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お気に入りの和歌はありますか? 巻第七

1 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:13:00 ID:y0eZi88h

お気に入りの和歌を書き込んでください。

過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
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お気に入りの和歌はありますか?巻第二
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1046656983/
お気に入りの和歌はありますか 巻三
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1079005160/
お気に入りの和歌はありますか 巻四
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第五
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お気に入りの和歌はありますか? 巻第六
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1136434064/


2 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:16:14 ID:y0eZi88h
ねをかけよ鳴くや軒ばの山鳥のしだり尾ながきあやめをぞふく(正徹)

3 :名無氏物語:2006/01/26(木) 03:03:49 ID:ea+nD9f2
あらち山峰の白雪やたののに浅ぢをかけてうづむ比かな(正徹)

4 :冬のオイラ(裴勇俊):2006/01/26(木) 03:11:11 ID:pCTrgcXL
4様なれ

5 :名無氏物語:2006/01/26(木) 03:14:11 ID:VaIr0ScE
朝戸あくる袖にさえ来てあらち山はらふばかりの峰のあは雪(宗祇)

6 :名無氏物語:2006/01/26(木) 10:21:43 ID:jWehhg+B
あらち山みねのあは雪ふるままにやたのの浅茅うちしぐれつつ(九条道家)

7 :名無氏物語:2006/01/26(木) 10:22:26 ID:jWehhg+B
あらち山みねのあは雪きえなくにやたの野原は若菜つみけり(飛鳥井雅有)

8 :名無氏物語:2006/01/26(木) 10:44:04 ID:jWehhg+B
あらち山ふもとのあさぢ露のまにはやくもふれる峰の淡雪(三条西実隆)

9 :名無氏物語:2006/01/26(木) 10:48:20 ID:jWehhg+B
あらち山やたのの野べも春めきぬ峰のあは雪きえやしぬらん(後鳥羽院)

10 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:02:50 ID:Oa/OII4X
かたしきのとふのすがごも冴えわびて霜こそむすべ夢はむすばず(李花集)

11 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:03:34 ID:Oa/OII4X
山たかみ我のみふりてさびしきは人もすさめぬ雪の朝あけ(新葉479)

12 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:04:17 ID:Oa/OII4X
わすれめや都のたぎつ白河の名にふりつみし雪の明ぼの(李花集)

13 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:05:06 ID:Oa/OII4X
おのづから雪ふみわけて問ひこしも都にちかき山路なりけり(李花集)

14 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:06:42 ID:Oa/OII4X
雪つもる越のしら山冬ふかし夢にもたれか思ひおこせん(李花集)

15 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:07:21 ID:Oa/OII4X
山里の年の暮こそあはれなれ人のたてたる門の松かは(宗良親王千首)

16 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:22:43 ID:Oa/OII4X
この暮もとはれむ事はよもぎふの末葉の風の秋のはげしさ(新葉921)

17 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:23:57 ID:Oa/OII4X
ありそ海のうら吹く風もよわれかしいひしままなる波の音かは(新葉964)

18 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:24:41 ID:Oa/OII4X
うきほどはさのみ涙のあらばこそ我が袖ぬらせよその村雨(新葉513)

19 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:25:12 ID:Oa/OII4X
北になし南になしてけふいくか富士の麓をめぐりきぬらん(新葉540)

20 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:26:44 ID:Oa/OII4X
木曾路河あらしにさえて行く浪のとどこほるまをしばしまたなん(李花集)

21 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:27:22 ID:Oa/OII4X
旅の空うきたつ雲やわれならん道もやどりもあらしふく頃(李花集)

22 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:27:57 ID:Oa/OII4X
ひとり行く旅の空にもたらちねの遠きまもりをなほたのむかな(李花集)

23 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:30:03 ID:Oa/OII4X
老の波またたちわかれいな舟ののぼればくだる旅のくるしさ(新葉525)

24 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:36:50 ID:Oa/OII4X
わすれずよ一夜ふせやの月の影なほその原の旅心ちして(新葉557)

25 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:37:20 ID:Oa/OII4X
おくれじと思ひし道もかひなきはこの世のほかのみよし野の山(新葉1324)

26 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:40:53 ID:GA91atGi
嵐ふき空にみだるる雪もよに氷ぞむすぶ夢はむすばず(九条良経「千五百番歌合」)

27 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:41:32 ID:GA91atGi
富士の山いくかすぎぬとかぞふれば同じ麓に有明の月(顕昭「三百六十番歌合」)

28 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:49:19 ID:GA91atGi
ゆふま山松の葉風にうちそひて蝉のなくねも峰わたるなり(顕昭「六百番歌合」)

29 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:50:34 ID:GA91atGi
死にやらぬ命ひとつにはかられて憂き身のはてを人に見えぬる(顕昭・「守覚法親王家五十首」)

30 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:53:55 ID:PeZceIcc
つらきをも憂きをも夢になしはてて逢ふ夜ばかりをうつつともがな(新勅撰977)

31 :名無氏物語:2006/01/26(木) 11:55:35 ID:PeZceIcc
ふじのねは問はでも空にしられけり雲より上にみゆるしら雪(新勅撰1296)

32 :名無氏物語:2006/01/26(木) 13:56:51 ID:WbII88V4
をしからぬ命なりせば世間の人の偽になりもしなまし(貫之)

33 :名無氏物語:2006/01/26(木) 13:57:24 ID:WbII88V4
手もふれで月日へにけるしらま弓おきふしよるはいこそねられね(貫之)

34 :名無氏物語:2006/01/26(木) 13:58:58 ID:WbII88V4
思ひやるこしの白山しらねどもひと夜も夢にこえぬよぞなき(貫之)

35 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:03:30 ID:hNpSKtBY
白雲の衣ほすてふ山がつの垣ほの谷は日影やはさす(藤原家隆)

36 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:04:02 ID:hNpSKtBY
白妙の衣ほすなり郭公天のかぐ山おりはへてなけ(藤原家隆)

37 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:04:37 ID:hNpSKtBY
春ををしみ天の香具山袖ぬれてあすは卯月の衣ほすとも(藤原家隆)

38 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:05:16 ID:hNpSKtBY
いまよりの秋風たちぬしろたへの衣吹きほすあまのかぐ山(藤原家隆)

39 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:05:50 ID:hNpSKtBY
いつしかと衣ほすめりかげろふの夏きにけらし天のかご山(藤原隆季)

40 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:06:23 ID:hNpSKtBY
雲晴るる雪の光や白妙の衣干すてふ天のかぐ山(藤原良経)

41 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:10:36 ID:JszqgBcF
白妙にゆふかけてけり榊葉に桜さきそふ天のかぐ山(藤原俊成[続拾遺])

42 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:11:17 ID:JszqgBcF
春霞しのに衣をおりかけていくかほすらん天のかご山(藤原良経[続後撰])

43 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:11:55 ID:JszqgBcF
白妙の衣ふきほす木枯しのやがて時雨るる天のかぐ山(藤原雅経[続古今])

44 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:12:36 ID:JszqgBcF
朝あけの霞の衣ほしそめて春たちなるる天のかぐ山(土御門院[続古今])

45 :定家厨:2006/01/26(木) 14:14:39 ID:3NmE/Jj1
なきぬなり木綿付け鳥のしだり尾のおのれにも似ぬ夜半のみじかさ

46 :定家厨:2006/01/26(木) 14:15:42 ID:3NmE/Jj1
片糸をよるよる峰にともす火にあはずは鹿の身をもかへじを

47 :定家厨:2006/01/26(木) 14:16:37 ID:3NmE/Jj1
ひさかたの中なる河のうかひ舟いかに契りてやみを待つらん

48 :定家厨:2006/01/26(木) 14:17:55 ID:3NmE/Jj1
蘆の屋のかりねの床のふしのまにみじかく明くる夏の夜な夜な

49 :定家厨:2006/01/26(木) 14:19:49 ID:3NmE/Jj1
うちなびくしげみが下のさゆり葉のしられぬほどにかよふ秋風

50 :定家厨:2006/01/26(木) 14:22:19 ID:3NmE/Jj1
いまはとて有明のかげの槙の戸にさすがに惜しき水無月の空

51 :定家厨:2006/01/26(木) 14:23:02 ID:3NmE/Jj1
飛鳥河ゆくせの浪にみそぎしてはやくぞ年の半ば過ぎぬる

52 :定家厨:2006/01/26(木) 14:23:34 ID:3NmE/Jj1
秋とだに吹きあへぬ風に色かはる生田の杜の露の下草

53 :定家厨:2006/01/26(木) 14:28:44 ID:3NmE/Jj1
須磨の海人のなれにし袖もしほたれぬ関吹きこゆる秋の浦風

54 :定家厨:2006/01/26(木) 14:29:26 ID:3NmE/Jj1
なほざりの小野の浅茅に置く露も草葉にあまる秋の夕暮

55 :定家厨:2006/01/26(木) 14:30:06 ID:3NmE/Jj1
浅茅生の小野の篠原うちなびき遠方人に秋風ぞ吹く

56 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:30:17 ID:U+xeQt05
五月雨の雲間の月の晴れゆくをしばし待ちける時鳥かな

57 :定家厨:2006/01/26(木) 14:31:06 ID:3NmE/Jj1
うつりあへぬ花の千草にみだれつつ風の上なる宮城野の露

58 :定家厨:2006/01/26(木) 14:31:49 ID:3NmE/Jj1
散らば散れ露分けゆかん萩原やぬれての後の花の形見に

59 :定家厨:2006/01/26(木) 14:32:23 ID:3NmE/Jj1
しのべとやしらぬ昔の秋をへておなじ形見に残る月影

60 :定家厨:2006/01/26(木) 14:34:02 ID:3NmE/Jj1
秋をへて昔は遠き大空に我が身ひとつのもとの月影

61 :定家厨:2006/01/26(木) 14:34:39 ID:3NmE/Jj1
天の原おもへばかはる色もなし秋こそ月の光なりけれ

62 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:46:41 ID:CxThG7YX
いそがれぬ年のくれこそあはれなれ昔はよそにききし春かは(西園寺公経)

63 :名無氏物語:2006/01/26(木) 14:47:14 ID:CxThG7YX
ははきぎのよそめばかりは道たえて一夜ふせやの影もしられず(後柏原天皇)

64 :名無氏物語:2006/01/26(木) 15:01:43 ID:XuW6BZFz
その原やふせ屋におふるははきぎのありとはみえてあはぬ君かな(坂上是則)

65 :名無氏物語:2006/01/26(木) 18:55:34 ID:GlrpCp/R
山風に桜吹きまきみだれなむ花のまぎれに立ちとまるべく(遍昭)

66 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:07:37 ID:GlrpCp/R
時雨より猶さだめなくふる物はおくるる親の涙なりけり

67 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:12:35 ID:GlrpCp/R
防人の堀江こぎいづる伊豆手舟楫とる間なく恋はしげけむ(大伴家持「万葉集」)

68 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:19:36 ID:lu486IQC
いづて舟おひ風はやく成りぬらしみほの浦わによする白波(順徳院)

69 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:29:42 ID:LroRy0Ss
時しらぬ山は富士のねいつとてかかのこまだらに雪のふるらむ(伊勢物語)

70 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:33:54 ID:LroRy0Ss
菅原や伏見の暮に見渡せばかすみにまがふを初瀬の山

71 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:42:29 ID:WbII88V4
袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ(古今2・貫之)

72 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:43:27 ID:WbII88V4
霞たちこのめもはるの雪ふれば花なきさとも花ぞちりける(古今9・貫之)

73 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:48:11 ID:WbII88V4
かすがののわかなつみにや白妙の袖ふりはへて人のゆくらむ(古今22・貫之)

74 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:49:02 ID:WbII88V4
わがせこが衣はるさめふるごとにのべのみどりぞいろまさりける(古今25・貫之)

75 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:51:42 ID:WbII88V4
あをやぎのいとよりかくる春しもぞみだれて花のほころびにける(古今26・貫之)

76 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:52:35 ID:WbII88V4
人はいさ心もしらずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける(古今42・貫之)

77 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:53:24 ID:WbII88V4
くるとあくとめかれぬものを梅の花いつの人まにうつろひぬらむ(古今45・貫之)

78 :名無氏物語:2006/01/26(木) 19:56:54 ID:CMKpxoks
にほひをば風こそおくれ人はいさ心もしらぬ宿の梅が枝(足利義尚)

79 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:00:28 ID:97eSF/mG
天の下めぐむ草木の芽も春に限りも知らぬ御代の末々(式子内親王)

80 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:01:13 ID:97eSF/mG
松の葉の白きを見れば春日山木の芽もはるの雪ぞ降りける(源実朝)

81 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:03:03 ID:97eSF/mG
ちりぬればとふ人もなし故郷ははなぞむかしのあるじなりける(源実朝)

82 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:03:51 ID:97eSF/mG
くるとあくとめかれぬ空も霞みけりいつの人まに春はきぬらん(宗良親王)

83 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:04:46 ID:97eSF/mG
山たかみ見つつこえゆく峰の松かへりこむまで面がはりすな(長慶天皇)

84 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:08:20 ID:CT5QXyTe
うちむれて若菜つむ野の花かたみこのめも春の雪はたまらず(家隆[続古今])

85 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:09:03 ID:CT5QXyTe
おしなべて木の芽も春のあさ緑松にぞ千世の色はこもれる(藤原良経[新古今])

86 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:09:51 ID:CT5QXyTe
白妙の袖にぞまがふ都びと若菜つむ野の春のあは雪(後鳥羽院[続拾遺])

87 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:10:36 ID:CT5QXyTe
春雨のふりそめしより青柳の糸の緑ぞ色まさりける(凡河内躬恒[新古今])

88 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:11:31 ID:CT5QXyTe
春風の霞吹きとく絶え間より乱れてなびく青柳の糸(殷富門院大輔[新古今])

89 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:12:55 ID:CT5QXyTe
青柳の糸を緑によりかけて逢はずは春に何を染めまし(西園寺公経[続拾遺])

90 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:20:37 ID:n6nVXXcc
袖ひちて我が手に結ぶ水の面に天つ星合の空を見るかな(藤原長能[新古今])

91 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:21:16 ID:n6nVXXcc
夏の夜は岩がき清水月さえてむすべばとくる氷なりけり(賀茂重保[風雅])

92 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:25:32 ID:7s5BYE3m
袖ひちて結ぶしら波立ちかへりこほるばかりの松の夕風(藤原家隆)

93 :名無氏物語:2006/01/26(木) 21:26:30 ID:7s5BYE3m
すむ人もうつればかはる古郷の昔ににほふ窓の梅かな(藤原家隆)

94 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:12:38 ID:uGveUUeG
人はいさ心もしらずとばかりににほひ忘れぬ宿の梅がか(正徹)

95 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:19:28 ID:nki6Adtf
くるとあくとみてもめかれず池水の花の鏡の春の面影(藤原実有[万代集])

96 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:29:52 ID:KI4luEyn
霞たちこのめ春雨きのふまでふるのの若菜けさはつみてむ(藤原定家)

97 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:31:08 ID:KI4luEyn
誰が為とまだ朝霜のけぬがうへに袖ふりはへて若菜つむらん(藤原定家)

98 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:32:16 ID:KI4luEyn
浅緑霞たなびく山がつの衣はるさめ色にいでつつ(藤原定家)

99 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:32:46 ID:KI4luEyn
花の香も風こそよもにさそふらめ心もしらぬ古里の春(藤原定家)

100 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:36:54 ID:mB3bYu2o
世の中は見しも聞きしもはかなくてむなしき空の煙なりけり

101 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:37:55 ID:mB3bYu2o
妹背川かへらぬ水の別れには聞きわたるとも袖ぞぬれける

102 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:38:38 ID:mB3bYu2o
天の下のどけかれとや榊葉を三笠の山にさしはじめけむ

103 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:39:22 ID:mB3bYu2o
思ひ出でぬ事こそなけれつくづくと窓うつ雨を聞きあかしつつ

104 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:40:07 ID:mB3bYu2o
山人の昔の跡をきてみればむなしき床をはらふ谷風

105 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:40:39 ID:mB3bYu2o
ながらへば又このごろやしのばれむうしと見し世ぞ今は恋しき

106 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:47:22 ID:+SyoDVaC
青柳の糸よりかけて春風のみだれぬさきに見む人もがな(家持集)

107 :名無氏物語:2006/01/27(金) 01:52:21 ID:yizgoKMu
青柳の糸のくはしさ春風にみだれぬいまに見せむ子もがも(万葉集・巻十)

108 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:02:07 ID:rKglf4em
よろづ代をちぎりそめつるしるしにはかつがつけふの暮ぞ久しき(千載797)

109 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:02:44 ID:rKglf4em
思ひきや年のつもるは忘られて恋に命の絶えんものとは(千載866)

110 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:03:37 ID:rKglf4em
露の命きえなましかばかくばかりふる白雪をながめましやは(新古1581)

111 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:07:06 ID:rKglf4em
さびしさにあはれもいとどまさりけり独りぞ月は見るべかりける(千載993)

112 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:12:09 ID:rKglf4em
わが庵はをぐらの山のちかければうき世をしかとなかぬ日ぞなき(新勅撰306) 

113 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:21:01 ID:zNWFHdnG
箱根路を われ越えゆけば 伊豆の海や 沖の小島に 波の寄る見ゆ

114 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:27:20 ID:yy6YU0Ew
ひとりのみながめて散りぬむめの花しるばかりなる人はとひこず(新古54)

115 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:32:33 ID:yy6YU0Ew
一声はおもひぞあへぬほととぎすたそかれ時の雲のまよひに(新古208)

116 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:35:51 ID:yy6YU0Ew
すぎはてぬいづらなが月名のみしてみじかかりける秋のほどかな(新勅撰361)

117 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:40:09 ID:yy6YU0Ew
神なびのみむろの梢いかならんなべて野山も時雨する比(新古525

118 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:41:33 ID:yy6YU0Ew
里のあまのさだめぬ宿も埋もれぬよするなぎさの雪の白浪(新勅撰425)

119 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:45:43 ID:yy6YU0Ew
ふりつもる雪をさながらてらす月今夜なりけり白川の関(冬題歌合)

120 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:48:44 ID:yy6YU0Ew
つれもなき人の心はうつせみのむなしき恋に身をやかへてむ(新古1146)

121 :名無氏物語:2006/01/27(金) 02:57:37 ID:GWRyzMv1
かみな月時雨もいまだ降らなくにかねてうつろふ神なびの森

122 :名無氏物語:2006/01/27(金) 09:53:23 ID:OeujthrJ
わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人は言ふなり

123 :名無氏物語:2006/01/27(金) 10:03:12 ID:ufWOakyU
君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る(紀友則)

124 :名無氏物語:2006/01/27(金) 10:08:40 ID:zSpLC8Vk
思ふにはなほ色あさきもみぢかなそなたの山はいかがしぐるる(新葉1357)

125 :名無氏物語:2006/01/27(金) 10:09:35 ID:zSpLC8Vk
あかで散る花のまぎれに別れにし人をばいつの春かまた見ん(李花集)

126 :名無氏物語:2006/01/27(金) 10:10:12 ID:zSpLC8Vk
我こそはあらき風をもふせぎしに独りや苔の露はらはまし(新葉1388)

127 :名無氏物語:2006/01/27(金) 10:10:53 ID:zSpLC8Vk
いすず川その人なみにかけずともただよふ水のあはれとはみよ(新葉582)

128 :名無氏物語:2006/01/27(金) 10:11:29 ID:zSpLC8Vk
おなじくはちるまでをみて帰るかり花の都のことかたらなん(新葉1025)

129 :名無氏物語:2006/01/27(金) 10:12:10 ID:zSpLC8Vk
いづて舟はや来寄すらしあなし吹くするがの海の三保の興津に(宗良親王千首)

