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お気に入りの和歌はありますか? 巻第六

1 :名無氏物語:2006/01/05(木) 13:07:44 ID:zMTanyCw

お気に入りの和歌を書き込んでください。

過去スレ
お気に入りの和歌はありますか?
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/kobun/970675547/
お気に入りの和歌はありますか?巻第二
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1046656983/
お気に入りの和歌はありますか 巻三
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1079005160/
お気に入りの和歌はありますか 巻四
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1122098364/
お気に入りの和歌はありますか? 巻第五
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1132815919/

2 :名無氏物語:2006/01/05(木) 20:09:24 ID:fuTdPFo3
sage馬鹿の 立正馬鹿が 巣くってる 二松スレをば われ今立てん

3 :名無氏物語:2006/01/05(木) 21:00:43 ID:egnf3hQx
井上和歌

4 :名無氏物語:2006/01/06(金) 03:19:25 ID:1tTiQa02
ワッカ

5 :名無氏物語:2006/01/06(金) 12:16:34 ID:OMzmyhby
みし夢の春のわかれのかなしきはながきねぶりのさむときくまで

6 :名無氏物語:2006/01/06(金) 12:26:54 ID:0G2W4UdF
霞しく松浦の沖にこぎ出でてもろこしまでの春を見るかな(慈円[新勅撰])

7 :名無氏物語:2006/01/06(金) 12:35:07 ID:Eho2jh2a
>>2
下手な狂歌だなwww

8 :定家厨:2006/01/06(金) 12:45:08 ID:OfQuKfI6
かすみあへず猶ふる雪にそらとぢて春ものふかきうづみ火のもと

9 :定家厨:2006/01/06(金) 12:46:03 ID:OfQuKfI6
春の夜のゆめのうき橋とだえして峰にわかるる横雲のそら

10 :定家厨:2006/01/06(金) 12:46:36 ID:OfQuKfI6
おほぞらは梅のにほひにかすみつつくもりもはてぬ春のよの月

11 :定家厨:2006/01/06(金) 12:47:32 ID:OfQuKfI6
梅の花にほひをうつす袖のうへに軒もる月のかげぞあらそふ

12 :定家厨:2006/01/06(金) 12:48:15 ID:OfQuKfI6
花の香のかすめる月にあくがれて夢もさだかに見えぬ頃かな

13 :定家厨:2006/01/06(金) 12:48:53 ID:OfQuKfI6
花の香はかをるばかりを行方とて風よりつらき夕やみの空

14 :定家厨:2006/01/06(金) 12:49:36 ID:OfQuKfI6
霜まよふ空にしをれし雁がねのかへるつばさに春雨ぞふる

15 :定家厨:2006/01/06(金) 12:50:41 ID:OfQuKfI6
くりかへし春のいとゆふいく世へておなじみどりの空にみゆらん

16 :名無氏物語:2006/01/06(金) 12:58:21 ID:Z2VfqOJI
日の本の光を見せてはるかなる唐土までも春や立つらむ(細川幽斎)

17 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:04:08 ID:OeevsQJV
今日といへば唐土までも行く春を都にのみと思ひけるかな

18 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:04:50 ID:OeevsQJV
たをやめの夜戸出のすがたおもほえて眉より青き玉のを柳

19 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:05:35 ID:OeevsQJV
春くれば玉の砌をはらひけり柳の糸や伴のみやつこ

20 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:06:13 ID:OeevsQJV
聞く人ぞ涙は落つる帰る雁鳴きて行くなる曙の空

21 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:06:50 ID:OeevsQJV
ながめするみどりの空もかき曇りつれづれまさる春雨ぞふる

22 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:07:26 ID:OeevsQJV
面影に花のすがたを先だてて幾重越えきぬ峯の白雲

23 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:10:35 ID:V2AOXMhB
行き行きておもふもかなし末遠くこえし高根の峰の白雲(後水尾院)

24 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:22:37 ID:YM2RGDM/
しぐれぬとみゆる空かな雁鳴きて色づく山の秋のむら雲

25 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:23:13 ID:YM2RGDM/
世をうしといとひはてぬる秋もなほ心に残る峰の朝霧

26 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:24:06 ID:YM2RGDM/
風はやみうきたる雲の行きかへり空にのみしてふる時雨かな

27 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:25:15 ID:YM2RGDM/
ひかげさす枯野のまくず霜とけてすぎにし秋にかへる露かな

28 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:26:05 ID:YM2RGDM/
けさみれば遠山しろしみやこまで風のおくらぬ夜はの初雪

29 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:26:43 ID:YM2RGDM/
大井河すさきの葦はうづもれて波にうきたる雪の一村

30 :名無氏物語:2006/01/06(金) 13:33:52 ID:F7p+DJBs
鳴きわたる雁の涙や落ちつらむ物思ふ宿の萩の上の露(古今・よみ人しらず)

31 :名無氏物語:2006/01/06(金) 15:57:33 ID:N9GRsaFi
我が恋はむなしき空にみちぬらし思ひやれども行く方もなし
(古今 よみびとしらず)

ところで皆、歌の意味ってすぐ分かるの? 訳とか見ずに。

32 :名無氏物語:2006/01/07(土) 06:45:26 ID:I7+wf4WN
敷島ややまと島ねの朝霞もろこしまでも春は立つらし(後嵯峨院[続後撰])

33 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:05:26 ID:aGpGO7/U
とのもりの伴のみやつこ心あらばこの春ばかり朝ぎよめすな

34 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:09:37 ID:zeXR/ngu
いくとせの春に心をつくし来ぬあはれと思へみ吉野の花

35 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:10:16 ID:zeXR/ngu
み吉野の花のさかりをけふ見れば越の白根に春風ぞ吹く

36 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:10:47 ID:zeXR/ngu
またや見ん交野の御野の桜がり花の雪ちる春の曙

37 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:11:42 ID:zeXR/ngu
花にあかでつひに消えなば山桜あたりをさらぬ霞とならん

38 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:12:16 ID:zeXR/ngu
駒とめてなほ水かはん山吹の花の露そふ井手の玉川

39 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:12:50 ID:zeXR/ngu
昔思ふ草の庵の夜の雨に涙な添へそ山ほととぎす

40 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:16:58 ID:IgEGBY8l
衣手にすずしき風をさきだてて曇りはじむる夕立の空(宮内卿[玉葉])

41 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:23:06 ID:eV1y5W2Q
ふきおろすあそ山あらしけさ冴えて冬野をひろみ雪ぞつもれる

42 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:24:17 ID:eV1y5W2Q
あへの島岩うつ波のよるさえてすむともきかぬ千鳥なくなり

43 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:24:46 ID:eV1y5W2Q
いはでおもふ心の色を人とはばをりてやみせんやまぶきの花

44 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:25:32 ID:eV1y5W2Q
思ふにもよらぬ命のつれなさは猶ながらへて恋ひやわたらん

45 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:26:17 ID:eV1y5W2Q
ながしとぞ思ひはてぬるあはでのみひとり月みる秋の夜な夜な

46 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:27:08 ID:eV1y5W2Q
まつ人とともにぞ見ましいつはりのなきよなりせば山のはの月

47 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:29:38 ID:arBDbVME
過やすき時雨を風にさきだてて雲の跡行く冬の夜の月(中臣祐臣[続千載])

48 :名無氏物語:2006/01/07(土) 07:30:15 ID:arBDbVME
月さゆるをみの衣を先だてて霜におきふす雲の上人(公賢[新千載])

49 :名無氏物語:2006/01/07(土) 13:41:29 ID:yIslqdu1
木ずゑより散りかふ花を先だてて風の下行く志賀の山道(伏見院新宰相[新拾遺])

50 :名無氏物語:2006/01/07(土) 13:42:11 ID:yIslqdu1
うづら鳴く夕べの空をなごりにて野となりにけり深草の里(定家[新拾遺])

51 :名無氏物語:2006/01/07(土) 14:06:54 ID:3UHBYzyq
たづねてもたれかはとはんうづらなく野辺にあはれを深草の里(兼宗)

52 :名無氏物語:2006/01/07(土) 14:07:42 ID:3UHBYzyq
又や見む明石の瀬戸のうき枕波間の月のあけがたの影(忠良)

53 :名無氏物語:2006/01/07(土) 14:18:25 ID:zRfsAnSc
ふりそめて幾日になりぬ鈴鹿川八十瀬もしらぬ五月雨の比(新勅撰・藤原俊成)

54 :定家厨:2006/01/07(土) 14:32:41 ID:ZvXIeIpK
鳥のこゑ霞の色をしるべにておもかげ匂ふ春の山ぶみ

55 :定家厨:2006/01/07(土) 14:33:11 ID:ZvXIeIpK
霞たつ峰の桜の朝ぼらけくれなゐくくる天の川浪

56 :定家厨:2006/01/07(土) 14:33:54 ID:ZvXIeIpK
屋戸ごとに心ぞみゆるまとゐする花のみやこの弥生きさらぎ

57 :定家厨:2006/01/07(土) 14:34:37 ID:ZvXIeIpK
山のはの月まつ空のにほふより花にそむくる春のともし火

58 :定家厨:2006/01/07(土) 14:35:20 ID:ZvXIeIpK
花の色のをられぬ水にさす棹のしづくもにほふ宇治の河をさ

59 :定家厨:2006/01/07(土) 14:35:52 ID:ZvXIeIpK
おのづからそこともしらぬ月は見つ暮れなばなげの花をたのみて

60 :定家厨:2006/01/07(土) 14:36:39 ID:ZvXIeIpK
なとり川春の日数はあらはれて花にぞしづむせぜの埋れ木

61 :定家厨:2006/01/07(土) 14:37:23 ID:ZvXIeIpK
きのふまでかをりし花に雨すぎてけさは嵐のたまゆらの色

62 :名無氏物語:2006/01/07(土) 14:46:04 ID:hy+BHsHu
野とならば鶉となりて鳴きをらんかりにだにやは君は来ざらむ(伊勢物語)

