえかへりあるかなきかの我が身かなうらみてかへる道芝の露(新古1188)

266 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:20:09 ID:viZ0pW+F
折りにこと思ひやすらん花桜ありしみゆきの春を恋ひつつ(新古1452)

267 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:21:32 ID:viZ0pW+F
紫の雲のかけても思ひきや春の霞になして見むとは(後拾遺541)

268 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:23:01 ID:1rLUdl0H
ちりぬともなにをしみけん卯花のかきねの春の色ならぬかは(寂蓮)

269 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:23:06 ID:viZ0pW+F
きのふかも霰ふりしは信楽の外山の霞春めきにけり(詞花2)

270 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:24:39 ID:viZ0pW+F
風ふけば室の八島の夕煙心の空にたちにけるかな(新古1010)

271 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:25:31 ID:viZ0pW+F
人しれずおつる涙のつもりつつ数かくばかりなりにけるかな(拾遺878)

272 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:26:08 ID:viZ0pW+F
命あらば逢ふよもあらん世の中になど死ぬばかりおもふ心ぞ(詞花195)

273 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:26:55 ID:viZ0pW+F
しばし待てまだ夜はふかし長月の有明の月は人まどふなり(新古1182)

274 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:27:29 ID:viZ0pW+F
萩の葉や露のけしきもうちつけにもとより変はる心あるものを(新古1347)

275 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:28:04 ID:viZ0pW+F
野べみればやよひの月のはつるまでまだうら若きさいたづまかな(後拾遺149)

276 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:28:40 ID:viZ0pW+F
秋はなほ夕まぐれこそただならね荻のうは風はぎのした露(義孝集)

277 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:29:28 ID:viZ0pW+F
露くだる星合の空をながめつついかで今年の秋をくらさむ(義孝集)

278 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:32:51 ID:viZ0pW+F
わびぬればつれなし顔はつくれども袂にかかる雨のわびしさ(義孝集)

279 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:33:30 ID:viZ0pW+F
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひぬるかな(後拾遺669)

280 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:35:18 ID:viZ0pW+F
人しれぬ心ひとつをなげきつつ黄楊の小櫛をさすかひぞなき(義孝集)

281 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:36:00 ID:viZ0pW+F
夕まぐれ木しげき庭をながめつつ木の葉とともにおつる涙か(詞花396)

282 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:54:24 ID:viZ0pW+F
夢ならで夢なることをなげきつつ春のはかなき物思ふかな(義孝集)

283 :名無氏物語:2006/03/03(金) 22:59:35 ID:viZ0pW+F
春雨も年にしたがふ世の中にいまはふるよと思ふかなしな(義孝集)

284 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:05:03 ID:viZ0pW+F
しかばかりちぎりしものをわたり川かへるほどには忘るべしやは(後拾遺598)

285 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:05:37 ID:viZ0pW+F
時雨とは千ぐさの花ぞちりまがふなにふる里の袖ぬらすらん(後拾遺500)

286 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:06:12 ID:viZ0pW+F
きてなれしころもの袖もかわかぬに別れし秋になりにけるかな(後拾遺600)

287 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:08:12 ID:viZ0pW+F
谷の戸をとぢやはてつる鶯のまつにおとせで春のくれぬる(千載1061)

288 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:08:48 ID:viZ0pW+F
から衣花のたもとにぬぎかへよ我こそ春の色はたちつれ(新古1483)

289 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:09:48 ID:viZ0pW+F
此の世をば我が世とぞ思ふ望月の虧たる事も無しと思へば(小右記)

290 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:10:33 ID:viZ0pW+F
春きてぞ人もとひける山里は花こそ宿のあるじなりけれ(拾遺1015)

291 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:12:07 ID:viZ0pW+F
うれしくも桃の初花みつるかなまたこん春もさだめなき世に(公任集)

292 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:12:56 ID:viZ0pW+F
うき世をば峰の霞やへだつらんなほ山里はすみよかりけり(千載1059)

293 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:14:10 ID:viZ0pW+F
卯の花のちらぬかぎりは山里の木の下闇もあらじとぞ思ふ(玉葉302)

294 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:15:10 ID:viZ0pW+F
天の川のちの今日だにはるけきをいつともしらぬ船出かなしな(拾遺1093)

295 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:15:47 ID:viZ0pW+F
いづかたに秋のゆくらん我が宿にこよひばかりの雨やどりせよ(金葉三奏本258)

296 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:24:04 ID:viZ0pW+F
朝まだき嵐の山のさむければ紅葉の錦きぬ人ぞなき(拾遺210)

297 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:24:35 ID:viZ0pW+F
霜おかぬ袖だにさゆる冬の夜に鴨のうは毛を思ひこそやれ(拾遺230)

298 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:25:46 ID:viZ0pW+F
天つ空とよのあかりに見し人のなほ面影のしひて恋しき(新古今1004)

299 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:26:41 ID:viZ0pW+F
滝の音はたえて久しくなりぬれど名こそながれてなほきこえけれ(千載1035)

300 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:30:16 ID:viZ0pW+F
秋の月影のどけくも見ゆるかなこや長きよの契りなるらむ(公任集)

301 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:31:11 ID:viZ0pW+F
いまはただ君が御かげをたのむかな雲がくれにし月を恋ひつつ(続拾遺1302)

302 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:31:53 ID:viZ0pW+F
ここにきえかしこにむすぶ水の泡のうき世にめぐる身にこそありけれ(千載1202)

303 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:32:26 ID:viZ0pW+F
ゆきかへる旅に年ふる雁がねはいくその春をよそに見るらむ(後拾遺69)

304 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:34:02 ID:viZ0pW+F
ちりのこる花もやあるとうちむれて深山がくれを尋ねてしがな(新古167)

305 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:34:45 ID:viZ0pW+F
秋はつるさよふけがたの月みれば袖ものこらず露ぞおきける(新古486)

306 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:35:17 ID:viZ0pW+F
かへるさの道やは変はる変はらねどとくるにまどふ今朝の淡雪(後拾遺671)

307 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:35:49 ID:viZ0pW+F
明けぬれば暮るるものとはしりながらなほ恨めしき朝ぼらけかな(後拾遺672)

308 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:36:24 ID:viZ0pW+F
つれづれと思へばながき春の日にたのむこととはながめをぞする(後拾遺798)

309 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:36:56 ID:viZ0pW+F
須磨のあまの浪かけ衣よそにのみきくは我が身になりにけるかな(新古1041)

310 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:37:34 ID:viZ0pW+F
つれづれと思へばながき春の日にたのむこととはながめをぞする(後拾遺798)

311 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:38:14 ID:1rLUdl0H
暮れぬとて何をしみけむ秋の色は梢にのこる神無月かな(加藤千蔭)

312 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:38:30 ID:viZ0pW+F
露にだに心おかるな夏萩の下葉の色よそれならずとも(風雅1340)

313 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:39:09 ID:viZ0pW+F
わかれての四とせの春の春ごとに花の都を思ひおこせよ(後拾遺465)

314 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:39:17 ID:1rLUdl0H
身にかへて惜しむにとまる花ならばけふや我が世の限りならまし(源俊頼[詞花])


315 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:40:16 ID:viZ0pW+F
この世にはすむべきほどやつきぬらむ世の常ならず物のかなしき(千載1094)

316 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:41:30 ID:viZ0pW+F
あかざりし花をや春も恋ひつらんありし昔を思ひ出でつつ(新古761)

317 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:43:04 ID:viZ0pW+F
ほしもあへぬ衣の闇にくらされて月ともいはずまどひぬるかな(新古808)

318 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:43:39 ID:viZ0pW+F
限りあればけふぬぎすてつ藤衣はてなきものは涙なりけり(拾遺1293)

319 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:44:09 ID:viZ0pW+F
あさがほを何はかなしと思ひけん人をも花はさこそみるらめ(拾遺1283)

320 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:44:45 ID:viZ0pW+F
さ月やみくらはし山の時鳥おぼつかなくもなきわたるかな(拾遺124)

321 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:45:19 ID:viZ0pW+F
葉をしげみと山の影やまがふらん明くるもしらぬ日ぐらしのこゑ(新勅撰187)

322 :名無氏物語:2006/03/03(金) 23:56:09 ID:viZ0pW+F
いかでかは思ひありとはしらすべき室の八島のけぶりならでは(実方集)

323 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:07:24 ID:kJcvZHz7
かくとだにえやはいぶきのさしも草さしもしらじなもゆる思ひを(後拾遺612)

324 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:14:39 ID:kJcvZHz7
ながむるをたのむことにて明かしてきただかたぶきし月をのみ見て(玉葉1362)

325 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:15:43 ID:kJcvZHz7
あけがたき二見の浦による浪の袖のみぬれておきつ島人(新古1167)

326 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:17:05 ID:kJcvZHz7
おきて見ば袖のみぬれていとどしく草葉の玉のかずやまさらん(新古1183)

327 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:24:14 ID:kJcvZHz7
我がためはたな井の清水ぬるけれど猶かきやらんさてはすむやと(拾遺670)

328 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:24:55 ID:kJcvZHz7
時のまも心は空になるものをいかですぐしし昔なるらん(拾遺850)

329 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:25:42 ID:kJcvZHz7
わすれずよまたわすれずよ瓦屋の下たくけぶり下むせびつつ(後拾遺707)

330 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:26:45 ID:kJcvZHz7
何せんに命をかけてちかひけんいかばやと思ふ折もありけり(拾遺871)

331 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:28:27 ID:kJcvZHz7
浦風になびきにけりな里の海人のたく藻のけぶり心よわさは(後拾遺706)

332 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:29:03 ID:kJcvZHz7
中々に物思ひそめて寝ぬる夜ははかなき夢もえやは見えける(新古1158)

333 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:29:53 ID:kJcvZHz7
墨染のころもうき世の花ざかりをり忘れても折りてけるかな(新古760)

334 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:37:02 ID:kJcvZHz7
見んといひし人ははかなくきえにしをひとり露けき秋の花かな(後拾遺570)

335 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:38:04 ID:kJcvZHz7
舟ながらこよひばかりは旅寝せむ敷津の浪に夢はさむとも(新古916)

336 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:45:08 ID:kJcvZHz7
ちはやぶるいつきの宮の旅寝にはあふひぞ草の枕なりける(千載970)

337 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:45:41 ID:kJcvZHz7
衣での山ゐの水に影みえしなほそのかみの春ぞ恋しき(新古1797)

338 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:46:12 ID:kJcvZHz7
むべしこそかへりし空もかすみつつ花のあたりは立ち憂かりしか(実方集)

339 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:46:45 ID:kJcvZHz7
むかし見し心ばかりをしるべにて思ひぞおくる生の松原(千載476)

340 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:47:15 ID:kJcvZHz7
やすらはで思ひたちにし東路にありけるものをはばかりの関(後拾遺1136)

341 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:47:51 ID:kJcvZHz7
桜がり雨はふりきぬおなじくは濡るとも花のかげにやどらん(撰集抄)

342 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:49:08 ID:kJcvZHz7
荻の葉のそよとつげしはいつなれや晦日のすぐる夜半の秋風(輔尹集)

343 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:49:45 ID:kJcvZHz7
もろともに出でずは憂しと契りしをいかがなりにし山の端の月(輔尹集)

344 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:50:47 ID:kJcvZHz7
君まつと山のはいでて山のはに入るまで月をながめつるかな(金葉三奏本402)

345 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:52:53 ID:kJcvZHz7
いづれをかわきて折らまし山桜心うつらぬ枝しなければ(後拾遺89)

346 :名無氏物語:2006/03/04(土) 00:58:28 ID:kJcvZHz7
あしひきの山郭公里なれてたそかれ時に名のりすらしも(拾遺1076)

347 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:00:10 ID:kJcvZHz7
おほぢ父むまごすけちか三代までにいただきまつるすべらおほん神(後拾遺1161)

348 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:17:27 ID:kJcvZHz7
花みにと人は山べに入りはてて春は都ぞさびしかりける(後拾遺103)

349 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:18:36 ID:kJcvZHz7
ふるさとは浅茅が原とあれはてて夜すがら虫のねをのみぞなく(後拾遺270)

350 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:19:10 ID:kJcvZHz7
ほどもなくくるると思ひし冬の日の心もとなきをりもありけり(詞花231)

351 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:21:42 ID:kJcvZHz7
わするなよわするときかばみ熊野の浦の浜木綿うらみかさねん(後拾遺885)

352 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:22:00 ID:imzoeo6S
いつのまにもみぢしぬらむ昨日こそ時雨そめしか神なびのもり(衣笠家良)

353 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:23:09 ID:kJcvZHz7
春雨はふりにし人のかたみかもなげきもえいづるここちこそすれ(道命阿闍梨集)

354 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:25:35 ID:kJcvZHz7
おくれじと思へど死なぬ我が身かなひとりやしらぬ道をゆくらん(千載553)

355 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:26:21 ID:kJcvZHz7
別れぢはこれやかぎりの旅ならん更にいくべき心地こそせね(新古872)

356 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:26:57 ID:kJcvZHz7
故郷の住みうかりしにあくがれていづちともなき旅の空かな(新千載785)

357 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:37:37 ID:kJcvZHz7
かくてだになほあはれなる奥山に君こぬ夜々をおもひしらなん(千載1062)

358 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:38:07 ID:kJcvZHz7
わかめ刈る春や来ぬらむこゆるぎの磯のあま人波にまじれり(万代集)

359 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:39:16 ID:kJcvZHz7
春のうちは塵つもるとも清めせじ花にけがるる宿と言はれむ(兼澄集)

360 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:41:12 ID:kJcvZHz7
ちりはてて後やかへらんふる郷もわすられぬべき山ざくらかな(後拾遺125)

361 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:57:17 ID:kJcvZHz7
わが宿にさきみちにけり桜花ほかには春もあらじとぞ思ふ(後拾遺126)

362 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:58:57 ID:kJcvZHz7
山里にちりはてぬべき花ゆゑに誰とはなくて人ぞまたるる(後拾遺135)

363 :名無氏物語:2006/03/04(土) 01:59:51 ID:kJcvZHz7
山たかみ松にかかれる藤のはな空よりおつる波かとぞみる(続詞花集)