130 :名無氏物語:2006/01/27(金) 22:04:43 ID:gc+0HiQd
この秋の涙をそへてしぐれにし山はいかなる紅葉とかしる

131 :定家厨:2006/01/27(金) 22:09:29 ID:9i9ddFT/
いかにせむさらでうき世はなぐさまずたのみし月も涙おちけり

132 :定家厨:2006/01/27(金) 22:10:04 ID:9i9ddFT/
ながめつつおもひしことの数々に空しき空の秋の夜の月

133 :定家厨:2006/01/27(金) 22:10:50 ID:9i9ddFT/
むかしだに猶故郷の秋の月しらず光の幾めぐりとも

134 :定家厨:2006/01/27(金) 22:11:32 ID:9i9ddFT/
明けば又秋の半ばも過ぎぬべしかたぶく月の惜しきのみかは

135 :定家厨:2006/01/27(金) 22:12:33 ID:9i9ddFT/
幾里か露けきのべに宿かりし光ともなふ望月の駒

136 :定家厨:2006/01/27(金) 22:13:39 ID:9i9ddFT/
高砂の尾上の鹿の声たてし風よりかはる月の影かな

137 :定家厨:2006/01/27(金) 22:14:32 ID:9i9ddFT/
露さえて寝ぬ夜の月やつもるらんあらぬ浅茅の今朝の色かな

138 :定家厨:2006/01/27(金) 22:15:21 ID:9i9ddFT/
独りぬる山鳥の尾のしだり尾に霜置きまよふ床の月影

139 :名無氏物語:2006/01/27(金) 22:20:35 ID:4JhCPQAK
惜しみかね思ひこりにし我が心また花見ればあくがれにけり(万代集)

140 :名無氏物語:2006/01/27(金) 22:21:48 ID:4JhCPQAK
生きてなぞ後のつらさを歎くらん逢ふにかへてし命ならずや(万代集)

141 :名無氏物語:2006/01/27(金) 22:29:34 ID:fazfR4HC
友千鳥もろ声に鳴くあかつきはひとり寝ざめの床もたのもし

142 :名無氏物語:2006/01/28(土) 06:30:53 ID:DBqL9cjy
足引の山のしづくに妹待つと吾が立ち濡れぬ山のしづくに(万葉集・大津皇子)  

143 :名無氏物語:2006/01/28(土) 06:38:06 ID:6b2s5JVz
身にかへてあやなく花を惜しむかな生けらば後の春もこそあれ(藤原長能)

144 :名無氏物語:2006/01/28(土) 06:49:07 ID:MsHCvVLq
身にかへて惜しむにとまる花ならばけふや我が世のかぎりならまし(源俊頼)

145 :名無氏物語:2006/01/28(土) 06:54:21 ID:rjjBlOMz
世をへても逢ふべかりける契りこそ苔の下にも朽ちせざりけれ

146 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:02:40 ID:nfsCeXmv
を初瀬の花のさかりを見わたせば霞にまがふみねの白雲(千載74)

147 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:03:23 ID:nfsCeXmv
月見れば思ひぞあへぬ山たかみいづれの年の雪にかあるらむ(新古388)

148 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:03:56 ID:nfsCeXmv
恋ひ死なむことぞはかなき渡り川あふ瀬ありとは聞かぬものゆゑ(千載762)

149 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:04:32 ID:nfsCeXmv
風さゆるとしまが磯のむら千鳥たちゐは波の心なりけり(新古651)

150 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:05:12 ID:nfsCeXmv
思ひ出づるそのなぐさめもありなまし逢ひ見て後のつらさなりせば(千載701)

151 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:05:59 ID:nfsCeXmv
こぎいでて生田の浦にうきながら心は月のみ舟にぞのる(季経入道集)

152 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:07:22 ID:jNX9/JVc
あひゃ

153 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:16:58 ID:4UNRNKZm
みねたかき天のかご山しろたへのたが衣手を雲にほすらん(藤原信実)

154 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:17:30 ID:4UNRNKZm
かぐ山のあまぢのかすみおりはへて神もやむかし衣ほしけむ(藤原基家)

155 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:18:04 ID:4UNRNKZm
五月雨は雲のおりはへ夏衣ほさでいくかぞあまのかご山(藤原為家)

156 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:18:37 ID:4UNRNKZm
香久山やあまぎる雪の朝がすみそれとも見えずほす衣かな(正徹)

157 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:22:37 ID:A9tVuraE
白妙の衣ふきほす木枯しのやがて時雨るる天のかぐ山(藤原雅経[続古今])

158 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:23:17 ID:A9tVuraE
朝あけの霞の衣ほしそめて春たちなるる天のかぐ山(土御門院[続古今])

159 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:23:55 ID:A9tVuraE
冬きては衣ほすてふひまもなく時雨るる空の天のかぐ山(後嵯峨院[続後撰])

160 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:24:41 ID:A9tVuraE
佐保姫の衣ほすらし春の日のひかりに霞む天のかぐ山(宗尊親王[続後拾遺])

161 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:25:47 ID:A9tVuraE
佐保姫の霞の衣をりかけてほす空たかき天のかぐ山(二条為重[新後拾遺])

162 :名無氏物語:2006/01/28(土) 07:29:05 ID:rGcxgAYb
春すぎて夏きにけらし白たへの衣ほすてふあまのかぐ山

163 :名無氏物語:2006/01/28(土) 15:35:24 ID:8x22iDCt
夏の来て卯の花白くぬぎかふる衣乾すらし天のかぐ山

164 :名無氏物語:2006/01/28(土) 15:49:43 ID:/DKS0gBl
香久山やあまぎる雪の朝がすみそれとも見えずほす衣かな(正徹)

165 :名無氏物語:2006/01/28(土) 15:53:06 ID:QuYrVIto
飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ(万葉1-78)

166 :定家厨:2006/01/28(土) 16:00:51 ID:5f5xDe4O
下荻もおきふし待ちの月の色に身を吹きしをる床の秋風

167 :定家厨:2006/01/28(土) 16:01:29 ID:5f5xDe4O
白妙の衣しで打つひびきより置きまよふ霜の色にいづらむ

168 :定家厨:2006/01/28(土) 16:02:07 ID:5f5xDe4O
秋とだにわすれむとおもふ月影をさもあやにくに打つ衣かな

169 :定家厨:2006/01/28(土) 16:02:47 ID:5f5xDe4O
山賤の身のためにうつ衣ゆゑ秋の哀れを手にまかすらむ

170 :定家厨:2006/01/28(土) 16:04:01 ID:5f5xDe4O
川風に夜わたる月のさむければ八十氏人も衣うつなり

171 :定家厨:2006/01/28(土) 16:04:54 ID:5f5xDe4O
秋風にそよぐ田の面のいねがてにまつ明け方の初雁の声

172 :定家厨:2006/01/28(土) 16:05:37 ID:5f5xDe4O
伊駒山あらしも秋の色に吹く手染めの糸のよるぞかなしき

173 :定家厨:2006/01/28(土) 16:06:19 ID:5f5xDe4O
高砂の外にも秋はあるものを我が夕暮と鹿は鳴くなり

174 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:25:09 ID:eL3C9620
てる月の心の水にすみぬればやがてこの身に光をぞさす(千載1218)

175 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:34:36 ID:9/db1/5+
秋風にあふばせを葉のくだけつつあるにもあらぬ世とはしらずや(久安百首)

176 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:39:24 ID:9/db1/5+
敷妙の枕はかへじわぎもこが寝くたれ髪にふれてしものを(久安百首)

177 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:43:38 ID:XRfwHiWf
ちりまがふ花のよそめは吉野山嵐にさわぐ峯の白雲(新古132)

178 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:44:29 ID:XRfwHiWf
なつかしき移り香ぞする藤袴われよりさきに妹やきて見し(頼輔集)

179 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:45:04 ID:XRfwHiWf
身のうさの秋は忘るる物ならば涙くもらで月はみてまし(千載298)

180 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:45:42 ID:XRfwHiWf
わたの原しほぢはるかに見わたせば雲と浪とはひとつなりけり(千載530)

181 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:46:23 ID:XRfwHiWf
恋ひ死なむ命はなほもをしきかな同じ世にあるかひはなけれど(新古1229)

182 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:47:15 ID:XRfwHiWf
恋ひ死なば世のはかなきに言ひおきてなきあとまでも人にしらせじ(千載666)

183 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:50:58 ID:TgHMVA1U
朝寝髪我は梳らじうるはしき君が手枕触れてしものを(作者不明記「万葉」11-2578)

184 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:57:49 ID:FneJrvtu
秋の日は糸よりよわきささがにの雲のはたてに荻のうは風(正徹)

185 :名無氏物語:2006/01/29(日) 08:59:56 ID:FneJrvtu
露霜にあへずかれ行く秋草の糸よりよわき虫のこゑかな(正徹)

186 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:00:47 ID:FneJrvtu
涙だに心にかなふ秋ならばさやけきままの月はみてまし(宗尊親王)

187 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:01:19 ID:FneJrvtu
荻の葉に風の音せぬ秋もあらば涙のほかに月は見てまし(道助親王)

188 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:01:59 ID:FneJrvtu
身のうさの秋は忘るる物ならば涙くもらで月はみてまし(藤原頼輔)

189 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:02:31 ID:FneJrvtu
花見るもくるしかりけり青柳の糸よりよわき老のちからは(藤原頼輔)

190 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:07:16 ID:iBFiIFju
霞たつ春の衣のぬきをうすみ花ぞ乱るるよもの山風(藤原雅経[続拾遺])

191 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:08:00 ID:iBFiIFju
橋姫の霞の衣ぬきをうすみまださむしろの宇治の河風(藤原家隆[新後拾遺])

192 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:08:34 ID:iBFiIFju
暮かたの秋さり衣ぬきをうすみたえぬ夜寒に今ぞうつなる(源家清[玉葉])

193 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:09:07 ID:iBFiIFju
ひなしや因幡の山の松とても又帰りこむ昔ならねば(二条為氏[続拾遺])

194 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:09:43 ID:iBFiIFju
鳴すてて因幡の山の郭公なほ立ちかへりまつとしらなん(藤原経平[新後撰])

195 :名無氏物語:2006/01/29(日) 09:10:19 ID:iBFiIFju
別路ぞ今は慰む君がかく待つとしきかば千世もへぬべし(源季広[続千載])

196 :名無氏物語:2006/01/29(日) 17:41:47 ID:MRhGJMt5
峰に生ふる松吹きこしていなば山月の桂にかへる秋風(堯孝)

197 :名無氏物語:2006/01/29(日) 17:49:16 ID:ZjDMN1hM
佐保姫の霞の衣ぬきをうすみ花の錦をたちやかさねむ(後鳥羽院)

198 :名無氏物語:2006/01/29(日) 17:50:01 ID:ZjDMN1hM
よしやさは頼めぬ宿の庭に生ふるまつとなつげそ秋の夕かぜ(後鳥羽院)

199 :名無氏物語:2006/01/29(日) 17:50:32 ID:ZjDMN1hM
夜半の月いづるとやまの嶺におふる松をもはらへ秋ふかき風(後鳥羽院)

200 :名無氏物語:2006/01/29(日) 17:51:10 ID:ZjDMN1hM
程もなくいでていなばの嶺におふるまつとしつれば有明の月(後鳥羽院)

201 :名無氏物語:2006/01/29(日) 17:55:15 ID:Fq72NzQl
君が代にくらぶの山の峰に生ふるまつは千とせをかぎるばかりぞ(源実朝)

202 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:05:14 ID:mjOp/kI+
都にもまつとしきかばいでさのみ紀のせきもりよ人なとどめそ(木下長嘯子)

203 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:13:12 ID:/boZuin0
放蕩のすゑの松山母ひとり待つとし聞けば今から逃けむ(恂{邦雄)

204 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:14:14 ID:/boZuin0
網いれて大魚とるらん舟あそびまつとしきかば来む日頃へず(橘曙覧)

205 :定家厨:2006/01/29(日) 18:17:43 ID:rtrYRCyN
思ひあへず秋ないそぎそさ牡鹿のつまどふ山の小田の初霜

206 :定家厨:2006/01/29(日) 18:18:25 ID:rtrYRCyN
さを鹿のふすや草むらうらがれて下もあらはに秋風ぞ吹く

207 :定家厨:2006/01/29(日) 18:19:03 ID:rtrYRCyN
夕づく日むかひの岡の薄紅葉まだきさびしき秋の色かな

208 :定家厨:2006/01/29(日) 18:19:38 ID:rtrYRCyN
時雨つつ袖だにほさぬ秋の日にさこそ三室の山はそむらめ

209 :定家厨:2006/01/29(日) 18:20:09 ID:rtrYRCyN
久方の月の桂の下紅葉宿かる袖ぞ色にいでゆく

210 :定家厨:2006/01/29(日) 18:20:47 ID:rtrYRCyN
契りありてうつろはむとや白菊の紅葉の下の花に咲きけん

211 :定家厨:2006/01/29(日) 18:21:30 ID:rtrYRCyN
夕づく日うつる木の葉や時雨にしさざ浪そむる秋の浦風

212 :定家厨:2006/01/29(日) 18:22:07 ID:rtrYRCyN
長月の月の有明の時雨ゆゑ明日の紅葉の色もうらめし

213 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:28:57 ID:uTZYVUD6
すまのうら関ふきこゆる春風にかすみみだるるあけぼのの空(藤原範宗)

214 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:29:40 ID:uTZYVUD6
あふさかの関ふきこゆる風のうへにゆくへもしらずちる桜かな(兼好)

215 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:30:31 ID:tiZIyIma
女の尻の穴を舐めれええええええええええええええ

216 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:33:08 ID:8JZLINj5
信濃路や見つつわがこしあさま山雲は煙のよそめなりけり(新葉1176)

217 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:34:05 ID:8JZLINj5
いほざきや松原しづむ波まより山はふじのね雲もかからず(新葉1177)

218 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:35:14 ID:8JZLINj5
をはつ瀬の鐘のひびきぞきこゆなる伏見の夢のさむる枕に(李花集)

219 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:36:01 ID:8JZLINj5
夢の世にかさねて夢を見せじとや尾上の鐘のおどろかすらん(李花集)

220 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:36:32 ID:8JZLINj5
われを世にありやととはば信濃なるいなとこたへよ嶺の松風(李花集)

221 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:37:24 ID:8JZLINj5
思ひきや手もふれざりし梓弓おきふし我が身なれんものとは(新葉1234)

222 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:45:01 ID:zcmGik6d
春の夜のおどろく夢は跡もなし閨もる月に梅が香ぞする

223 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:46:04 ID:zcmGik6d
つばくらめ簾の外にあまたみえて春日のどけみ人影もせず

224 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:46:46 ID:zcmGik6d
浅緑みじかき草の色ぬれてふるとしもなき庭の春雨

225 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:49:17 ID:+QXL5b1A
昨日けふ世はのどかにてふる雨に柳が枝ぞしだりまされる(風雅110)

226 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:49:52 ID:+QXL5b1A
あさがほの花のまがきは明けにけり月に見えつる露もさながら(徽安門院一条集)

227 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:50:23 ID:+QXL5b1A
窓しろき寝覚の月のいりがたに声もさやかにわたる雁がね(風雅548)

228 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:51:03 ID:+QXL5b1A
さびしさのながめは明日もかくやあらむ秋と冬との名はかはるとも(徽安門院一条集)

229 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:51:39 ID:+QXL5b1A
むら時雨もるや板まのときのまも思ひさだめぬ月の影かな(新千載610)

230 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:52:15 ID:+QXL5b1A
秋みしはそれとばかりの萩がえに霜の朽葉ぞ一葉のこれる(風雅759)

231 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:57:45 ID:pdIT3sIr
さびしさのながめはわきつ夕日さす岡べの松の秋のはつ風(藤原家隆)

232 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:58:24 ID:pdIT3sIr
けふよりは春とは知りぬ然りとて昨日にかはる事はしもなし(京極為兼)

233 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:59:08 ID:pdIT3sIr
月影のさしくるおなじ板間より音してもるはむら時雨かも(俊恵)

234 :名無氏物語:2006/01/29(日) 18:59:44 ID:pdIT3sIr
雪となりしぐれとなりてうき雲のふりもさだめぬ神な月かな(宇都宮景綱)

235 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:33:07 ID:5LztbC4H
木々の心花ちかからし昨日けふ世はうすぐもり春雨のふる(永福門院)

236 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:41:26 ID:Lyb1RXkI
逢ふことは波ぢはるかに漕ぐ舟のほのみし人に恋ひやわたらむ(新拾遺1032)

237 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:42:13 ID:Lyb1RXkI
さすがいかに人の思はばやすからんつつむがうへの夢のあふせも(風雅1027)

238 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:43:12 ID:Lyb1RXkI
つつむ中はまれの逢ふ夜もふけはてぬ人のしづまる程をまつまに(風雅1106)

239 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:43:45 ID:Lyb1RXkI
人よされば誰か夜がるる夜がれとて逢はぬたえまをうしといふらむ(風雅1160)

240 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:44:45 ID:Lyb1RXkI
人のかよふあはれになしてあはれなるよ夢はわがみる思ひ寝なれど(風雅1184)

241 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:45:21 ID:Lyb1RXkI
をちかたの里は朝日にあらはれて煙にうすき竹のひとむら(風雅1641)

242 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:49:10 ID:henENwLn
朝ぎりのはれゆくをちの山もとにもみぢまじれる竹の一むら(前大納言実明女)

243 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:49:43 ID:henENwLn
しられじな霞にもるる三日月のほのみし人にこひわびぬとも(衣笠家良)

244 :名無氏物語:2006/01/30(月) 00:59:40 ID:TIUBf9Os
うきながら年ふる中もさすがなるあはれのふしのつもらずはなし(伏見院)

245 :名無氏物語:2006/01/30(月) 01:05:13 ID:wy/FuUNR
ひとむらの霞の底ぞにほひゆく梅の梢の花になるころ(風雅70)

246 :名無氏物語:2006/01/30(月) 01:06:06 ID:wy/FuUNR
心うつすなさけよこれも夢なれや花うぐひすの一ときの春(風雅1491)

247 :名無氏物語:2006/01/30(月) 01:06:41 ID:wy/FuUNR
そことなき霞の色にくれなりてちかき梢の花もわかれず(風雅204)

248 :名無氏物語:2006/01/30(月) 01:07:16 ID:wy/FuUNR
ふりよわる折々空のうすひかりさてしもはれぬ五月雨のころ(三十六番歌合)

249 :名無氏物語:2006/01/30(月) 01:07:52 ID:wy/FuUNR
行きなやみてる日くるしき山道にぬるともよしや夕だちの雨(風雅409)

250 :名無氏物語:2006/01/30(月) 01:08:53 ID:wy/FuUNR
月をまつくらき籬の花のうへに露をあらはす宵のいなづま(風雅577)

251 :名無氏物語:2006/01/30(月) 01:13:37 ID:S9Lwb8kq
花はみな霞の底にうつろひて雲にいろづくをはつせの山(新勅撰・藤原〈九条〉良経)

252 :名無氏物語:2006/01/30(月) 01:17:07 ID:S9Lwb8kq
心うつるなさけいづれとわきかねぬ花ほととぎす月雪のとき〈玉葉・永福門院〉

253 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:20:46 ID:OWVGiBIB
花霞色わかれつるをちかたはかをるばかりに暮なりにけり(藤原為子)

254 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:23:57 ID:OWVGiBIB
おもひこし不破の関屋の旅ねかなぬるともよしや夕暮の雨(肖柏)

255 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:25:21 ID:OWVGiBIB
めぐりゆく雲にしたがふ村時雨いく里かけて冬をつぐらん(伏見院)

256 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:31:37 ID:/e0EpBmI
みしま江につのぐみわたる蘆の根のひとよのほどに春めきにけり(後拾遺42)