63 :名無氏物語:2006/01/07(土) 16:10:49 ID:0dSoDHvB
友千鳥もろ声に鳴く暁はひとり寝覚めの床も頼もし(源氏物語・須磨巻)

64 :名無氏物語:2006/01/07(土) 16:29:12 ID:j38WVRLG
天雲の外に雁が音聞きしよりはだれ霜降り寒しこの夜は(万葉集・巻十)

65 :名無氏物語:2006/01/07(土) 16:47:59 ID:FsAxIiOD
これもまた袂にかけつ鈴鹿川八十瀬のほかの春の藤なみ(堯孝)

66 :名無氏物語:2006/01/07(土) 17:09:27 ID:X1a6cDgL
五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする(読人不知 古今)

67 :名無氏物語:2006/01/07(土) 17:27:00 ID:X1a6cDgL
昔をば花橘のなかりせば何につけてか思ひ出でまし(藤原高遠 後拾遺)

68 :名無氏物語:2006/01/07(土) 17:38:51 ID:7g2n57sP
あまの川やそせもしらぬ五月雨に思ふもふかき雲のみをかな(定家)


69 :名無氏物語:2006/01/07(土) 17:49:25 ID:bPTjJLTt
我がおもふ人に見せばやもろともにすみだ川原の夕暮の空(新勅撰・俊成)

70 :名無氏物語:2006/01/07(土) 17:51:13 ID:bPTjJLTt
はるかなる芦屋の沖のうき寝にも夢路はちかき都なりけり(新勅撰・俊成)

71 :名無氏物語:2006/01/07(土) 18:05:15 ID:Y+sWgLRs
夏刈の玉江の芦をふみしだき群れゐる鳥のたつ空ぞなき

72 :名無氏物語:2006/01/07(土) 18:21:22 ID:KXj8kXbj
いかにせんその五月雨の名残よりやがてをやまぬ袖のしづくを(西行)

73 :名無氏物語:2006/01/07(土) 18:22:34 ID:KXj8kXbj
かはづ鳴く神奈備川に影見えて今や咲くらむ山吹の花(万葉・厚見王)

74 :名無氏物語:2006/01/08(日) 02:01:10 ID:muhII0ru
春の日の光にあたる我なれど 
          かしらの雪となるぞわびしき
   文屋やすひで 古今集
 
最高の歌です。
     

75 :74:2006/01/08(日) 02:06:00 ID:muhII0ru
梅が枝にきゐる鶯 春かけて鳴けども 
           いまだ雪はふりつつ
   読み人しらず 古今集
これもすばらしいです。     

76 :名無氏物語:2006/01/08(日) 02:12:19 ID:muhII0ru
冬木立ち昼はわびしく光あびて 夜は風にさわぐ影ぞあやしき
どなたかこの歌の出典をしりませんか?たいへん気に入って
いるのですが。



         

77 :名無氏物語:2006/01/08(日) 08:51:00 ID:kIYyDMG8
住みわびぬ今は限りと山里につま木こるべき宿もとめてむ(業平)

78 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:00:00 ID:QBxGzo7A
あづまやの真屋のあまりの雨そそき我立ち濡れぬ殿戸開かせ

79 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:10:02 ID:9CySF5Td
み吉野の山のあなたに宿もがな世のうき時のかくれがにせむ

80 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:17:09 ID:adbIgs18
誰かまた花橘に思ひ出でん我も昔の人となりなば

81 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:17:53 ID:adbIgs18
みづかきやさ月のけふの御戸開きかざるあやめの香さへなつかし

82 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:18:41 ID:adbIgs18
五月雨は焼く藻のけぶりうちしめりしほたれまさる須磨の浦人

83 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:19:42 ID:adbIgs18
ふりそめて幾日になりぬ鈴鹿川八十瀬もしらぬ五月雨の比

84 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:20:16 ID:adbIgs18
八重葎さしこもりにし蓬生にいかでか秋の分けて来つらん

85 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:21:09 ID:adbIgs18
伏見山松の影より見わたせば明くる田のもに秋風ぞ吹く

86 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:27:36 ID:kIYyDMG8
鳴きわたる雁の涙や落ちつらむ物思ふ宿の萩の上の露

87 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:33:24 ID:OUZsHP/R
忘れめや宿たちわかれ今はとて出でし夕の秋のむらさめ

88 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:34:29 ID:OUZsHP/R
山陰の木々の雫に袖ぬれて暁ごとにいでしたびかな

89 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:35:05 ID:OUZsHP/R
雲のゐると山のすゑのひとつ松めにかけてゆく道ぞはるけき

90 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:35:47 ID:OUZsHP/R
いかにねて夢もむすばん草枕あらしふく夜のさやの中山

91 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:36:27 ID:OUZsHP/R
旅人のともしすてたる松の火のけぶりさびしき野ぢの明ぼの

92 :名無氏物語:2006/01/08(日) 09:37:14 ID:OUZsHP/R
見わたせば塩風あらし姫島や小松がうれにかかる白波

93 :名無氏物語:2006/01/08(日) 18:34:33 ID:jVCqfLMb
いくとせの春に心をつくし来ぬあはれと思へみ吉野の花

94 :名無氏物語:2006/01/08(日) 18:40:49 ID:QBxGzo7A
もろともに哀れとおもへ山桜花よりほかにしる人もなし

95 :名無氏物語:2006/01/08(日) 19:06:29 ID:OQLV+bdM
又もなほ人に見せばや御狩する交野の原の雪の朝を

96 :名無氏物語:2006/01/08(日) 19:21:12 ID:mqf25EuJ
昔思ふ草の庵の夜の雨に涙なそへそ山ほととぎす

97 :名無氏物語:2006/01/08(日) 19:23:56 ID:mqf25EuJ
いとかくや袖はしをれし野辺に出でて昔も秋の花は見しかど

98 :名無氏物語:2006/01/08(日) 19:24:37 ID:mqf25EuJ
住みわびて身を隠すべき山里にあまり隈なき夜半の月かな

99 :名無氏物語:2006/01/08(日) 19:25:07 ID:mqf25EuJ
世の中よ道こそなけれ思ひいる山のおくにも鹿ぞ鳴くなる

100 :名無氏物語:2006/01/08(日) 23:35:18 ID:QPEvvdYg
きみがため春の野にいでてわかなつむ
           我が衣手に雪はふりつつ
  光孝天皇  古今集

101 :名無氏物語:2006/01/08(日) 23:38:41 ID:QPEvvdYg
春ごとに流るる河を花と見て
         折られぬ水に袖やぬれなん
 伊勢 古今集
   水に映った桜の花を折ろうとして袖が濡れた、という
 たいへん美しい歌です。



102 :名無氏物語:2006/01/08(日) 23:43:29 ID:QPEvvdYg
最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも

  斎藤茂吉  白き山

103 :名無氏物語:2006/01/09(月) 00:20:17 ID:5SkTrOua
もっと誰も知らないようなのきぼんぬ

104 :名無氏物語:2006/01/09(月) 00:49:27 ID:zFqSYjSw
桜咲く春の山辺は雪きえぬ越の白根の心ちこそすれ

105 :名無氏物語:2006/01/09(月) 00:58:56 ID:ujKachJk
花ちればとふ人まれになりはてて厭ひし風の音のみぞする(新古125)

106 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:05:06 ID:ujKachJk
あけやらぬ寝覚の床にきこゆなり籬の竹の雪の下をれ(新古667)

107 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:14:31 ID:g30Xu23n
我が宿の花みがてらにくる人は散りなん後ぞ恋しかるべき

108 :定家厨:2006/01/09(月) 01:19:00 ID:63YDDObE
木のもとは日数ばかりを匂ひにて花も残らぬ春のふる郷

109 :定家厨:2006/01/09(月) 01:20:37 ID:63YDDObE
にほふより春は暮れゆく山吹の花こそ花のなかにつらけれ

110 :定家厨:2006/01/09(月) 01:21:33 ID:63YDDObE
ふりにけりたれか砌のかきつばたなれのみ春の色ふかくして

111 :定家厨:2006/01/09(月) 01:22:32 ID:63YDDObE
あはれいかに霞も花もなれなれて雲しく谷にかへる鶯

112 :定家厨:2006/01/09(月) 01:23:06 ID:63YDDObE
春はいぬあを葉の桜おそき日にとまるかたみの夕ぐれの花

113 :定家厨:2006/01/09(月) 01:23:57 ID:63YDDObE
わがこころ弥生ののちの月の名に白き垣根のはなざかりかな

114 :定家厨:2006/01/09(月) 01:24:50 ID:63YDDObE
まきの戸をたたくくひなの明ぼのに人やあやめの軒のうつりが

115 :定家厨:2006/01/09(月) 01:25:59 ID:63YDDObE
たまぼこの道行きびとのことづてもたえてほどふる五月雨のそら

116 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:34:07 ID:F5Zk6ffW
玉椿みどりの色も見えぬまで巨勢の冬野は雪ふりにけり(新勅撰416)

117 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:43:53 ID:2fsEVaxF
あしひきの山より出づる月待つと人には言ひて君をこそまて

118 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:51:54 ID:77cuvtuE
いとかくや袖はしをれし野辺に出でて昔も秋の花は見しかど

119 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:52:32 ID:77cuvtuE
夕されば野辺の秋風身にしみて鶉鳴くなり深草の里

120 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:53:07 ID:77cuvtuE
石ばしる水の白玉数見えて清滝川にすめる月影

121 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:54:15 ID:77cuvtuE
まばらなる槙の板屋に音はして漏らぬ時雨や木の葉なるらん

122 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:55:26 ID:77cuvtuE
風さやぐさ夜のねざめの寂しきははだれ霜ふり鶴さはに鳴く

123 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:56:08 ID:77cuvtuE
須磨の関有明の空に鳴く千鳥かたぶく月は汝もかなしや