364 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:14:09 ID:kJcvZHz7
卯の花にさきこめられて山里に恋ひし都もわすられにけり(道済集)

365 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:15:10 ID:kJcvZHz7
夏衣きていくかにかなりぬらむ残れる花は今日もちりつつ(新古178)

366 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:16:00 ID:kJcvZHz7
いとどしくなぐさめがたき夕暮に秋とおぼゆる風ぞふくなる(後拾遺318)

367 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:16:58 ID:kJcvZHz7
おもひかねわかれし野辺をきてみれば浅茅が原に秋風ぞふく(詞花337)

368 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:17:35 ID:kJcvZHz7
心こそあくがれにけれ秋の夜の夜ぶかき月をひとり見しより(新古406)

369 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:19:06 ID:kJcvZHz7
大空のつねより広く見ゆるかなちれる雲なくてりみてる月(道済集)

370 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:20:09 ID:kJcvZHz7
朝ぼらけ雪ふる里を見わたせば山の端ごとに月ぞのこれる(後拾遺406)

371 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:29:39 ID:kJcvZHz7
ぬれぬれもなほ狩りゆかむはし鷹のうはげの雪をうち払ひつつ(金葉281)

372 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:30:13 ID:kJcvZHz7
しのぶれば涙ぞしるきくれなゐに物思ふ袖はそむべかりけり(詞花219)

373 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:30:58 ID:kJcvZHz7
人しれぬ恋にし死なばおほかたの世のはかなきと人や思はん(後拾遺780)

374 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:33:56 ID:kJcvZHz7
衣手のかわくまもなきいにしへの五月雨よりや恋ひはじめけん(道済集)

375 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:34:56 ID:kJcvZHz7
ある時はうきことしげき古郷にいそぐや何の心なるらん(道済集)

376 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:56:07 ID:kJcvZHz7
さびしさに家出しぬべき山里をこよひの月に思ひとまりぬ(詞花296)

377 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:57:30 ID:kJcvZHz7
いたづらに寝ては明かせともろともに君がこぬ夜の月はみざりき(新古1516)

378 :名無氏物語:2006/03/04(土) 02:58:34 ID:kJcvZHz7
行末のしるしばかりに残るべき松さへいたく老いにけるかな(拾遺461)

379 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:01:23 ID:kJcvZHz7
春風はのどけかるべし八重よりもかさねてにほへ山ぶきの花(拾遺1059)

380 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:03:42 ID:kJcvZHz7
まだしらぬ古郷人はけふまでにこむとたのめし我を待つらむ(新古909)

381 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:04:31 ID:kJcvZHz7
ながむるに物思ふことのなぐさむは月はうき世の外よりやゆく(拾遺434)

382 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:08:07 ID:kJcvZHz7
秋風にこゑよわりゆく鈴虫のつひにはいかがならんとすらん(後拾遺272)

383 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:09:12 ID:auP4LdhE
身にかへてつらきと何に思ふらん生けらばなびく人もこそあれ(藤原実家[月詣集])

384 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:09:58 ID:auP4LdhE
秋風の木葉の色にうつりきぬ昨日か花のはるの山水(三条西実隆)

385 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:12:00 ID:kJcvZHz7
おくれゐて何か明日まで世にもへん今日をわが日にまづやなさまし(匡衡集)

386 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:12:30 ID:kJcvZHz7
夜もすがら昔のことを見つるかな語るやうつつありし夜や夢(新古824)

387 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:13:32 ID:kJcvZHz7
川舟にのりて心のゆく時はしづめる身とも思ほえぬかな(後拾遺973)

388 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:14:04 ID:kJcvZHz7
山たかみ都の春を見わたせばただひとむらの霞なりけり(後拾遺38)

389 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:14:36 ID:kJcvZHz7
思ひ出でもなきふるさとの山なれど隠れゆくはたあはれなりけり(金葉三奏本528)

390 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:18:04 ID:kJcvZHz7
むめが香を夜はの嵐のふきためて槙の板戸のあくる待ちけり(後拾遺53)

391 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:19:01 ID:kJcvZHz7
山里の家ゐは霞こめたれど垣根の柳すゑは外にみゆ(拾遺1031)

392 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:22:23 ID:kJcvZHz7
ここにこぬ人もみよとて桜花水の心にまかせてぞやる(後拾遺145)

393 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:31:12 ID:kJcvZHz7
秋の夜の月まちかねて思ひやる心いくたび山をこゆらん(詞花104)

394 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:32:49 ID:kJcvZHz7
まちわびぬたづねやゆかむ秋の夜の月の光のあふところまで(万代集)

395 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:33:31 ID:kJcvZHz7
山ふかみ落ちてつもれるもみぢ葉のかわける上に時雨ふるなり(詞花144)

396 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:48:17 ID:kJcvZHz7
忍びつつやみなんよりは思ふことありけりとだに人にしらせん(後拾遺610)

397 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:50:05 ID:kJcvZHz7
夕されば荻ふきむすぶ風の音にふりにし恋を思ひ出でつつ(新千載1512)

398 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:52:27 ID:kJcvZHz7
君が代は千世に一たびゐる塵の白雲かかる山となるまで(後拾遺449)

399 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:53:56 ID:kJcvZHz7
露の命をしとにはあらず君をまた見でやと思ふぞ悲しかりける(拾遺501)

400 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:54:34 ID:kJcvZHz7
命あらばいまかへりこん津の国の難波ほり江の葦のうら葉に(後拾遺476)

401 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:55:24 ID:kJcvZHz7
都なる荒れたる宿にむなしくや月にたづぬる人かへるらん(新古1544)

402 :名無氏物語:2006/03/04(土) 03:59:43 ID:kJcvZHz7
月かげのはつ秋風とふけゆけば心づくしに物をこそおもへ(新古今381)

403 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:00:19 ID:kJcvZHz7
思ひかねながめしかども鳥辺山はてはけぶりもみえずなりにき(詞花395)

404 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:00:56 ID:kJcvZHz7
足引の山にいり日の時しもぞあまたの花はてりまさりける(風雅202)

405 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:02:30 ID:kJcvZHz7
いはばしる滝にまがひて那智の山高ねを見れば花のしら雲(夫木抄)

406 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:03:03 ID:kJcvZHz7
今年だにまづ初声をほととぎす世にはふるさで我にきかせよ(詞花57)

407 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:04:15 ID:kJcvZHz7
秋の夜の月にこころのあくがれて雲ゐにものを思ふころかな(詞花106)

408 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:04:49 ID:kJcvZHz7
こころみにほかの月をも見てしがな我が宿からのあはれなるかと(金葉三奏本182)

409 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:05:40 ID:kJcvZHz7
朝ぼらけおきつる霜のきえかへり暮まつほどの袖を見せばや(新古1189)

410 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:12:14 ID:kJcvZHz7
世の中をはかなき物と思ふにもまづ思ひ出づる君にもあるかな(玉葉1551)

411 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:16:53 ID:kJcvZHz7
つらければかくてやみなんと思へども物わすれせぬ恋にもあるかな(玉葉1732)

412 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:18:48 ID:kJcvZHz7
暁の月みむとしも思はねどみし人ゆゑにながめられつつ(新古1527)

413 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:27:19 ID:kJcvZHz7
旅の空夜はのけぶりとのぼりなばあまの藻塩火たくかとや見ん(後拾遺503)

414 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:42:38 ID:kJcvZHz7
木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな(詞花276)

415 :名無氏物語:2006/03/04(土) 04:43:47 ID:kJcvZHz7
長き夜のはじめをはりもしらぬまに幾世のことを夢にみつらん(続拾遺1266)

416 :名無氏物語:2006/03/04(土) 06:51:34 ID:kJcvZHz7
名にしおはば我が世はここにつくしてん仏のみ国ちかきわたりに(玉葉2631)

417 :名無氏物語:2006/03/04(土) 06:52:16 ID:kJcvZHz7
野辺までと心ひとつはかよへども我がみゆきとはしらずやあるらん(後拾遺543)

418 :名無氏物語:2006/03/04(土) 06:53:33 ID:kJcvZHz7
これをだにかたみと思ふを都には葉がへやしつる椎柴の袖(後拾遺583)

419 :名無氏物語:2006/03/04(土) 06:54:06 ID:kJcvZHz7
月かげの山のは分けてかくれなばそむくうき世を我やながめむ(新古1500)

420 :名無氏物語:2006/03/04(土) 06:55:04 ID:kJcvZHz7
秋にまたあはむあはじもしらぬ身はこよひばかりの月をだに見む(詞花97)

421 :名無氏物語:2006/03/04(土) 06:55:43 ID:kJcvZHz7
心にもあらでうき世にながらへば恋しかるべき夜はの月かな(後拾遺860)

422 :名無氏物語:2006/03/04(土) 06:56:21 ID:kJcvZHz7
われが名は花ぬす人と立たば立てただ一枝は折りてかへらむ(和泉式部集)

423 :名無氏物語:2006/03/04(土) 06:57:09 ID:kJcvZHz7
恋といへば世の常のとや思ふらん今朝の心はたぐひだになし(和泉式部日記)

424 :名無氏物語:2006/03/04(土) 07:28:16 ID:kJcvZHz7
人はいさ我は忘れずほどふれど秋の夕暮ありし逢ふこと(和泉式部日記)

425 :名無氏物語:2006/03/04(土) 07:28:46 ID:kJcvZHz7
いろいろの花はさかりに匂ふとも野原の風の音にのみきけ(続千載382)

426 :名無氏物語:2006/03/04(土) 07:29:28 ID:kJcvZHz7
露おきてながむる程を思ひやれ天の河原のあかつきの空(続千載353)

427 :名無氏物語:2006/03/04(土) 07:30:03 ID:kJcvZHz7
琴のねの春のしらべにきこゆれば霞たなびく空かとぞ思ふ(新勅撰1116)

428 :名無氏物語:2006/03/04(土) 07:31:18 ID:kJcvZHz7
法のためつみける花をかずかずに今はこの世のかたみとぞ思ふ(後拾遺579)

429 :名無氏物語:2006/03/04(土) 07:32:44 ID:kJcvZHz7
秋霧のたちてゆくらん露けさに心をそへて思ひやるかな(続古今833)

430 :名無氏物語:2006/03/04(土) 07:33:29 ID:kJcvZHz7
君すらもまことの道に入りぬなりひとりやながき闇にまどはん(後拾遺1026)

431 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:11:37 ID:kJcvZHz7
光いづるあふひのかげを見てしかば年へにけるもうれしかりけり(後拾遺1108)

432 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:12:32 ID:kJcvZHz7
思へども忌むとて言はぬことなればそなたにむきてねをのみぞ泣く(詞花410)

433 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:14:13 ID:kJcvZHz7
阿弥陀仏ととなふる声に夢さめて西へながるる月をこそみれ(金葉630)

434 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:15:02 ID:kJcvZHz7
逢ふことをいづくにてとか契るべきうき身のゆかむ方をしらねば(新古1970)

435 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:15:47 ID:kJcvZHz7
消えはてぬ雪かとぞみる谷川の岩間をわくる水のしら浪(玉葉2065)

436 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:16:23 ID:kJcvZHz7
紫の袖をつらねてきたるかな春たつことはこれぞうれしき(後拾遺14)

437 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:17:24 ID:kJcvZHz7
かへる雁雲ゐはるかになりぬなりまたこん秋も遠しと思ふに(後拾遺68)

438 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:18:06 ID:kJcvZHz7
ふめばをしふまではゆかむ方もなし心づくしの山桜かな(千載83)

439 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:19:06 ID:kJcvZHz7
おきもゐぬ我がとこよこそ悲しけれ春かへりにし雁もなくなり(後拾遺275)

440 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:28:42 ID:kJcvZHz7
つねよりもまたぬれそひし袂かな昔をかけておちし涙に(千載566)

441 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:29:15 ID:kJcvZHz7
有明の月は袂になかれつつかなしきころの虫のこゑかな(続古今482)

442 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:39:31 ID:kJcvZHz7
君とこそ春くることも待たれしか梅も桜もたれとかは見ん(赤染衛門集) 

443 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:42:07 ID:kJcvZHz7
五月雨の空だにすめる月影に涙の雨ははるるまもなし(新古1491)

444 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:43:57 ID:kJcvZHz7
やすらはで寝なましものをさ夜更けてかたぶくまでの月を見しかな(後拾遺680)

445 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:44:36 ID:kJcvZHz7
うらむともいまは見えじと思ふこそせめてつらさのあまりなりけれ(後拾遺710)

446 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:45:26 ID:kJcvZHz7
いかにねてみえしなるらんうたたねの夢より後は物をこそ思へ(新古1380)

447 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:46:04 ID:kJcvZHz7
こえはてば都も遠くなりぬべし関の夕風しばしすずまん(後拾遺511)

448 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:46:39 ID:kJcvZHz7
思ふことなくてぞ見まし与謝の海の天のはしだて都なりせば(千載504)

449 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:47:11 ID:kJcvZHz7
神な月ありあけの空のしぐるるをまた我ならぬ人やみるらん(詞花324)

450 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:47:56 ID:kJcvZHz7
うつろはでしばし信太の森を見よかへりもぞする葛のうら風(新古1820)

451 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:49:25 ID:kJcvZHz7
やへむぐらたえぬる道と見えしかどわすれぬ人は猶たづねけり(玉葉2439)

452 :名無氏物語:2006/03/04(土) 08:50:50 ID:kJcvZHz7
かはらんと祈る命はをしからでさても別れんことぞかなしき(詞花362)

453 :名無氏物語:2006/03/04(土) 21:24:36 ID:kJcvZHz7
わればかり長柄の橋はくちにけりなにはのこともふるるかなしな(後拾遺1073)

454 :名無氏物語:2006/03/04(土) 21:33:24 ID:kJcvZHz7
雲のうへにのぼらんまでも見てしがな鶴の毛ごろも年ふとならば(後拾遺438)

455 :名無氏物語:2006/03/04(土) 21:37:09 ID:kJcvZHz7
よしさらばつらさは我にならひけりたのめてこぬは誰かをしへし(詞花316)

456 :名無氏物語:2006/03/04(土) 21:39:01 ID:kJcvZHz7
とこも淵ふちも瀬ならぬ涙川そでのわたりはあらじとぞ思ふ(清少納言集)