257 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:32:20 ID:/e0EpBmI
雪きえばゑぐの若菜もつむべきに春さへはれぬ深山べの里(詞花5)

258 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:33:05 ID:/e0EpBmI
荒小田のこぞの古跡の古よもぎいまは春べとひこばえにけり(新古77)

259 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:33:52 ID:/e0EpBmI
ねやのうへに雀のこゑぞすだくなる出でたちがたに子やなりぬらん(好忠集)

260 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:34:31 ID:/e0EpBmI
み苑生のなづなの茎もたちにけりけさの朝菜になにをつままし(好忠集)

261 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:35:07 ID:/e0EpBmI
花ちりし庭の木の葉もしげりあひてあまてる月の影ぞまれなる(新古186)

262 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:39:53 ID:/hDiIAgY
かきこもる那智の御山の霜ながら今朝の朝菜に菊やつままし(加納諸平)

263 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:40:35 ID:/hDiIAgY
春風につのぐみそめし津の国の難波の蘆は今ぞかるらむ(香川景樹)

264 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:41:16 ID:/hDiIAgY
をざさ原一よのほどにくる春やうれしきふしのはじめなるらん(橘千蔭)

265 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:42:21 ID:/hDiIAgY
くもりなきおほうみのはらをとぶかりのかげさへしるくてれる月かな(曾禰好忠)

266 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:45:38 ID:68rGL/nJ
朝風に今日おどろきてかぞふれば一夜のほどに秋は来にけり(和泉式部)

267 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:46:25 ID:68rGL/nJ
蘆の根もつのぐみぬらん三島江の岸の青柳色づきにけり(藤原家隆)

268 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:47:00 ID:68rGL/nJ
この里のならの葉がしはもとつ葉もさびしくもあらず茂る下草(藤原家隆)

269 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:47:39 ID:68rGL/nJ
雪わけてゑぐの若菜もおひにけり今日のためとはいかでしりけん(平忠盛)

270 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:48:20 ID:68rGL/nJ
山寺のおくのかよひぢきて見れば峰のしきみはもとつ葉もなし(藤原良経)

271 :名無氏物語:2006/01/30(月) 09:49:21 ID:68rGL/nJ
神まつる比にも今はならの葉の月にもれたるもとつ葉もなし(順徳院)

272 :名無氏物語:2006/01/30(月) 10:24:22 ID:TIUBf9Os
春はただかすむ色よりおしこめて花鳥までのなさけをぞみる(伏見院)

273 :名無氏物語:2006/01/30(月) 10:25:34 ID:TIUBf9Os
月も見ず嵐も聞かずのどかなるみ山の庵の夜すがらの雨(伏見院)

274 :名無氏物語:2006/01/30(月) 10:28:27 ID:TIUBf9Os
明けぬやと寝ざめてきけば秋の夜のさもまだふかき鐘の音かな(伏見院)

275 :名無氏物語:2006/01/30(月) 17:43:15 ID:htFC17z/
明けぬやと鐘よりのちにおきてみればまだ山暗ししののめの空(楊梅兼行)

276 :名無氏物語:2006/01/30(月) 17:44:07 ID:htFC17z/
おきてみれば明がたさむき庭の面の霜にしらめる冬の月かげ(中山家親)

277 :名無氏物語:2006/01/30(月) 17:51:12 ID:u/UNN+Gr
友もなくなすわざもなくつくづくとかかげてひとりむかふともし火(冷泉為村)

278 :名無氏物語:2006/01/30(月) 17:54:55 ID:u/UNN+Gr
くちのこる老木の梅はさきやらで春待ちえても花ぞ稀なる(源有房)

279 :名無氏物語:2006/01/30(月) 17:57:36 ID:9vEQpbj5
更くる夜の庭のまさごは月しろし木陰ののきに水鶏声して(花園院)

280 :定家厨:2006/01/30(月) 18:09:15 ID:gRIWkrJP
時わかぬ浪さへ色に泉河柞の杜にあらし吹くらし

281 :定家厨:2006/01/30(月) 18:09:57 ID:gRIWkrJP
あさなあさなあへず散りしく葛の葉に置きそふ霜の秋ぞすくなき

282 :定家厨:2006/01/30(月) 18:10:54 ID:gRIWkrJP
秋はいぬ夕日がくれの峰の松四方の木の葉の後もあひ見ん

283 :定家厨:2006/01/30(月) 18:11:27 ID:gRIWkrJP
ただ今の野原をおのがものと見てこころづよくも帰る秋かな

284 :定家厨:2006/01/30(月) 18:12:04 ID:gRIWkrJP
冬はただ飛鳥の里の旅枕おきてやいなむ秋の白露

285 :定家厨:2006/01/30(月) 18:12:41 ID:gRIWkrJP
冬きては一夜二夜を玉ざさの葉分けの霜の所せきまで

286 :定家厨:2006/01/30(月) 18:13:29 ID:gRIWkrJP
晴れ曇るおなじ眺めのたのみだに時雨に絶ゆる遠の旅人

287 :定家厨:2006/01/30(月) 18:14:18 ID:gRIWkrJP
神無月くれやすき日の色なれば霜の下葉に風もたまらず

288 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:22:11 ID:68rGL/nJ
花鳥のあかぬわかれに春くれてけさよりむかふ夏山の色(西園寺実兼)

289 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:22:47 ID:68rGL/nJ
待ちなれしむかしににたる雲の色よあらぬながめの暮ぞかなしき(朔平門院)

290 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:32:38 ID:Ggp5I3kw
朝あけのこほる波まにたちゐする羽音もさむき池の村鳥(玉葉942)

291 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:33:11 ID:Ggp5I3kw
ちぎりありて逢ひ見むこともしらぬ世にはかなく人を思ひそめぬる(玉葉1257)

292 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:34:41 ID:Ggp5I3kw
わがこころ春にむかへる夕ぐれのながめの末も山ぞかすめる(風雅7)

293 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:35:33 ID:Ggp5I3kw
梢よりおちくる花ものどかにて霞におもき入相の声(風雅250)

294 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:40:11 ID:NHS46257
思ひなすほかには春の暮もなしかすめる空にむかふ心は(伏見院)

295 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:41:13 ID:NHS46257
春雨のゆふぐれしほる花のうへにひびきもおもき入相の鐘(伏見院)

296 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:42:24 ID:NHS46257
鳥のゆく夕べの空よそのよには我もいそぎし方はさだめき(伏見院)

297 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:42:58 ID:NHS46257
夜をながみよもの思ひのいくうつりさめてもおなじ窓の灯し火(伏見院)

298 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:44:12 ID:NHS46257
つくづくと見ぬ空までもかなしきはひとりきく夜の軒の春雨(伏見院)

299 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:45:10 ID:NHS46257
おきてみる軒端の霜のしろたへにこずゑもさむき冬の朝あけ(伏見院)

300 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:47:49 ID:4DJSZ6c8
霜こほる門田のおもにたつしぎの羽音もさむき朝ぼらけかな(藤原公衡)

301 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:49:27 ID:4DJSZ6c8
風はらふ梢ばかりはかつおちてしづえに残る松の白雪(三条実重)

302 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:50:12 ID:4DJSZ6c8
山ふかき秋をみるにも思ふかなこれよりおくの夕ぐれの空(藤原保季)

303 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:50:50 ID:4DJSZ6c8
ふりにける世々にかはらぬ跡とめてふたたび越えし関の白雪(鷹司冬平)

304 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:51:46 ID:4DJSZ6c8
つくづくと雨ふる里のにはたづみちりて波よる花のうたかた(鷹司清雅)

305 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:52:23 ID:4DJSZ6c8
あらましに思ひしよりもながらへて花と月とにながめなれぬる(衣笠家良)

306 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:54:51 ID:8zq4PHEo
いつしかもかすみにけらしみ吉野やまだふる年の雪もけなくに(玉葉7)

307 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:55:21 ID:8zq4PHEo
かつきゆる庭には跡も見えわかで草葉にうすき春の淡雪(風雅40)

308 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:56:15 ID:8zq4PHEo
しづかなる老の心のなぐさめにありしよりけに花ぞまたるる(新後撰56)

309 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:57:01 ID:8zq4PHEo
ふりくらす雨しづかなる庭の面にちりてかたよる花の白波(玉葉248)

310 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:57:44 ID:8zq4PHEo
秋山のふもとをめぐる夕霧にうきて過ぎゆく初雁のこゑ(続千載430)

311 :名無氏物語:2006/01/30(月) 18:58:28 ID:8zq4PHEo
かりにきてたつ秋霧の曙にかへるなごりも深草の里(玉葉740)

312 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:17:37 ID:V98L4PGC
野とならば鶉となりて鳴きをらむかりにだにやは君は来ざらむ(「伊勢物語」第百二十三段)

313 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:27:34 ID:Z/pVrNik
ねやのうへに片枝さしおほひそともなる葉広がしはに霰ふるなり(藤原忠通)

314 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:28:13 ID:Z/pVrNik
ほのぼのと春こそ空にきにけらし天のかぐ山霞たなびく(後鳥羽院)

315 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:32:30 ID:Z/pVrNik
ちりをだにすゑじとぞ思ふさきしより妹とわがぬるとこ夏の花(凡河内躬恒)

316 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:39:18 ID:hdlJcSju
早苗とる鳥羽田のおもを見わたせばいくなみあらん田子のをがさよ(藤原俊成)

317 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:40:17 ID:hdlJcSju
なれにしもおとらぬものを我やどせよもぎが杣の虫のあるじよ(慈円)

318 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:41:12 ID:hdlJcSju
その下のきりぎりすだに音もせで冬がれ蓬たてるすごしも(源具顕)

319 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:45:07 ID:nc8msLoJ
榊とる卯月になれば神山のならの葉がしはもとつ葉もなし(後拾遺169)

320 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:46:20 ID:nc8msLoJ
みたやもりけふは五月になりにけりいそげや早苗おいもこそすれ(後拾遺204)

321 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:47:34 ID:nc8msLoJ
夏衣たつた川原の柳かげすずみにきつつならすころかな(後拾遺220)

322 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:48:15 ID:nc8msLoJ
そま川の筏のとこの浮まくら夏はすずしきふしどなりけり(詞花76)

323 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:48:45 ID:nc8msLoJ
蝉の羽のうすらころもになりしより妹とぬる夜のまどほなるかな(好忠集)

324 :名無氏物語:2006/01/31(火) 09:49:29 ID:nc8msLoJ
曇りなき青海の原をとぶ鳥のかげさへしるくてれる夏かな(好忠集)

325 :名無氏物語:2006/01/31(火) 13:04:14 ID:AFQ+zSN5
みんな騙されないで!!!!
日本でレイプ強姦犯は、中期的に見たら、激減しています!
しかも強姦殺人なんて実は年間ゼロ件。(殺人既遂は年600件、強盗殺人は年60件)

昭和40年には実に7000件近くもあった強姦事件は、
最近ではずーっと毎年2000〜2400件ぐらいと(全て外国人含む)、
中期的には実は★激減している★のが本当の真実です。みんな騙されないで!!!!

●平成14年警察庁犯罪詳細統計(h14のURLを変えればh15以降もみれます、なお1ページ目は罪責別死傷結果数)
http://www.npa.☆go.jp/toukei/keiji8/☆H14_05_2.pdf  ☆は取って!

●昭和40-45年頃の犯罪統計〜H14の2ページ目と比較すれば強姦犯が中期的には激減しているのが一目瞭然です〜
http://www.npa.☆go.jp/hakusyo/s49/☆s49s0401.html

凶悪なレイプ犯罪が最近激増しているという虚偽の洗脳イメージのバックには、今や●日本最強力の圧力&権力団体●になった
フェミニズムの凄まじい圧力と要求の一つ(男性に多い犯罪をことさらわめき立てること)があります。
フェミに完全に押さえつけられてもう10年以上も経ってしまったマスコミの報道から皆さんが日々形成していた虚偽のイメージと、
本当の真実との落差、をきっかけに色々なことに気付いて欲しい。
■■■中期的には、日本で強姦は驚くほど激減しています(7000件⇒2300件)■■■

【参考】男女共同参画局予算(年間9兆9千億円!!!!!)
その実体は過激フェミ学者&団体員の巣窟。
すでに国家・社会・生活の●本当にありとあらゆる面に●、巨大かつキチガイじみた影響力を陰に陽に行使。
スーパー省庁として、全ての官庁/審議会に過激メンバーが出向し、そこでも害悪を撒き散らしています。
1997-99年にだまし討ち的に出来たばかりの局が(外野でわめいていたフェミ団体が権力中枢になだれ込みました)、
財政が火の車にもかかわらず、毎年桁外れの●天文学的な●予算を浪費。
さらに権限・利権を貪るために、「男=悪・ダメ」の醜悪な宣伝洗脳行為の方もぬかりがありません。
このほか都道府県・市町村全てのレベルで男女共同参画課なるものを作らせ、
そこでもまた信じられないような額がキチガイ的に浪費されています。
※本投稿は是非保存しておいて下さい。

326 :名無氏物語:2006/01/31(火) 18:34:13 ID:nl8aVsmh
みしま江や霜もまだひぬ蘆の葉につのぐむ程の春かぜぞふく(源通光[新古今])

327 :名無氏物語:2006/01/31(火) 18:44:44 ID:FYRpd5bF
山河のこほりのくさびうちとけて石にくだくる水のしらなみ(藤原有家)

328 :名無氏物語:2006/01/31(火) 18:46:34 ID:FYRpd5bF
朝ぼらけ霞ながるる山川のこほりのくさびうちやとくらん(如願)

329 :名無氏物語:2006/01/31(火) 18:47:51 ID:FYRpd5bF
冬来ては田中にたてる水ぐるま氷のくさびうちそへてけり(藤原為家)

330 :名無氏物語:2006/01/31(火) 18:51:32 ID:hdlJcSju
むすびおきし雲雀の床も草かれてあらはれわたる武蔵野の原(後鳥羽院)

331 :名無氏物語:2006/01/31(火) 18:52:11 ID:hdlJcSju
秋風にほずゑなみよるかるかやの下葉に虫の声よわるなり(西行)

332 :名無氏物語:2006/01/31(火) 18:52:47 ID:hdlJcSju
宿さびて庭に木の葉のつもるより人まつむしも声よわるなり(藤原良経)

333 :名無氏物語:2006/01/31(火) 18:53:45 ID:hdlJcSju
秋はいぬ風に木の葉は散りはてて山さびしかる冬は来にけり(源実朝)

334 :名無氏物語:2006/01/31(火) 18:54:23 ID:hdlJcSju
さらに又うすき衣に月さえて冬をやこふるをののすみやき(後鳥羽院)

335 :定家厨:2006/01/31(火) 18:56:26 ID:LUIiV0kl
花すすき草のたもとも朽ちはてぬ馴れて別れし秋を恋ふとて 

336 :定家厨:2006/01/31(火) 18:57:02 ID:LUIiV0kl
朝夕の音は時雨の楢柴にいつ降りかはる霰なるらん

337 :定家厨:2006/01/31(火) 18:58:03 ID:LUIiV0kl
霰降るしづが笹屋のそよさらに一夜ばかりの夢をやは見る

338 :定家厨:2006/01/31(火) 18:59:17 ID:LUIiV0kl
信楽の外山の霰ふりすさみ荒れゆく冬の雲の色かな

339 :定家厨:2006/01/31(火) 19:00:03 ID:LUIiV0kl
山賤の朝けのこやに焚く柴のしばしと見れば暮るる空かな

340 :定家厨:2006/01/31(火) 19:01:08 ID:LUIiV0kl
旅寝する夢路はたえぬ須磨の関通ふちどりの暁の声

341 :定家厨:2006/01/31(火) 19:01:57 ID:LUIiV0kl
鳴くちどり袖の湊を訪ひこかし唐舟もよるの寝ざめに

342 :定家厨:2006/01/31(火) 19:02:41 ID:LUIiV0kl
浦風やとはに浪こす浜松のねにあらはれて鳴くちどりかな

343 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:11:28 ID:dBrB8rkz
昨日といひ今日とくらして明日香川ながれてはやき月日なりけり(古今集:春道列樹)

344 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:12:05 ID:dBrB8rkz
村雨の露もまだひぬ槙の葉に霧たちのぼる秋の夕暮(新古今集:寂蓮)

345 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:12:50 ID:dBrB8rkz
世をてらす仏のしるしありければまだともし火もきえぬなりけり(千載集:覚忠)

346 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:13:22 ID:dBrB8rkz
ねがはくはしばし闇路にやすらひてかかげやせまし法のともし火(新古今集:慈円)

347 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:19:23 ID:QcK86hTI
さとびたる犬のこゑにぞしられける竹よりおくの人の家ゐは(藤原定家)

348 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:20:00 ID:QcK86hTI
夕立の雲間の日かげ晴れそめて山のこなたをわたる白鷺(藤原定家)

349 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:25:17 ID:zbNSD522
雲とほき夕日のあとの山ぎはにゆくともみえぬ雁の一行(風雅539)

350 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:25:57 ID:zbNSD522
暮れもあへずいまさしのぼる山のはの月のこなたの松のひともと(風雅587)

351 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:26:45 ID:zbNSD522
わが心すめるばかりにふけはてて月を忘れてむかふ夜の月(風雅611)

352 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:27:26 ID:zbNSD522
風になびく尾花が末にかげろひて月とほくなる有明の庭(風雅634)

353 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:28:05 ID:zbNSD522
きりぎりす声かすかなる暁のかべにすくなき有明のかげ(新拾遺1617)

354 :名無氏物語:2006/01/31(火) 19:29:13 ID:zbNSD522
おきてみる朝けの軒ば霜しろし音せぬ風は身にさむくして(藤葉集)

355 :れな:2006/01/31(火) 22:05:15 ID:Rvd75TY1
君がため惜しからざりし命さえ長くもがなと思ひけるかな(藤原義孝)

356 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:31:03 ID:Te9eAsdm
かきこもる那智の御山の霜ながら今朝の朝菜に菊やつままし(加納諸平)

357 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:39:35 ID:hW1W6fGV
をざさ原一よのほどにくる春やうれしきふしのはじめなるらん(橘千蔭)

358 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:40:05 ID:hW1W6fGV
春風につのぐみそめし津の国の難波の蘆は今ぞかるらむ(香川景樹)

359 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:47:16 ID:n+7net4j
榊とる卯月になれば神山のならの葉がしはもとつ葉もなし(後拾遺169)

360 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:47:55 ID:n+7net4j
みたやもりけふは五月になりにけりいそげや早苗おいもこそすれ(後拾遺204)

361 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:48:32 ID:n+7net4j
夏衣たつた川原の柳かげすずみにきつつならすころかな(後拾遺220)

362 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:49:19 ID:n+7net4j
そま川の筏のとこの浮まくら夏はすずしきふしどなりけり(詞花76)

363 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:49:59 ID:n+7net4j
蝉の羽のうすらころもになりしより妹とぬる夜のまどほなるかな(好忠集)

364 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:50:48 ID:n+7net4j
曇りなき青海の原をとぶ鳥のかげさへしるくてれる夏かな(好忠集)

365 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:56:03 ID:a4EsUN2u
身にさむく秋のさよ風ふくなへにふりにし人の夢にみえつつ

366 :名無氏物語:2006/02/01(水) 08:56:51 ID:a4EsUN2u
くもりなきおほうみのはらをとぶかりのかげさへしるくてれる月かな

367 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:26:57 ID:5t3P9r4N
霜枯るるよもぎが杣のかれまよりゆきげににたる冬の若草(定家)

368 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:30:40 ID:NNCs6x0+
暮れやらぬ庭のひかりは雪にして奥くらくなる埋火のもと(風雅878)