124 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:59:22 ID:Snpx5wiX
わすれずよあくがれそめし山ざとのその夜の雨の音のはげしさ

125 :名無氏物語:2006/01/09(月) 01:59:59 ID:Snpx5wiX
何となき世のいとなみも哀なり水のうへゆくうぢの柴ぶね

126 :名無氏物語:2006/01/09(月) 02:00:35 ID:Snpx5wiX
虎とのみもちゐられしは昔にて今はねずみのあなう世の中

127 :名無氏物語:2006/01/09(月) 02:01:17 ID:Snpx5wiX
さらぬ世のならひをつらきかぎりにて命のうちは別れずもがな

128 :名無氏物語:2006/01/09(月) 02:01:57 ID:Snpx5wiX
かなしさはわがまだしらぬ別れにて心もまどふしののめの道

129 :名無氏物語:2006/01/09(月) 02:02:43 ID:Snpx5wiX
梅が香はみし世の春のなごりにて苔の袂にかすむ月かげ

130 :名無氏物語:2006/01/09(月) 02:09:06 ID:qYpg8+gd
あはれしれとわれをすすむる夜はなれや松の嵐も虫のなくねも(玉葉615)

131 :名無氏物語:2006/01/09(月) 02:28:01 ID:Fsub1GbG
かきつくるあとに光のかかやけばくらき道にも闇ははるらむ(新勅撰624)

132 :名無氏物語:2006/01/09(月) 02:29:12 ID:Fsub1GbG
あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月(明恵上人集)

133 :名無氏物語:2006/01/09(月) 09:27:54 ID:9XJHcCxu
山でらに秋のあかつき寝ざめして虫とともにぞなきあかしつる

134 :名無氏物語:2006/01/09(月) 09:37:29 ID:O8hb64OW
ここのめぐり春はむかしにかはりきて面影かすむけふの夕ぐれ(風雅2039)

135 :名無氏物語:2006/01/09(月) 10:54:30 ID:JU3/LBNI
ほのぼのと明石の浦の朝霧に島がくれゆく舟をしぞ思ふ
 柿本人麻呂 古今集

 最近、明石海峡で海を眺めた。今はでかい橋がかかってしまったけど
それでもこの歌を思い出して感動した。 

136 :135:2006/01/09(月) 10:56:50 ID:JU3/LBNI
なにかおすすめの歌集はある?古今、新古今ぐらいしか
読んだことないんだけど。


137 :135:2006/01/09(月) 11:14:15 ID:JU3/LBNI
とる手火も今はなにせむ夜は明けてほがらほがらと道見えゆくを
 本居宣長 うひ山踏み
 「うひ山踏み」は勉強論の本です。いろいろ勉強のしかたを
書いた後で宣長は上のような歌を詠みました。

138 :名無氏物語:2006/01/09(月) 16:28:34 ID:O8hb64OW
雲をいでてわれにともなふ冬の月風や身にしむ雪やつめたき(玉葉996)

139 :名無氏物語:2006/01/09(月) 16:35:56 ID:QBi4OI8g
おのづからおとなふものは庭の面にあさぢなみよる秋の夕風

140 :名無氏物語:2006/01/09(月) 16:50:22 ID:NF4DUvCX
ちるをこそあはれとみしか梅のはな花やことしは人をしのばむ(後拾遺1005)

141 :名無氏物語:2006/01/09(月) 16:51:08 ID:NF4DUvCX
いはばしの夜の契りもたえぬべし明くるわびしきかづらきの神(拾遺1201)

142 :名無氏物語:2006/01/09(月) 16:56:34 ID:Snpx5wiX
あけやすきなごりぞをしき春の夜の夢より後の梅のにほひは

143 :名無氏物語:2006/01/09(月) 16:58:47 ID:Snpx5wiX
たづねきてあかぬ心にまかせなば千とせや花の陰にすぐさん

144 :名無氏物語:2006/01/09(月) 16:59:29 ID:Snpx5wiX
あまつかぜ空にたちつつあらかねの土の色にぞ秋もみえける

145 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:00:13 ID:Snpx5wiX
とほざかる声ばかりして夕ぐれの雲のいづくに雁のなくらん

146 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:00:56 ID:Snpx5wiX
おしなべて月やひとへにやどるらん花の千種の秋の白露

147 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:01:45 ID:Snpx5wiX
もみぢ葉を今ひとしほとことづてむ時雨るる雲の末のやまかぜ

148 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:06:16 ID:k3Cdf2O0
色々にうつろはんとや宮城野の花のちくさの秋のしら露

149 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:18:37 ID:0xWy3+FN
冬きては一よふたよを玉ざさの葉わけの霜のところせきまで(千載・定家)

150 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:27:58 ID:7eesVWmy
梅が香をよはのあらしの吹きためて 真木の板戸のあくる待ちける
(後拾遺53)

>>135
人に勧められるほど知識はないけど、
後拾遺はどうかな。
何故って言われたら困るけど、なんとなく好きなんで。

151 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:31:48 ID:kVT7yCU1
かづらきやたかまの嶺に雲はれてあくるわびしき在明の月(藤原雅経[新千載])

152 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:32:40 ID:kVT7yCU1
かづらきの神ならねども天の川あくるわびしきかささぎの橋(後嵯峨院[新千載])

153 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:46:08 ID:RfImZXTL
逢ふことは七夕つめに貸しつれど渡らまほしき鵲の橋(後冷泉天皇[後拾遺])

154 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:54:10 ID:RfImZXTL
見し人もなきが数そふ露の世にあらましかばの秋の夕暮(俊成女[続後撰])


155 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:54:50 ID:RfImZXTL
起き別れ明くる侘しき槙の戸をさしも思はで出でにけるかな(藻壁門院但馬[続後拾遺])

156 :名無氏物語:2006/01/09(月) 17:59:09 ID:7yPKhZGk
たなばたに心をかしてなげくかな明方ちかき天の川風(後嵯峨院[風雅])

157 :名無氏物語:2006/01/10(火) 08:49:51 ID:trIm2yy6
かづらきの神のすがたや是ならんあくるわびしき朝がほの花(木下長嘯子)

158 :名無氏物語:2006/01/10(火) 08:57:22 ID:l4EIkZJq
かくばかりあくるわびしきみじか夜になどかくめぢの夢の浮橋(尭孝)

159 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:07:50 ID:LMBnnPRh
今日はもし君もや訪ふと眺むればまだ跡もなき庭の雪かな

160 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:08:30 ID:LMBnnPRh
雪ふれば嶺のま賢木うづもれて月にみがける天の香久山

161 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:09:05 ID:LMBnnPRh
まきもくの玉きの宮に雪ふればさらに昔の朝をぞみる

162 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:09:58 ID:LMBnnPRh
暮れはつる年はわが身につもるなり冬の行くらん方ぞしられぬ

163 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:10:34 ID:LMBnnPRh
浦づたふ磯の苫屋の梶枕聞きもならはぬ波の音かな

164 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:11:06 ID:LMBnnPRh
あはれなる野島が崎のいほりかな露置く袖に浪もかけけり

165 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:14:08 ID:sORRXnvl
さびしさは色も光もふけはてて枯野の霜に有明の月

166 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:14:51 ID:sORRXnvl
いつしかと霜こそむすべをざさ原冬の日数の一夜ふた夜に

167 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:15:38 ID:sORRXnvl
海山のはても恋路と思ふにはあはれ心をいづちやらまし

168 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:16:24 ID:sORRXnvl
とどまらぬならひありとはなぐさめて秋も別れぬきぬぎぬの空

169 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:16:59 ID:sORRXnvl
さびしさも誰にかたらん山陰の夕日すくなき庭の松風

170 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:17:51 ID:sORRXnvl
しづかなるねざめ夜ぶかき暁の鐘よりつづく鳥のこゑごゑ

171 :名無氏物語:2006/01/10(火) 09:22:11 ID:+vKdr9kN
思ひ寝のおもふままなる夢の中にさめてまさらぬうつつなりけり

172 :名無氏物語:2006/01/10(火) 15:41:20 ID:kYgv4czc
思ひ寝の心のままに夢は見つうつつぞ歎くかひなかりける

173 :名無氏物語:2006/01/10(火) 15:50:07 ID:E6PRAUB7
しづかなる暁ごとに見わたせばまだふかき夜の夢ぞかなしき(式子内親王)

174 :名無氏物語:2006/01/10(火) 16:05:23 ID:uuKVVIVR
遠からぬ身の古にかぞへてもなきは数そふ人のおもかげ(武者小路実陰)

175 :名無氏物語:2006/01/10(火) 16:12:11 ID:mGHqx2fB
なげけとてなきは数そふ浮世にもあるわかれこそ身はまさりけれ(藤原家隆)

176 :名無氏物語:2006/01/10(火) 16:13:09 ID:mGHqx2fB
あるはなくなきは数そふ世の中にあはれいづれの日まで嘆かん(小野小町)

177 :名無氏物語:2006/01/10(火) 16:37:45 ID:ILc2TcZ6
人ごころうす花ぞめのかり衣さてだにあらで色やかはらむ

178 :名無氏物語:2006/01/10(火) 16:38:25 ID:ILc2TcZ6
あるはなくなきは数そふ世の中にあはれいつまであらんとすらん

179 :名無氏物語:2006/01/10(火) 17:02:56 ID:+V+d2uJ1
小山田の種まくよりぞあはれなる稲葉の風をかねて思へば

180 :名無氏物語:2006/01/10(火) 17:03:43 ID:+V+d2uJ1
秋は来ぬ年も半ばに過ぎぬとや荻吹く風のおどろかすらむ

181 :名無氏物語:2006/01/10(火) 17:17:32 ID:68UK29JO
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