457 :名無氏物語:2006/03/04(土) 21:57:25 ID:kJcvZHz7
これを見ようへはつれなき夏草も下はかくこそ思ひみだるれ(続千載1073)

458 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:07:42 ID:kJcvZHz7
たよりある風もや吹くと松島によせて久しきあまのはし舟(玉葉1251)

459 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:08:27 ID:kJcvZHz7
我ながらわが心をもしらずしてまた逢ひみじとちかひけるかな(続後撰843)

460 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:09:54 ID:kJcvZHz7
もとめてもかかる蓮の露をおきて憂き世に又はかへるものかは(千載1206)

461 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:10:33 ID:kJcvZHz7
雲のうへもくらしかねける春の日をところがらともながめつるかな(千載967)

462 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:11:07 ID:kJcvZHz7
うは氷あはにむすべるひもなればかざす日影にゆるぶばかりを(千載961)

463 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:12:14 ID:kJcvZHz7
夜をこめて鳥のそらねにはかるともよにあふ坂の関はゆるさじ(後拾遺939)

464 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:12:57 ID:kJcvZHz7
いかにしてすぎにしかたをすぐしけむ暮らしわづらふ昨日けふかな(千載966)

465 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:13:48 ID:kJcvZHz7
夜もすがらちぎりしことをわすれずは恋ひむ涙のいろぞゆかしき(後拾遺536)

466 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:14:31 ID:kJcvZHz7
しる人もなきわかれ路に今はとて心ぼそくもいそぎたつかな(後拾遺537)

467 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:19:47 ID:kJcvZHz7
煙とも雲ともならぬ身なれども草葉の露をそれとながめよ(後拾遺異本)

468 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:20:25 ID:kJcvZHz7
逢ふことも今はなきねの夢ならでいつかは君をまたは見るべき(新古811)

469 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:21:13 ID:kJcvZHz7
見るままに露ぞこぼるるおくれにし心もしらぬなでしこの花(後拾遺569)

470 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:22:18 ID:kJcvZHz7
うつつとも思ひわかれですぐるまに見しよの夢をなにかたりけん(千載567)

471 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:23:42 ID:kJcvZHz7
唐衣たちかはりぬる春の夜にいかでか花の色を見るべき(新古1484)

472 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:25:23 ID:kJcvZHz7
まがふらん衣の玉にみだれつつなほまださめぬ心ちこそすれ(新古1715)

473 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:25:58 ID:kJcvZHz7
一こゑも君につげなんほととぎすこの五月雨は闇にまどふと(千載555)

474 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:27:08 ID:kJcvZHz7
春霞たつやおそきと山川の岩間をくぐる音きこゆなり(後拾遺13)

475 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:27:41 ID:kJcvZHz7
むめの香を君によそへてみるからに花のをりしる身ともなるかな(和泉式部続集)

476 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:28:12 ID:kJcvZHz7
のどかなる折こそなけれ花を思ふ心のうちに風はふかねど(続後拾遺93)

477 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:28:51 ID:kJcvZHz7
あぢきなく春は命のをしきかな花ぞこの世のほだしなりける(風雅1480)

478 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:33:51 ID:kJcvZHz7
われがなほ折らまほしきは白雲の八重にかさなる山吹の花(和泉式部続集)

479 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:34:53 ID:kJcvZHz7
岩つつじ折りもてぞ見るせこがきし紅ぞめの色ににたれば(後拾遺150)

480 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:35:32 ID:kJcvZHz7
世の中はくれゆく春の末なれやきのふは花の盛とかみし(和泉式部続集)

481 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:36:10 ID:kJcvZHz7
さくら色にそめし衣をぬぎかへて山ほととぎす今日よりぞまつ(後拾遺165)

482 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:37:06 ID:kJcvZHz7
思ふことみなつきねとて麻の葉をきりにきりても祓へつるかな(後拾遺1204)

483 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:38:42 ID:kJcvZHz7
人もがな見せも聞かせも萩の花さく夕かげのひぐらしの声(千載247)

484 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:39:21 ID:kJcvZHz7
ありとてもたのむべきかは世の中をしらする物は朝がほの花(後拾遺317)

485 :名無氏物語:2006/03/04(土) 22:40:48 ID:kJcvZHz7
秋ふくはいかなる色の風なれば身にしむばかりあはれなるらん(詞花109)

486 :名無氏物語:2006/03/04(土) 23:09:21 ID:tr9SyxCL
草ふかみさしもあれたる宿なるを露をかたみに尋ねこしかな(源実朝)

487 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/04(土) 23:57:50 ID:aBR7Qpz2
くれなゐの薔薇のかさねの唇に霊の香のなき歌のせますな[与謝野晶子]

488 :名無氏物語:2006/03/05(日) 00:02:52 ID:huVdZ4EF
はれずのみ物ぞかなしき秋霧は心のうちに立つにやあるらん(後拾遺293)

489 :名無氏物語:2006/03/05(日) 00:03:37 ID:huVdZ4EF
今はとてたつ霧さへぞあはれなるありし朝の空ににたれば(和泉式部続集)

490 :名無氏物語:2006/03/05(日) 00:05:04 ID:huVdZ4EF
野辺みれば尾花がもとの思ひ草かれゆく冬になりぞしにける(新古624)

491 :名無氏物語:2006/03/05(日) 00:05:41 ID:huVdZ4EF
もみぢ葉もましろに霜のおける朝は越の白嶺ぞ思ひやらるる(和泉式部続集)

492 :名無氏物語:2006/03/05(日) 00:06:36 ID:huVdZ4EF
外山ふく嵐の風の音きけばまだきに冬の奥ぞしらるる(千載396)

493 :名無氏物語:2006/03/05(日) 00:07:13 ID:huVdZ4EF
こりつめて真木の炭やくけをぬるみ大原山の雪のむらぎえ(後拾遺414)

494 :名無氏物語:2006/03/05(日) 01:31:10 ID:huVdZ4EF
さびしさに煙をだにもたたじとて柴をりくぶる冬の山里(後拾遺390)

495 :名無氏物語:2006/03/05(日) 01:31:44 ID:huVdZ4EF
竹の葉にあられ降るなりさらさらに独りはぬべき心地こそせね(和泉式部続集)

496 :名無氏物語:2006/03/05(日) 01:33:16 ID:huVdZ4EF
ぬる人をおこすともなき埋火を見つつはなかく明かす夜な夜な(和泉式部集)

497 :名無氏物語:2006/03/05(日) 01:33:48 ID:huVdZ4EF
せこがきて臥ししかたはら寒き夜はわが手枕を我ぞしてぬる(和泉式部集)

498 :名無氏物語:2006/03/05(日) 01:34:20 ID:huVdZ4EF
つれづれと空ぞ見らるる思ふ人あまくだりこむものならなくに(玉葉1467)

499 :名無氏物語:2006/03/05(日) 01:36:57 ID:huVdZ4EF
夕暮に物おもふことはまさるやと我ならざらむ人にとはばや(詞花249)

500 :名無氏物語:2006/03/05(日) 01:38:13 ID:huVdZ4EF
黒髪のみだれもしらずうちふせばまづかきやりし人ぞ恋しき(後拾遺755)

501 :名無氏物語:2006/03/05(日) 01:39:41 ID:huVdZ4EF
世の中に恋といふ色はなけれどもふかく身にしむものにぞありける(後拾遺790)

502 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:00:56 ID:huVdZ4EF
涙川おなじ身よりはながるれど恋をばけたぬものにぞありける(後拾遺802)

503 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:08:42 ID:huVdZ4EF
いたづらに身をぞ捨てつる人をおもふ心やふかき谷と成るらん(和泉式部集)

504 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:10:38 ID:huVdZ4EF
逢ふことを息の緒にする身にしあれば絶ゆるもいかが悲しと思はぬ(和泉式部集)

505 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:11:51 ID:huVdZ4EF
絶えはてば絶えはてぬべし玉の緒に君ならんとは思ひかけきや(和泉式部集)

506 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:13:01 ID:huVdZ4EF
君恋ふる心は千々にくだくれどひとつも失せぬものにぞありける(後拾遺801)

507 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:13:39 ID:huVdZ4EF
かく恋ひばたへず死ぬべしよそに見し人こそおのが命なりけれ(続後撰703)

508 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:14:29 ID:huVdZ4EF
人の身も恋にはかへつ夏虫のあらはにもゆと見えぬばかりぞ(後拾遺820)

509 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:17:18 ID:edLZp7BJ
人またぬ時だに物のかなしきにこんとたのめし秋のゆふぐれ(宗尊親王)

510 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:24:34 ID:huVdZ4EF
人はゆき霧はまがきに立ちとまりさも中空にながめつるかな(風雅1133)

511 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:25:59 ID:huVdZ4EF
ともかくも言はばなべてになりぬべし音になきてこそ見せまほしけれ(宸翰本和泉式部集)

512 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:29:33 ID:edLZp7BJ
紅の色にでにけり梅の花こんとたのめし人のとふまで(藤原親子[新拾遺])


513 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:36:00 ID:huVdZ4EF
見し人にわすられてふる袖にこそ身をしる雨はいつもをやまね(後拾遺703)

514 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:37:06 ID:huVdZ4EF
枕だにしらねばいはじ見しままに君かたるなよ春の夜の夢(新古1160)

515 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:37:48 ID:huVdZ4EF
しら露も夢もこの世もまぼろしもたとへて言へばひさしかりけり(後拾遺831)

516 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:38:19 ID:huVdZ4EF
かをる香によそふるよりはほととぎす聞かばやおなじ声やしたると(千載971)

517 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:39:06 ID:huVdZ4EF
ながむらん空をだに見ず七夕にあまるばかりの我が身と思へば(和泉式部集)

518 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:39:36 ID:huVdZ4EF
待つとてもかばかりこそはあらましか思ひもかけぬ秋の夕暮(千載844)

519 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:40:08 ID:huVdZ4EF
秋風はけしき吹くだに悲しきにかきくもる日はいふかたぞなき(和泉式部集)

520 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:41:23 ID:huVdZ4EF
まどろまであはれ幾日になりぬらんただ雁がねを聞くわざにして(和泉式部集)

521 :名無氏物語:2006/03/05(日) 02:42:13 ID:huVdZ4EF
をしまるる涙にかげはとまらなん心もしらず秋はゆくとも(和泉式部日記)

522 :名無氏物語:2006/03/05(日) 03:21:15 ID:huVdZ4EF
しもがれは侘しかりけり秋風の吹くには荻のおとづれもしき(和泉式部集)

523 :名無氏物語:2006/03/05(日) 03:24:09 ID:huVdZ4EF
君は君われはわれとも隔てねばこころごころにあらんものかは(和泉式部集) 

524 :名無氏物語:2006/03/05(日) 03:24:58 ID:huVdZ4EF
絶えしころ絶えねと思ひし玉の緒の君によりまたをしまるるかな(和泉式部集)

525 :名無氏物語:2006/03/05(日) 03:45:03 ID:huVdZ4EF
おぼめくな誰ともなくて宵々に夢に見えけん我ぞその人(後拾遺611)

526 :名無氏物語:2006/03/05(日) 03:46:06 ID:huVdZ4EF
いとどしく物ぞかなしきさだめなき君はわが身のかぎりと思ふに(和泉式部集)

527 :名無氏物語:2006/03/05(日) 03:59:09 ID:huVdZ4EF
わが魂のかよふばかりの道もがなまどはむほどに君をだに見ん(和泉式部集)

528 :名無氏物語:2006/03/05(日) 04:04:42 ID:huVdZ4EF
今宵さへあらばかくこそ思ほえめ今日くれぬまの命ともがな(後拾遺711)

529 :名無氏物語:2006/03/05(日) 04:05:17 ID:huVdZ4EF
おのが身のおのが心にかなはぬを思はば物はおもひしりなむ(詞花310)

530 :名無氏物語:2006/03/05(日) 04:06:48 ID:huVdZ4EF
津の国のこやとも人をいふべきにひまこそなけれ葦の八重ぶき(和泉式部集)

531 :名無氏物語:2006/03/05(日) 04:07:28 ID:huVdZ4EF
なにごとも心にこめて忍ぶるをいかで涙のまづしりぬらん(続古今1023)

532 :名無氏物語:2006/03/05(日) 04:08:30 ID:huVdZ4EF
身のうさも人のつらさもしりぬるをこは誰が誰を恋ふるなるらん(玉葉1679)

533 :名無氏物語:2006/03/05(日) 04:11:54 ID:huVdZ4EF
とことはにあはれあはれはつくすとも心にかなふものか命は(和泉式部続集)

534 :名無氏物語:2006/03/05(日) 04:28:48 ID:huVdZ4EF
半天にひとり有明の月を見てのこるくまなく身をぞしりぬる(玉葉1476)

535 :名無氏物語:2006/03/05(日) 04:43:09 ID:huVdZ4EF
なきながす涙にたへでたえぬれば縹の帯の心地こそすれ(後拾遺757)

536 :名無氏物語:2006/03/05(日) 07:50:47 ID:huVdZ4EF
物おもへば沢の蛍も我が身よりあくがれいづる魂かとぞみる(後拾遺1162)

537 :名無氏物語:2006/03/05(日) 07:52:09 ID:huVdZ4EF
人しれず物思ふことはならひにき花にわかれぬ春しなければ(詞花312)

538 :名無氏物語:2006/03/05(日) 07:53:04 ID:huVdZ4EF
あらざらんこの世のほかの思ひいでに今ひとたびの逢ふこともがな(後拾遺763)

539 :名無氏物語:2006/03/05(日) 07:53:55 ID:huVdZ4EF
今はただそよそのことと思ひ出でて忘るばかりの憂きこともがな(後拾遺573)

540 :名無氏物語:2006/03/05(日) 07:55:07 ID:huVdZ4EF
すてはてむと思ふさへこそかなしけれ君になれにし我が身とおもへば(後拾遺574)

541 :名無氏物語:2006/03/05(日) 07:55:44 ID:huVdZ4EF
かたらひし声ぞ恋しき俤はありしそながら物も言はねば(和泉式部続集)