369 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:31:17 ID:NNCs6x0+
恋ひあまるながめを人はしりもせじ我とそめなす雲の夕ぐれ(風雅1236)

370 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:32:15 ID:NNCs6x0+
てる月はわが思ふ人のなになれやかげをしみれば物のかなしき(玉葉1657)

371 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:32:51 ID:NNCs6x0+
人こそあれ我さへしひてわすれなば名残なからんそれもかなしき(風雅1274)

372 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:33:40 ID:NNCs6x0+
人しれず我のみよわきあはれかなこのひとふしぞかぎりと思ふに(風雅1275)

373 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:34:14 ID:NNCs6x0+
春うときみ山がくれのながめゆゑとふべき花のころもわすれて(風雅1479)

374 :定家厨:2006/02/01(水) 21:36:02 ID:i8Lxp/ph
志賀の浦や氷も幾重ゐるたづの霜の上毛に雪は降りつつ

375 :定家厨:2006/02/01(水) 21:36:57 ID:i8Lxp/ph
駒とめて袖うちはらふかげもなし佐野のわたりの雪の夕暮

376 :定家厨:2006/02/01(水) 21:37:50 ID:i8Lxp/ph
待つ人の麓の道やたえぬらん軒端の杉に雪おもるなり

377 :定家厨:2006/02/01(水) 21:38:40 ID:i8Lxp/ph
雪折の竹の下道跡もなし荒れにしのちの深草の里

378 :定家厨:2006/02/01(水) 21:39:22 ID:i8Lxp/ph
大伴の御津の浜風吹きはらへ松とも見えじうづむ白雪

379 :定家厨:2006/02/01(水) 21:39:58 ID:i8Lxp/ph
神さびていはふ御室の年ふりて猶木綿かくる松の白雪

380 :定家厨:2006/02/01(水) 21:40:38 ID:i8Lxp/ph
ながめやる衣手さむく降る雪に夕闇しらぬ山の端の月

381 :定家厨:2006/02/01(水) 21:41:30 ID:i8Lxp/ph
小泊瀬や峰のときは木吹きしをり嵐にくもる雪の山本

382 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:46:30 ID:FsCItobD
時しらぬ宿の軒ばの花ざかり君だにとへな又たれをかは(永福門院)

383 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:47:41 ID:FsCItobD
人とはぬ谷のとぼそのしづけきに雲こそかへれ夕ぐれのやま(九条行家)

384 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:48:20 ID:FsCItobD
おほけなくうき世の民におほふかなわが立つ杣に墨染の袖(慈円)

385 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:49:03 ID:FsCItobD
ときはなる松のみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり(源宗于)

386 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:50:49 ID:UibCWAwc
雪とのみふるだにあるをさくら花いかにちれとか風の吹くらむ(凡河内躬恒)

387 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:51:27 ID:UibCWAwc
はる深き色にもあるかな住の江のそこも緑に見ゆるはま松(よみ人しらず)

388 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:59:01 ID:n+7net4j
川上に夕立すらし水屑せく梁瀬のさ波たちさわぐなり(詞花78)

389 :名無氏物語:2006/02/01(水) 21:59:31 ID:n+7net4j
なが日すらながめて夏をくらすかな吹きくる風に身をばまかせて(好忠集)

390 :名無氏物語:2006/02/01(水) 22:00:03 ID:n+7net4j
きてみよと妹が家路につげやらん我がひとりぬるとこ夏の花(後拾遺227)

391 :名無氏物語:2006/02/01(水) 22:00:33 ID:n+7net4j
みそぎする賀茂の川風ふくらしも涼みにゆかん妹をともなひ(好忠集)

392 :名無氏物語:2006/02/01(水) 22:01:04 ID:n+7net4j
わぎもこが汗にそぼつる寝たわ髪夏のひるまはうとしとや見る(好忠集)

393 :名無氏物語:2006/02/01(水) 22:01:39 ID:n+7net4j
妹と我ねやの風戸にひるねして日たかき夏のかげをすぐさむ(好忠集)

394 :名無氏物語:2006/02/01(水) 22:04:30 ID:Zrg4s3Hh
志賀の浦や浜松がえの春の色を空にふかめて立つ霞かな(新千載17)

395 :名無氏物語:2006/02/01(水) 22:05:09 ID:Zrg4s3Hh
桜花うつろふ色は雪とのみふるの山風ふかずもあらなむ(風雅239)

396 :名無氏物語:2006/02/01(水) 22:06:07 ID:Zrg4s3Hh
かくてこそ見るべかりけれおく山のむろの戸ぼそにすめる月かげ(風雅1566)

397 :名無氏物語:2006/02/01(水) 22:07:00 ID:Zrg4s3Hh
今もなほわが立つ杣の朝がすみ世におほふべき袖かとぞみる(新千載1664)

398 :名無氏物語:2006/02/01(水) 22:09:23 ID:Zrg4s3Hh
暮れかかる山の下道わけ行けば雲こそかへれあふ人はなし(新続古今947)

399 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:18:36 ID:9hQINrmi
わぎもこが汗にそぼつる寝たわ髪夏のひるまはうとしとや見る

400 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:20:59 ID:9hQINrmi
みそぎする賀茂の川風ふくらしも涼みにゆかん妹をともなひ

401 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:25:19 ID:PzNMT9uC
入日さし蜩の音をきくなべにまだきねぶたき夏の夕暮(好忠集)

402 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:25:52 ID:PzNMT9uC
むら鳥の浮きてただよふ大空をながめしほどに夏はくらしつ(好忠集)

403 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:26:30 ID:PzNMT9uC
山城の鳥羽田のおもを見わたせばほのかに今朝ぞ秋風はふく(詞花82)

404 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:27:26 ID:PzNMT9uC
朝ぼらけ荻のうは葉の露みればやや肌さむし秋の初風(新古311)

405 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:28:04 ID:PzNMT9uC
山里に霧のまがきのへだてずはをちかた人の袖も見てまし(新古495)

406 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:29:02 ID:PzNMT9uC
神なびのみむろの山をけふ見れば下草かけて色づきにけり(拾遺188)

407 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:39:07 ID:p3HnbTUN
春日野の雪間をわけておひいでくる草のはつかに見えし君はも(壬生忠岑)

408 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:42:37 ID:JvnDDzGO
よをかさね待ちもよわらぬ心こそこぬ人よりも猶つれなけれ(平親清五女)

409 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:44:19 ID:JvnDDzGO
川ごしの柴つみ車いかがするこほりのくさび冬はたえせじ(大江匡房)

410 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:44:56 ID:JvnDDzGO
秋はててねをなく虫の霜をおもみよもぎが杣の心ぼそさよ(大江匡房)

411 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:45:27 ID:JvnDDzGO
宇治川や氷のくさびうつたへに水の車ぞ絶えてめぐらぬ(正徹)

412 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:46:10 ID:JvnDDzGO
梶をたえ行末もしらず由良の戸をわたる舟路の春の霞に(正徹)

413 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:47:03 ID:JvnDDzGO
音あらき浪の手玉もゆらの戸をわたる舟人心くだけて(正徹)

414 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:53:02 ID:XPyIUc6B
ゆらのとや波ぢの末ははるかにて有明の月にわたる舟人(北条政村[玉葉])

415 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:53:33 ID:XPyIUc6B
由良のとを夜わたる月にさそはれて行衛もしらず出づる舟人(源家長[続後拾遺])

416 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:54:08 ID:XPyIUc6B
かぢをたえ由良の湊による舟のたよりもしらぬ沖つ潮風(良経[新古今])

417 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:55:02 ID:XPyIUc6B
あまのすむ浦こぐ舟の梶をなみ世をうみ渡る我ぞ悲しき(小野小町[後撰])

418 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:55:40 ID:XPyIUc6B
わが恋は行方も知らずはてもなし逢ふを限りと思ふばかりぞ(凡河内躬恒[古今])

419 :名無氏物語:2006/02/02(木) 07:57:53 ID:XPyIUc6B
浅みどり野べの霞にうづもれてあるかなきかの身をいかにせん(曾禰好忠[続後撰])

420 :名無氏物語:2006/02/02(木) 15:44:05 ID:IOdz/3Kq
さよふくるままに汀や凍るらん遠ざかりゆく志賀の浦波(快覚法師)

421 :名無氏物語:2006/02/02(木) 15:55:53 ID:QUx73WpY
あくる夜のをのへに色はあらはれて霞にあまる花のよこ雲(慈道親王集)

422 :名無氏物語:2006/02/02(木) 15:57:04 ID:QUx73WpY
おもひおく種だにしげれこの宿のわがすみすてんあとの夏草(慈道親王集)

423 :名無氏物語:2006/02/02(木) 15:57:55 ID:QUx73WpY
風かよふ松は軒ばにうづもれて閨しづかなる雪のあけぼの(慈道親王集)

424 :名無氏物語:2006/02/02(木) 15:59:08 ID:QUx73WpY
唐崎の松をもこえてにほの海やみぎはにたかき雪のさざ波(慈道親王集)

425 :名無氏物語:2006/02/02(木) 16:00:03 ID:QUx73WpY
唐崎やこほる汀のほどみえて波の跡よりつもる白雪(慈道親王集)

426 :名無氏物語:2006/02/02(木) 16:03:57 ID:wx1CtdJW
いかばかり花さきぬらむ吉野山霞にあまる峰の白雲(寂蓮「新勅撰集」)

427 :名無氏物語:2006/02/02(木) 16:05:59 ID:wx1CtdJW
ほのぼのと花のよこ雲あけそめて桜にしらむみよしのの山(西園寺公経「玉葉集」)

428 :名無氏物語:2006/02/02(木) 16:18:50 ID:SSGgTQey
しがの浦のこほりをはらふ山風にまたとほざかる雪のさざ波(定為)

429 :名無氏物語:2006/02/02(木) 16:37:59 ID:y6lj9Ktc
暁につもりやまさるそともなる竹の雪をれこゑつづくなり(玉葉976)

430 :名無氏物語:2006/02/02(木) 16:40:00 ID:y6lj9Ktc
かへりみる都のかたも雲とぢてなほ遠ざかる五月雨の空(新葉535)

431 :定家厨:2006/02/02(木) 16:44:16 ID:LbZzixUs
白妙にたなびく雲を吹きまぜて雪に天霧る峰の松風

432 :定家厨:2006/02/02(木) 16:44:58 ID:LbZzixUs
なびかじな海人の藻塩火たきそめて煙 は空にくゆりわぶとも

433 :定家厨:2006/02/02(木) 16:45:45 ID:LbZzixUs
しられじな千入の木の葉こがるとも時雨るる雲に色し見えねば

434 :定家厨:2006/02/02(木) 16:46:44 ID:LbZzixUs
松が根をいそべの浪のうつたへに顕れぬべき袖の上かな

435 :定家厨:2006/02/02(木) 16:47:24 ID:LbZzixUs
初雁のとわたる風のたよりにもあらぬ思ひを誰につたへん

436 :定家厨:2006/02/02(木) 16:48:36 ID:LbZzixUs
久方のあまてる神のゆふかづらかけて幾世を恋ひわたるらん

437 :定家厨:2006/02/02(木) 16:49:31 ID:LbZzixUs
露時雨下草かけてもる山の色かずならぬ袖を見せばや

438 :定家厨:2006/02/02(木) 16:50:51 ID:LbZzixUs
名取河いかにせむともまだ知らず思へば人を恨みつるかな

439 :名無氏物語:2006/02/02(木) 16:57:45 ID:dZCt8BWJ
あけやらぬねざめの床にきこゆなり籬の竹の雪の下をれ(藤原範兼)

440 :名無氏物語:2006/02/02(木) 16:58:18 ID:dZCt8BWJ
かへりみるわが故郷は霧こめていやとほざかる大よどの浦(藤原長綱)

441 :名無氏物語:2006/02/02(木) 17:05:44 ID:Q8Ic8/mZ
なほ冴ゆる嵐は雪を吹きまぜて夕暮さむき春雨の空

442 :名無氏物語:2006/02/02(木) 17:09:15 ID:Q8Ic8/mZ
朝嵐は外面の竹に吹きあれて山の霞も春さむき頃

443 :名無氏物語:2006/02/02(木) 17:10:29 ID:Q8Ic8/mZ
峯の霞ふもとの草のうすみどり野山をかけて春めきにけり

444 :名無氏物語:2006/02/02(木) 17:11:38 ID:Q8Ic8/mZ
何となく庭の梢は霞ふけて入るかたはるる山のはの月

445 :名無氏物語:2006/02/02(木) 17:18:53 ID:Q8Ic8/mZ
木々の心花ちかからし昨日けふ世はうすぐもり春雨のふる

446 :名無氏物語:2006/02/02(木) 17:19:43 ID:Q8Ic8/mZ
遠近の鶯の音ものどかにて花ひらけそふ宿の夕暮

447 :名無氏物語:2006/02/02(木) 17:56:20 ID:bzx4wjJs
はかなくも今をうつつとたのむかな過ぎにしかたの夢にならはで(続後拾遺1227)

448 :名無氏物語:2006/02/02(木) 17:57:08 ID:bzx4wjJs
あだし野や風まつ露をよそにみてきえんものとも身をば思はず(新後撰1501)

449 :名無氏物語:2006/02/02(木) 18:14:10 ID:4U8sZtUW
いつまでとかくるたのみぞあだし野に風まつ露を玉の緒にして(公順)

450 :名無氏物語:2006/02/02(木) 18:26:54 ID:Z0SjceQh
瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末にあわんとぞ思う(崇徳院)

451 :名無氏物語:2006/02/02(木) 18:30:12 ID:4U8sZtUW
乱蘆のかれ葉もさやぐ三島江や氷の上は浦風ぞ吹く(二条為道)

452 :名無氏物語:2006/02/02(木) 18:31:12 ID:4U8sZtUW
風さゆる神がき山のささのはに夕しもさやぎかくるしらゆふ(藤原為家)

453 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:00:17 ID:VdLevUDV
梢をばさそひもあかず梅が香のうつる袖まで春かぜぞ吹く(新後拾遺44)

454 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:00:55 ID:VdLevUDV
むら時雨はれつる跡の山風に露よりもろき峰の紅葉ば(新千載612)

455 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:21:31 ID:ax31EB1W
いにしへをこふる涙にくらされておぼろにみゆる秋の夜の月(藤原公任)

456 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:38:13 ID:S7ixeF7w
春といへばかすみにけりなきのふまで浪まに見えし淡路島山(俊恵)

457 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:38:59 ID:S7ixeF7w
難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花(王仁)

458 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:42:14 ID:PS5l1El8
なにとなき草の花さく野べの春雲にひばりのこゑものどけき

459 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:43:06 ID:PS5l1El8
山もとの鳥の声より明けそめて花もむらむら色ぞみえゆく

460 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:43:44 ID:PS5l1El8
峰のかすみ麓の花に鳥のこゑ野山の春は夕べなりけり

461 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:44:27 ID:PS5l1El8
花の上にしばしうつろふ夕づく日入るともなしに影消えにけり

462 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:45:22 ID:PS5l1El8
入相の声する山の陰暮れて花の木の間に月出でにけり

463 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:45:57 ID:PS5l1El8
散るとなみ花おちすさぶ夕暮の風ゆるき日の二月の空

464 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:49:13 ID:mqSnIW4A
み吉野は春のけしきにかすめども結ぼほれたる雪の下草(後拾遺10) 

465 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:50:25 ID:mqSnIW4A
世の中をなになげかまし山ざくら花見るほどの心なりせば(後拾遺104)

466 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:51:27 ID:mqSnIW4A
ほととぎす声まつほどは片岡の杜のしづくにたちやぬれまし(新古191)

467 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:52:04 ID:mqSnIW4A
しののめの空霧りわたりいつしかと秋のけしきに世はなりにけり(玉葉449)

468 :名無氏物語:2006/02/03(金) 12:55:10 ID:2sxhbrnO
あしひきの山の雫に妹待つと我立ち濡れぬ山の雫に(大津皇子「万葉」2-107)

469 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:03:34 ID:uWUQo+1M
をぐら山秋とばかりのうす紅葉しぐれて後の色ぞゆかしき(玉葉766)

470 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:04:26 ID:uWUQo+1M
咲きわけし花の名はなほしられけり秋の末野の霜がれの比(三十番歌合)

471 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:05:23 ID:uWUQo+1M
けさのまの雪は跡なく消えはてて枯野のくち葉雨しほるなり(玉葉987)

472 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:06:06 ID:uWUQo+1M
いかにせむ雲のゆくかた風のおと待ちなれし夜ににたる夕を(風雅1278)

473 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:07:04 ID:uWUQo+1M
見し夢をわが心にもわすればや問はずがたりにいはれもぞする(玉葉1265)

474 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:07:52 ID:uWUQo+1M
山人の真柴にまぜてさす尾花風ふかねどもまねきてぞ行く(玉葉2275)

475 :定家厨:2006/02/03(金) 13:11:33 ID:vLHPP3Oy
逢ひ見てののちの心を先づ知ればつれなしとだにえこそ恨みね

476 :定家厨:2006/02/03(金) 13:12:05 ID:vLHPP3Oy
年もへぬ祈る契りは初瀬山をのへの鐘のよその夕暮

477 :定家厨:2006/02/03(金) 13:12:55 ID:vLHPP3Oy
おもかげは教へし宿にさきだちて答へぬ風の松に吹く声

478 :定家厨:2006/02/03(金) 13:13:37 ID:vLHPP3Oy
世とともに吹上の浜のしほ風になびく真砂のくだけてぞ思ふ

479 :定家厨:2006/02/03(金) 13:14:19 ID:vLHPP3Oy
住の江の松のねたくや寄る浪のよるとはなげき夢をだに見で

480 :定家厨:2006/02/03(金) 13:15:08 ID:vLHPP3Oy
暮るる夜は衛士のたく火をそれと見よ室の八島も都ならねば

481 :定家厨:2006/02/03(金) 13:15:55 ID:vLHPP3Oy
蘆の屋に蛍やまがふ海人やたく思ひも恋も夜はもえつつ

482 :定家厨:2006/02/03(金) 13:16:38 ID:vLHPP3Oy
うへしげる垣根がくれの小笹原しられぬ恋はうきふしもなし

483 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:19:59 ID:t6kdvdsz
みどりなるひとつ草とぞ春は見し秋はいろいろの花にぞありける

484 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:29:31 ID:5mIQZoX5
あけぬれば色ぞわかるる山のはの雲と花とのきぬぎぬの空(惟宗光吉集)

485 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:30:18 ID:5mIQZoX5
雨はるるなごりの露やおもからし下枝かずそふ山ざくらかな(惟宗光吉集)

486 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:30:58 ID:5mIQZoX5
ふじのねははれゆく空にあらはれてすそ野にくだる夕立の雲(風雅1515)

487 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:31:37 ID:5mIQZoX5
みし秋の尾花の波にこえてけり真野の入江の雪のあけぼの(惟宗光吉集)

488 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:32:38 ID:5mIQZoX5
いつしかとほのめかさばや初尾花たもとに露のかかるおもひを(惟宗光吉集)

489 :名無氏物語:2006/02/03(金) 13:33:43 ID:5mIQZoX5
夜をこめて山路はこえぬ有明の月より後の友やなからん(続千載833)

490 :名無氏物語:2006/02/03(金) 19:54:33 ID:XEHO3z8O
さをしかのいるのの薄はつをばないつしか妹が手枕にせん

491 :名無氏物語:2006/02/03(金) 20:10:42 ID:/CXgXLO6
ちる花をせめてたもとに吹きとめよそをだに風のなさけとおもはん(風雅1473)

492 :名無氏物語:2006/02/03(金) 20:11:27 ID:/CXgXLO6
神まつるけふぞ吹きける朝東風のたよりまちつる旅の船出は(道行きぶり)