182 :名無氏物語:2006/01/10(火) 17:23:17 ID:o3TZnzQD
乱れずと終り聞くこそうれしけれさても別れはなぐさまねども

183 :定家厨:2006/01/10(火) 17:37:16 ID:mWKO6tht
夕暮はいづれの雲のなごりとてはなたちばなに風の吹くらん

184 :定家厨:2006/01/10(火) 17:37:58 ID:mWKO6tht
うつり香の身にしむばかり契るとて扇の風の行へたづねば

185 :定家厨:2006/01/10(火) 17:38:44 ID:mWKO6tht
夕立のくもまの日影はれそめて山のこなたをわたる白鷺

186 :定家厨:2006/01/10(火) 17:39:16 ID:mWKO6tht
立ちのぼり南のはてに雲はあれど照る日くまなき頃の大空

187 :定家厨:2006/01/10(火) 17:40:09 ID:mWKO6tht
泉川かは波きよくさす棹のうたかた夏をおのれ消ちつつ

188 :定家厨:2006/01/10(火) 17:40:52 ID:mWKO6tht
秋とだに吹きあへぬ風に色かはる生田の杜の露の下草

189 :定家厨:2006/01/10(火) 17:41:26 ID:mWKO6tht
天の原おもへばかはる色もなし秋こそ月の光なりけれ

190 :定家厨:2006/01/10(火) 17:42:26 ID:mWKO6tht
明けば又秋の半ばも過ぎぬべしかたぶく月のをしきのみかは

191 :名無氏物語:2006/01/10(火) 17:45:40 ID:flBlIrm1
心ありて見るとしもなき難波江の春のけしきは惜しくもあるかな(風雅)

192 :名無氏物語:2006/01/10(火) 17:57:43 ID:E6PRAUB7
この春ぞ思ひはかへす桜花むなしき色にそめし心を

193 :名無氏物語:2006/01/10(火) 18:03:21 ID:ADVyTXVW
何となく涙の玉やこぼれけん峰の木の実をひろふ袂に(新続古今和歌集)

194 :名無氏物語:2006/01/10(火) 18:10:08 ID:Hn8hRRgR
心あらん人に見せばや津の国の難波わたりの春のけしきを(能因法師)

195 :名無氏物語:2006/01/10(火) 18:11:04 ID:Hn8hRRgR
心なき我が身なれども津の国の難波の春にたへずもあるかな(藤原季通)

196 :名無氏物語:2006/01/10(火) 18:11:48 ID:Hn8hRRgR
心ありて見るとしもなき難波江の春のけしきは惜しくもあるかな(寂然法師)

197 :名無氏物語:2006/01/10(火) 18:20:28 ID:o3TZnzQD
日影まつ山した露の朝じめり風だにしらぬ花をみるかな

198 :名無氏物語:2006/01/10(火) 18:21:08 ID:o3TZnzQD
朝戸あけに山の尾上をこす雁のこゑきく雲に秋風ぞふく

199 :名無氏物語:2006/01/10(火) 18:21:51 ID:o3TZnzQD
朝日さす山した露の消ゆる間もみしほどよりは久しかりけり

200 :名無氏物語:2006/01/10(火) 18:22:42 ID:o3TZnzQD
朝戸あけにたちいでてきけば時鳥山のはみゆるかたになくなり

201 :名無氏物語:2006/01/11(水) 06:49:51 ID:08hPORoI
八代集がまとめて読める本ってありますか?あれば教えて。

202 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:05:38 ID:hhlfHeB4
>>201
『合本八代集』(三弥井書店)

203 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:06:21 ID:hhlfHeB4
春風はのどけかるべし八重よりもかさねてにほへ山ぶきの花(拾遺1059)

204 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:13:13 ID:M8tofxHt
まだしらぬ古郷人はけふまでにこむとたのめし我を待つらむ(新古909)

205 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:23:32 ID:uYHfHyRZ
紅の色にでにけり梅の花こんとたのめし人のとふまで(藤原親子[新拾遺])

206 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:32:20 ID:tNb+sY8J
我がおもふ人に見せばやもろともにすみだ川原の夕暮の空

207 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:33:23 ID:tNb+sY8J
はるかなる芦屋の沖のうき寝にも夢路はちかき都なりけり

208 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:34:19 ID:tNb+sY8J
夏刈りの芦のかり寝もあはれなり玉江の月の明けがたの空

209 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:35:13 ID:tNb+sY8J
立ちかへり又も来てみむ松島や雄島の苫屋波に荒らすな

210 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:35:52 ID:tNb+sY8J
難波人あし火たく屋に宿かりてすずろに袖のしほたるるかな

211 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:36:26 ID:tNb+sY8J
世の中はうきふししげし篠原や旅にしあれば妹夢に見ゆ

212 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:40:00 ID:OE9HMi5V
あかずのみ見すててかへる桜花ちらぬもおなじ別れなりけり

213 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:40:46 ID:OE9HMi5V
いかなればいつともわかぬ夕ぐれの風さへ秋はかなしかるらん

214 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:41:52 ID:OE9HMi5V
秋のきて身にしむ風のふく比はあやしきほどに人ぞ恋しき

215 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:42:30 ID:OE9HMi5V
かすむ夜の月にぞさらにしのばるる忘るばかりの春の昔は

216 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:43:32 ID:OE9HMi5V
時やいつ空にしられぬ月雪の色をうつしてさける卯の花

217 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:44:31 ID:OE9HMi5V
心すむわがよの秋のながめかな月を嵐の空にまかせて

218 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:53:03 ID:Og9V0eeW
月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして

219 :名無氏物語:2006/01/11(水) 13:55:26 ID:Og9V0eeW
時わかず月か雪かとみるまでに垣根のままにさける卯の花

220 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:00:33 ID:XfoO+l30
逢ふことはいつともわかぬ松の色の夕べはなどか風もかなしき(豊原統秋)

221 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:08:25 ID:tNb+sY8J
うき世には今はあらしの山風にこれや馴れ行くはじめなるらん

222 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:09:01 ID:tNb+sY8J
いかに言ひいかにとはむと思ふまに心もつきて春も暮れにき

223 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:09:37 ID:tNb+sY8J
思ひきやあるにもあらぬ身のはてに君なきのちの夢を見むとは

224 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:10:38 ID:tNb+sY8J
くやしくぞ久しく人に馴れにける別れも深く悲しかりけり

225 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:11:23 ID:tNb+sY8J
おのづからしばし忘るる夢もあればおどろかれてぞさらに悲しき

226 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:11:58 ID:tNb+sY8J
いつまでかこの世の空をながめつつ夕べの雲をあはれとも見ん

227 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:12:36 ID:tNb+sY8J
思ひかね草の原とてわけ来ても心をくだく苔の下かな

228 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:13:17 ID:tNb+sY8J
苔の下とどまる玉もありといふ行きけんかたはそこと教へよ

229 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:17:01 ID:xP1RGhy8
人またぬ時だに物のかなしきにこんとたのめし秋のゆふぐれ(宗尊親王)

230 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:43:47 ID:7itK6p2S
夕づく夜さすや岡辺の松の葉のいつともわかぬ恋もするかな

231 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:44:24 ID:7itK6p2S
こよひたれすずふく風を身にしめて吉野のたけに月をみるらん

232 :定家厨:2006/01/11(水) 14:46:50 ID:A1hBHWbu
こしかたはみな面影にうかびきぬ行末てらせ秋の夜の月

233 :定家厨:2006/01/11(水) 14:47:32 ID:A1hBHWbu
しのべとやしらぬ昔の秋をへておなじ形見にのこる月影

234 :定家厨:2006/01/11(水) 14:48:10 ID:A1hBHWbu
いこま山あらしも秋の色にふく手ぞめの糸のよるぞかなしき

235 :定家厨:2006/01/11(水) 14:48:47 ID:A1hBHWbu
夕づく日むかひの岡の薄紅葉まだきさびしき秋の色かな

236 :定家厨:2006/01/11(水) 14:49:24 ID:A1hBHWbu
見渡せば花ももみぢもなかりけり浦のとまやの秋の夕暮

237 :定家厨:2006/01/11(水) 14:50:01 ID:A1hBHWbu
さむしろや待つ夜の秋の風ふけて月をかたしく宇治の橋姫

238 :定家厨:2006/01/11(水) 14:50:43 ID:A1hBHWbu
ひとりぬる山鳥のをのしだりをに霜おきまよふ床の月影

239 :定家厨:2006/01/11(水) 14:51:18 ID:A1hBHWbu
夕づく日うつる木の葉や時雨にしさざ浪そむる秋の浦風

240 :名無氏物語:2006/01/11(水) 14:55:30 ID:iS4YedLa
世の中よ道こそなけれ思ひいる山のおくにも鹿ぞ鳴くなる

241 :名無氏物語:2006/01/11(水) 15:00:27 ID:tNb+sY8J
かりそめの夜半も悲しき松風を絶えずや苔の下に聞くらん

242 :名無氏物語:2006/01/11(水) 15:01:05 ID:tNb+sY8J
稀にくる夜半も悲しき松風をたえずや苔の下に聞くらん

243 :名無氏物語:2006/01/11(水) 15:01:49 ID:tNb+sY8J
しのぶとて恋ふとてこの世かひぞなき長くてはてぬ苔の行方に

244 :名無氏物語:2006/01/11(水) 15:03:07 ID:tNb+sY8J
山人の折る袖にほふ菊の露うちはらふにも千代はへぬべし

245 :名無氏物語:2006/01/11(水) 15:03:52 ID:tNb+sY8J
君が代は千世ともささじ天の戸や出づる月日のかぎりなければ

246 :名無氏物語:2006/01/11(水) 15:04:35 ID:tNb+sY8J
近江のや坂田の稲をかけ積みて道ある御代の始めにぞつく

247 :名無氏物語:2006/01/11(水) 15:05:13 ID:tNb+sY8J
ゆふそのの日影のかづらかざしもて楽しくもあるか豊の明りの

248 :名無氏物語:2006/01/11(水) 15:06:26 ID:tNb+sY8J
いかにせむ室の八島に宿もがな恋のけぶりを空にまがへん

249 :名無氏物語:2006/01/11(水) 15:12:02 ID:7YNHeSC6
ふりつみし高嶺のみ雪とけにけり清滝川の水の白浪

250 :名無氏物語:2006/01/12(木) 00:55:56 ID:EhQ8tSQC
山人の峰の桜ををりそへてかへるかざしもにほふはる風

251 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:05:58 ID:icgEQMrK
山桜かざしの花に折りそへてかぎりの春のいへづとにせん(西行)