542 :名無氏物語:2006/03/05(日) 08:19:49 ID:huVdZ4EF
はかなしとまさしく見つる夢の世をおどろかでぬる我は人かは(和泉式部続集)

543 :名無氏物語:2006/03/05(日) 08:20:28 ID:huVdZ4EF
ひたすらに別れし人のいかなれば胸にとまれる心地のみする(和泉式部続集)

544 :名無氏物語:2006/03/05(日) 13:23:26 ID:edLZp7BJ
いかでわれ此の世の外の思ひ出に風をいとはで花をながめむ(西行)

545 :名無氏物語:2006/03/05(日) 17:50:10 ID:huVdZ4EF
あまてらす神も心あるものならば物思ふ春は雨なふらせそ(和泉式部続集)

546 :名無氏物語:2006/03/05(日) 18:22:37 ID:huVdZ4EF
身よりかく涙はいかがながるべき海てふ海は潮やひぬらむ(和泉式部続集)

547 :名無氏物語:2006/03/05(日) 18:43:34 ID:huVdZ4EF
身をわけて涙の川のながるればこなたかなたの岸とこそなれ(和泉式部続集)

548 :名無氏物語:2006/03/05(日) 19:52:44 ID:huVdZ4EF
君をまたかくみてしがなはかなくてこぞはきえにし雪も降るめり(和泉式部続集)

549 :名無氏物語:2006/03/05(日) 19:53:31 ID:huVdZ4EF
夕暮はいかなるときぞ目にみえぬ風のおとさへあはれなるかな(和泉式部続集)

550 :名無氏物語:2006/03/05(日) 19:54:03 ID:huVdZ4EF
なぐさめて光の間にもあるべきを見えては見えぬ宵の稲妻(和泉式部続集)

551 :名無氏物語:2006/03/05(日) 19:54:57 ID:huVdZ4EF
寝覚する身を吹きとほす風の音を昔は耳のよそにききけん(和泉式部続集)

552 :名無氏物語:2006/03/05(日) 19:55:42 ID:huVdZ4EF
夢にだに見で明かしつる暁の恋こそ恋のかぎりなりけれ(和泉式部続集)

553 :名無氏物語:2006/03/05(日) 19:56:14 ID:huVdZ4EF
我が恋ふる人は来たりといかがせんおぼつかなしや明けぐれの空(和泉式部続集)

554 :名無氏物語:2006/03/05(日) 19:56:47 ID:huVdZ4EF
なき人のくる夜ときけど君もなし我がすむ宿や玉なきの里(後拾遺575)

555 :名無氏物語:2006/03/05(日) 19:58:06 ID:huVdZ4EF
などて君むなしき空にきえにけんあは雪だにもふればふるよに(和泉式部集)

556 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:10:17 ID:huVdZ4EF
あひにあひて物おもふ春はかひもなし花も霞も目にし立たねば(玉葉2299)

557 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:11:45 ID:huVdZ4EF
とどめおきて誰をあはれと思ふらん子はまさるらん子はまさりけり(後拾遺568)

558 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:12:26 ID:huVdZ4EF
この身こそ子のかはりには恋しけれ親恋しくは親を見てまし(和泉式部集)

559 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:13:12 ID:huVdZ4EF
もろともに苔の下にはくちずして埋もれぬ名を見るぞかなしき(金葉三奏本612)

560 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:14:25 ID:huVdZ4EF
たちのぼる烟につけて思ふかないつまた我を人のかく見む(後拾遺539)

561 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:14:59 ID:huVdZ4EF
もろともにたたましものをみちのくの衣の関をよそにきくかな(詞花173)

562 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:15:32 ID:huVdZ4EF
かき撫でて生ほしし髪のすじことになりはてぬるを見るぞ悲しき(和泉式部集)

563 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:16:30 ID:huVdZ4EF
ことわりやいかでか鹿のなかざらん今宵ばかりの命と思へば(後拾遺999)

564 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:17:24 ID:huVdZ4EF
たらちめのいさめしものをつれづれとながむるをだに問ふ人もなし(和泉式部集)

565 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:43:10 ID:huVdZ4EF
るりの地と人も見つべしわが床は涙の玉としきにしければ(和泉式部集)

566 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:44:25 ID:huVdZ4EF
暮れぬなり幾日をかくてすぎぬらん入相の鐘のつくづくとして(和泉式部集)

567 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:45:00 ID:huVdZ4EF
すみなれし人かげもせぬ我がやどに有明の月のいくよともなく(和泉式部集)

568 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:45:52 ID:huVdZ4EF
おしなべて花は桜になしはてて散るてふことのなからましかば(和泉式部集)

569 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:46:27 ID:huVdZ4EF
みな人をおなじ心になしはてて思ふ思はぬなからましかば(和泉式部集)

570 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:47:12 ID:huVdZ4EF
世の中にうき身はなくてをしと思ふ人の命をとどめましかば(和泉式部集)

571 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:49:43 ID:huVdZ4EF
いかにせんいかにかすべき世の中をそむけば悲しすめばうらめし(玉葉2546)

572 :名無氏物語:2006/03/05(日) 20:50:23 ID:huVdZ4EF
我に誰あはれをかけん思ひ出のなからんのちぞ悲しかりける(和泉式部続集)

573 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:02:48 ID:huVdZ4EF
しのぶべき人もなき身はある時にあはれあはれと言ひやおかまし(後拾遺1008)

574 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:06:51 ID:+hBku+Ip
おちそひてあはれのこさぬ涙かな寝覚や恋のかぎりなるらん(後花園院)

575 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:11:24 ID:huVdZ4EF
かへらぬは齢なりけり年のうちにいかなる花かふたたびは咲く(和泉式部続集)

576 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:12:29 ID:huVdZ4EF
あさましやつるぎの枝のたわむまでこは何の身のなれるなるらん(金葉644)

577 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:16:36 ID:huVdZ4EF
暗きより暗き道にぞ入りぬべきはるかに照らせ山のはの月(拾遺1342)

578 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:17:48 ID:huVdZ4EF
生くべくも思ほえぬかな別れにし人の心ぞ命なりける(和泉式部続集)

579 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:18:23 ID:huVdZ4EF
あけぬるか川瀬の霧のたえまよりをちかた人の袖のみゆるは(後拾遺324)

580 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:19:52 ID:huVdZ4EF
春のこぬところはなきを白川のわたりにのみや花はさくらむ(詞花280)

581 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:21:52 ID:huVdZ4EF
死ぬばかり嘆きにこそは嘆きしかいきてとふべき身にしあらねば(後拾遺1001)

582 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:22:45 ID:huVdZ4EF
おほえ山いく野の道のとほければまだふみもみず天の橋立(金葉550)

583 :名無氏物語:2006/03/05(日) 21:46:08 ID:huVdZ4EF
いにしへの奈良の都の八重桜けふここのへににほひぬるかな(詞花29)

584 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:24:40 ID:rUpFYSS2
限りあれば深きみ山もいかならんけふ九重につもる白雪(亀山院[新後撰])

585 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:25:25 ID:edLZp7BJ
たまさかにあふことの葉もかれぬれば冬こそ恋の限なりけれ(藤原俊忠[新続古今])

586 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:32:18 ID:huVdZ4EF
けふも今日あやめもあやめかはらぬに宿こそありし宿とおぼえね(後拾遺213)

587 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:33:28 ID:huVdZ4EF
さ夜ふかく旅の空にてなく雁はおのが羽風や夜寒なるらん(後拾遺276)

588 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:34:05 ID:huVdZ4EF
おきあかし見つつながむる萩のうへの露ふきみだる秋の夜の風(後拾遺295)

589 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:34:51 ID:huVdZ4EF
目もかれず見つつ暮らさむ白菊の花よりのちの花しなければ(後拾遺349)

590 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:35:42 ID:huVdZ4EF
霧まよふ秋の空にはことごとにたつとも見えぬ恋のけぶりを(伊勢大輔集)

591 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:36:28 ID:huVdZ4EF
なき数に思ひなしてやとはざらんまだ有明の月まつものを(後拾遺1004)

592 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:36:58 ID:huVdZ4EF
わかれにしその日ばかりはめぐりきていきもかへらぬ人ぞ恋しき(後拾遺585)

593 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/05(日) 22:45:58 ID:BDN93niE
飛鳥川ふちは瀬になる世なりとも 思ひそめてん人は忘れじ[古今集687]

594 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:47:58 ID:huVdZ4EF
うれしさは忘れやはする忍ぶ草しのぶるものを秋の夕暮(新古1732)

595 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:50:15 ID:huVdZ4EF
いにしへにふりゆく身こそあはれなれ昔ながらの橋を見るにも(後拾遺1074)

596 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:50:47 ID:huVdZ4EF
思ひやれ霞こめたる山里の花まつほどの春のつれづれ(後拾遺66)

597 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:52:22 ID:huVdZ4EF
にほふらん花のみやこの恋しくてをるにものうき山桜かな(後拾遺92)

598 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:53:30 ID:huVdZ4EF
いとどしく春の心の空なるにまた花の香を身にぞしめつる(新勅撰44)

599 :名無氏物語:2006/03/05(日) 22:55:41 ID:huVdZ4EF
春ごとに心をしむる花の枝に誰がなほざりの袖かふれつる(新古49)

600 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:08:32 ID:huVdZ4EF
ふく風ぞ思へばつらき桜花心とちれる春しなければ(後拾遺143)

601 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:14:18 ID:huVdZ4EF
またぬ夜もまつ夜もききつほととぎす花たちばなのにほふあたりは(後拾遺202)

602 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:14:56 ID:huVdZ4EF
はるかなるもろこしまでもゆく物は秋の寝覚の心なりけり(千載302)

603 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:16:50 ID:huVdZ4EF
つらからん方こそあらめ君ならでたれにか見せんしら菊の花(後拾遺348)

604 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:18:38 ID:huVdZ4EF
ありま山ゐなのささ原風ふけばいでそよ人をわすれやはする(後拾遺709)

605 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:19:20 ID:huVdZ4EF
うたがひし命ばかりはありながら契りし中のたえぬべきかな(千載910)

606 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:25:00 ID:huVdZ4EF
恋しさのうきにまぎるる物ならばまたふたたびと君を見ましや(後拾遺792)

607 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:35:01 ID:huVdZ4EF
わかれけむなごりの露もかわかぬにおきやそふらむ秋の夕露(新古780)

608 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:38:46 ID:huVdZ4EF
梅の花なににほふらん見る人の色をも香をも忘れぬる世に(新古1446)

609 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:39:17 ID:huVdZ4EF
よそにてぞ霞たなびくふるさとの都の春は見るべかりける(後拾遺39)

610 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:39:54 ID:huVdZ4EF
心あらむ人に見せばや津の国の難波わたりの春のけしきを(後拾遺43)

611 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:40:28 ID:huVdZ4EF
桜さく春は夜だになかりせば夢にもものは思はざらまし(後拾遺98)

612 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:40:57 ID:huVdZ4EF
世の中を思ひすててし身なれども心よわしと花に見えぬる(後拾遺117)

613 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:42:20 ID:huVdZ4EF
山ざとの春の夕暮きてみれば入相の鐘に花ぞちりける(新古116)

614 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:42:51 ID:huVdZ4EF
わがやどの梢の夏になるときは生駒の山ぞ見えずなりぬる(後拾遺167)

615 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:43:28 ID:huVdZ4EF
嵐ふくみむろの山のもみぢ葉は龍田の川の錦なりけり(後拾遺366)

616 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:47:41 ID:huVdZ4EF
ねやちかき梅のにほひに朝な朝なあやしく恋のまさる頃かな(後拾遺788)

617 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:48:11 ID:edLZp7BJ
もろ人のけふ九重に匂ふてふ菊にみがける露のことのは(藤原為家[新拾遺])

618 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:48:27 ID:huVdZ4EF
虫のねも月のひかりも風のおともわが恋ますは秋にぞありける(能因集)

619 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:49:26 ID:huVdZ4EF
命あれば今年の秋も月はみつ別れし人にあふよなきかな(新古799)

620 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:50:22 ID:edLZp7BJ
あまつ空おのが羽風やはらふらん雲にわかるる初雁のこゑ(冷泉為尹)

621 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:50:35 ID:huVdZ4EF
瑞垣にくちなし染めの衣きて紅葉にまじる人や祝り子(新勅撰573)

622 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:52:18 ID:edLZp7BJ
ここのへにひさしくにほへ八重桜のどけき春の風としらずや(藤原実行[金葉])


623 :名無氏物語:2006/03/05(日) 23:53:32 ID:huVdZ4EF
思ふ人ありとなけれど故郷はしかすがにこそ恋しかりけれ(後拾遺517)

624 :名無氏物語:2006/03/06(月) 00:01:00 ID:mmqHZpLE
よそにのみ思ひおこせし筑波嶺のみねの白雲けふ見つるかな(新勅撰1303)

625 :名無氏物語:2006/03/06(月) 01:33:48 ID:mmqHZpLE
都をば霞とともにたちしかど秋風ぞふく白河の関(後拾遺518)

626 :名無氏物語:2006/03/06(月) 01:36:52 ID:mmqHZpLE
世の中はかくてもへけり象潟の海人の苫屋をわが宿にして(後拾遺519)

627 :名無氏物語:2006/03/06(月) 06:44:30 ID:mmqHZpLE
わび人は外つ国ぞよきさきてちる花の都はいそぎのみして(能因集)

628 :名無氏物語:2006/03/06(月) 06:53:24 ID:mmqHZpLE
月草に衣はそめよ都人いもを恋ひつついやかへるがに(能因集)

629 :名無氏物語:2006/03/06(月) 06:53:59 ID:mmqHZpLE
夕されば汐風こしてみちのくの野田の玉川千鳥なくなり(新古643)

630 :名無氏物語:2006/03/06(月) 06:54:45 ID:mmqHZpLE
幾とせにかへりきぬらんひきうゑし松の木蔭にけふすずむかな(能因集)

631 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:06:38 ID:mmqHZpLE
更級や姨捨山に旅寝してこよひの月を昔見しかな(新勅撰282)

632 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:18:22 ID:mmqHZpLE
さ月闇はなたちばなにふく風はたが里までかにほひゆくらん(詞花67)