493 :名無氏物語:2006/02/03(金) 20:12:15 ID:/CXgXLO6
勝つことは千里のほかにあらはれぬ浦ふく風のしるべまちえて(道行きぶり)

494 :名無氏物語:2006/02/03(金) 20:13:31 ID:/CXgXLO6
世にすまばげにかくもがなつれなくて残るを惜しむ有明の月(東野州聞書)

495 :名無氏物語:2006/02/03(金) 20:14:10 ID:/CXgXLO6
分けゆけば花にかぎりもなかりけり雲をかさぬるみ吉野の山(新千載99)

496 :名無氏物語:2006/02/03(金) 20:14:53 ID:/CXgXLO6
みるままに門田のおもはくれはてて稲葉にのこる風の音かな(新後拾遺321)

497 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:32:32 ID:VcdoVsqZ
てる月のかくるるにつけて思ふかな雲がくれにしよはのかなしさ(源通親)

498 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:41:42 ID:7ytPr4Y+
めぐりあひておなじ雲井にながめばやあかで別れし九重の月(尊良親王[新葉])

499 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:48:27 ID:qZyxZv08
たづねても人ぞたどらん面影をみしや其ともおぼえざりせば(下冷泉持為)

500 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:49:45 ID:qZyxZv08
あやしくもむすぼふれぬる心かなみしやそれともまだわかぬまに(烏丸光広)

501 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:50:29 ID:qZyxZv08
いかにして思ひ出づらん俤のみしやそれともわかぬ契りを(武者小路実陰)

502 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:51:17 ID:qZyxZv08
めぐりこし月にとはばやこぞのけふ雲がくれにし人のゆくへを(本居宣長)

503 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:51:52 ID:qZyxZv08
めぐりあひて見し夜の空もみづぐきに月かげながらうつしとめけむ(加納諸平)

504 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:55:18 ID:a1P7xYCN
おほかたの秋のあはれを思ひやれ月に心はあくがれぬとも(千載299)

505 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:56:02 ID:a1P7xYCN
年くれて我が世ふけゆく風のおとに心のうちのすさまじきかな(玉葉1036)

506 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:57:20 ID:a1P7xYCN
雲のうへの物思ふ春はすみぞめにかすむ空さへあはれなるかな(玉葉2298)

507 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:57:58 ID:a1P7xYCN
めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲がくれにし夜半の月かげ(新古1499)

508 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:58:46 ID:a1P7xYCN
なきよわる籬の虫もとめがたき秋のわかれやかなしかるらん(千載478)

509 :名無氏物語:2006/02/04(土) 09:59:20 ID:a1P7xYCN
北へゆく雁のつばさにことづてよ雲のうはがきかき絶えずして(新古859)

510 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:04:44 ID:Xrc0POzg
月影のそれかあらぬかかげろふのほのかにみえて雲がくれにし(源実朝)

511 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:07:29 ID:a1P7xYCN
数ならで心に身をばまかせねど身にしたがふは心なりけり(千載1096)

512 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:08:07 ID:a1P7xYCN
めづらしき光さしそふさかづきはもちながらこそ千世もめぐらめ(後拾遺433)

513 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:08:40 ID:a1P7xYCN
くれぬまの身をば思はで人の世のあはれをしるぞかつははかなき(新古856)

514 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:09:46 ID:a1P7xYCN
いとどしく春の心の空なるにまた花の香を身にぞしめつる(新勅撰44)

515 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:11:04 ID:a1P7xYCN
春ごとに心をしむる花の枝に誰がなほざりの袖かふれつる(新古49)

516 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:11:39 ID:a1P7xYCN
ふく風ぞ思へばつらき桜花心とちれる春しなければ(後拾遺143)

517 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:12:18 ID:a1P7xYCN
またぬ夜もまつ夜もききつほととぎす花たちばなのにほふあたりは(後拾遺202)

518 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:16:07 ID:OviFMfN1
滝つ瀬や岩もとしろくよる花はながるとすれど又かへるなり

519 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:16:42 ID:OviFMfN1
峰つづき暮れて吹きたつ山風にさかぬ野辺まで花ぞ散りしく

520 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:17:17 ID:OviFMfN1
岩がくれ咲けるつつじの人しれず残れる春の色もめづらし

521 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:17:53 ID:OviFMfN1
薄緑まじるあふちの花みれば面影にたつ春の藤浪

522 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:18:29 ID:OviFMfN1
ほととぎす空に声して卯の花の垣根もしろく月ぞ出でぬる

523 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:19:04 ID:OviFMfN1
ほととぎす声もたかねのよこ雲になきすてて行く明ぼのの空

524 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:23:58 ID:Cz8jgZ7h
そらならばたづね来なまし梅の花まだ身にしまぬ匂ひとぞ見る(藤原頼通)

525 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:24:57 ID:Cz8jgZ7h
こぬ人によそへて見つる梅の花ちりなん後のなぐさめぞなき(藤原定頼)

526 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:25:35 ID:Cz8jgZ7h
きみならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる(紀友則)

527 :名無氏物語:2006/02/04(土) 10:26:23 ID:Cz8jgZ7h
きみならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる(紀友則) 

528 :名無氏物語:2006/02/05(日) 01:47:43 ID:wYU6Q0V8
行きくらすゐなのささ原そよさらに霰ふりきぬ宿はなくして(藤原為家)

529 :定家厨:2006/02/05(日) 01:50:21 ID:P4BmbT3c
夜な夜なの月も涙にくもりにき影だに見せぬ人を恋ふとて

530 :定家厨:2006/02/05(日) 01:51:13 ID:P4BmbT3c
我が袖にむなしき浪はかけそめつ契りも知らぬ床の浦風

531 :定家厨:2006/02/05(日) 01:52:05 ID:P4BmbT3c
白玉の緒断の橋の名もつらしくだけて落つる袖の涙に

532 :定家厨:2006/02/05(日) 01:52:58 ID:P4BmbT3c
恋ひ死なぬ身のおこたりぞ年へぬるあらば逢ふ世の心づよさに

533 :定家厨:2006/02/05(日) 01:53:45 ID:P4BmbT3c
あふことはしのぶの衣あはれなど稀なる色に乱れそめけん

534 :定家厨:2006/02/05(日) 01:54:26 ID:P4BmbT3c
今のまの我が身にかぎる鳥のねを誰うきものと帰りそめけん

535 :定家厨:2006/02/05(日) 01:55:12 ID:P4BmbT3c
忘れずは馴れし袖もや氷るらん寝ぬ夜の床の霜の狭筵

536 :定家厨:2006/02/05(日) 01:55:54 ID:P4BmbT3c
忘れじの契りうらむる故郷の心もしらぬ松虫の声

537 :名無氏物語:2006/02/05(日) 01:57:56 ID:K1PVNJDo
風わたるゐなのささ原そよさらにうきふししげく露ぞ乱るる(九条教実)

538 :名無氏物語:2006/02/05(日) 01:59:38 ID:K1PVNJDo
うらみばやゐなのささ原とにかくにいでそよつらきふしのしげさを(宗尊親王)

539 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:01:01 ID:K1PVNJDo
しかのこゑ虫の音もまだ有馬山ゐなのささ原そよや初雪(木下長嘯子)

540 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:01:52 ID:K1PVNJDo
暮るる日のゐなのささ原風たちぬいでそよ夏をわするばかりに(中院通勝)

541 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:02:22 ID:K1PVNJDo
春風はそよとばかりの音もなし霞みわたれる猪名のささはら(契沖)

542 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:06:28 ID:ts0Nt+JY
天の原へだてぬ月をしるべにてもろこしまでも行く心かな(寂然)

543 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:11:20 ID:+e4Wj19s
今日といへば唐土までもゆく春を都にのみと思ひけるかな(藤原俊成[新古今])

544 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:11:58 ID:+e4Wj19s
心のみもろこしまでもうかれつつ夢路に遠き月の比かな(藤原定家[続古今])

545 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:12:37 ID:+e4Wj19s
大かたの秋の寝覚のながき夜も君をぞ祈る身を思ふとて(藤原家隆[新古今])

546 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:13:18 ID:+e4Wj19s
うたた寝にもろこしまでもみつる哉夢はうつつに猶まさりけり(源季広[続後拾遺])

547 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:16:16 ID:+e4Wj19s
いとどまた光やそはん白露に月まちいづる夕顔の花(津守国助[新後撰])

548 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:22:15 ID:M3/8wrc1
かげしげき木のした闇のくらき夜に水の音して水鶏鳴くなり

549 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:22:51 ID:M3/8wrc1
草の末に花こそみえね雲風も野分ににたる夕暮の雨

550 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:23:32 ID:M3/8wrc1
夕立の雲も残らず空晴れてすだれをのぼる宵の月影

551 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:24:24 ID:M3/8wrc1
夜の雨に竹の葉末はなびき伏して朝けの窓の風の涼しさ

552 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:24:59 ID:M3/8wrc1
むら雀声する竹にうつる日の影こそ秋の色になりぬれ

553 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:25:34 ID:M3/8wrc1
風にきき雲にながむる夕暮の秋のうれへぞたへずなりゆく

554 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:28:20 ID:l18riUUK
夕顔の光をそへし白露の消えにしかげぞ面影にたつ(源通親[高倉院昇霞記])

555 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:28:50 ID:l18riUUK
心あてに露も光やそへつらむ月に色なき夕顔の花(源具親[千五百番歌合])

556 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:40:24 ID:Rpz3sd3m
たそかれにほのぼのみえし夕顔の花の露にや光そへけん(西園寺実材母)

557 :名無氏物語:2006/02/05(日) 02:49:23 ID:AAU5R5yT
むらさめの露けき花の夕顔に光そへてもゆく蛍かな(飛鳥井雅有)

558 :名無氏物語:2006/02/05(日) 03:01:25 ID:ngZfsyYJ
咲けばちる夜のまの花の夢のうちにやがてまぎれぬ嶺の白雲(正徹)

559 :名無氏物語:2006/02/05(日) 03:05:23 ID:9hmkJYnB
夢にだにあふ夜稀なる都人ねられぬ月に遠ざかりぬる(九条良経[新後拾遺])

560 :名無氏物語:2006/02/05(日) 03:06:14 ID:9hmkJYnB
夢ならばまたも見るべき面影のやがてまぎるる世をいかにせん(藤原忠良[新後拾遺])

561 :名無氏物語:2006/02/05(日) 03:08:40 ID:9hmkJYnB
おのづから逢ふ夜稀なる契をば忍ばずとても誰かしるべき(藤原信実[新拾遺])

562 :名無氏物語:2006/02/05(日) 03:09:18 ID:9hmkJYnB
まだ宵と思へばしらむ横雲にやがてまぎるるみじか夜の月(源有忠[玉葉])

563 :名無氏物語:2006/02/05(日) 03:10:38 ID:9hmkJYnB
霜枯れはそことも見えぬ草の原誰にとはまし秋のなごりを(藤原俊成女[新古今])

564 :名無氏物語:2006/02/05(日) 03:11:47 ID:9hmkJYnB
あま人のもしほの煙なびくやと思ふかたより風もふかなん(花園院[新千載])

565 :名無氏物語:2006/02/05(日) 03:16:07 ID:36zJ1073
思へただ逢ふ夜稀なるあけくれに露きえわびし人の面影(後鳥羽院)

566 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:20:28 ID:7qEg9GHk
袖にふけさぞな旅寝の夢はみじ思ふかたよりかよふ浦風(藤原定家[新古今])


567 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:26:55 ID:7qEg9GHk
初雁も思ふ方をやしたふらんなくねにまがふ秋の浦波(三条実重[新続古今])

568 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:36:21 ID:7FiN+sBi
恋ひわびてなくねにまがへ友千鳥思ふかたよりせめてかよはば(宗良親王)

569 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:36:58 ID:7FiN+sBi
河浪のよる瀬にわたる村千鳥なくねにまがふ水の音かな(後崇光院)

570 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:37:45 ID:7FiN+sBi
河浪のよる瀬にわたる村千鳥なくねにまがふ水の音かな(後崇光院)

571 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:49:39 ID:8GDaRgzm
なけやなけ蓬が杣のきりぎりすすぎゆく秋はげにぞかなしき(後拾遺273)

572 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:50:13 ID:8GDaRgzm
身にさむく秋の夜風のふくからにふりにし人の夢にみえつる(好忠集)

573 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:50:44 ID:8GDaRgzm
人はこず風に木の葉はちりはてて夜な夜な虫は声よわるなり(新古535)

574 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:51:18 ID:8GDaRgzm
妹がりと風のさむさにゆく我をふきなかへしそさ衣の裾(好忠集)

575 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:51:57 ID:8GDaRgzm
なにごともゆきていのらむと思ひしに神な月にもなりにけるかな(詞花140)

576 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:52:44 ID:8GDaRgzm
ひさぎおふる沢べの茅原冬くればひばりの床ぞあらはれにける(詞花141)

577 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:55:15 ID:EvJwccLZ
心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花〔源氏物語・夕顔「夕顔」〕

578 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:56:31 ID:EvJwccLZ
見てもまた逢ふ夜まれなる夢のうちにやがてまぎるる我が身ともがな〔源氏物語・光源氏「若紫」〕

579 :名無氏物語:2006/02/05(日) 08:57:46 ID:EvJwccLZ
うき身世にやがてきえなばたづねても草の原をばとはじとや思ふ〔源氏物語・朧月夜「花宴」〕

580 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:02:23 ID:00bjU7mh
霜の下にかきこもりなば草の原秋の夕べもとはじとやさは(西園寺公経[千五百番歌合])

581 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:03:06 ID:00bjU7mh
めには見て手にはとらえぬ月のうちの桂のごとき妹をいかにせむ(湯原王「万葉集」)

582 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:04:25 ID:00bjU7mh
ありと見てたのむぞかたきかげろふのいつともしらぬ身とはしるしる(作者不詳「古今和歌六帖」)

583 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:05:22 ID:00bjU7mh
霜氷る門田のおもにたつしぎの羽音もさむき朝ぼらけかな(藤原公衡[続後撰集])

584 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:06:11 ID:00bjU7mh
朝ぼらけなく音さむけき初雁の葉月の空に秋風ぞふく(真昭法師[続後拾遺集])

585 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:10:50 ID:LjNxiuEm
思ひいづることは現かおぼつかな見はてでさめし明暮の夢(弁乳母)

586 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:11:29 ID:LjNxiuEm
さめやする今はとみえし秋の夜の夢路かたしくさよの手枕(藤原家隆)

587 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:12:21 ID:LjNxiuEm
消えはつる夕べも悲し明け暮の夢にまよひし春の故郷(俊成女)

588 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:13:26 ID:LjNxiuEm
浪風に吹上の千鳥打佗びて鳴く音悲しき暁の空(源通光)

589 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:14:53 ID:LjNxiuEm
夕づく夜沢辺にたてるあしたづの鳴くね悲しき冬はきにけり(源実朝)

590 :名無氏物語:2006/02/05(日) 09:15:30 ID:LjNxiuEm
はま千鳥なくねかなしき明暮にたが衣々の袖のうら人(正徹)

591 :名無氏物語:2006/02/05(日) 15:42:05 ID:qNUTtKhD
消えはてん草の原までとはずとも露の哀れはかけむとすらむ(藤原実定)

592 :名無氏物語:2006/02/05(日) 15:50:06 ID:y7HiBVhC
思ひかね草の原とてわけきても心をくだく苔の下かな(藤原俊成)

593 :名無氏物語:2006/02/05(日) 15:54:50 ID:y7HiBVhC
よしさらばきえなばきえねうき身世にとはれんものか草の原まで(藻壁門院但馬)

594 :名無氏物語:2006/02/05(日) 15:55:36 ID:y7HiBVhC
見てもまた程なくあくるしののめにやがてまぎるる村雲の月(長慶天皇)

595 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:03:44 ID:xFlNA5vc
いかにしてすぎにしかたをすぐしけむ暮らしわづらふ昨日けふかな(千載966)

596 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:04:38 ID:xFlNA5vc
夜もすがらちぎりしことをわすれずは恋ひむ涙のいろぞゆかしき(後拾遺536)

597 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:05:15 ID:xFlNA5vc
しる人もなきわかれ路に今はとて心ぼそくもいそぎたつかな(後拾遺537)

598 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:06:50 ID:xFlNA5vc
煙とも雲ともならぬ身なれども草葉の露をそれとながめよ(後拾遺異本歌・537の次)

599 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:08:14 ID:xFlNA5vc
わすれじのゆくすゑまではかたければ今日をかぎりの命ともがな(新古1149)

600 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:11:32 ID:8g+v71g0
あすならば忘らるる身になりぬべし今日をすぐさぬ命ともがな(赤染衛門[後拾遺])

601 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:12:18 ID:8g+v71g0
春霞かすみし空の名残さへけふをかぎりの別れなりけり(九条良経[新古今])

602 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:13:32 ID:8g+v71g0
忘れじのゆくすゑかたき世の中にむそぢなれぬる袖の月かげ(源家長[新勅撰])

603 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:19:34 ID:2sbyNR+s
忘れじのゆく末かはるけふまでもあればあふよを猶たのみつつ(藤原家隆)

604 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:20:04 ID:2sbyNR+s
逢ひみむの行末まではかた糸のよりよりかこつ中のうきふし(堯孝)

605 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:43:10 ID:csKUaGom
よしさらばつらさは我にならひけりたのめてこぬは誰かをしへし(詞花316)

606 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:44:03 ID:csKUaGom
とこも淵ふちも瀬ならぬ涙川そでのわたりはあらじとぞ思ふ(清少納言集)

607 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:44:53 ID:csKUaGom
これを見ようへはつれなき夏草も下はかくこそ思ひみだるれ(続千載1073)

608 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:45:47 ID:csKUaGom
たよりある風もや吹くと松島によせて久しきあまのはし舟(玉葉1251)

609 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:46:33 ID:csKUaGom
我ながらわが心をもしらずしてまた逢ひみじとちかひけるかな(続後撰843)

610 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:50:58 ID:7S8ZVrzv
関の戸は鳥の空音に明けつれどふままくをしき雪ぞふりぬる(俊恵)

611 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:51:46 ID:7S8ZVrzv
関の戸を鳥のそら音にはかれども有明の月はなほぞさしける(藤原定家)

612 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:52:52 ID:7S8ZVrzv
鳥のねを聞くよりやがて相坂のせきとめがたききぬぎぬの空(飛鳥井雅親)

613 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:54:11 ID:7S8ZVrzv
まれにきてあふさか山のかひもなく鳥の空ねにはかられにける(三条西実隆)

614 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:54:53 ID:7S8ZVrzv
夜をこめて鳥のそらねにはかるともよにあふ坂の関はゆるさじ(清少納言)

615 :名無氏物語:2006/02/05(日) 16:55:34 ID:7S8ZVrzv
いかにしてすぎにしかたをすぐしけむくらしわづらふ昨日けふかな(中宮定子)

616 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:00:03 ID:qhnjj/ie
野辺までと心ひとつはかよへども我がみゆきとはしらずやあるらん(一条天皇)

617 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:00:42 ID:qhnjj/ie
これをだにかたみと思ふを都には葉がへやしつる椎柴の袖(一条天皇)

618 :☆三I(`{}`*p)金日成 ◆2JucH/zwpc :2006/02/05(日) 17:08:15 ID:UT5h/XIX
すみませんが、慶賀の詩(現代語訳付き)を読んでは頂けませんでしょうか?
宜しくお願いします。場所はここhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/6303/1139125056/

619 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:11:40 ID:ts0Nt+JY
月かげのはつ秋風とふけゆけば心づくしに物をこそおもへ(新古今381)

620 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:12:39 ID:ts0Nt+JY
思ひかねながめしかども鳥辺山はてはけぶりもみえずなりにき(詞花395)