252 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:06:34 ID:icgEQMrK
つま木には野辺のさわらび折りそへて春の夕にかへる山人(家隆)

253 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:18:52 ID:KZ1I73QH
ながき夜の夢路たえゆく窓のうちに猶のこりける秋のともし火(新勅撰1184)

254 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:30:55 ID:uNyg6zZa
はるかなるほどは雲ゐの月日のみ思はぬなかにゆきめぐりつつ(新勅撰999)

255 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:39:10 ID:EWnhnfHr
たのめこし野辺の道芝夏ふかしいづくなるらん鵙の草ぐき

256 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:39:45 ID:EWnhnfHr
思ひきや榻の端書き書きつめて百夜も同じまろ寝せんとは

257 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:40:25 ID:EWnhnfHr
忘るなよ世々の契りを菅原や伏見の里の有明の空

258 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:41:06 ID:EWnhnfHr
恋をのみ飾磨の市に立つ民の絶えぬ思ひに身をや替へてむ

259 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:41:54 ID:EWnhnfHr
逢ふことは身をかへてとも待つべきを世々を隔てむほどぞかなしき

260 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:42:30 ID:EWnhnfHr
しきしのぶ床だに堪へぬ涙にも恋は朽ちせぬものにぞありける

261 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:48:05 ID:BPMDFFEw
わするなよほどは雲ゐに成りぬとも空行く月の廻りあふまで(橘忠幹)

262 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:49:24 ID:BPMDFFEw
淑き人の良しとよく見て好しと言ひし吉野よく見よ良き人よく見(天武天皇)

263 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:55:21 ID:V29RoZ+U
かたらばや吉野よくみてかへりこむ人にもけふの花の夕を(三条西実隆)

264 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:56:03 ID:V29RoZ+U
よしの山雪か雲かのけぢめをもよく見てきませよき人よ君(加藤美樹)

265 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:56:58 ID:V29RoZ+U
よき人をよしとよく見し夕べより吉野の花の面影にたつ(香川景樹)

266 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:57:46 ID:V29RoZ+U
淑き人のよく見と言ひし芳野山よく見て行かな淑き人のため(鹿持雅澄)

267 :名無氏物語:2006/01/12(木) 01:59:15 ID:V29RoZ+U
淑き人のよしとよく見て住みよしと云ひし吉野に住めるよき人(平賀元義)

268 :名無氏物語:2006/01/12(木) 02:05:38 ID:1UWyjQ7H
紫のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも(天武天皇)

269 :名無氏物語:2006/01/12(木) 02:07:13 ID:1UWyjQ7H
み吉野の 耳我の嶺に 時なくぞ 雪は降りける 間無くぞ 雨は降りける その雪の 時なきがごと その雨の 間なきがごと 隈もおちず 思ひつつぞ来し その山道を(万1-25)

270 :名無氏物語:2006/01/12(木) 02:08:46 ID:1UWyjQ7H
我が里に大雪降れり大原の古りにし里に降らまくは後(天武天皇・上の長歌も)

271 :名無氏物語:2006/01/12(木) 08:30:34 ID:xQ5jK9BI
我が岡のおかみに言ひて降らしめし雪の砕けしそこに散りけむ(藤原夫人)

272 :名無氏物語:2006/01/12(木) 08:36:49 ID:SHzVRPiH
夕日影さすやたかねの紅葉ばは空も千入の色ぞうつろふ

273 :名無氏物語:2006/01/12(木) 08:37:47 ID:SHzVRPiH
ふる雪もいくへかうづむ吉野山みしは昔のすずの下道

274 :名無氏物語:2006/01/12(木) 08:38:23 ID:SHzVRPiH
ながき夜の霜のまくらは夢たえて嵐の窓にこほる月かげ

275 :名無氏物語:2006/01/12(木) 08:39:04 ID:SHzVRPiH
降りつもる雪まにおつる滝川の岩ねにほそき水の白浪

276 :名無氏物語:2006/01/12(木) 08:41:10 ID:SHzVRPiH
しひて猶したふににたる涙かな我も忘れんとおもふ夕を

277 :名無氏物語:2006/01/12(木) 08:42:10 ID:SHzVRPiH
さだめなき心やみえむ山里をさびしといひて又うかれなば

278 :名無氏物語:2006/01/12(木) 08:49:33 ID:EhQ8tSQC
ながむるに物思ふことのなぐさむは月はうき世の外よりやゆく

279 :名無氏物語:2006/01/12(木) 08:59:02 ID:xQ5jK9BI
ほととぎすいたくな鳴きそ汝が声を五月の玉にあへ貫くまでに(藤原夫人)

280 :名無氏物語:2006/01/12(木) 09:06:14 ID:BPnblD+d
ながむればいとど物こそ悲しけれ月は憂き世の外と聞きしに(俊恵)

281 :名無氏物語:2006/01/12(木) 09:11:03 ID:BPnblD+d
よそながら外よりゆかぬ我が宿の月も憂き世の道芝の露(藤原家隆)

282 :名無氏物語:2006/01/12(木) 09:12:12 ID:BPnblD+d
わが物といかなる人の惜しむらん春は憂き身の外よりぞ行く(慈円)

283 :名無氏物語:2006/01/12(木) 09:24:36 ID:iQMgRq15
荻の葉のそよとつげしはいつなれや晦日のすぐる夜半の秋風

284 :名無氏物語:2006/01/12(木) 09:25:41 ID:iQMgRq15
もろともに出でずは憂しと契りしをいかがなりにし山の端の月

285 :名無氏物語:2006/01/12(木) 15:46:39 ID:oPcYfG4x
君まつと山のはいでて山のはに入るまで月をながめつるかな(金葉三奏本402)

286 :名無氏物語:2006/01/12(木) 15:53:26 ID:Cr+tWDp9
山の端に入るまで月をながむとも知らでや人の有明の空(藤原雅経[新後撰])

287 :名無氏物語:2006/01/12(木) 16:05:50 ID:icgEQMrK
明けぬればくるるはやすくしぐるれどなほうらめしき神無月かな(藤原家隆)

288 :名無氏物語:2006/01/12(木) 16:06:29 ID:icgEQMrK
花の色もくるるものとはしら雲の嶺のわかれは猶恨みつつ(藤原隆祐)

289 :名無氏物語:2006/01/12(木) 16:22:08 ID:9So8yWhB
ありし夜を見はてぬ夢の枕にも猶うらめしき鐘の音かな(源通親[新続古今])

290 :名無氏物語:2006/01/12(木) 16:23:12 ID:9So8yWhB
咲きぬればかつちる花と知りながら猶うらめしき春の山風(藤原忠家[続後撰])

291 :名無氏物語:2006/01/12(木) 16:34:10 ID:c7VZO9X8
おほかたの月もつれなき鐘の音に猶うらめしき在明の空(藤原定家)

292 :名無氏物語:2006/01/12(木) 16:35:31 ID:c7VZO9X8
秋すぎて猶うらめしき朝ぼらけ空行く雲もうち時雨れつつ(藤原定家)

293 :名無氏物語:2006/01/12(木) 16:39:07 ID:c7VZO9X8
待ちかぬるさ夜のねざめの床にさへなほうらめしき風の音かな(後鳥羽院)

294 :名無氏物語:2006/01/12(木) 16:43:58 ID:4BmQnjjU
明けぬれば暮るるものとはしりながらなほ恨めしき朝ぼらけかな(後拾遺672)

295 :名無氏物語:2006/01/12(木) 16:53:23 ID:fX3UqLYy
ゆきかへる旅に年ふる雁がねはいくその春をよそに見るらむ(後拾遺69)

296 :名無氏物語:2006/01/12(木) 17:03:24 ID:4BmQnjjU
かへるさの道やは変はる変はらねどとくるにまどふ今朝の淡雪(後拾遺671)

297 :名無氏物語:2006/01/12(木) 17:17:50 ID:H7jm/pbe
須磨のあまの浪かけ衣よそにのみきくは我が身になりにけるかな(新古1041)

298 :名無氏物語:2006/01/12(木) 17:19:29 ID:H7jm/pbe
わかれての四とせの春の春ごとに花の都を思ひおこせよ(後拾遺465)

299 :定家厨:2006/01/12(木) 17:22:12 ID:6syHdl/R
小倉山しぐるるころの朝な朝な昨日はうすき四方のもみぢ葉

300 :定家厨:2006/01/12(木) 17:23:05 ID:6syHdl/R
時わかぬ浪さへ色に泉河ははその杜にあらし吹くらし

301 :定家厨:2006/01/12(木) 17:24:11 ID:6syHdl/R
吹きはらふ紅葉のうへの霧はれて峯たしかなるあらし山かな

302 :定家厨:2006/01/12(木) 17:24:52 ID:6syHdl/R
秋はいぬ夕日がくれの峰の松四方の木の葉の後もあひ見ん

303 :定家厨:2006/01/12(木) 17:25:30 ID:6syHdl/R
おのづから秋のあはれを身につけてかへる小坂の夕暮の歌

304 :定家厨:2006/01/12(木) 17:26:17 ID:6syHdl/R
おのづから秋のあはれを身につけてかへる小坂の夕暮の歌

305 :定家厨:2006/01/12(木) 17:26:57 ID:6syHdl/R
松虫の声だにつらき夜な夜なをはては梢に風よわるなり

306 :定家厨:2006/01/12(木) 17:27:36 ID:6syHdl/R
花すすき草のたもとも朽ちはてぬなれて別れし秋を恋ふとて

307 :名無氏物語:2006/01/12(木) 17:44:51 ID:GDG5aTqu
墨染のころもうき世の花ざかり折わすれても折りてけるかな

308 :名無氏物語:2006/01/12(木) 17:45:24 ID:GDG5aTqu
あかざりし花をや春も恋ひつらんありし昔を思ひ出でつつ

309 :名無氏物語:2006/01/12(木) 17:52:12 ID:K8vbhm6s
この世にはすむべきほどやつきぬらむ世の常ならず物のかなしき(千載1094)