633 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:19:28 ID:mmqHZpLE
逢坂の杉のむらだちひくほどはをぶちに見ゆる望月の駒(後拾遺278)

634 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:20:43 ID:mmqHZpLE
さびしさに宿をたちいでてながむればいづくもおなじ秋の夕暮 (後拾遺333)

635 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:21:26 ID:mmqHZpLE
あまつ風雲ふきはらふ高嶺にて入るまで見つる秋の夜の月(詞花100)

636 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:22:09 ID:mmqHZpLE
板間より月のもるをも見つるかな宿はあらしてすむべかりけり(詞花294)

637 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:25:49 ID:mmqHZpLE
かすめては思ふ心をしるやとて春の空にもまかせつるかな(金葉421)

638 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:26:27 ID:mmqHZpLE
たづねつる花もわが身もおとろへて後の春ともえこそちぎらね(新古153)

639 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:39:38 ID:mmqHZpLE
かすめては思ふ心をしるやとて春の空にもまかせつるかな(金葉421)

640 :名無氏物語:2006/03/06(月) 07:55:52 ID:mmqHZpLE
しでの山まだみぬ道をあはれわが雪ふみわけて越えむとすらむ(俊頼髄脳)

641 :名無氏物語:2006/03/06(月) 08:15:34 ID:mmqHZpLE
いまよりは心ゆるさじ月かげの行方もしらず人さそひけり(金葉二度本異本歌)

642 :名無氏物語:2006/03/06(月) 08:16:05 ID:mmqHZpLE
高瀬舟しぶくばかりに紅葉ばのながれてくだる大井川かな(新古556)

643 :名無氏物語:2006/03/06(月) 08:16:38 ID:mmqHZpLE
かざこしの峯のうへにて見るときは雲は麓のものにぞありける(詞花389)

644 :名無氏物語:2006/03/06(月) 08:25:53 ID:mmqHZpLE
春は花秋は月にとちぎりつつ今日を別れと思はざりける(後拾遺482)

645 :名無氏物語:2006/03/06(月) 08:26:53 ID:mmqHZpLE
もろともに山めぐりする時雨かなふるにかひなき身とはしらずや(詞花149)

646 :名無氏物語:2006/03/06(月) 08:28:26 ID:mmqHZpLE
逢坂はあづま路とこそききしかど心づくしの関にぞありける(後拾遺748)

647 :名無氏物語:2006/03/06(月) 08:29:19 ID:mmqHZpLE
榊葉のゆふしでかけしそのかみにおしかへしてもにたる頃かな(後拾遺749)

648 :名無氏物語:2006/03/06(月) 08:30:20 ID:mmqHZpLE
今はただ思ひ絶えなんとばかりを人づてならで言ふよしもがな(後拾遺750)

649 :名無氏物語:2006/03/06(月) 09:13:57 ID:mmqHZpLE
みちのくの緒絶の橋やこれならんふみみふまずみ心まどはす(後拾遺751)

650 :名無氏物語:2006/03/06(月) 09:25:52 ID:knmiEXVh
光そふ野田の玉川月きよみ夕しほ千鳥よはに鳴くなり(後鳥羽院) 

651 :名無氏物語:2006/03/06(月) 09:37:03 ID:mmqHZpLE
涙やはまたも逢ふべきつまならん泣くよりほかのなぐさめぞなき(後拾遺742)

652 :名無氏物語:2006/03/06(月) 09:38:34 ID:mmqHZpLE
そらならばたづねきなまし梅の花まだ身にしまぬ匂ひとぞみる(新勅撰45)

653 :名無氏物語:2006/03/06(月) 10:00:54 ID:mmqHZpLE
有明の月だにあれやほととぎすただ一こゑのゆくかたも見ん(後拾遺192)

654 :名無氏物語:2006/03/06(月) 10:02:08 ID:mmqHZpLE
見もはてでさめけん夢を思ふにもこれぞうつつといかでしらせん(玉葉1516)

655 :名無氏物語:2006/03/06(月) 10:03:02 ID:mmqHZpLE
春雨にぬれてたづねん山ざくら雲のかへしの嵐もぞふく(金葉55)

656 :名無氏物語:2006/03/06(月) 10:04:28 ID:mmqHZpLE
人よりも心のかぎりながめつる月はたれとも分かじものゆゑ(新古384)

657 :名無氏物語:2006/03/06(月) 10:05:07 ID:mmqHZpLE
いかなればおなじ時雨にもみぢする柞の杜のうすくこからん(後拾遺342)

658 :名無氏物語:2006/03/06(月) 10:09:36 ID:mmqHZpLE
水上にもみぢながれて大井河むらごに見ゆる滝のしら糸(後拾遺364)

659 :名無氏物語:2006/03/06(月) 10:10:56 ID:mmqHZpLE
逢ふまでとせめて命のをしければ恋こそ人の祈りなりけれ(後拾遺642)

660 :名無氏物語:2006/03/06(月) 10:11:45 ID:mmqHZpLE
さらでだに恋しきものを昔みし花ちる里に人のまつなる(玉葉1908)

661 :名無氏物語:2006/03/06(月) 13:48:31 ID:HvaJFAzr
さすらふる我が身にしあれば象潟や海士の苫屋にあまたたび寝ぬ(藤原顕仲[新古今])

662 :名無氏物語:2006/03/06(月) 17:53:36 ID:DF1lGAtd
みちのくの野田の玉川見渡せば汐風こしてこほる月影(順徳院[続古今])


663 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:36:26 ID:5HVwBEKx
木枯しに嶺の木の葉やたぐふらんむらごに見ゆる滝のしらいと(西行)

664 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:37:28 ID:5HVwBEKx
ゆふ日さすかたより霜のかつ消えてむらごにみゆる庭の紅葉葉(細川幽斎)

665 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:42:00 ID:3d0Mc5WD
橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ(源氏物語「花散里」)

666 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:50:05 ID:6FnrITaN
秋のののはぎのにしきをわがやどにしかのねながらうつしてしがな

667 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:50:48 ID:6FnrITaN
うきながらさすがにもののかなしきはいまはかぎりとおもふなりけり

668 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:51:25 ID:6FnrITaN
おとなしのたきとぞつひになりにけるいはでものおもふ人のなみだは

669 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:52:01 ID:6FnrITaN
みよしのの山のしらゆきつもるらしふるさとさむくなりまさるなり

670 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:53:09 ID:6FnrITaN
やまがつと人はいへどもほととぎすまづはつこゑはわれのみぞきく

671 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:53:46 ID:6FnrITaN
ふかみどりときはのまつのかげにゐてうつろふはなをよそにこそみれ

672 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:57:27 ID:Y/5lOimG
咲きやらぬ籬の萩の露を置きて我ぞうつろふももしきの秋

673 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:58:07 ID:Y/5lOimG
山陰や竹のあなたに入日おちて林の鳥の声ぞあらそふ

674 :名無氏物語:2006/03/06(月) 18:59:25 ID:Y/5lOimG
雲鳥もかへる夕べの山風に外面の谷のかげぞ暮れぬる

675 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:01:06 ID:Y/5lOimG
更けぬるか過ぎゆく宿もしづまりて月の夜道に逢ふ人もなし

676 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:01:54 ID:Y/5lOimG
雨の音の聞こゆる窓はさ夜更けて濡れぬにしめる灯し火のかげ

677 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:02:38 ID:Y/5lOimG
星うたふ声や雲ゐにすみぬらん空にもやがて影のさやけき

678 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:06:13 ID:mDgndCUX
契りきな互に袖を絞りつつ末の松山波越さじとは

679 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:06:49 ID:mDgndCUX
朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪

680 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:15:11 ID:V1dLC02p
吹きはらふ嵐ののちの高嶺より木の葉くもらで月や出づらん(新古6-593)

681 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:15:44 ID:V1dLC02p
冬の夜はあまぎる雪に空さえて雲の波路にこほる月かげ(新勅撰6-402)

682 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:16:28 ID:V1dLC02p
しらざりし八十瀬の浪を分け過ぎてかたしくものは伊勢の浜荻(新古10-944)

683 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:17:13 ID:V1dLC02p
都をば天つ空とも聞かざりき何ながむらむ雲のはたてを(新古10-959)

684 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:17:53 ID:V1dLC02p
夜はの月われのみおくる山路ぞとなれし都の友につげこせ(玉葉8-1136)

685 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:18:41 ID:V1dLC02p
思ひ寝の夢になぐさむ恋なれば逢はねど暮の空ぞまたるる(千載14-898)

686 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:21:48 ID:HTYeooOi
たをりてもたれにかみせむ山ざくら花もかひなき旅のそらかな(現存和歌六帖)

687 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:22:34 ID:HTYeooOi
風の音にたへてもいかがすみはてん山のおくまで秋はきにけり(建長三年影供歌合)

688 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:23:13 ID:HTYeooOi
わすられぬ昔は遠く成りはててことしも冬ぞ時雨きにける(遠島御歌合)

689 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:24:00 ID:HTYeooOi
最上川いなとこたへていな舟のしばしばかりは心をも見ん(新後拾遺998)

690 :名無氏物語:2006/03/06(月) 19:24:55 ID:HTYeooOi
かた糸のあはずはさてや絶えなまし契りぞ人のながき玉の緒(新勅撰1009)

691 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/06(月) 19:58:10 ID:c03MaCmJ
駒並めていざ見にゆかむ ふるさとは雪とのみこそ 花は散るらめ[古今集111]

692 :名無氏物語:2006/03/07(火) 08:49:15 ID:T2Ba+NyK
如何せむわが身くだれるいな舟のしばしばかりのいのちたえずは(円融天皇「拾遺集」)

693 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:00:22 ID:1vgbpemh
かきくもれたのむる宵の村雨にさはらぬ人のこころをもみん(続古今1148)

694 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:00:50 ID:1vgbpemh
あふ人にとへどかはらぬおなじ名の幾日になりぬむさしのの原(続古今929)

695 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:01:36 ID:1vgbpemh
有明の月は涙にくもれどもみしよににたる梅が香ぞする(新勅撰1037)

696 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:02:21 ID:1vgbpemh
さくらさくながらの山のながき日も昔をこひぬ時のまぞなき(遠島御歌合)

697 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:08:16 ID:IwW4j9Wx
鐘の音をひとつ嵐に吹きこめて夕暮しをる軒の松風

698 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:08:53 ID:IwW4j9Wx
ならびたつ松のおもては静かにて嵐のおくに鐘ひびくなり

699 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:09:52 ID:IwW4j9Wx
いたづらにやすき我が身ぞはづかしき苦しむ民の心おもへば

700 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:10:30 ID:IwW4j9Wx
愁へなくたのしみもなし我が心いとなまぬ世はあるにまかせて

701 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:11:10 ID:IwW4j9Wx
何しかも思ひみだるる露ふかき野辺の小萱のただ仮の世を

702 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:11:45 ID:IwW4j9Wx
なさけある昔の人はあはれにて見ぬ我が友と思はるるかな

703 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:18:21 ID:+uTMCVJi
今こむとちぎりしことは夢ながら見しよににたる有明の月(源通具「新古今集」)

704 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:19:29 ID:+uTMCVJi
手もたゆくならす扇のおきどころ忘るばかりに秋風ぞふく(相模「新古今集」)

705 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:26:10 ID:Q14lMg9N
としごとのはるのわかれをあはれとも人におくるる人ぞしりける

706 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:27:08 ID:Q14lMg9N
人ならばまてといふべきをほととぎすまだふたこゑをなかでゆくらむ

707 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:28:04 ID:Q14lMg9N
君こふとかつはきえつつふるほどをかくてもいけるみとやなるらむ

708 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:29:13 ID:Q14lMg9N
いはばしのよるのちぎりもたえぬべしあくるわびしきかづらきの神

709 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:29:46 ID:Q14lMg9N
たなばたにかしつとおもひしあふことをそのよなきなのたちにけるかな

710 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:30:43 ID:Q14lMg9N
かぎりなくとくとはすれどさとかはのやまゐのみづはなほぞこほれる

711 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:58:09 ID:VLmJVqoZ
手にならす扇の風も忘られて閨もる月の影ぞすずしき(続拾遺193)

712 :名無氏物語:2006/03/07(火) 09:59:00 ID:VLmJVqoZ
うつつにや恋ひわたるべき逢ふことはただよひのまの夢のうき橋(宝治百首)

713 :名無氏物語:2006/03/07(火) 10:14:48 ID:LGeasM5G
七夕のあまつひれ吹く秋風に八十の船津をみ舟いづらし(千載)

714 :名無氏物語:2006/03/07(火) 10:15:35 ID:LGeasM5G
巣を恋ひて帰りわづらふ燕かな汝さへ秋の風やかなしき(久安百首)

715 :名無氏物語:2006/03/07(火) 10:16:15 ID:LGeasM5G
雲ゐよりつらぬきかくる白玉をたれ布引の滝と言ひけん(詞花)

716 :名無氏物語:2006/03/07(火) 10:16:48 ID:LGeasM5G
ぬきみだる人こそあるらし白玉のまなくも散るか袖のせばきに(伊勢物語)

717 :名無氏物語:2006/03/07(火) 10:22:32 ID:zKL0zqP6
秋風の吹きただよはす白雲は織女(たなばたつめ)の天つ領巾かも(作者不詳「万葉集」10-2041)

718 :名無氏物語:2006/03/07(火) 10:23:09 ID:zKL0zqP6
秋風に川波立ちぬしましくは八十の舟津にみ舟留めよ(作者不詳「万葉集」10-2046)

719 :名無氏物語:2006/03/07(火) 16:34:03 ID:1CqDKK4N
を初瀬の花のさかりを見わたせば霞にまがふみねの白雲(千載74)

720 :名無氏物語:2006/03/07(火) 16:34:37 ID:1CqDKK4N
月見れば思ひぞあへぬ山たかみいづれの年の雪にかあるらむ(新古388)

721 :名無氏物語:2006/03/07(火) 16:35:14 ID:1CqDKK4N
恋ひ死なむことぞはかなき渡り川あふ瀬ありとは聞かぬものゆゑ(千載762)

722 :名無氏物語:2006/03/07(火) 16:42:50 ID:fpogj69A
菅原や伏見の暮にみわたせば霞にまがふをはつせの山(読人不知「後撰集」)