621 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:16:44 ID:ts0Nt+JY
足引の山にいり日の時しもぞあまたの花はてりまさりける(風雅202)

622 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:17:27 ID:ts0Nt+JY
いはばしる滝にまがひて那智の山高ねを見れば花のしら雲(夫木抄)

623 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:24:59 ID:QD+4Tltn
木のもとの住処も今は荒れぬべし春し暮れなば誰かとひこむ(行尊)

624 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:25:32 ID:QD+4Tltn
おのづから花の下にしやすらへば逢はばやと思ふ人も来にけり(源頼政)

625 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:28:29 ID:QD+4Tltn
木のもとに住みけむ跡をみつるかな那智の高嶺の花を尋ねて(西行)

626 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:29:45 ID:QD+4Tltn
木のもとにやどりをすれば片しきの我が衣手に花は散りつつ(源実朝)

627 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:45:05 ID:QD+4Tltn
尋ねきてうきをのがるる木のもとも棲とすればまつ風ぞ吹く(頓阿)

628 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:47:11 ID:QD+4Tltn
木の間よりもりくる月の影見れば心づくしの秋はきにけり(よみ人しらず)

629 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:56:50 ID:M3/8wrc1
桜花こよひかざしにさしながらかくてちとせの春をこそへめ(拾遺286)

630 :名無氏物語:2006/02/05(日) 17:57:30 ID:M3/8wrc1
葦たづの沢辺に年はへぬれども心は雲のうへにのみこそ(後撰753)

631 :名無氏物語:2006/02/05(日) 18:15:40 ID:FUuf6snY
菊の花思ひのほかに移ろへばいとど昔の秋ぞ恋しき(弁乳母[栄花物語])

632 :名無氏物語:2006/02/05(日) 18:16:24 ID:FUuf6snY
あるじなき宿の軒端に匂ふ梅いとど昔の春ぞ恋しき(近衛基通北政所[平家物語])

633 :名無氏物語:2006/02/05(日) 18:18:06 ID:FUuf6snY
ここのへにかはらぬ梅の花見てぞいとど昔の春はこひしき(源通親[新勅撰])

634 :名無氏物語:2006/02/05(日) 23:03:32 ID:vI96fv35
お医者様でも 草津の湯でも 恋の病は 治りゃせぬ

635 :名無氏物語:2006/02/06(月) 02:36:11 ID:IRYyrGzO
鶯のやどの花だに色こくは風にしらせでしばしまたなむ(新千載56)

636 :名無氏物語:2006/02/06(月) 02:49:03 ID:bGX2smrl
山里の物さびしさは荻の葉のなびくごとにぞ思ひやらるる(後撰266)

637 :名無氏物語:2006/02/06(月) 02:52:20 ID:bGX2smrl
をみなへし見るに心はなぐさまでいとど昔の秋ぞこひしき(新古今782)

638 :定家厨:2006/02/06(月) 02:56:26 ID:Z4eftydf
こぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くやもしほの身もこがれつつ

639 :定家厨:2006/02/06(月) 02:57:37 ID:Z4eftydf
たれもこのあはれみじかき玉の緒に乱れてものを思はずもがな

640 :定家厨:2006/02/06(月) 02:58:51 ID:Z4eftydf
いかがせむありし別れを限りにて此の世ながらの心かはらば

641 :定家厨:2006/02/06(月) 02:59:21 ID:Z4eftydf
うつろはむ色をかぎりに三室山時雨もしらぬ世を頼むかな

642 :定家厨:2006/02/06(月) 03:00:19 ID:Z4eftydf
消えわびぬうつろふ人の秋の色に身をこがらしの杜の下露

643 :定家厨:2006/02/06(月) 03:01:30 ID:Z4eftydf
あぢきなく辛きあらしの声も憂しなど夕暮に待ちならひけん

644 :定家厨:2006/02/06(月) 03:02:07 ID:Z4eftydf
帰るさのものとや人のながむらん待つ夜ながらの有明の月

645 :定家厨:2006/02/06(月) 03:02:50 ID:Z4eftydf
おもかげは馴れしながらの身にそひてあらぬ心の誰契るらん

646 :名無氏物語:2006/02/06(月) 03:10:08 ID:W2NhTRbr
しをりつる風は籬にしづまりて小萩がうへに雨そそくなり

647 :名無氏物語:2006/02/06(月) 03:10:54 ID:W2NhTRbr
尾花のみ庭になびきて秋風のひびきは峯の梢にぞきく

648 :名無氏物語:2006/02/06(月) 03:11:36 ID:W2NhTRbr
秋の雨の物さむくふる夕暮の空にしをれて渡る雁がね

649 :名無氏物語:2006/02/06(月) 03:12:25 ID:W2NhTRbr
真萩ちる庭の秋風身にしみて夕日の影ぞ壁に消えゆく

650 :名無氏物語:2006/02/06(月) 03:13:19 ID:W2NhTRbr
きりぎりす声はいづくぞ草もなき白砂の庭の秋の夜の月

651 :名無氏物語:2006/02/06(月) 03:14:03 ID:W2NhTRbr
ふりまさる雨夜の閨のきりぎりす絶え絶えになる声も悲しき

652 :名無氏物語:2006/02/06(月) 08:52:58 ID:WJo8ptSU
はるばると荻の焼原かき分けてみちのゆくてにわらびをぞをる(藤原家隆)

653 :名無氏物語:2006/02/06(月) 08:53:51 ID:WJo8ptSU
むさしのの荻の焼はらかき分けて遠かた人の霞行くらん(藤原家隆)

654 :名無氏物語:2006/02/06(月) 08:54:25 ID:WJo8ptSU
軒ちかき梅の立えやしるからん思ひの外にきなく鶯(宮内卿)

655 :名無氏物語:2006/02/06(月) 08:55:03 ID:WJo8ptSU
心ある軒ばの風の匂ひかな花ちるべくもふかぬものから(嘉陽門院越前)

656 :名無氏物語:2006/02/06(月) 08:55:47 ID:WJo8ptSU
都へとなにいそぐらむほととぎす暁かけて山ぢいづなり(藤原秀能)

657 :名無氏物語:2006/02/06(月) 08:56:22 ID:WJo8ptSU
小倉山鹿のたちどのしるべだにたえてかげみぬ五月雨の空(藤原家隆)

658 :名無氏物語:2006/02/06(月) 08:59:28 ID:MhmOqeVQ
見わたせば比良の高ねに雪きえて若菜つむべく野はなりにけり(続後撰34)

659 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:00:13 ID:MhmOqeVQ
けふよりは荻のやけ原かきわけて若菜つみにと誰をさそはん(後撰3)

660 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:00:45 ID:MhmOqeVQ
わが宿の梅のたちえや見えつらん思ひの外に君が来ませる(拾遺15)

661 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:01:27 ID:MhmOqeVQ
道とほみ行きてはみねど桜花心をやりて今日はかへりぬ(後拾遺97)

662 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:02:27 ID:MhmOqeVQ
山桜あくまでいろを見つるかな花ちるべくも風ふかぬよに(続古今104)

663 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:02:59 ID:MhmOqeVQ
世の中にうれしき物は思ふどち花みてすぐす心なりけり(拾遺1047)

664 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:05:26 ID:SkFfeeqM
山風にちらで待ちけり桜花けふぞこぼれてにほふべらなる(高遠)

665 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:06:03 ID:SkFfeeqM
花の色をあかでやけふはかへりなん人だのめなる風にまかせて(為光)

666 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:06:41 ID:SkFfeeqM
山桜ちよの春々けふよりは色さきまされ君がみにこば(能宣)

667 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:07:22 ID:SkFfeeqM
ほころぶる霞のまよりちる花は山たかみふる雪かとぞみる(能宣)

668 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:08:35 ID:SkFfeeqM
をぐら山鹿のたちどのみゆるかな峰の紅葉やちりまさるらん(高遠)

669 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:09:27 ID:SkFfeeqM
恋すてふわが名はまだき立ちにけり人しれずこそ思ひそめしか(忠見)

670 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:12:17 ID:ycS0+dkt
いざけふはをぎのやけ原かき分けて手折りてを来む春のさわらび(賀茂真淵)

671 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:12:54 ID:ycS0+dkt
世にあれば今年の春の花も見つうれしきものは命なりけり(本居宣長)

672 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:13:25 ID:ycS0+dkt
山里も月の夜ごろは心せむおもひのほかに人もとひけり(飛鳥井雅有)

673 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:14:02 ID:ycS0+dkt
月のかたの思ひの外ににほひしやむめのたち枝の春のさよ風(三条西実隆)

674 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:15:14 ID:ycS0+dkt
梅の花おもひの外にさくやどは人まちかまへするほどぞなき(木下長嘯子)

675 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:16:06 ID:ycS0+dkt
朝霞たち枝もみえぬ垣ねより思ひの外に匂ふ梅が香(後水尾院)

676 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:22:09 ID:iuEU9r+y
思ふには忍ぶることぞまけにける色にはいでじと思ひしものを(読人不知「古今集」)

677 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:22:49 ID:iuEU9r+y
恋しきをさらぬ顔にてしのぶれば物や思ふと見る人ぞ問ふ(作者不詳「奥義抄」)

678 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:23:24 ID:iuEU9r+y
白雲のかかる高ねになるほどは幾世つもれる塵にかあるらん(肥後[堀河百首])

679 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:24:16 ID:iuEU9r+y
山たかみ雲居にみゆる桜花こころのゆきてをらぬ日ぞなき(素性法師「古今集」)

680 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:24:49 ID:iuEU9r+y
山たかみ雲居にみゆる桜花こころのゆきてをらぬ日ぞなき(凡河内躬恒「三十六人撰」)

681 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:28:31 ID:tTVpHybB
たが里の梅のたち枝をすぎつらん思ひのほかににほふ春風(西園寺実氏[続古今])

682 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:29:10 ID:tTVpHybB
笹竹のよはにや来つる閨ちかき朝けの窓に鶯のなく(西園寺実兼[風雅])

683 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:29:44 ID:tTVpHybB
月も今み山いづらし時鳥ふけゆく空に声のきこゆる(後花園天皇[新続古今])

684 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:30:15 ID:tTVpHybB
今年みる我が元結の初霜にみそぢあまりの秋ぞふけぬる(藤原良経[新後拾遺])

685 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:30:45 ID:tTVpHybB
ふりにけりわが元結のそのかみに見ざりし色の秋の初霜(源兼康[続古今])

686 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:31:32 ID:tTVpHybB
芳野山今年も雪のふる郷に松の葉しろき春の曙(藤原良経[新後拾遺])

687 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:34:14 ID:ednyczjw
都人契りしものをはつ雪に松の葉しろき夕暮の雨(藤原基家)

688 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:34:44 ID:ednyczjw
ながめつつ更行く月の影なれやわがもとゆひの秋のよの霜(宗良親王)

689 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:35:30 ID:ednyczjw
夜夜はわがもとゆひの霜ならでむすびもおかぬ契りをぞまつ(二条為定)

690 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:36:04 ID:ednyczjw
杜鵑あかつきかけて鳴く声を片みみに聞く枕つらしな(桜井基佐)

691 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:36:35 ID:ednyczjw
かすめども芳野の雪の猶さえて松の葉しろきふるさとの春(後鳥羽院)

692 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:37:17 ID:ednyczjw
みよし野の松の葉しろき山のはにかかりもやらぬうす霞かな(後鳥羽院)

693 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:40:37 ID:6XvdJX/D
置きそめていくよつもれる匂ひともいさしら菊の花のした露(定家)

694 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:42:01 ID:6XvdJX/D
あふひ草かりねののべに時鳥暁かけてたれをとふらん(定家)

695 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:45:02 ID:6XvdJX/D
我が道をまもらば君をまもるらむよはひはゆづれ住吉の松(定家)

696 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:45:41 ID:6XvdJX/D
袖にふけさぞな旅寝の夢はみじ思ふかたよりかよふ浦風(定家)

697 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:46:33 ID:6XvdJX/D
あじろ木や波のきりまに袖見えて八十氏人はいまかとふらん(定家)

698 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:47:44 ID:6XvdJX/D
幾千世ぞ袖ふる山の水がきも及ばぬ池にすめる月影(定家)

699 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:51:26 ID:I+pwtlOZ
恋ひわびて泣く音にまがふ浦波は思ふかたより風やふくらむ〔源氏物語・光源氏「須磨」〕

700 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:53:04 ID:I+pwtlOZ
いにしへの秋の夕べの恋しきに今はと見えしあけぐれの夢〔源氏物語・夕霧「御法」〕

701 :名無氏物語:2006/02/06(月) 09:54:18 ID:I+pwtlOZ
霜さゆる汀の千鳥うちわびてなく音かなしき朝ぼらけかな〔源氏物語・薫「総角」〕

702 :名無氏物語:2006/02/06(月) 15:41:19 ID:M6koMTab
見ぬほどにうつろひぬべき梅の花ふかかりきとや後にかたらむ(中務)

703 :名無氏物語:2006/02/06(月) 15:47:57 ID:M6koMTab
恋ひわたる君を見しにはあらねばや思ひ病まれて今日もかなしき(中務)

704 :名無氏物語:2006/02/06(月) 15:48:34 ID:M6koMTab
逢ひみても恋にも物のかなしくはなぐさめがたくなりぬべきかな((清慎公)

705 :名無氏物語:2006/02/06(月) 15:54:28 ID:/jJG8Y1u
石見のや高津のやまの松風のここに通ひて吹くかとぞきく(木下幸文)

706 :名無氏物語:2006/02/06(月) 15:56:42 ID:/jJG8Y1u
ほのかにも山より月のいづみ川ひかりぞ四方にわきて流るる(三条西実隆) 

707 :名無氏物語:2006/02/06(月) 15:57:14 ID:/jJG8Y1u
袖かけて夕波すずしいづみ川秋のこころや分きてながるる(上冷泉為和)

708 :名無氏物語:2006/02/06(月) 15:57:50 ID:/jJG8Y1u
泉川わきて秋こそかなしけれはらへばむすぶかせの山霧(加納諸平)

709 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:00:50 ID:rWr5D3TH
みかの原こよひの月の光さへわきてながるるいづみ川かな(松永貞徳)

710 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:01:24 ID:rWr5D3TH
春はただみきともいはじ泉河わきてかすめる波の上の月(慶運)

711 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:03:11 ID:rWr5D3TH
泉川こほりにけりなゆく水のわきて流るるかたもなきまで(二条良基)

712 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:04:09 ID:rWr5D3TH
かけとめよ雲まの月を三かの原袂にわきていづみ川なみ(正徹)

713 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:17:34 ID:6XvdJX/D
泉川こまのわたりのとまりにもまだ見ぬ人の恋しきやなぞ([夫木抄])

714 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:18:30 ID:6XvdJX/D
なき影の親のいさめはそむきにき子を思ふ道の心よわさに(定家)

715 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:23:29 ID:H3KW3rxe
みじか夜のふけゆくままに高砂の峰の松風ふくかとぞきく(後撰167)

716 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:24:33 ID:H3KW3rxe
けふ堀りて雲ゐにうつす菊の花天の星とやあすよりは見む(兼輔集)

717 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:25:22 ID:H3KW3rxe
みかの原わきてながるる泉河いつ見きとてか恋しかるらむ(新古996)

718 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:26:46 ID:H3KW3rxe
よそにのみきかましものを音羽川わたるとなしに身なれそめけむ(古今749)

719 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:27:19 ID:H3KW3rxe
白雪の今朝はつもれる思ひかな逢はでふる夜のほどもへなくに(後撰1070)

720 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:27:51 ID:H3KW3rxe
山科の宮の草木と君ならば我はしづくにぬるばかりなり(後撰1397)

721 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:31:02 ID:Y33SKuNb
夏の夜ののどけき雨をあしびきの山の松風ふくかとぞきく(曾根好忠)

722 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:31:36 ID:Y33SKuNb
みかの原ながるる河のいつみきとおぼえぬせにもぬるる袖かな(藤原基家)

723 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:32:30 ID:Y33SKuNb
子を思ふ道こそ闇と聞きしかど親の跡にもまよはれにけり(選子内親王)

724 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:33:05 ID:Y33SKuNb
花をらむ心もそらに成りにけり子を思ふ道におもひみだれて(大江匡衡)

725 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:33:39 ID:Y33SKuNb
思ひやるこしの白山しらねどもひと夜も夢にこえぬ夜ぞなき(紀貫之)

726 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:34:13 ID:Y33SKuNb
花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに(小野小町)

727 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:37:37 ID:pu+zYT7B
笛竹の夜ふかき声ぞ聞こゆなる峯の松風吹きやそふらむ(藤原斉信[千載])

728 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:39:14 ID:pu+zYT7B
位山跡を尋ねてのぼれども子をおもふ道になほまよひぬる(源通親[新古今])

729 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:39:51 ID:pu+zYT7B
まよひこし心の闇をしるべにて子を思ふ道に月をみる哉(玄覚[新続古今])

730 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:46:47 ID:n4wpRjPv
くれ竹の世々の宮こときくからに君は千年のうたがひもなし(新勅撰453)

731 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:48:53 ID:n4wpRjPv
さきにほひ風まつほどの山ざくら人の世よりは久しかりけり(新勅撰1225)

732 :名無氏物語:2006/02/06(月) 16:51:59 ID:n4wpRjPv
白雲のここのへにたつ峰なればおほうち山といふにぞありける(新勅撰1265)

733 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:27:27 ID:8yD+QMx5
敷島やこの道なくば子の道に迷ふ心のやみははるけし(正徹)

734 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:28:02 ID:8yD+QMx5
しらざりし誰もねざめの秋の雨の子をおもふ道にふるは涙を(藤原惺窩)

735 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:43:27 ID:MTufrt/e
露だにも名だたるやどの菊ならば花のあるじや幾世なるらん(後撰395)

736 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:45:07 ID:MTufrt/e
君がいにし方やいづれぞ白雲のぬしなき宿とみるぞかなしさ(後撰1416)

737 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:45:38 ID:MTufrt/e
みじか夜ののこりすくなく更けゆけばかねて物うき暁の空(新古1176)

738 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:46:14 ID:MTufrt/e
誰となくおぼろにみえし月影にわくる心を思ひしらなん(後撰737)

739 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:46:51 ID:MTufrt/e
旅ねして物おもふ程に秋の夜のありあけの月も出でにけるかな(玉葉1141)

740 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:47:21 ID:MTufrt/e
天つ風ふけひの浦にゐるたづのなどか雲居にかへらざるべき(新古1723)

741 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:54:09 ID:M6koMTab
あしたづのさはべの声はとほくともなどか雲ゐにきこえざるべき(信西)

742 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:54:50 ID:M6koMTab
みじか夜のかねて物うき暁にやまほととぎす一声ぞきく(後鳥羽院)

743 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:55:22 ID:M6koMTab
暁のかねて物うきあらしかな月も霜よの道のささ原(藤原家隆)

744 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:56:36 ID:M6koMTab
時鳥うきにかたらふ声ならば物思ふ宿を過ぎがてになけ(宗尊親王)

745 :名無氏物語:2006/02/06(月) 17:59:37 ID:EDNxBDGL
夏の夜の月まつほどは子規わが宿ばかりすぎがてになけ(清正集)

746 :名無氏物語:2006/02/06(月) 18:01:56 ID:EDNxBDGL
みわの山すぎがてになけ時鳥尋ぬるけふのしるしと思はん(清原深養父・金葉集初度本)

747 :名無氏物語:2006/02/06(月) 18:06:04 ID:EDNxBDGL
わくらばにあふ坂山のさねかづらくるをたえずと誰か頼まん(九条道家・新勅撰集)

748 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:14:51 ID:6V/z6Jx3
くる人をいかがいとはむさねかづらたえずはすゑも逢坂の関(蓮瑜)