310 :名無氏物語:2006/01/12(木) 18:01:15 ID:enOGinX4
限りあればけふぬぎすてつ藤衣はてなきものは涙なりけり(拾遺1293)

311 :名無氏物語:2006/01/12(木) 18:08:14 ID:9So8yWhB
武蔵野や人の心のあさ露につらぬきとめぬ袖の白玉(九条道家[新勅撰])

312 :名無氏物語:2006/01/12(木) 18:20:32 ID:h/B+dW+s
雲ゐよりつらぬきかくる白玉をたれ布引の滝といひけん(藤原隆季)

313 :名無氏物語:2006/01/12(木) 18:22:00 ID:h/B+dW+s
白露のつらぬきかくるときにこそ玉柳とはいふべかりけれ(藤原教長)

314 :名無氏物語:2006/01/12(木) 18:25:39 ID:h/B+dW+s
春くればみどりの糸の筋ごとにつらぬきかくる玉柳かな(花園左大臣家小大進)

315 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:19:40 ID:CkxBsaUN
糸萩のなみよるばかりおく露はつらぬきかくる玉かとぞ見る(皇后宮摂津)

316 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:20:22 ID:CkxBsaUN
野辺ごとにたれにみせんとささがにのつらぬきかくる萩の白露(藤原為家)

317 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:34:19 ID:SvW9l39e
秋の野におく白露は玉なれやつらぬきかくる蜘蛛の糸すじ(古今225)

318 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:34:54 ID:SvW9l39e
白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞちりける(後撰308)

319 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:42:12 ID:mS0XrHh2
てづくりやさらすかきねの朝露をつらぬきとめぬ玉川の里(藤原定家)

320 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:42:47 ID:mS0XrHh2
むさし野につらぬきとめぬ白露の草はみながら月ぞこぼるる(藤原定家)

321 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:47:26 ID:LnGrS+cb
川なみに風のふきしく白露やつらぬきとめぬ玉のをやなぎ(順徳院)

322 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:57:55 ID:HA0Uy1Jp
思ひあまりそなたの空をながむれば霞を分けて春雨ぞふる

323 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:58:41 ID:HA0Uy1Jp
逢ふことはかた野の里の笹の庵しのに露ちる夜半の床かな

324 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:59:17 ID:HA0Uy1Jp
袖ぬれしその夜の雨の名残よりやがて晴れせぬ五月雨の空

325 :名無氏物語:2006/01/13(金) 01:59:55 ID:HA0Uy1Jp
うき身をば我だに厭ふいとへただそをだに同じ心と思はむ

326 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:00:39 ID:HA0Uy1Jp
よしさらば後の世とだに頼めおけつらさに堪へぬ身ともこそなれ

327 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:01:11 ID:HA0Uy1Jp
あはれなりうたた寝にのみ見し夢の長き思ひに結ぼほれなん

328 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:03:51 ID:kqSfybvS
とどめえぬよはひを花にたぐへても今年やかぎり春の山風

329 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:04:37 ID:kqSfybvS
秋風に夜わたる雁の音にたてて涙うつろふ庭の萩原

330 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:05:15 ID:kqSfybvS
霜がれの葦まの風は夜さむにて氷によわる浪の音かな

331 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:06:09 ID:kqSfybvS
雨はるる高ねは空にあらはれて山もとのぼるふじの河霧

332 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:07:12 ID:kqSfybvS
かり枕をざさが露のおきふしになれて幾夜のありあけの月

333 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:07:42 ID:kqSfybvS
はかなしやつらきはさらにつらからで思はぬ人をなほ思ふ身は

334 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:18:19 ID:Eg7yE8SE
なきわたる雁の涙やおちつらむ物思ふやどの萩のうへの露

335 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:19:01 ID:Eg7yE8SE
夜をさむみ衣かりがねなくなへに萩の下葉もうつろひにけり

336 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:19:50 ID:Eg7yE8SE
朝日さす高嶺のみゆき空はれてたちもおよばぬふじの河霧(藤原家隆)

337 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:20:35 ID:Eg7yE8SE
ひむろ山木の間もわくる夏の日のこほりによわる影ぞさむけき(藤原隆祐)

338 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:21:08 ID:Eg7yE8SE
袖のうへに露おきそめし夕べよりなれて幾夜の秋の月かげ(真昭法師)

339 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:25:25 ID:tE1zWG6Y
誰がかたに夜なく雁の音にたてて涙うつろふ武蔵野の原(藤原定家)

340 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:26:26 ID:tE1zWG6Y
むばたまのよはの山風ふけぬらしこほりによわる滝のしら浪(藤原光経)

341 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:40:33 ID:Mj+zUkTT
わけきつるをざさが露のしげければあふみちにさへぬるる袖かな(藤原伊経)

342 :名無氏物語:2006/01/13(金) 02:41:25 ID:Mj+zUkTT
なぞもかくつらきはさらにつらからで思はぬ人を思ふ心ぞ(覚性法親王)

343 :名無氏物語:2006/01/13(金) 07:41:30 ID:17soI8Pn
山風にあられうちちる音はしてつらぬきとめぬ庭の玉笹(三条西実隆)

344 :名無氏物語:2006/01/13(金) 07:42:20 ID:17soI8Pn
まくず原露も玉まく夕風につらぬきとめぬ秋ぞちりける(松永貞徳)

345 :名無氏物語:2006/01/13(金) 07:52:56 ID:DgEApHoY
日をさふる真野の若竹影うすしいつまでのこるこぞの雪かも

346 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:18:52 ID:v9SZG9Du
妻木こるしづをにとへば花は見ゆ朝日あたりの峰にとぞ云ふ

347 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:27:25 ID:zQm+ZD/z
山風の吹きだにやめばとだえけり細谷川の花の浮橋(藤原盛方)

348 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:35:06 ID:PewPQFR3
天ざかる夷の荒野に君を置きて思ひつつあれば生けるともなし(万葉集2−227)

349 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:41:36 ID:jc+tlEY4
思ひ侘び見し面影はさておきて恋せざりけん折ぞ恋しき

350 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:42:20 ID:jc+tlEY4
恋せずは人の心もなからまし物のあはれもこれよりぞ知る

351 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:42:54 ID:jc+tlEY4
分け来つる袖のしづくか鳥部野のなくなく帰る道芝の露

352 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:43:30 ID:jc+tlEY4
住みわびて身を隠すべき山里にあまり隈なき夜半の月かな

353 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:44:05 ID:jc+tlEY4
雲の上の春こそさらに忘られね花は数にも思ひ出でじを

354 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:44:51 ID:jc+tlEY4
憂き夢はなごりまでこそ悲しけれ此の世ののちもなほや歎かん

355 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:49:52 ID:eiDpIUI9
大井河くだす筏のみなれざをみなれぬ人も恋しかりけり

356 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:57:26 ID:53Ju/DTl
春くれば雪とも見えずおほ空の霞を分けて花ぞちりける(新後撰18)

357 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:58:22 ID:53Ju/DTl
音はしていざよふ浪も霞みけり八十うぢ川の春のあけぼの(新後撰38)

358 :名無氏物語:2006/01/14(土) 08:59:13 ID:53Ju/DTl
二月やなほ風さむき袖のうへに雪まぜにちる梅のはつ花(風雅67)

359 :名無氏物語:2006/01/14(土) 09:00:17 ID:53Ju/DTl
吹く風もをさまれとおもふ世の中にたえて桜をさそはずもがな(新後撰81)

360 :名無氏物語:2006/01/14(土) 09:01:22 ID:53Ju/DTl
過ぎにけり軒のしづくは残れども雲におくれぬ夕立の雨(新続古今267)

361 :名無氏物語:2006/01/14(土) 09:02:31 ID:53Ju/DTl
しづかなる心しすめば山かげに我が身涼しき夏の夕ぐれ(新続古今330)

362 :名無氏物語:2006/01/14(土) 09:45:06 ID:wkSZJY4t
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

363 :名無氏物語:2006/01/14(土) 10:07:48 ID:dG7Eq07v
九重に久しくめぐれもろ人の老いせぬ秋の菊のさかづき(藤原為氏)

364 :名無氏物語:2006/01/14(土) 10:08:27 ID:dG7Eq07v
うちつけにくもりもあへず神無月冬の空ともふる時雨かな(藤原為氏)

365 :名無氏物語:2006/01/14(土) 10:17:54 ID:gxy+p287
わくらばにあふ坂山のさねかづらくるをたえずと誰か頼まん(九条道家[新勅撰])

366 :名無氏物語:2006/01/14(土) 11:04:58 ID:mBHWljyP
さねかづらいまはたゆとや逢坂のゆふつけ鳥のくり返し鳴く(藤原家隆)

367 :名無氏物語:2006/01/14(土) 11:05:48 ID:mBHWljyP
いかにせん相坂山のさねかづらはぶきあまたにうつりはてなば(家隆)

368 :名無氏物語:2006/01/14(土) 11:06:34 ID:mBHWljyP
くる人をいかがいとはむさねかづらたえずはすゑも逢坂の関(蓮瑜)

369 :名無氏物語:2006/01/14(土) 11:07:18 ID:mBHWljyP
さねかづら末葉にむすぶ露かけてもとくる人のありとしられじ(常縁)