723 :名無氏物語:2006/03/07(火) 16:56:32 ID:Q14lMg9N
ありあけの月のひかりをまつほどにわがよのいたくふけにけるかな

724 :名無氏物語:2006/03/07(火) 16:57:13 ID:Q14lMg9N
ながれてとたのめしことはゆくすゑのなみだのうへをいふにざりける

725 :名無氏物語:2006/03/07(火) 16:57:58 ID:Q14lMg9N
おもひしる人にみせばやよもすがらわがとこなつにおきゐたるつゆ

726 :名無氏物語:2006/03/07(火) 16:58:31 ID:Q14lMg9N
ちとせまでかぎれるまつもけふよりは君にひかれてよろづよやへむ

727 :名無氏物語:2006/03/07(火) 16:59:19 ID:Q14lMg9N
もみぢせぬときはのやまにたつしかはおのれなきてや秋をしるらむ

728 :名無氏物語:2006/03/07(火) 17:00:05 ID:Q14lMg9N
きのふまでよそに思ひしあやめぐさけふわがやどのつまとみるかな

729 :名無氏物語:2006/03/07(火) 17:04:18 ID:94bJy13J
たのめおかんたださばかりを契りにて憂き世の中を夢になしてよ(新古1233)

730 :名無氏物語:2006/03/07(火) 17:05:05 ID:94bJy13J
三笠山道ふみそめし月かげに今ぞ心の闇ははれぬる(新勅撰1856)

731 :名無氏物語:2006/03/07(火) 17:13:09 ID:vC8hJzdt
人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな(藤原兼輔「後撰集」)

732 :名無氏物語:2006/03/07(火) 17:24:08 ID:R5k6f77S
下紐はとけずはとけず小夜衣そのうつり香にしむ身ともがな(久安百首)

733 :名無氏物語:2006/03/07(火) 17:24:57 ID:R5k6f77S
我が恋は千木のかたそぎ難くのみ行き逢はで年のつもりぬるかな(新古1114)

734 :名無氏物語:2006/03/07(火) 17:27:23 ID:R5k6f77S
なぐさむる方もなくてややみなまし夢にも人のつれなかりせば(詞花194)

735 :名無氏物語:2006/03/07(火) 17:58:46 ID:JvjILhWK
夜や寒き衣やうすき片削ぎの行きあひのまより霜や置くらん(住吉明神「新古今集」)

736 :名無氏物語:2006/03/07(火) 18:08:19 ID:doQMo3J+
けふ見ずはあすも尋ねん山桜夜のまのほどにさきもこそすれ(続拾遺55)

737 :名無氏物語:2006/03/07(火) 18:09:02 ID:doQMo3J+
ふた声ときかずはいでじ郭公いく夜あかしのとまりなりとも(新古206)

738 :名無氏物語:2006/03/07(火) 18:09:42 ID:doQMo3J+
ゆふしでの風にみだるる音さえて庭しろたへに雪ぞつもれる(新古1890)

739 :名無氏物語:2006/03/07(火) 18:10:14 ID:doQMo3J+
恋せよと教へし人はなけれどもあかぬよりこそ思ひそめしか(歌仙落書)

740 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/07(火) 20:26:43 ID:HIpmDVU/
ふりかへり許したまへの袖だたみ闇くる風に春ときめきぬ[与謝野晶子]

741 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:07:10 ID:vR/5xO6Y
夜ならば月とぞみましわがやどの庭白妙にふりつもる雪(読人不知「後撰集」)

742 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:19:44 ID:NyKm372q
逢ふことをいなみの浦になく千鳥われもさこそは声も惜しまね(風情集)

743 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:20:38 ID:NyKm372q
思ひ出づるかひやあらましわぎもこがむすぶ泉に影もうつらば(風情集)

744 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:21:25 ID:NyKm372q
のこりゐてさむる別れの悲しきに我も夢ぢにきえなましかば(風情集)

745 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:24:38 ID:hFGy6lV3
夢はただぬる夜のうちのうつつにて覚めぬる後の名にこそありけれ

746 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:25:19 ID:hFGy6lV3
去年までは分けこし友も露と消えて独りしをるる深草の野辺

747 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:26:04 ID:hFGy6lV3
心とめしかたみの色も哀れなり人はふりにし宿のもみじ葉

748 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:27:14 ID:hFGy6lV3
けふはこれ半ばの春の夕霞きえし煙の名残とやみん

749 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:27:55 ID:hFGy6lV3
そのかたちその草木まで全くして神の心はなほ盛りなり

750 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:28:27 ID:hFGy6lV3
神やしる世のためとてぞ身をも思ふ身のためにして世をば祈らず

751 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:33:25 ID:ijkJqi4E
ねのびするのべにこまつのなかりせばちよのためしになにをひかまし

752 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:34:18 ID:ijkJqi4E
さ夜ふけてねざめざりせばほととぎす人づてにこそきくべかりけれ

753 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:34:48 ID:ijkJqi4E
やかずともくさはもえなむかすがのはただ春の日にまかせたらなむ

754 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:35:30 ID:ijkJqi4E
かぞふればわが身につもるとし月をおくりむかふとなにいそぐらむ

755 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:36:01 ID:ijkJqi4E
みやまいでてよはにやきつるほととぎすあか月かけてこゑのきこゆる

756 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:36:34 ID:ijkJqi4E
やまざくらあくまでいろをみつるかな花ちるべくもかぜふかぬよに

757 :名無氏物語:2006/03/08(水) 11:39:29 ID:RAqxZRtf
山のはに入日のかげはさしながら麓の里はしぐれてぞゆく(新勅撰386)

758 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/08(水) 23:14:37 ID:UsU2oh/e
恋ひしきに命をかふるものならば 死にはやすくぞあるべかりける[古今集517]

759 :すあま大好き:2006/03/08(水) 23:28:06 ID:6kmvfh0J
スレ違いならごめんなさい。博学なみなさんにお聞きします。
確か和泉式部だったと思いますが、下の句が
「あくがれいづるたましひかとぞみる」
で終わる歌の上の句をご存知でしょうか?
私はこの歌を気に入っていて以前から探していますが、
上の句がわからないと検索できません。
なんせ、和泉式部の和歌の量は半端ではないので。
是非ご教示願います。

760 :名無氏物語:2006/03/09(木) 02:03:42 ID:wsxLCWdv
>>759
下の句にしては字余りな・・・・。
「あくがれいづるたまかとぞみる」でぐぐるとよろし。
・・・・後拾遺集巻二十所載です。

761 :名無氏物語:2006/03/09(木) 08:54:45 ID:HxJajRIN
柴の戸に入日の影はさしながらいかにしぐるる山べなるらむ(藤原清輔[新古今])

762 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:07:44 ID:4wL5IiPc
山のはに入日の影はさしながら一むらくもるゆふだちの空(藤原隆信)

763 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:08:20 ID:4wL5IiPc
ただひとへ嵐の上にうき雲の日はてりながら時雨てぞ行く(素純)

764 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:13:40 ID:BQwWOJkl
もとがしは神のすごもにふりそそぎ白酒黒酒の御酒たてまつる

765 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:14:21 ID:BQwWOJkl
鳥の音ものどけき山の朝あけに霞の色は春めきにけり

766 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:15:10 ID:BQwWOJkl
沈みはつる入日のきはにあらはれぬ霞める山のなほ奥の峰

767 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:15:43 ID:BQwWOJkl
思ひそめき四の時には花の春はるのうちにも明けぼのの空

768 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:16:15 ID:BQwWOJkl
梅が香は枕にみちてうぐひすの声より明くる窓のしののめ

769 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:16:47 ID:BQwWOJkl
梅の花くれなゐにほふ夕暮に柳なびきて春雨ぞふる

770 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:19:54 ID:990RZaVD
もち月のこまひきわたすおとすなりせたの中みちはしもとどろに

771 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:20:41 ID:990RZaVD
くれてゆく秋のかたみにおくものはわがもとゆひのしもにざりける

772 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:21:16 ID:990RZaVD
たよりあらばいかで宮こへつげやらむけふしらかはのせきはこえぬと

773 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:22:16 ID:990RZaVD
ことしおひのまつはなぬかになりにけりのこれるよはひおもひやるかな

774 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:23:33 ID:990RZaVD
あさひさすみねのしらゆきむらぎえて春のかすみはたなびきにけり

775 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:24:38 ID:990RZaVD
わがやどのむめのたちえやみえつらむおもひのほかにきみがきませる

776 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:29:10 ID:r6HUSJFC
霞みくるる夕日の空にふりそめて静かになれる宵の春雨(金玉歌合)

777 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:29:43 ID:r6HUSJFC
河むかひ柳のあたり水みえて涼しきかげに鷺あそぶなり(金玉歌合)

778 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:30:23 ID:r6HUSJFC
あをみわたる芝生の色も涼しきは茅花さゆるぐ夏の夕暮(金玉歌合)

779 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:31:05 ID:r6HUSJFC
月のぼる峯の秋風吹きぬらし麓の霧ぞ色くだりゆく(金玉歌合)

780 :名無氏物語:2006/03/09(木) 09:32:51 ID:r6HUSJFC
来ずも来ず頼まじ待たじ忘れむと思ひながらも月にながめて(金玉歌合)

781 :すあま大好き:2006/03/09(木) 10:16:46 ID:bK1iOPxP
>>760
ありがとうございました。

782 :名無氏物語:2006/03/09(木) 12:38:57 ID:4lbBy06v
夏の野の
茂みに咲ける
ひめゆりの
知らえぬ恋は
苦しきものそ

783 :名無氏物語:2006/03/09(木) 12:41:20 ID:4lbBy06v
来むといふも
来ぬときあるを
来じといふを
来むとは待たじ
来ぬといふものを

784 :名無氏物語:2006/03/09(木) 12:43:22 ID:4lbBy06v
葦北の
野坂の浦ゆ
船出して
みつしま行かむ
浪たつなゆめ

785 :名無氏物語:2006/03/09(木) 12:45:16 ID:4lbBy06v
山たかみ
峯の嵐に
散る花の
月に天霧る
あけがたの空

786 :名無氏物語:2006/03/09(木) 15:36:23 ID:nSOOAs/P
播磨潟すまの月よめ空さえて絵島が崎に雪ふりにけり(千載989)

787 :名無氏物語:2006/03/09(木) 15:37:17 ID:nSOOAs/P
鶉なく交野にたてるはじ紅葉ちりぬばかりに秋風ぞふく(新古539) 

788 :名無氏物語:2006/03/09(木) 15:46:32 ID:w772Ks+C
わきかねし同じ緑の夏草を花にあらはす秋の夕暮(小侍従)

789 :名無氏物語:2006/03/09(木) 15:47:21 ID:w772Ks+C
咲きにほふ梢をとへば苔の下のその名も花にあらはれにけり(三条西実隆)

790 :名無氏物語:2006/03/09(木) 15:48:01 ID:w772Ks+C
忍びつつ霞と共にながめしもあらはれにけり花の木のもと(豊臣秀吉)

791 :名無氏物語:2006/03/09(木) 15:58:02 ID:YBiXOW84
時しあればしられぬ谷の埋木も花にはそれとあらはれにけり([松陰中納言物語])

792 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:01:59 ID:qI9Fq6x7
天つ空ひとつに見ゆる越の海の波をわけてもかへる雁がね(千載38)

793 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:02:38 ID:qI9Fq6x7
おのづから花の下にしやすらへば逢はばやと思ふ人も来にけり(頼政集)

794 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:03:23 ID:qI9Fq6x7
深山木のその梢とも見えざりし桜は花にあらはれにけり(詞花17)

795 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:04:05 ID:qI9Fq6x7
あふみ路や真野のはまべに駒とめて比良の高ねの花をみるかな(新続古今130)

796 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:04:49 ID:qI9Fq6x7
暮れぬ間は花にたぐへて散らしつる心あつむる春の夜の月(頼政集)

797 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:05:44 ID:qI9Fq6x7
散りはてて後や我が身にかへりこむ花さく宿にとまる心は(頼政集)

798 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:12:28 ID:QZbu4oEQ
木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな(花山院「詞花集」)

799 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:23:29 ID:PFgUQ4rK
ことさらに衣はすらじ女郎花咲野の萩ににほひてをらむ(作者不詳「万葉集」)

800 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:24:47 ID:PFgUQ4rK
都をば霞とともにたちしかど秋風ぞふく白河の関(能因法師「後拾遺集」)

801 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:36:41 ID:jH3mmteO
吉野山すず吹く秋のかり寝より花ぞ身にしむ木々の下風(細川幽斎)

802 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:48:05 ID:XASqUjTL
木枯のすず吹く峰の夕時雨そめぬ色しも身にはしみけり(後鳥羽院[新千載])

803 :名無氏物語:2006/03/09(木) 16:48:37 ID:XASqUjTL
み吉野やすず吹く音はうづもれて槙の葉はらふ雪の朝風(津守国夏[風雅])

804 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:05:02 ID:WZQ/ZHMf
飛騨人の真木流すといふ丹生の川言は通へど舟ぞ通はぬ(万葉7-1173)

805 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:21:43 ID:WZQ/ZHMf
思ふどちひとりびとりが恋ひ死なばたれによそへて藤衣きん(「古今」読人不知)

806 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:27:15 ID:jancr8bF
春日野の若むらさきのすり衣しのぶのみだれかぎりしられず「伊勢物語」

807 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:27:56 ID:jancr8bF
みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに乱れそめにし我ならなくに「伊勢物語」

808 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:29:57 ID:jancr8bF
埋れ木の花さく事もなかりしに身のなる果ぞ悲しかりける「平家物語」

809 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:35:21 ID:m1cKWlwH
よろづ代をひかりにこめてあさひ山のどかにかすむ初春の空(老若歌合)

810 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:35:54 ID:m1cKWlwH
さほひめの衣はる風なほさえてかすみの袖にあは雪ぞふる(続後撰20)

811 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:36:28 ID:m1cKWlwH
ちりぬれどかたみは久しむめの花とまる面かげ袖のうつりが(建保四年内裏歌合)