749 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:23:38 ID:/9HRYJEl
霞たつあふ坂山のさねかづらまたくりかへし春はきにけり(木下長嘯子)

750 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:34:16 ID:9CtW3Tcw
あふさかや夢にもさねんさねかづらくるよを人にせきなとどめそ(後柏原天皇)

751 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:36:30 ID:Aagp3giG
横書き味気ない

752 :定家厨:2006/02/07(火) 03:37:24 ID:vEMYlt+f
心をばつらきものとて別れにし世々のおもかげ何したふらん

753 :定家厨:2006/02/07(火) 03:38:20 ID:vEMYlt+f
思ひいでよ誰がきぬぎぬの暁も我がまたしのぶ月ぞ見ゆらん

754 :定家厨:2006/02/07(火) 03:38:58 ID:vEMYlt+f
久方の月ぞかはらで待たれける人には言ひし山の端の空

755 :定家厨:2006/02/07(火) 03:39:33 ID:vEMYlt+f
夜もすがら月に憂へてねをぞ泣く命に向かふ物思ふとて

756 :定家厨:2006/02/07(火) 03:40:09 ID:vEMYlt+f
待つ人のこぬ夜のかげに面なれて山の端出づる月もうらめし

757 :定家厨:2006/02/07(火) 03:40:43 ID:vEMYlt+f
やどりせし借庵の萩の露ばかり消えなで袖の色に恋ひつつ

758 :定家厨:2006/02/07(火) 03:41:13 ID:vEMYlt+f
契りおきし末のはら野のもと柏それともしらじよその霜枯

759 :定家厨:2006/02/07(火) 03:41:44 ID:vEMYlt+f
あふことのまれなる色やあらはれん洩り出でて染むる袖の涙に

760 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:47:59 ID:e38bnb0S
さねかづらいまはたゆとや逢坂のゆふつけ鳥のくり返し鳴く(藤原家隆)

761 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:48:51 ID:e38bnb0S
いかにせん相坂山のさねかづらはぶきあまたにうつりはてなば(藤原家隆)

762 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:52:09 ID:SzEX+Vg/
むら雲にかくれあらはれゆく月の晴れも曇りも秋ぞかなしき

763 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:52:47 ID:SzEX+Vg/
吹きしをる風にしぐるる呉竹のふしながら見る庭の月かげ

764 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:53:28 ID:SzEX+Vg/
秋風のひびきは峰にさ夜更けて影遠くなる入りがたの月

765 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:54:16 ID:SzEX+Vg/
空きよく月さしのぼる山の端にとまりて消ゆる雲の一むら

766 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:55:31 ID:SzEX+Vg/
秋風は軒端の松をしをる夜に月は雲居をのどかにぞ行く

767 :名無氏物語:2006/02/07(火) 03:56:22 ID:SzEX+Vg/
夕暮の庭すさまじき秋風に桐の葉おちて村雨ぞふる

768 :名無氏物語:2006/02/07(火) 04:00:05 ID:gESezv64
たえぬるか相坂山のさねかづら知られぬ程を何嘆きけん(源兼康[新後撰])

769 :名無氏物語:2006/02/07(火) 04:01:03 ID:gESezv64
相坂の関路におふるさねかづらかれにし後はくる人もなし(宗良親王[続後拾遺])

770 :名無氏物語:2006/02/07(火) 04:02:12 ID:gESezv64
身にしらぬ逢坂山のさねかづら関をばこえてくる人もなし(源頼言[新後拾遺])

771 :名無氏物語:2006/02/07(火) 17:37:56 ID:s+vDUdDI
さねかづらかけのたれをの長路しるあふ坂山の関の行末(正徹)

772 :名無氏物語:2006/02/07(火) 17:39:05 ID:s+vDUdDI
さねかづら末葉にむすぶ露かけてもとくる人のありとしられじ(常縁)

773 :名無氏物語:2006/02/07(火) 17:48:32 ID:tnHOVyMm
秋ならであふことかたきをみなへし天の川原におひぬものゆゑ(古今231)

774 :名無氏物語:2006/02/07(火) 17:49:13 ID:tnHOVyMm
名にしおはば相坂山のさねかづら人にしられでくるよしもがな(後撰700)

775 :名無氏物語:2006/02/07(火) 17:50:27 ID:tnHOVyMm
かくてのみやむべきものか千早ぶる賀茂の社のよろづ世を見む(後撰1131)

776 :名無氏物語:2006/02/07(火) 17:52:10 ID:tnHOVyMm
はかなくて世にふるよりは山科の宮の草木とならましものを(後撰1389)

777 :名無氏物語:2006/02/07(火) 17:52:47 ID:tnHOVyMm
いたづらにけふやくれなむあたらしき春の始めは昔ながらに(後撰1396)

778 :名無氏物語:2006/02/07(火) 17:53:32 ID:tnHOVyMm
ねぬ夢に昔のかべを見つるよりうつつに物ぞかなしかりける(後撰1399)

779 :名無氏物語:2006/02/07(火) 18:05:54 ID:4U7uRbfB
山科の宮の草木と君ならば我は雫にぬるばかりなり

780 :名無氏物語:2006/02/07(火) 18:08:10 ID:4U7uRbfB
音にのみならしの岡のさねかづら人しれずこそ繰らまほしけれ

781 :名無氏物語:2006/02/07(火) 18:16:44 ID:EATr5uK/
くらはしの山のかひより春がすみ年をつみてやたちわたるらん(朝忠集)

782 :名無氏物語:2006/02/07(火) 18:21:23 ID:mTJe6XtN
我が恋は庭のむら萩うらがれて人をも身をも秋の夕ぐれ(慈円[新古今])

783 :名無氏物語:2006/02/07(火) 18:22:17 ID:mTJe6XtN
たへてやは人をも身をも恨むべき木の葉しぐるる秋の山里(光西[続後撰])

784 :名無氏物語:2006/02/07(火) 18:23:03 ID:mTJe6XtN
忍び音の絶えてしなくは時鳥五月待つまを恨みざらまし(今出川院近衛[続後拾遺])

785 :名無氏物語:2006/02/07(火) 18:23:48 ID:mTJe6XtN
わすれては夢かとぞ思ふ思ひきや雪ふみわけて君を見むとは(在原業平「古今」)

786 :名無氏物語:2006/02/07(火) 18:24:35 ID:mTJe6XtN
たぐへやる我が魂をいかにしてはかなき空にもてはなるらむ(「大和物語」)

787 :名無氏物語:2006/02/08(水) 01:58:49 ID:BD6xZfdq
わが宿の梅がえになく鶯は風のたよりに香をやとめこし(玉葉42)

788 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:07:25 ID:xqTWG9pU
時しもあれ花のさかりにつらければ思はぬ山に入りやしなまし(後撰70)

789 :定家厨:2006/02/08(水) 02:14:27 ID:mgMuTk5k
なく涙やしほの衣それながら馴れずは何の色かしのばむ

790 :定家厨:2006/02/08(水) 02:15:02 ID:mgMuTk5k
かれぬるはさぞな例とながめても慰さまなくに霜の下草

791 :定家厨:2006/02/08(水) 02:15:57 ID:mgMuTk5k
秋の色にさても枯れなで蘆辺こぐ棚なし小舟我ぞつれなき

792 :定家厨:2006/02/08(水) 02:17:05 ID:mgMuTk5k
せめておもふ今一度のあふことは渡らん河や契りなるべき

793 :定家厨:2006/02/08(水) 02:17:47 ID:mgMuTk5k
かきやりしその黒髮のすぢごとにうち臥すほどは面影ぞたつ

794 :定家厨:2006/02/08(水) 02:18:38 ID:mgMuTk5k
さぞなげく恋をするがの宇津の山うつつの夢のまたし見えねば

795 :定家厨:2006/02/08(水) 02:19:20 ID:mgMuTk5k
浜木綿やかさなる山の幾重ともいさしら雲のそこの面影

796 :定家厨:2006/02/08(水) 02:19:59 ID:mgMuTk5k
むせぶとも知らじな心かはら屋に我のみ消たぬ下の煙は

797 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:25:08 ID:wTSKvgAE
八雲立つ出雲八重垣妻籠めに八重垣作るその八重垣を スサノオの命 古事記

798 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:25:15 ID:/U0FCaz3
ひとりねにありし昔のおもほえて猶なき床をもとめつるかな(玉葉2347)

799 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:25:55 ID:/U0FCaz3
時すぎて霜に消えにし花なれどけふは昔のここちこそすれ(新古1583)

800 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:37:03 ID:1cUJJliI
遠近の風とぞ今はなりなましかひなき物は我が身なりけり(新続古今1559)

801 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:44:46 ID:B8RofW0D
さすとなき日影は軒にうつろひて木の葉にかかる庭のむら雨

802 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:45:17 ID:B8RofW0D
山陰や夜のまの霧のしめりよりまだ落ちやまぬ木々の下露

803 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:45:53 ID:B8RofW0D
はるばると渡るや雁の声遠し雲に色ある西の山の端

804 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:46:29 ID:B8RofW0D
末高き籬の花はかたぶきて露おちつづく雨の夕暮

805 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:47:14 ID:B8RofW0D
露しげき草のうへより明けそめて霧の山辺ぞしばし夜深き

806 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:47:47 ID:B8RofW0D
その色とささぬ夕べの悲しきは尾花が風に薄雲の空

807 :名無氏物語:2006/02/08(水) 02:53:11 ID:QiIbblzc
わびぬれば今はと物を思へども心に似ぬは涙なりけり(大和物語)

808 :名無氏物語:2006/02/08(水) 13:54:07 ID:eme7+ITM
時のまもなぐさめつらん覚めぬまは夢にだにみぬ我ぞかなしき

809 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:04:12 ID:xqTWG9pU
あらたまの年こえくらし常もなき初鶯の音にぞなかるる(後撰1406)

810 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:05:06 ID:xqTWG9pU
もろともにおきゐし秋の露ばかりかからんものと思ひかけきや(後撰1408)

811 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:05:43 ID:xqTWG9pU
わがごとく物思ふときやほととぎす身をうの花のかげになくらん(続古今213)

812 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:09:16 ID:xqTWG9pU
雲ゐにて雲ゐにみゆるかささぎの橋をわたると夢に見しかな(新勅撰636)

813 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:12:17 ID:xqTWG9pU
あひ見てののちの心にくらぶれば昔は物も思はざりけり(拾遺257)

814 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:18:22 ID:t+Ox41m9
世の中をいとふ宿にはうゑおきて身をうの花のかげにかくさん(慶融[続千載])

815 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:20:00 ID:t+Ox41m9
今はただ思ひたえなんとばかりを人づてならでいふよしもがな(藤原道雅[後拾遺])

816 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:20:45 ID:t+Ox41m9
あひみてののちこそ恋はまさりけれつれなき人をいまはうらみじ(永源[後拾遺])

817 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:21:32 ID:t+Ox41m9
思ひ出づるその慰めもありなまし逢ひ見て後のつらさ思へば(藤原季経[千載])

818 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:22:10 ID:t+Ox41m9
うたたねの夢に逢ひ見て後よりは人もたのめぬ暮ぞ待たるる(源慶[千載])

819 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:22:48 ID:t+Ox41m9
あだなりし人の心にくらぶれば花もときはのものとこそみれ(藤原忠通[金葉])

820 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:25:17 ID:sqg/5Dyc
いかでなほ恋ひ死ぬばかりこふる身を人づてにだにさぞときかれん(藤原家良)

821 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:26:18 ID:sqg/5Dyc
あひみてのあしたの恋にくらぶれば待ちし月日は何ならぬかな(祐子内親王家紀伊)

822 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:27:04 ID:sqg/5Dyc
今までに昔は物をとばかりもうらみぬ身をば恨みやはせぬ(後水尾院)

823 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:28:27 ID:sqg/5Dyc
いかにせん昔はものをとばかりの歎きしらるるけさのおもひを(後西院)

824 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:29:48 ID:sqg/5Dyc
うつそみのよのはかなさにくらぶれば桜は猶もひさしかりけり(鵜殿余野子)

825 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:31:05 ID:sqg/5Dyc
あひみてののちの心の夕まぐれ君だけがいる風景である(俵万智)

826 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:38:56 ID:3/lYyTP1
逢ひ見てののちの心を先づ知ればつれなしとだにえこそ恨みね(藤原定家)

827 :名無氏物語:2006/02/08(水) 14:39:39 ID:3/lYyTP1
けふそゑに冬の風とは思へどもたえずこきおろすよもの木の葉か(藤原定家)

828 :名無氏物語:2006/02/09(木) 01:27:02 ID:ACvyi+6j
今日そゑにくれざらめやはと思へどもたへぬは人の心なりけり(後撰882)

829 :名無氏物語:2006/02/09(木) 01:38:14 ID:O72D1TID
にほひうすくさける花をも君がためをりとしをれば色まさりけり(玉葉1612)

830 :定家厨:2006/02/09(木) 01:44:42 ID:hj8sXiC7
松山とちぎりし人はつれなくて袖越す浪にやどる月影

831 :定家厨:2006/02/09(木) 01:45:35 ID:hj8sXiC7
たのめおきし後瀬の山の一ことや恋を祈りの命なりける

832 :定家厨:2006/02/09(木) 01:46:28 ID:hj8sXiC7
形見こそあだの大野の萩の露うつろふ色はいふかひもなし

833 :定家厨:2006/02/09(木) 01:47:07 ID:hj8sXiC7
袖の浦かりにやどりし月草のぬれてののちを猶やたのまん

834 :定家厨:2006/02/09(木) 01:47:39 ID:hj8sXiC7
はるかなる人の心の唐土はさはぐ湊にことづてもなし

835 :定家厨:2006/02/09(木) 01:48:53 ID:hj8sXiC7
忘れ貝それも思ひのたね絶えて人をみぬめのうらみてぞ寝る

836 :定家厨:2006/02/09(木) 01:49:50 ID:hj8sXiC7
忘られぬ真間の継橋おもひ寝に通ひし方は夢に見えつつ

837 :定家厨:2006/02/09(木) 01:50:54 ID:hj8sXiC7
たづね見るつらき心の奥の海よ潮干のかたのいふかひもなし

838 :名無氏物語:2006/02/09(木) 01:56:55 ID:Lu93jE4n
大方の空も涙もかきあへぬ月かげぬらす秋のむらさめ(後鳥羽院)

839 :名無氏物語:2006/02/09(木) 01:57:46 ID:Lu93jE4n
忘らるる身をば思はで龍田山心にかかる沖つ白波(寂蓮)

840 :名無氏物語:2006/02/09(木) 01:58:39 ID:Lu93jE4n
誓ひてし人の命を嘆くとてわがたのまぬになしてこそみれ(藤原為家)

841 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:02:29 ID:xfA6Ll2Z
もろくなる桐の枯葉は庭におちて嵐にまじるむら雨の音

842 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:03:19 ID:xfA6Ll2Z
浮雲は軒ばの峰をこえかかりしばし時雨てまた過ぎぬなり

843 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:03:53 ID:xfA6Ll2Z
さやかなる光もぬれて見ゆるかな時雨の後の庭の月影

844 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:04:36 ID:xfA6Ll2Z
月のすがたなほ有明のむら雲に一そそきする時雨をぞみる

845 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:05:19 ID:xfA6Ll2Z
秋霧のむらむら晴るる絶え間よりぬれて色こき山のもみぢ葉

846 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:05:58 ID:xfA6Ll2Z
いつしかと冬をや告ぐる初時雨庭の木の葉におとづれて行く

847 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:08:36 ID:D47jNda2
ながめてもあはれと思へおほかたの空だにかなし秋の夕ぐれ(鴨長明[新古今])

848 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:09:21 ID:D47jNda2
しほたるる身をば思はずこと浦に立つ名くるしき夕烟かな(少将内侍[新拾遺])

849 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:10:04 ID:D47jNda2
埋もるる身をば歎かずなべて世の曇るぞつらき今朝の初雪(後醍醐院[新葉])

850 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:10:40 ID:D47jNda2
恋ひしなん身をば思はず同じ世にあはぬためしの名こそ惜しけれ(寂昌[新千載])

851 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:11:21 ID:D47jNda2
しづむべき身をば思はず涙川ながれて後の名こそをしけれ(崇光院[新千載])

852 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:12:04 ID:D47jNda2
桜花にほふにつけて物ぞ思ふ風の心のうしろめたさに(藤原顕季[新後拾遺])

853 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:14:51 ID:mSF0zwYu
程もなく消えぬる雪はかひもなし身をつみてこそあはれと思はめ(中務)

854 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:15:55 ID:mSF0zwYu
おほかたの秋てふ秋のながき夜をこよひともがな星合の空(光厳院)

855 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:16:28 ID:mSF0zwYu
おほかたの嵐も雲もすみはてて空のなかなる秋の夜の月(藤原定家)

856 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:17:23 ID:mSF0zwYu
身をすてて人の命を惜しむともありし誓ひのおぼえやはせん(藤原定家)

857 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:18:45 ID:mSF0zwYu
うくつらき人をも身をもよししらじただ時のまの逢ふこともがな(藤原定家)

858 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:19:16 ID:mSF0zwYu
身をしれば人をも世をもうらみねどくちにし袖のかわく日ぞなき(藤原定家)

859 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:23:50 ID:H8F8giC2
おほかたの秋の空だにわびしきに物思ひそふる君にもあるかな(後撰423)

860 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:24:46 ID:H8F8giC2
とふことをまつに月日はこゆるぎの磯にやいでて今はうらみん(後撰1049)

861 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:26:16 ID:H8F8giC2
身をつめばあはれとぞおもふ初雪のふりぬることも誰にいはまし(後撰1068)

862 :名無氏物語:2006/02/09(木) 02:27:41 ID:H8F8giC2
わすらるる身をば思はずちかひてし人の命のをしくもあるかな(拾遺870)

863 :名無氏物語:2006/02/09(木) 08:52:14 ID:dB9zBA5X
難波江の葦のかりねの一よゆゑみをつくしてや恋ひ渡るべき(皇嘉門院別当[千載])

864 :名無氏物語:2006/02/09(木) 08:52:55 ID:dB9zBA5X
手折りもて宿にぞかざす桜花梢は風のうしろめたさに(源国信[新千載])

865 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:02:26 ID:QcNCDIsJ
ながれてもあふせは絶えじ住江の身をつくしてもくちはててなん(中宮上総)

866 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:03:51 ID:QcNCDIsJ
難波人いかなるえにかくちはてむあふことなみにみをつくしつつ(藤原良経)

867 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:04:37 ID:QcNCDIsJ
さてもなほいかなるえにて難波なるみをつくしてもよにしづむらん(藤原雅経)

868 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:06:23 ID:QcNCDIsJ
わびぬればいまはたおなじ山ざくらさそふ風をや花もまつらん(平親清五女)

869 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:07:30 ID:QcNCDIsJ
難波江のみをつくしてもつかへきぬふかき心のしるしあらはせ(二条教頼)

870 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:12:13 ID:dKnVnNcb
難波潟かへらぬ波に年くれて今はたおなじ春ぞまたるる(鷹司冬平[新千載])

871 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:13:03 ID:dKnVnNcb
わびぬればみてもかひなき思ひねに今はた同じ夢ぞまたるる(祝部行直[新後拾遺])

872 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:14:22 ID:dKnVnNcb
あれはてし難波の里の春風にいまはたおなじ梅がかぞする(慶雲[新続古今])

873 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:15:14 ID:dKnVnNcb
逢ふことは遠山鳥のおなじ世に心長くてねをのみぞなく(実兼[続千載])

874 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:26:34 ID:sBHW7jZC
逢ふことは遠山鳥のおのれのみながき恋路のためしとぞみる(後鳥羽院御集)

875 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:32:35 ID:i577hf3m
朝まだきおきてぞ見つる梅の花夜のまの風のうしろめたさに(拾遺29)