370 :名無氏物語:2006/01/14(土) 11:08:19 ID:mBHWljyP
あふさかや夢にもさねんさねかづらくるよを人にせきなとどめそ(後柏原天皇)

371 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:22:15 ID:7qNonAZ9
霞たつあふ坂山のさねかづらまたくりかへし春はきにけり(木下長嘯子)

372 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:29:39 ID:WsvPTXQN
名にしおはば相坂(あふさか)山のさねかづら人にしられでくるよしもがな(後撰700)

373 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:42:08 ID:Nkc02hf3
世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる

374 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:42:47 ID:Nkc02hf3
年暮れし涙のつららとけにけり苔の袖にも春や立つらん

375 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:43:53 ID:Nkc02hf3
今は我よし野の山の花をこそ宿の物とも見るべかりけれ

376 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:45:00 ID:Nkc02hf3
春来ればなほこの世こそ偲ばるれいつかはかかる花を見るべき

377 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:45:57 ID:Nkc02hf3
てる月も雲のよそにぞ行きめぐる花ぞこの世の光なりける

378 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:46:27 ID:Nkc02hf3
五月雨は真屋の軒端の雨そそぎあまりなるまでぬるる袖かな

379 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:49:20 ID:HdJGal0m
おきもあへずみだれにけりな白露の玉まく葛に秋風ぞ吹く(新後撰286)

380 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:50:04 ID:HdJGal0m
色々にならびの岡のはつもみぢ秋の嵯峨野のゆききにぞみる(風雅679)

381 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:51:03 ID:HdJGal0m
長月や雲ゐの秋のこととはん昔にめぐれ菊のさかづき(新千載534)

382 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:51:41 ID:HdJGal0m
時雨れゆく空にもしるし神無月くもりもあへず冬やきぬらん(続千載594)

383 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:52:20 ID:HdJGal0m
しろたへの色より外の色もなしとほき野山の雪のあさあけ(玉葉988)

384 :名無氏物語:2006/01/15(日) 08:53:06 ID:HdJGal0m
いづくをか家路とわきて頼むべきなべて此の世を旅とおもへば(続千載858)

385 :名無氏物語:2006/01/15(日) 09:05:22 ID:58+N+MN6
雪のうちに春は来にけり鶯の氷れる涙いまやとくらむ

386 :名無氏物語:2006/01/15(日) 09:08:25 ID:58+N+MN6
み吉野の山のあなたに宿もがな世のうき時のかくれがにせむ

387 :名無氏物語:2006/01/15(日) 09:16:08 ID:usYX6QSd
音にのみならしの岡のさねかづら人しれずこそ繰らまほしけれ(素性法師)

388 :名無氏物語:2006/01/15(日) 15:31:37 ID:8GNb/w7g
たえぬるか相坂山のさねかづら知られぬ程を何嘆きけん(源兼康[新後撰]) 

389 :名無氏物語:2006/01/15(日) 15:47:04 ID:W1mxPaaE
相坂の関路におふるさねかづらかれにし後はくる人もなし(宗良親王[続後拾遺])

390 :名無氏物語:2006/01/15(日) 15:48:48 ID:W1mxPaaE
身にしらぬ逢坂山のさねかづら関をばこえてくる人もなし(源頼言[新後拾遺])

391 :名無氏物語:2006/01/15(日) 16:00:17 ID:357/9u4D
はかなくて世にふるよりは山科の宮の草木とならましものを

392 :名無氏物語:2006/01/15(日) 16:00:57 ID:357/9u4D
山科の宮の草木と君ならば我は雫にぬるばかりなり

393 :名無氏物語:2006/01/15(日) 16:16:30 ID:AzWmeiMl
家にあらば妹が手纒かむ草枕旅に臥せるこの旅人あはれ(万3-415)

394 :名無氏物語:2006/01/15(日) 16:31:16 ID:6fbNw5Ph
いかるがやとみの小川の絶えばこそ我が大君の御名をわすれめ

395 :定家厨:2006/01/15(日) 16:40:17 ID:OkDY+1wQ
人とはぬ冬の山路のさびしさよ垣根のそばにしとと下りゐて

396 :定家厨:2006/01/15(日) 16:41:14 ID:OkDY+1wQ
風のうへに星のひかりは冴えながらわざともふらぬ霰をぞ聞く

397 :定家厨:2006/01/15(日) 16:42:01 ID:OkDY+1wQ
冴えくらす都は雪もまじらねど山の端しろきゆふぐれの雨

398 :定家厨:2006/01/15(日) 16:43:06 ID:OkDY+1wQ
かきくらす軒端の空に数みえてながめもあへずおつるしら雪

399 :定家厨:2006/01/15(日) 16:43:44 ID:OkDY+1wQ
をはつせや峰のときは木ふきしをり嵐にくもる雪の山もと

400 :定家厨:2006/01/15(日) 16:44:24 ID:OkDY+1wQ
駒とめて袖うちはらふかげもなし佐野のわたりの雪の夕暮

401 :定家厨:2006/01/15(日) 16:45:05 ID:OkDY+1wQ
待つ人の麓の道やたえぬらん軒端の杉に雪おもるなり

402 :定家厨:2006/01/15(日) 16:45:44 ID:OkDY+1wQ
白妙のいろはひとつに身に沁めど雪月花のをりふしは見つ

403 :名無氏物語:2006/01/15(日) 16:51:35 ID:Ik38zuVC
我が夫子が 来べき夕なり 小竹が根の 蜘蛛の行ひ 今宵著しも(日本書紀)

404 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:08:49 ID:sYeMWTrr
別れにし人は来べくもあらなくにいかに振舞ふ細蟹ぞこは(源師房女[後拾遺])

405 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:09:21 ID:sYeMWTrr
ささがにのくものふるまひ哀れなり是も心の条はみえつつ(後嵯峨院[玉葉])

406 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:10:07 ID:sYeMWTrr
今更にくべき宵とも頼まれず契り絶えにしささがにの糸(津守棟国[続千載])

407 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:10:38 ID:sYeMWTrr
頼めても来る宵かたきささがにの糸の乱れて物をこそ思へ(正親町実明女[新千載])

408 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:11:14 ID:sYeMWTrr
ささがにの雲のはたての郭公くべき宵とや空に待つらん(三条実重[新後拾遺])

409 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:11:50 ID:sYeMWTrr
ささがにの蛛のふるまひ兼ねてよりしるしも見えば猶や頼まん(後光厳院[新後拾遺])

410 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:15:03 ID:AuV7iOxw
とこしへに 君も遇へやも いさなとり 海の浜藻の 寄る時々を(日本書紀)

411 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:17:27 ID:AuV7iOxw
いにしへに恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡りゆく(万葉集)

412 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:23:18 ID:o44KhTL/
玉藻かるかたやいづくぞ霞たつあさかの浦の春の明ぼの(冷泉為相[新千載])

413 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:24:55 ID:o44KhTL/
春の心のどけしとても何かせん絶えて桜のなき世なりせば(慈円[風雅])

414 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:25:57 ID:o44KhTL/
けふこずは庭にやあとのいとはれんとへかし人の花のさかりを(藤原良経[続古今])

415 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:26:40 ID:o44KhTL/
けふだにも庭をさかりとうつる花きえずはありとも雪かともみよ(後鳥羽院[新古今])

416 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:27:26 ID:o44KhTL/
けふこずは明日ともまたじ桜花いたづらにのみちらばちらなん(西園寺公経[新千載])

417 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:28:05 ID:o44KhTL/
さきにけり濡れつつをりし藤の花幾日もあらぬ春をしらせて(宗尊親王[続古今])

418 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:30:55 ID:AzWmeiMl
霍公鳥無かる国にも行きてしかその鳴く声を聞けば苦しも(万8-1467)

419 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:32:23 ID:AzWmeiMl
秋萩の上に置きたる白露の消かもしなまし恋ひつつあらずは(万8-1608)

420 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:39:32 ID:tKX2us+m
吉野川行く瀬の速みしましくも淀むことなくありこせぬかも(万2-119)

421 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:40:06 ID:tKX2us+m
吾妹子に恋ひつつあらずは秋萩の咲きて散りぬる花ならましを(万2-120)

422 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:40:43 ID:tKX2us+m
夕さらば潮満ち来なむ住吉の浅香の浦に玉藻刈りてな(万2-121)

423 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:41:18 ID:tKX2us+m
大船の泊つる泊りのたゆたひに物思ひ痩せぬ人の子故に(万2-122)

424 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:48:04 ID:A6TkiPla
いかならんたえて桜の世なりともあけぼのかすむ春の心は(藤原定家)

425 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:48:39 ID:A6TkiPla
かざしをる花の色香にうつろひてけふのこよひにあかぬもろ人(藤原定家)

426 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:49:16 ID:A6TkiPla
しひて猶袖ぬらせとや藤の花春はいくかの雨にさくらん(藤原定家)

427 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:49:54 ID:A6TkiPla
うたがひし心の秋の風たたば蛍とびかふ空につげこせ(藤原定家)

428 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:50:28 ID:A6TkiPla
さぞなげく恋をするがのうつの山うつつの夢の又と見えねば(藤原定家)

429 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:51:07 ID:A6TkiPla
時しらぬ里は玉川いつとてか夏のかきねをうづむしら雪(藤原定家)

430 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:54:00 ID:8GNb/w7g
時しらぬふじの裾野の卯の花をこぼれてきたる雪かとぞみる(安嘉門院四条)

431 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:54:31 ID:8GNb/w7g
時しらぬ山は雪げの雲ながら有明の月のうき島の原(順徳院)

432 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:55:10 ID:8GNb/w7g
花や雪かすみや煙時しらぬふじのたかねにさゆる春風(藤原忠良)

433 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:55:44 ID:8GNb/w7g
おしなべてかのこまだらに見ゆるかな雪むらぎゆる猪名の笹原(上西門院兵衛)

434 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:56:18 ID:8GNb/w7g
日くるれば逢ふ人もなし宇津の山うつつもつらし夢もみえぬに(後鳥羽院)