812 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:37:20 ID:m1cKWlwH
おもひ寝の枕になれてほととぎすうつつも夢もひとこゑの空(千五百番歌合)

813 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:38:26 ID:m1cKWlwH
月かげは氷と見えてよしの川いはこすなみに秋かぜぞふく(続後撰342)

814 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:39:00 ID:m1cKWlwH
もろ人の心は月にすみぬらし都の秋のふかき夜のそら(建保四年内裏歌合)

815 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:43:14 ID:UyOJHVu6
うたたねの夢より先に明けぬなり山ほととぎす一声の空(良経『六百番歌合』)

816 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:51:05 ID:aIsA+vxg
うぐひすの涙のつららうちとけてふるすながらや春を知るらむ(新古31)

817 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:51:45 ID:aIsA+vxg
ながめおくる心をやがてさそひつつ雲のふるすに帰るうぐひす(千五百番歌合)

818 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:52:32 ID:aIsA+vxg
つらきかなうつろふまでに八重桜とへともいはで過ぐる心は(新古138)

819 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:53:14 ID:aIsA+vxg
きのふより荻の下葉にかよひきてけさあらはるる秋の初風(続千載344)

820 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:54:25 ID:aIsA+vxg
思ひやれなにをしのぶとなけれども都おぼゆる有明の月(新古1545)

821 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:55:12 ID:aIsA+vxg
ながめこし山のすゑ野の夕がすみその色となくをしき春かな(続古今169)

822 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:57:46 ID:2xwcYTg9
やへにほふ軒ばの桜うつろひぬ風よりさきにとふ人もがな(式子内親王)

823 :名無氏物語:2006/03/09(木) 17:58:38 ID:2xwcYTg9
有明のおなじながめは君もとへ都のほかも秋の山ざと(式子内親王)

824 :名無氏物語:2006/03/09(木) 18:04:13 ID:2xwcYTg9
宮人にゆきて語らむ山桜風よりさきに来ても見るべく(源氏物語・若菜)

825 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/09(木) 22:20:31 ID:CAS7lFz0
髪五尺ときなば水にやはらかき少女ごころは秘めて放たじ[与謝野晶子]

826 :名無氏物語:2006/03/10(金) 08:35:07 ID:VlK0aOL7
み吉野のたのむの雁もひたぶるに君が方にぞよると鳴くなる(伊勢物語)

827 :名無氏物語:2006/03/10(金) 08:53:17 ID:04vII0Bw
今はとてたのむの雁もうちわびぬ朧月夜の明ぼのの空(新古58)

828 :名無氏物語:2006/03/10(金) 08:53:59 ID:04vII0Bw
思ひたつ鳥はふる巣もたのむらんなれぬる花の跡の夕暮(新古154)

829 :名無氏物語:2006/03/10(金) 08:56:06 ID:04vII0Bw
散りにけりあはれうらみの誰なれば花の跡とふ春の山風(新古155)

830 :名無氏物語:2006/03/10(金) 08:56:53 ID:04vII0Bw
暮れてゆく春の湊はしらねども霞におつる宇治の柴舟(新古169)

831 :名無氏物語:2006/03/10(金) 08:58:12 ID:04vII0Bw
鵜かひ舟高瀬さしこすほどなれや結ぼほれゆくかがり火の影(新古252)

832 :名無氏物語:2006/03/10(金) 08:58:50 ID:04vII0Bw
しづの女が心すずしき円居かな桜麻ちるをふの下風(夫木抄)

833 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:01:48 ID:WEUKYPXg
春くればたのむの雁も今はとてかへる雲路に思ひたつなり(俊頼[千載])

834 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:02:33 ID:WEUKYPXg
春風を滝つ岩ねにせきかねて霞におつる花の白波(公経[新千載])

835 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:03:08 ID:WEUKYPXg
朝日山まだ影くらき曙に霧の下ゆく宇治の柴舟(資明[風雅])

836 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:03:46 ID:WEUKYPXg
伏見山裾野をかけて見渡せば遥かに下る宇治の柴舟(永福門院内侍[新後拾遺])

837 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:04:18 ID:WEUKYPXg
とへかしな槙たつ山の夕しぐれ色こそ見えね深き心を(土御門院[続古今])

838 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:04:48 ID:WEUKYPXg
あはれさもその色となき夕暮の尾花が末に秋ぞうかべる(為兼[風雅])

839 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:07:55 ID:dJV1rdVF
霞みくるる夕日の空にふりそめて静かになれる宵の春雨

840 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:08:31 ID:dJV1rdVF
さびしさは花よいつかのながめして霞に暮るる春雨のそら

841 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:09:35 ID:dJV1rdVF
春の夜の明くる光のうすにほひ霞の底ぞ花になりゆく

842 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:10:06 ID:dJV1rdVF
思ひやるなべての花の春の風このひともとの恨みのみかは

843 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:11:40 ID:dJV1rdVF
一しきり吹きみだしつる風はやみて誘はぬ花も長閑にぞ散る

844 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:12:17 ID:dJV1rdVF
うちわたす宇治のわたりの夜深きに河音すみて月ぞかすめる

845 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:15:39 ID:50zYvGFu
みわたせばまつのはしろきよしの山いくよつもれるゆきにかあるらむ

846 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:16:25 ID:50zYvGFu
わすられてしばしまどろむほどもがないつかはきみをゆめならでみむ

847 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:17:05 ID:50zYvGFu
うぐひすのこゑなかりせばゆききえぬ山ざといかではるをしらまし

848 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:17:43 ID:50zYvGFu
いそのかみふるきみやこをきてみればむかしかざししはなさきにけり

849 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:18:24 ID:50zYvGFu
さらしなにやどりはとらじをばすての山までてらす秋のよの月

850 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:19:04 ID:50zYvGFu
さやかにもみるべき月をわれはただなみだにくもるをりぞおほかる

851 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:24:22 ID:I29zhoTw
桜麻の麻生の下草露しあれば明かしてい行け母は知るとも(万11-2687)

852 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:27:50 ID:I29zhoTw
さびしさはたがよそめにも知りぬらん我がゐる山の秋の夕暮(為相[新千載])

853 :名無氏物語:2006/03/10(金) 09:28:37 ID:I29zhoTw
さびしさはなれぬる物と思へども又今さらの秋の夕暮(為尹[新続古今])

854 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:15:38 ID:04vII0Bw
尾上より門田にかよふ秋風に稲葉をわたるさを鹿の声(千載325)

855 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:16:28 ID:04vII0Bw
なぐさむる友なき宿の夕暮にあはれは残せ荻の上風(三百六十番歌合)

856 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:17:08 ID:04vII0Bw
さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮(新古361)

857 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:17:50 ID:04vII0Bw
月はなほもらぬ木の間も住吉の松をつくして秋風ぞふく(新古396)

858 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:18:22 ID:04vII0Bw
野分せし小野の草ぶしあれはててみ山に深きさを鹿の声(新古439)

859 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:18:59 ID:04vII0Bw
物思ふ袖より露やならひけむ秋風吹けばたへぬものとは(新古469)

860 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:20:02 ID:04vII0Bw
ひとめ見し野辺のけしきはうら枯れて露のよすがにやどる月かな(新古488)

861 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:20:49 ID:04vII0Bw
むら雨の露もまだひぬ槙の葉に霧立ちのぼる秋の夕暮(新古491)

862 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:23:53 ID:WEUKYPXg
河水にとわたる雁のかげみえて書き流したる秋の玉章(基家[続拾遺])

863 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:24:28 ID:WEUKYPXg
ねをぞなく遠山鳥のます鏡みてはかひなき物思ふとて(宗尊親王[続千載])

864 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:25:02 ID:WEUKYPXg
我が中は遠山鳥のます鏡よそにも人の影をやはみる(法印定為[新拾遺])

865 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:25:39 ID:WEUKYPXg
涙さへ隔つる中の面影や遠山鳥の鏡なるらん(為定[新千載])

866 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:26:16 ID:WEUKYPXg
河霧の麓をこめて立ちぬれば空にぞ秋の山はみえける(深養父[拾遺])

867 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:26:55 ID:WEUKYPXg
昨日こそ年は暮れしか春霞春日の山にはや立ちにけり(赤人[拾遺])

868 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:27:58 ID:WEUKYPXg
霞しく木の芽春雨ふるごとに花の袂はほころびにけり(顕季[新勅撰])

869 :名無氏物語:2006/03/10(金) 10:34:01 ID:3MyA0UEC
よもの山に木の芽はる雨ふりぬればかぞいろはとや花のたのまむ(千載31)

870 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:20:07 ID:YMUVXsEm
霞たちこのめも春の雪ふれば花なき里も花ぞちりける(紀貫之「古今集」)

871 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:33:49 ID:VjZZQUTy
霞たちこのめ春雨きのふまでふる野の若菜今朝は摘みてん(定家[新後撰])

872 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:34:35 ID:VjZZQUTy
野も山もおなし緑に染てけり霞よりふるこのめ春雨(良経[続千載])

873 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:35:14 ID:VjZZQUTy
霞たち木のめ春雨ふる里の吉野の花も今や咲らん(後鳥羽院[続後撰])

874 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:42:33 ID:ngmRPQac
みよしのの吉野の山の桜花しら雲とのみ見えまがひつつ(読人不知「後撰集」)

875 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:43:03 ID:ngmRPQac
春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に雪はふりつつ(読人不知「古今」)

876 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:43:58 ID:ngmRPQac
さびしさに宿を立ち出でてながむればいづくもおなじ秋の夕暮(良暹「後拾遺集」)

877 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:45:06 ID:ngmRPQac
雪ふれば木ごとに花ぞ咲きにけるいづれを梅と分きて折らまし(紀友則「古今集」)

878 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:48:59 ID:VNdHrsxU
袖のうへの涙ぞ今はつらからぬ人に知らるる始めと思へば(新勅撰11-668)

879 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:49:41 ID:VNdHrsxU
忘れじの言の葉いかになりにけん頼めし暮は秋風ぞふく(新古14-1303)

880 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:50:17 ID:VNdHrsxU
はかなくぞこむ世までともたのみけるけふ目の前にかはる心を(正治初度百首)

881 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:51:18 ID:VNdHrsxU
夜もすがら浦こぐ舟は跡もなし月ぞのこれる志賀の辛崎(新古16-1507)

882 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:52:04 ID:VNdHrsxU
憂しとてもいとひもはてぬ世の中をなかなか何におもひしりけむ(千載12-1114)

883 :名無氏物語:2006/03/10(金) 16:52:48 ID:VNdHrsxU
山里は世の憂きよりも住み侘びぬことの外なる峯の嵐に(新古17-1623)

884 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:00:12 ID:Y6DHVyoj
山里は物のわびしき事こそあれ世の憂きよりは住みよかりけり(読人不知「古今集」)

885 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:13:00 ID:W7JClwbp
荻の葉のそよぐ音こそ秋風の人にしらるる始めなりけれ(紀貫之「拾遺集」)

886 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:26:26 ID:gQAfClWC
木の間もる有明の月のおくらずは独りや山の峰を出でまし(覚性法親王[千載])

887 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:26:57 ID:gQAfClWC
ふるさとを独り別るる夕べにもおくるは月のかげとこそきけ(式子内親王[千載])

888 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:28:40 ID:gQAfClWC
よしあしと人に語るな難波潟こと浦にすむあまのしわざを(玄円[新千載])

889 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:30:21 ID:gQAfClWC
雲もなく凪ぎたる空のあさみどりむなしき色も今ぞしりぬる(皇嘉門院別当[続後撰])

890 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:37:40 ID:gQAfClWC
難波なる身をつくしてもかひぞなき短き葦の一夜ばかりは(藤原定家[続後拾遺])

891 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:38:27 ID:gQAfClWC
思ひ侘び身をつくしてや同じ江に又立ち返り恋ひわたりなん(藤原成実[続後撰])

892 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:39:00 ID:gQAfClWC
いかさまに身をつくしてか難波江に深き思ひのしるしみすべき(京極為兼[新後撰])

893 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:39:31 ID:gQAfClWC
夢にてもみつとないひそ難波なる芦のかりねの一よばかりは(藤原為道女[続後拾遺])

894 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:41:07 ID:gQAfClWC
身のうさを思ひ知らでややみなまし背くならひのなき世なりせば(西行[新古今])

895 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:43:04 ID:gQAfClWC
年つもるかしらの雪は大空のひかりにあたる今日ぞうれしき(伊勢大輔[後拾遺])

896 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:43:42 ID:gQAfClWC
春くれどきえせぬものは年をへてかしらにつもる雪にぞ有りける(花山院[後拾遺])

897 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:44:27 ID:gQAfClWC
木の葉ちるむべ山風のあらしより時雨になりぬ峰の浮雲(藤原有家[新拾遺])

898 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:47:50 ID:RvRlmTVi
しのびねのたもとは色にいでにけり心にもにぬわが涙かな(千載694)

899 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:48:29 ID:RvRlmTVi
おもひ川いはまによどむ水ぐきをかきながすにも袖はぬれけり(新勅撰667)

900 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:49:49 ID:RvRlmTVi
うれしきもつらきもおなじ涙にてあふ夜も袖はなほぞかわかぬ(新勅撰787)

901 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:51:44 ID:RvRlmTVi
なには江のあしのかりねの一よゆゑ身をつくしてや恋ひわたるべき(千載807)

902 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:54:45 ID:Gu/9vdOM
山姫のころも秋かぜふくからに色ことごとに野べぞなり行く(後鳥羽院)

903 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:55:19 ID:Gu/9vdOM
草の原つゆのやどりを吹くからに嵐にかはる道芝のしも(後鳥羽院)

904 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:55:55 ID:Gu/9vdOM
山かぜの木の間の雪をふくからに心づくしの冬の夜のつき(後鳥羽院)

905 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:56:27 ID:Gu/9vdOM
住みわぶるむべ山風のあらし山花のさかりは猶うかりけり(藤原為家)

906 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:56:59 ID:Gu/9vdOM
神な月けふは冬とて嵐山草木もむべぞ吹きしをるらむ(藤原為家)

907 :名無氏物語:2006/03/10(金) 17:57:31 ID:Gu/9vdOM
草木吹くむべ山風と聞きしかど猶ぞかりねの袖はしほるる(藤原為家)