876 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:33:16 ID:i577hf3m
あま雲のはるばるみえし嶺よりもたかくぞ君をおもひ初めてし(続千載1031)

877 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:33:58 ID:i577hf3m
くやくやとまつ夕ぐれと今はとてかへる朝といづれまされり(後撰510)

878 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:34:30 ID:i577hf3m
おほ空に標ゆふよりもはかなきはつれなき人を恋ふるなりけり(続古今1061)

879 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:35:09 ID:i577hf3m
君をまたうつつに見めや逢ふことのかたみにもらぬ水はありとも(新千載2238)

880 :名無氏物語:2006/02/09(木) 09:35:50 ID:i577hf3m
わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしても逢はんとぞ思ふ(後撰960)

881 :名無氏物語:2006/02/09(木) 10:53:05 ID:lZbs4k1O
つくばねの峰よりおつるみなの川こひぞつもりて淵となりける(後撰771)

882 :名無氏物語:2006/02/09(木) 16:26:07 ID:UzdEkZDJ
わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしても逢はんとぞ思ふ(拾遺集766)

883 :名無氏物語:2006/02/09(木) 16:40:40 ID:xSSYe8xC
難波潟かへらぬ波に年くれて今はたおなじ春ぞまたるる(鷹司冬平[新千載])

884 :名無氏物語:2006/02/09(木) 16:41:18 ID:xSSYe8xC
わびぬればみてもかひなき思ひねに今はた同じ夢ぞまたるる(祝部行直[新後拾遺])

885 :名無氏物語:2006/02/09(木) 16:41:51 ID:xSSYe8xC
あれはてし難波の里の春風にいまはたおなじ梅がかぞする(慶雲[新続古今])

886 :名無氏物語:2006/02/09(木) 16:52:47 ID:6M9ai6li
世にあればありと言ふことをきくの花なほすきぬべき心地こそすれ(元良親王集)

887 :名無氏物語:2006/02/09(木) 16:53:49 ID:6M9ai6li
あまたには今も昔もくらぶれどひと花筐そこぞ恋しき(元良親王集)

888 :名無氏物語:2006/02/09(木) 16:56:58 ID:6M9ai6li
おほ空に標ゆふよりもはかなきはつれなき人をたのむなりけり(元良親王集)

889 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:13:56 ID:i577hf3m
ゆく水にかずかくよりもはかなきは思はぬ人を思ふなりけり(よみ人しらず「古今集」)

890 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:22:31 ID:RPtCRSP6
吉野河いは浪たかく行く水のはやくぞ人を思ひそめてし(紀貫之「古今集)

891 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:29:50 ID:I8mZWFNn
つくばねの峰よりおつるみなの川こひぞつもりて淵となりける(後撰771)

892 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:36:52 ID:/MTuBKz9
たまさかに逢瀬はなくてみなの川涙の淵に沈む恋かな(京極関白家肥後)

893 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:38:04 ID:/MTuBKz9
みなの河ふちにはよらじつくばねの峰より落つる雁の一つら(正徹)

894 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:38:51 ID:/MTuBKz9
筑波嶺やしげればいとどみなの川峯よりおつる音ばかりして(正徹)

895 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:43:35 ID:626yML4n
小初瀬の花のさかりやみなの河峰よりおつる水の白波(清輔[新後拾遺])

896 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:44:43 ID:626yML4n
つくばねの嶺の桜やみなの河ながれて淵と散りつもるらん(雅有[続拾遺])

897 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:45:29 ID:626yML4n
筑波嶺の岩もとどろに落つる水世にもたゆらに吾が思はなくに(「万葉集」巻十四)

898 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:52:25 ID:hAel2iAC
袖のうへも恋ぞつもりてふちとなる人をば見ねのよそのたぎつせ(定家)

899 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:52:55 ID:hAel2iAC
みなの河みねよりおつる桜花にほひのふちのえやはせかるる(定家)

900 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:53:28 ID:hAel2iAC
身をつくしいざ身にかへて沈みみむおなじ難波の浦の浪かぜ(定家)

901 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:54:00 ID:hAel2iAC
せきわびぬいまはたおなじ名とり川あらはれはてぬせぜの埋木(定家)

902 :名無氏物語:2006/02/09(木) 17:54:34 ID:hAel2iAC
難波なる身をつくしてもかひぞなき短き蘆の一夜ばかりは(定家[続後拾遺])

903 :名無氏物語:2006/02/09(木) 18:03:00 ID:GObPcSb0
春風のふかぬ世にだにあらませば心のどかに花はみてまし(万代集)

904 :名無氏物語:2006/02/09(木) 18:04:23 ID:GObPcSb0
みなそこに春やくるらんみよしのの吉野の川にかはづなくなり(秋風集)

905 :名無氏物語:2006/02/09(木) 20:05:47 ID:iXB6iZQ7
滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなお聞こえけり

906 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:10:09 ID:B2ML/pJS
君がため衣のすそをぬらしつつ春の野にいでてつめる若菜ぞ([大和物語])

907 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:20:55 ID:tTq3KlUh
君がため出づる野原のかたみにやしひても春の若菜つむらん(順徳院)

908 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:22:02 ID:tTq3KlUh
すみれ草つみつつかへる春の野にたがためとなく袖ぬらしけり(貞常親王)

909 :定家厨:2006/02/10(金) 01:25:01 ID:CxeDl2uR
あだなみの高師の浜の磯馴れ松馴れずはかけて我恋ひめやも

910 :定家厨:2006/02/10(金) 01:25:36 ID:CxeDl2uR
心からあくがれそめし花の香になほ物思ふ春の曙

911 :定家厨:2006/02/10(金) 01:26:12 ID:CxeDl2uR
白妙の袖の別れに露落ちて身に染む色の秋風ぞ吹く

912 :定家厨:2006/02/10(金) 01:26:51 ID:CxeDl2uR
須磨の海人の袖に吹き越す塩風の馴るとはすれど手にもたまらず

913 :定家厨:2006/02/10(金) 01:27:33 ID:CxeDl2uR
やすらひに出でける方も白鳥の飛羽山松のねにのみぞ泣く

914 :定家厨:2006/02/10(金) 01:28:36 ID:CxeDl2uR
おほかたの月もつれなき鐘のおとに猶うらめしき有明の空

915 :定家厨:2006/02/10(金) 01:29:27 ID:CxeDl2uR
下もゆるなげきの煙空に見よ今も野山の秋の夕暮

916 :定家厨:2006/02/10(金) 01:30:33 ID:CxeDl2uR
いく世へぬかざし折りけんいにしへに三輪の檜原の苔の通ひ路

917 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:32:55 ID:Zh7q1yUZ
誰が為とまだ朝霜の消ぬがうへに袖ふりはへて若菜つむらん(藤原定家[続後拾遺])

918 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:33:33 ID:Zh7q1yUZ
しろたへの袖にぞまがふ都人若菜つむ野の春の淡雪(後鳥羽院[続拾遺])

919 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:34:21 ID:Zh7q1yUZ
霞しく荻の焼原ふみわけて誰がため春の若菜摘むらん(九条道家[続後撰])

920 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:34:55 ID:Zh7q1yUZ
若菜つむ我が衣手も白妙に飛火の野べは淡雪ぞふる(藤原為家[続古今])

921 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:35:38 ID:Zh7q1yUZ
いざけふは衣手ぬれて降雪のあはづの小野に若菜つみてん(藤原為家[新千載])

922 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:36:16 ID:Zh7q1yUZ
今よりは若菜つむべきふる里のみかきが原に雪は降りつつ(西園寺実兼[新後撰])

923 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:39:13 ID:OyIM0LZE
おのづから凍りのこれる程ばかり絶え絶えにゆく山川の水

924 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:40:02 ID:OyIM0LZE
むらむらに小松まじれる冬枯の野辺すさまじき夕暮の雨

925 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:40:49 ID:OyIM0LZE
寒き雨は枯野の原に降りしめて山松風の音だにもせず

926 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:41:23 ID:OyIM0LZE
風の音のはげしくわたる梢よりむら雲さむき三日月の空

927 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:42:09 ID:OyIM0LZE
河千鳥月夜をさむみいねずあれや寝覚むるごとに声の聞こゆる

928 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:43:06 ID:OyIM0LZE
月影は森の梢にかたぶきてうす雪しろし有明の庭

929 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:46:33 ID:AYFwRkGA
君がため浮沼(うきぬ)の池に菱つむと我が染めし袖ぬれにけるかも(「万葉集」巻七 柿本朝臣人麻呂之歌集出)

930 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:47:09 ID:AYFwRkGA
君がため山田の沢にゑぐつむと雪げの水に裳の裾ぬれぬ(「万葉集」巻十)

931 :名無氏物語:2006/02/10(金) 01:55:09 ID:GfBLcihq
里人のすそのの雪をふみ分けてただわがためと若菜摘むらん(後鳥羽院[遠島百首])

932 :名無氏物語:2006/02/10(金) 02:05:11 ID:pOo9ZXij
君がため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ(古今21)

933 :名無氏物語:2006/02/10(金) 02:05:52 ID:pOo9ZXij
山ざくらたちのみかくす春霞いつしかはれて見るよしもがな(新勅撰73)

934 :名無氏物語:2006/02/10(金) 02:06:58 ID:pOo9ZXij
涙のみうき出づる海人の釣ざをのながき夜すがら恋ひつつぞぬる(新古1356)

935 :名無氏物語:2006/02/10(金) 02:12:06 ID:nq4uaAI3
あはずしてふる頃ほひのあまたあれば遥けき空にながめをぞする(新古1413)

936 :名無氏物語:2006/02/10(金) 02:14:07 ID:nq4uaAI3
月のうちの桂のえだを思ふとや涙のしぐれふる心地する(新勅撰952)

937 :名無氏物語:2006/02/10(金) 02:19:29 ID:e39NSrZQ
久しくもなりにけるかな秋萩のふるえの花も散りすぐるまで(玉葉1652)

938 :名無氏物語:2006/02/10(金) 02:38:21 ID:MkdWRvNG
きみがせぬわが手枕は草なれや涙のつゆの夜な夜なぞおく(新古1349)

939 :名無氏物語:2006/02/10(金) 02:49:21 ID:KiT2SJzP
秋なれば萩の野もせにおく露のひるまにさへも恋しきやなぞ(風雅1283)

940 :名無氏物語:2006/02/10(金) 13:39:23 ID:fbQVHaqv
涙川ながるるみをのうきことは人の渕せをしらぬなりけり(続後撰896)

941 :名無氏物語:2006/02/10(金) 13:52:26 ID:dJTYjwga
かくしつつとにもかくにも永らへて君がやちよにあふよしもがな(古今347)

942 :名無氏物語:2006/02/10(金) 14:02:09 ID:2KX0c3Jh
あかでのみふればなりけり逢はぬ夜も逢ふ夜も人をあはれとぞ思ふ(新勅撰822)

943 :名無氏物語:2006/02/10(金) 14:05:10 ID:2KX0c3Jh
かくてこそ見まくほしけれ万代をかけてにほへる藤浪の花(新古163)

944 :名無氏物語:2006/02/10(金) 14:05:50 ID:2KX0c3Jh
あしひきの山郭公けふとてやあやめの草のねにたててなく(拾遺111)

945 :名無氏物語:2006/02/10(金) 14:06:36 ID:2KX0c3Jh
しぐれつつ枯れゆく野辺の花なれば霜のまがきににほふ色かな(新古621)

946 :名無氏物語:2006/02/10(金) 14:07:18 ID:2KX0c3Jh
むらさきの色に心はあらねども深くぞ人を思ひそめつる(新古995)

947 :名無氏物語:2006/02/10(金) 14:12:58 ID:RtF/vgHM
から人の衣そむといふ紫の心にしみて思ほゆるかも(麻田陽春「万葉集」)

948 :名無氏物語:2006/02/10(金) 14:14:16 ID:RtF/vgHM
わかれてふことは色にもあらなくに心にしみてわびしかるらむ(紀貫之「古今集」)

949 :名無氏物語:2006/02/10(金) 14:16:03 ID:RtF/vgHM
ありと見て手にはとられず見ればまたゆくへもしらず消えしかげろふ〔源氏物語・薫「蜻蛉」〕

950 :大沼ユミ:2006/02/10(金) 20:08:20 ID:ytuaRHW/
袖におく 涙のつゆにうつしませあふがまほしと 恋る御影を
[皇女和宮]

951 :名無氏物語:2006/02/10(金) 21:00:49 ID:knnBbPZX
人ごとのたのみがたさになにはなるあしのうらばのうらみつるかな(続古今集1280)

952 :名無氏物語:2006/02/10(金) 21:15:21 ID:B2ML/pJS
あめの下かわけるほどのなければやきてし濡衣ひるよしもなき(「大鏡」)

953 :名無氏物語:2006/02/11(土) 06:43:23 ID:eFTzIJld
秋の山紅葉をぬさとたむくればすむ我さへぞたび心ちする(貫之[古今])

954 :名無氏物語:2006/02/11(土) 06:54:53 ID:veHcq+Og
風吹けばさくらの宮の神垣にぬさも取りあへず花や散るらん(頓阿)

955 :名無氏物語:2006/02/11(土) 06:55:39 ID:veHcq+Og
神しうけばぬさもとりあへず手向けおく此ことのはも色や見えまし(正徹)

956 :名無氏物語:2006/02/11(土) 06:56:16 ID:veHcq+Og
とりあへず紅葉をぬさと手向山神のこころを神やうけけむ(契沖)

957 :名無氏物語:2006/02/11(土) 06:56:54 ID:veHcq+Og
しかりとてなみだの袖やきりたたんむすぶの神にぬさもとりあへず(加納諸平)

958 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:00:17 ID:wZ00Gzi2
朝戸あけの軒ばに近く聞こゆなり梢のからす雪ふかきこゑ

959 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:01:05 ID:wZ00Gzi2
降る雪にしられぬ程にまじる雨の暮れゆく軒に音をたてぬる

960 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:01:39 ID:wZ00Gzi2
鳥の声松の嵐の音もせず山しづかなる雪の夕暮

961 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:02:15 ID:wZ00Gzi2
あれぬ日の夕べの空はのどかにて柳の末も春ちかくみゆ

962 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:02:49 ID:wZ00Gzi2
さてもわが思ふおもひよつひにいかに何のかひなきながめのみして

963 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:03:38 ID:wZ00Gzi2
あやしくも心の中ぞみだれゆく物思ふ身とはなさじと思ふに

964 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:13:19 ID:S2xX9/4V
もみぢばを風にまかする手向山ぬさもとりあへず秋はいぬめり(信実[続後撰])

965 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:14:18 ID:S2xX9/4V
みそぎするぬさもとりあへず六月の空にしられぬ秋風ぞふく(公経[続拾遺])

966 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:15:02 ID:S2xX9/4V
ゆふだたみ手向の山の桜花ぬさもとりあへず春風ぞ吹く(道家[新千載])

967 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:15:58 ID:S2xX9/4V
そめもあへずしぐるるままにたむけ山紅葉をぬさと秋風ぞふく(為家[続後撰])

968 :定家厨:2006/02/11(土) 07:21:12 ID:x4h1U99J
見ずしらずうづもれぬ名の跡やこれたなびき渡る夕暮の雲

969 :定家厨:2006/02/11(土) 07:21:57 ID:x4h1U99J
出でてこし道の笹原しげりあひて誰ながむらん故郷の月

970 :定家厨:2006/02/11(土) 07:22:46 ID:x4h1U99J
わくらばに問はれし人も昔にてそれより庭の跡は絶えにき

971 :定家厨:2006/02/11(土) 07:23:22 ID:x4h1U99J
藻塩汲む袖の月影おのづからよそに明かさぬ須磨の浦人

972 :定家厨:2006/02/11(土) 07:24:06 ID:x4h1U99J
虫明の松と知らせよ袖の上にしぼりしままの波の月影

973 :定家厨:2006/02/11(土) 07:25:15 ID:x4h1U99J
忘るなよ宿るたもとは変るとも形見にしぼる袖の月影

974 :定家厨:2006/02/11(土) 07:26:16 ID:x4h1U99J
わかれても心へだつな旅衣幾重かさなる山路なりとも

975 :定家厨:2006/02/11(土) 07:27:19 ID:x4h1U99J
忘れなむ松とな告げそ中々に因幡の山の峰の秋風

976 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:29:09 ID:crbqXeLh
君が代をたえせずてらせ五十鈴河われはみくづとしづみはつとも(宗良親王)

977 :名無氏物語:2006/02/11(土) 07:29:51 ID:crbqXeLh
旅の空うきたつ雲やわれならん道もやどりも嵐ふく比(宗良親王)

978 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:04:11 ID:wsYPycyC
このたびは幣もとりあへず手向山もみぢの錦神のまにまに(古今420) 

979 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:11:52 ID:Hmdn9O/n
旅の空うきていでにし野山にて道もやどりも月ぞともなふ(為家)

980 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:12:34 ID:Hmdn9O/n
天つ空みちもやどりもしら雲の明くるもしらで月を見るかな(順徳院)

981 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:13:13 ID:Hmdn9O/n
猶さゆる雪につつめるこゑながら梅がえわきてうぐひすぞ鳴く(後鳥羽院)

982 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:13:53 ID:Hmdn9O/n
故郷の朽木の柳冬くればしぐるる色もしのばれぞする(順徳院)

983 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:17:43 ID:Zj8HakQ7
われのみやさてもふりなむ道のべのくち木のやなぎ春めきにけり(如願)

984 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:18:57 ID:Zj8HakQ7
昔おもふくち木の柳なにゆゑにみどりの髪をけづるなるらん(土御門院)

985 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:19:44 ID:Zj8HakQ7
をかべなるくち木の柳さすが猶春とばかりの色は見えけり(伏見院)

986 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:20:27 ID:Zj8HakQ7
ふきそめぬ柳にしるき時つ風なびくを春の初しほにして(後西院)

987 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:21:25 ID:Zj8HakQ7
草も木も西吹く風にくる秋のみにしむいろを初しほにして(姉小路基綱)

988 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:28:24 ID:tcpU/ETW
一こゑは手向の山のほととぎす幣もとりあへずあくる夜はかな(家隆)

989 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:29:10 ID:tcpU/ETW
手向してかひこそなけれ神な月もみぢはぬさと散りまがへども(定家)

990 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:30:02 ID:tcpU/ETW
秋萩のゆくての錦これもまたぬさもとりあへぬ手向にぞをる(定家)

991 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:30:38 ID:tcpU/ETW
たつ嵐いづれの神に手向山花の錦のかたもさだめず(定家)

992 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:31:10 ID:tcpU/ETW
みちのべの野原の柳したもえぬあはれ歎の煙くらべに(定家)

993 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:31:52 ID:tcpU/ETW
みちのべの野原の柳したもえぬあはれ歎の煙くらべに(定家)

994 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:34:23 ID:xgDuPxTW
紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る(読人不知「古今集」)

995 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:35:09 ID:xgDuPxTW
ふるさとのくち木の柳いにしへの名ごりは我もあるかひぞなき(雅有[続拾遺])

996 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:35:57 ID:xgDuPxTW
鶯のなくはしるきに梅の花色まがへとや雪のふるらむ(紀貫之「続後拾遺集」)

997 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:39:43 ID:JI96N9os
こちふかば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春をわするな(拾遺1006)

998 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:40:15 ID:JI96N9os
さくら花ぬしをわすれぬものならば吹き来む風に言伝てはせよ(後撰57)

999 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:40:53 ID:JI96N9os
雁がねの秋なくことはことわりぞかへる春さへ何かかなしき(続後撰57)

1000 :名無氏物語:2006/02/11(土) 14:41:33 ID:JI96N9os
まどろまずねをのみぞなく萩の花色めく秋はすぎにしものを(続後撰1088)

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