908 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:02:58 ID:KMNK+eKv
ふくからに身にぞしみける君はさは我をや秋の凩の風(八条院高倉[新勅撰])

909 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:04:38 ID:KMNK+eKv
あふ坂や木ずゑの花を吹くからに嵐ぞかすむ関のすぎむら(宮内卿[新古今])

910 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:05:41 ID:KMNK+eKv
吹くからに秋の光のあらはれてむべ山風にすめる月哉(二条為明[新千載])

911 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:09:11 ID:dJV1rdVF
吹きしをる秋の草木の色よりも冬ぞあらしの音ははげしき(中院通村)

912 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:10:08 ID:dJV1rdVF
しをれこし秋の草木の末つひにたへぬ嵐の冬はきにけり(三条西実隆)

913 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:11:11 ID:dJV1rdVF
吹きにけりむべも嵐とゆふ霜もあへずみだるる野べのあさぢふ(堯孝)

914 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:12:19 ID:dJV1rdVF
草木ふくむべ山かぜの夕ぐれにしぐれてさむき秋のむら雲(宗尊親王)

915 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:12:57 ID:dJV1rdVF
草も木もさぞなあらしの山風にひとりしをれぬ荻のおとかな(道助法親王)

916 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:13:50 ID:dJV1rdVF
ふくからにむべ山風もしほるなりいまはあらしの袖を恨みて(藤原家隆)

917 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:16:32 ID:ceUP5iI9
忘るなよさらぬちぎりぞ我も旅人もかりねの一夜なりとも(飛鳥井雅親)

918 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:18:13 ID:ceUP5iI9
冬のきてむべ山風のあらしより雪ぞ木のはに散りかはりける(慈円)

919 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:18:51 ID:ceUP5iI9
消えがたきかしらの雪をかこちても先やむかはん春の光に(肖柏)

920 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:19:29 ID:ceUP5iI9
向ふ中はかしらの雪もおもはでぞ春の光にあたる埋火(武者小路実陰)

921 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:21:47 ID:ceUP5iI9
わたつ海の秋なき波の花になほ霜おくものは夜半の月かげ(慈円)

922 :名無氏物語:2006/03/10(金) 18:22:39 ID:ceUP5iI9
風かをる浪の花には夏もなし秋かととはん海づらのさと(武者小路実陰)

923 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/10(金) 20:31:03 ID:gnvqOkkB
雨に濡れし夜汽車の窓に 映りたる山間の町の ともしびの色 [石川啄木]

924 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:39:25 ID:pfeV2RiS
あかなくにまだきも月の隠るるか山の端にげて入れずもあらなん(在原業平「古今」)

925 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:50:13 ID:s1hDCPSA
思ひ出もなき我が身さへこし方はさぞな恋しき帰る雁がね(治承三十六人歌合)

926 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:50:46 ID:s1hDCPSA
花はみなよもの嵐にさそはれてひとりや春のけふはゆくらん(千載131)

927 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:51:31 ID:s1hDCPSA
うき世をば我もさこそはあきはつれ理りなくも惜しきけふかな(月詣集)

928 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:53:12 ID:s1hDCPSA
身のうさを思ひしらでややみなまし逢ひみぬ先のつらさなりせば(千載896)

929 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:53:49 ID:s1hDCPSA
あかなくにまたもこの世にめぐりこば面がはりすな山のはの月(千載996)

930 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:56:00 ID:60Sru+Rl
春のなごりながむる浦の夕なぎにこぎわかれゆく舟もうらめし

931 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:56:47 ID:60Sru+Rl
めぐりゆかば春にはまたも逢ふとても今日のこよひは後にしもあらじ

932 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:57:28 ID:60Sru+Rl
夏浅きみどりの木立庭遠み雨ふりしむる日ぐらしの宿

933 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:58:04 ID:60Sru+Rl
月残るねざめの空の郭公さらにおき出てなごりをぞ聞く

934 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:58:52 ID:60Sru+Rl
松をはらふ風は裾野の草におちて夕立雲に雨きほふなり

935 :名無氏物語:2006/03/11(土) 08:59:33 ID:60Sru+Rl
なる神の音ほのかなる夕立のくもる方より風ぞはげしき

936 :名無氏物語:2006/03/11(土) 09:02:27 ID:igwgrnCs
まちつらむみやこの人にあふさかのせきまできぬとつげややらまし

937 :名無氏物語:2006/03/11(土) 09:03:08 ID:igwgrnCs
わがやどのきくのしらつゆけふごとにいくよつもりてふちとなるらむ

938 :名無氏物語:2006/03/11(土) 09:03:50 ID:igwgrnCs
したくぐる水にあきこそかよふらしむすぶいづみのてさへすずしき

939 :名無氏物語:2006/03/11(土) 09:04:33 ID:igwgrnCs
さけばちるさかねばこひし山ざくらおもひたえせぬはなのうへかな

940 :名無氏物語:2006/03/11(土) 09:05:07 ID:igwgrnCs
天河河辺涼しき織女に扇の風を猶やかさまし

941 :名無氏物語:2006/03/11(土) 09:05:46 ID:igwgrnCs
秋風の吹くにつけても訪はぬかな荻の葉ならば音はしてまし

942 :名無氏物語:2006/03/11(土) 09:10:14 ID:HzXzKjGX
みかき守 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ

943 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/11(土) 19:43:15 ID:2mrwbG6/
いにしへもかくやは人のまどひけむ わがまだ知らぬしののめの道[源氏物語・夕顔32]

944 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:19:47 ID:YazVSFg4
恋してふことを知らでややみなましつれなき人のなき世なりせば(永源「後拾遺集」)

945 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:26:15 ID:usvzEb00
さきまじる花をわけとや白雲の山をはなれて立ちのぼるらん(玉葉151)

946 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:28:36 ID:usvzEb00
山ざくら散るをみてこそ思ひ知れたづねぬ人は心ありけり(千載97)

947 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:29:27 ID:usvzEb00
身のうさも花みしほどはわすられき春の別れをなげくのみかは(千載128)

948 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:30:10 ID:usvzEb00
心さへ我にもあらずなりにけり恋は姿のかはるのみかは(千載878)

949 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:31:11 ID:usvzEb00
さきだちし人は闇にやまよふらんいつまで我も月をながめん(千載998)

950 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:33:52 ID:V8UyPUfv
枝にもる朝日の影のすくなさに涼しさふかき竹のおくかな

951 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:34:43 ID:V8UyPUfv
河むかひ柳のあたり水みえて涼しきかげに鷺あそぶなり

952 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:35:29 ID:V8UyPUfv
あをみわたる芝生の色も涼しきは茅花さゆるぐ夏の夕暮

953 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:36:22 ID:V8UyPUfv
朝嵐の峰よりおろす大井河うきたる霧も流れてぞゆく

954 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:37:08 ID:V8UyPUfv
露をもる小萩が末はなびきふして吹きかへす風に花ぞ色そふ

955 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:37:51 ID:V8UyPUfv
いづくより置くともしらぬ白露の暮るれば草のうへにみゆらん

956 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:41:08 ID:l/5UUb0r
龍田川もみぢ葉流る神奈備の御室の山に時雨降るらし

957 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:42:18 ID:l/5UUb0r
少女子が袖ふる山の瑞垣の久しき世より思ひ初めてき

958 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:43:53 ID:l/5UUb0r
白露も時雨もいたくもる山は下葉残らず色づきにけり

959 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:44:54 ID:l/5UUb0r
掬ぶ手の滴に濁る山の井のあかでも人に別れぬるかな

960 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:45:37 ID:l/5UUb0r
吉野川岩波高く行く水の早くぞ人を思ひ初めてし

961 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:46:21 ID:l/5UUb0r
いづくとも春の光は分かなくにまだみ吉野の山は雪降る

962 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:51:16 ID:RmpnTabx
をしまじな君と民とのためならば身は武蔵野の露ときゆとも

963 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:51:59 ID:RmpnTabx
うつせみの唐織衣なにかせむ綾も錦も君ありてこそ

964 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:52:33 ID:RmpnTabx
袖に置く涙のつゆにうつしませあふがまほしと恋ふる御影を

965 :名無氏物語:2006/03/12(日) 08:53:24 ID:RmpnTabx
ことしこそのどけさおぼゆ去年までは春を春ともしらざりし身の

966 :名無氏物語:2006/03/12(日) 09:13:17 ID:cHwksitF
ゆめよゆめ 恋しき人に あひ見すな さめてののちに わびしかりけり

967 :名無氏物語:2006/03/12(日) 18:35:02 ID:uYz1ie5q
めぐみある御代にひかれてあづさ弓都のはるに逢ふがうれしさ

968 :名無氏物語:2006/03/12(日) 18:49:02 ID:qWhMefaA
梅の花ものがたりしは夢ならむ香ばかりさそふ春の手枕(しづのや歌集)

969 :名無氏物語:2006/03/12(日) 18:49:56 ID:qWhMefaA
伊吹山いぶく朝風吹きたえてあふみは霧の海となりぬる(しづのや歌集)

970 :名無氏物語:2006/03/12(日) 19:00:42 ID:wnAwGkG2
関こえてうち出の浜にけさみればあふみは霧の海にぞ有りける(下河辺長流「晩花集」)

971 :名無氏物語:2006/03/12(日) 19:11:57 ID:wnAwGkG2
むかし見しあるじ顔にて梅が枝の花だに我にものがたりせよ(藤原基俊「金葉集」)

972 :大沼ユミ ◆cj4.95aVS6 :2006/03/12(日) 20:01:09 ID:XMZ3sZx3
白波のあとなき方に行く舟も 風ぞたよりのしるべなりける[藤原勝臣・古今集472]

973 :名無氏物語:2006/03/12(日) 22:06:41 ID:X1U8zIgX
「色に出にけり我が恋は
ものや思うと人が言うまで」の出だしって何だっけ?

974 :名無氏物語:2006/03/13(月) 00:18:57 ID:xFgstVHU
方十里 稗貫のみかも 稲熟れて み祭三日 そらはれわたる

975 :名無氏物語:2006/03/13(月) 08:31:29 ID:Dl2LLT+K
いにしへの面影をさへさしそへて忍びがたくもすめる月かな(源俊頼「散木奇歌集」)

976 :名無氏物語:2006/03/13(月) 08:51:38 ID:BViLsC/Q
もろともにながめし夜はのむつごとを思ひ出でよとすめる月かな(藤原隆信「隆信集」)

977 :名無氏物語:2006/03/13(月) 08:56:34 ID:uvRyCnNJ
あはれさもその色となき夕暮の尾花が末に秋ぞうかべる

978 :名無氏物語:2006/03/13(月) 08:57:17 ID:uvRyCnNJ
露の色真柴の風の夕げしき明日もやここにたへてながめん

979 :名無氏物語:2006/03/13(月) 08:57:54 ID:uvRyCnNJ
月のぼる峯の秋風吹きぬらし麓の霧ぞ色くだりゆく

980 :名無氏物語:2006/03/13(月) 08:58:42 ID:uvRyCnNJ
かなしさはなれゆくままの秋風に今いくたびのさても夕暮

981 :名無氏物語:2006/03/13(月) 08:59:24 ID:uvRyCnNJ
いかなりし人のなさけか思ひ出るこしかた語れ秋の夜の月

982 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:00:51 ID:uvRyCnNJ
秋ぞかはる月と空とはむかしにて世々へし影をさながらぞ見る

983 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:05:00 ID:ywrF1roS
住吉の松を秋風吹くからに声打ち添ふる沖つ白波

984 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:05:38 ID:ywrF1roS
伊勢の海に塩焼く海人の濡れ衣なるとはすれど逢はぬ君かな

985 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:06:19 ID:ywrF1roS
合ひに合ひて物思ふころのわが袖に宿る月さへ濡るる顔なる

986 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:08:18 ID:ywrF1roS
思ひ川たえず流るる水の泡のうたかた人に逢はで消えめや

987 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:09:01 ID:ywrF1roS
まきもくの檜原もいまだ曇らねば小松が原に泡雪ぞ降る

988 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:10:25 ID:ywrF1roS
かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける

989 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:19:39 ID:+2ftT8sj
匂ひきや都の花は東路にこちのかへしの風のつげしは(宇治拾遺物語)

990 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:20:35 ID:+2ftT8sj
吹き返すこちのかへしは身にしみき都の花のしるべと思ふに(宇治拾遺物語)

991 :名無氏物語:2006/03/13(月) 09:35:28 ID:Qe/uBNj3
人の子の親になりてぞ我が親の思ひはいとど思ひ知らるる(康資王母集)

992 :名無氏物語:2006/03/13(月) 14:46:56 ID:TlqcQe54 ?
>>973
「忍ぶれど」

993 :名無氏物語:2006/03/13(月) 16:26:49 ID:i2X+YHsg
大井河くだす筏のみなれざをみなれぬ人も恋しかりけり(読人不知「拾遺集」)

994 :名無氏物語:2006/03/13(月) 16:31:35 ID:6fNj0i5O
にほひきや都の花はあづまぢの東風のかへしの風につけしは(源兼俊母)

995 :名無氏物語:2006/03/13(月) 16:32:09 ID:6fNj0i5O
たらちねの親をば捨ててこはいかに人の子をのみ思ふ我こそ(伊勢大輔)

996 :名無氏物語:2006/03/13(月) 16:33:47 ID:6fNj0i5O
しら雲は立ちへだつれど紅のうす花ざくら心にぞ染む(京極前太政大臣)

997 :名無氏物語:2006/03/13(月) 16:41:58 ID:j70hsO1V
いづかたににほひますらむ藤の花はると夏との岸をへだてて(千載118)

998 :名無氏物語:2006/03/13(月) 16:42:33 ID:j70hsO1V
山ちかく浦こぐ舟は郭公なくわたりこそ泊りなりけれ(金葉122)

999 :名無氏物語:2006/03/13(月) 16:43:09 ID:j70hsO1V
寝覚するたもとに聞けば時鳥つらき人をも待つべかりけり(千載152)

1000 :名無氏物語:2006/03/13(月) 16:43:45 ID:j70hsO1V
踏みみける鳰の跡さへをしきかな氷のうへにふれるしら雪(新勅撰427)

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