435 :名無氏物語:2006/01/15(日) 17:57:18 ID:8GNb/w7g
かきくらす雪こそこえしうつの山うつつか夢か跡ものこらず(宗良親王)

436 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:01:49 ID:aWyEWfrt
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(古今53)

437 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:03:21 ID:aWyEWfrt
けふこずはあすは雪とぞふりなまし消えずはありとも花と見ましや(古今63)

438 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:04:04 ID:aWyEWfrt
花にあかぬなげきはいつもせしかども今日のこよひににる時はなし(新古105)

439 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:08:00 ID:sh3NOi7c
ながむれば思ひやるべき方ぞなき春の限りの夕暮の空(式子内親王[千載])

440 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:08:36 ID:sh3NOi7c
秋はけふくれなゐくくる龍田河ゆくせの波も色かはるらん(藤原雅経[新勅撰])

441 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:10:22 ID:sh3NOi7c
立田河くれなゐくくる秋の水色もながれも袖の外かは(藤原道家[新後撰])

442 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:13:00 ID:sh3NOi7c
これも又神代は聞かず龍田河月のこほりに水くぐるとは(藤原良経[新拾遺])


443 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:13:47 ID:sh3NOi7c
天の原日も夕しほのから衣はるばるきぬる浦の松かぜ(藤原道家[続拾遺])

444 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:16:25 ID:Nkc02hf3
忘れじよ忘るなとだにいひてまし雲ゐの月の心ありせば

445 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:18:09 ID:Nkc02hf3
思ひきや別れし秋にめぐりあひて又もこの世の月を見んとは

446 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:18:51 ID:Nkc02hf3
しめおきて今やとおもふ秋山のよもぎがもとにまつ虫のなく

447 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:19:34 ID:Nkc02hf3
あれわたる秋の庭こそ哀なれまして消えなん露の夕ぐれ

448 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:20:18 ID:Nkc02hf3
杣山や梢におもる雪折れにたへぬ歎きの身をくだくらん

449 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:21:03 ID:Nkc02hf3
今日とてや磯菜つむらん伊勢島や一志の浦のあまの乙女子

450 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:26:54 ID:OVq08Cyq
武蔵野やひとり思ひにむせぶかなきつつなれにしつまもこもらで(藤原有家)

451 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:27:49 ID:OVq08Cyq
から衣きつつなれにし跡ふりてけふぞみかはの沼の八橋(後鳥羽院)

452 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:28:37 ID:OVq08Cyq
うつの山うつつかなしき道たえて夢に都の人はわすれず(藤原良経)


453 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:29:11 ID:OVq08Cyq
名にしおはばしらじなわだの都鳥心づくしのかたはどことも(源俊頼)

454 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:30:07 ID:OVq08Cyq
わぎもこがうへかたらはむ都鳥さこそ昔の人もとひけめ(藤原実定)

455 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:33:13 ID:7bq6wit6
人を猶うらみつべしや都鳥ありやとだにも問ふをきかねば(徽子女王[新古今])

456 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:33:45 ID:7bq6wit6
言とはばありのまにまに都鳥みやこのことを我にきかせよ(和泉式部[後拾遺])

457 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:34:20 ID:7bq6wit6
おぼつかな都にすまぬ都鳥こととふ人にいかが答へし(宜秋門院丹後[新古今])

458 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:34:55 ID:7bq6wit6
都鳥なに言問はむ思ふ人ありやなしやは心こそ知れ(後嵯峨院[続古今])

459 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:35:28 ID:7bq6wit6
限なく遠くきにけりすみだ河こととふ鳥の名をしたひつつ(後光厳院[新拾遺])

460 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:38:59 ID:7qNonAZ9
今こそあれすむべきよよの都鳥わが行末のことやとはまし(長慶天皇[新葉])

461 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:39:52 ID:7qNonAZ9
言問ひていざさはここにすみ田川鳥の名きくも都なりけり(花山院師賢[新葉])

462 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:40:45 ID:7qNonAZ9
山里にたえて桜のなくはこそ花にみやこの春もしのばめ(藤原経高[新葉])

463 :名無氏物語:2006/01/15(日) 18:41:22 ID:7qNonAZ9
五月雨ににごりておつる滝の上の御船の山は雲ぞかかれる(洞院公泰[新葉])

464 :名無氏物語:2006/01/15(日) 20:38:58 ID:ItqKtjiw
ぎんがぎがの すすぎの底で そっこりと 咲ぐうめばぢの 愛どしおえどし

465 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:04:15 ID:1+voUzTm
春といへどのどかならずも物ぞ思ふ絶えて桜のなきよなりとも(松永貞徳)

466 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:14:28 ID:p+Mbkj8Z
あくがれて花をやみましこの里にたえて桜のなきよなりせば(飛鳥井雅有)

467 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:16:51 ID:p+Mbkj8Z
世の中にたえて桜の吉野山さかぬ春やはむかしにも聞く(藤原経通)

468 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:24:28 ID:8Sh9QR1P
あすもなほきえずはありとも桜花ふりだにそはん庭の雪かは(藤原家隆)

469 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:25:02 ID:8Sh9QR1P
ぬれつつぞしひてやをらん田子の浦の底さへにほふ春の藤波(順徳院)

470 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:25:34 ID:8Sh9QR1P
春よりも花はいくかもなきものをしひてもをしめ鶯のこゑ(順徳院)

471 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:32:46 ID:bWVSsPnG
ぬれつつもなほ狩りゆかん桜花春もいくかの夕ぐれの雨(太田道灌)

472 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:39:59 ID:z/jjvAJh
今はとてつま木こるべき宿の松千世をば君となほ祈るかな

473 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:40:32 ID:z/jjvAJh
いかにせん賤が園生のおくの竹かきこもるとも世の中ぞかし

474 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:41:07 ID:z/jjvAJh
嵐吹く峯の紅葉の日にそへてもろくなりゆく我が涙かな

475 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:41:46 ID:z/jjvAJh
暁とつげの枕をそばだてて聞くも悲しき鐘の音かな

476 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:42:27 ID:z/jjvAJh
昔だに昔と思ひしたらちねのなほ恋しきぞはかなかりける

477 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:43:18 ID:z/jjvAJh
世の中を思ひつらねてながむればむなしき空に消ゆるしら雲

478 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:45:51 ID:XzK/9RzS
いざけふはぬるともをらん藤浪の下葉の松にかかる春雨(尭恵)

479 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:47:20 ID:XzK/9RzS
冬はけふいくかもあらぬ雪のうちにしひて折りつる峰のゆづるは(下河辺長流)

480 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:48:15 ID:XzK/9RzS
今ひと日あらましかばと思ふにも春のかぎりの雨ぞかなしき(藤原為家)

481 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:55:54 ID:XzK/9RzS
とぶ蛍かりにつげこせ夕まぐれ秋風ちかし芦の屋の里(藤原為家)

482 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:56:56 ID:XzK/9RzS
立田山神代も秋の木のまより紅くくる月やいでけん(藤原家隆)

483 :名無氏物語:2006/01/16(月) 02:58:12 ID:XzK/9RzS
秋はけふくれなゐくくる龍田川神代もしらずすぐる月かは(後鳥羽院)

484 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:28:30 ID:X1rXG59e
霞たつ峯の桜の朝ぼらけくれなゐくくる天の川波(定家)

485 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:29:02 ID:X1rXG59e
龍田姫てぞめの露の紅に神世もきかぬ峯の色かな(定家)

486 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:29:58 ID:X1rXG59e
立田河いはねのつつじかげ見えてなほ水くくる春のくれなゐ(定家)

487 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:30:57 ID:X1rXG59e
龍田川神代も聞かでふりにけり唐紅の瀬々のうき浪(定家)

488 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:31:56 ID:X1rXG59e
夕暮は山かげすずし竜田川みどりの影をくくる白浪(定家)

489 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:35:51 ID:2Q6RXsIF
あしたづの雲ゐに通ふこゑのうちにかねてもしるし千世の行末(新後撰1595)

490 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:36:33 ID:2Q6RXsIF
世をおもふわがすゑまもれ石清水きよき心のながれ久しく(続千載919)

491 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:37:51 ID:2Q6RXsIF
あつめおくことばの林ちりもせで千とせかはらじ和歌の浦松(続千載2130)

492 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:39:28 ID:2Q6RXsIF
志賀の山風をさまれる春にあひて君が御幸を花も待ちけり(新拾遺114)

493 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:40:04 ID:2Q6RXsIF
うづらなく野原のあさぢうちなびき夕露もろく秋風ぞふく(新後撰290)

494 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:40:43 ID:2Q6RXsIF
しら露のをかべの薄はつ尾花ほのかになびく時はきにけり(続後拾遺270)

495 :名無氏物語:2006/01/16(月) 09:45:42 ID:hb52gd9t
たつた山ちるもみぢ葉をきてみれば秋は麓にかへるなりけり(大江匡房)

496 :名無氏物語:2006/01/16(月) 15:32:52 ID:mP/StFW4
雲ゐよりちりくる雪はひさかたの月のかつらの花にやあるらむ(新勅撰・藤原清輔)

497 :名無氏物語:2006/01/16(月) 15:49:29 ID:2zh86qRW
人はこずさそふ風だに音たえて心と庭にちる桜かな

498 :名無氏物語:2006/01/16(月) 15:50:37 ID:2zh86qRW
袖ふるはほのかに見えてたなばたのかへる八十瀬の波ぞあけゆく

499 :名無氏物語:2006/01/16(月) 15:55:32 ID:DHC+A+AF
君ゆゑとけふこそみつれ志賀の山かひある春ににほふ桜を

500 :名無氏物語:2006/01/16(月) 16:05:21 ID:mHS7LJAz
神風の伊勢の浜荻折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜辺に (万4-500)

501 :定家厨:2006/01/16(月) 16:11:34 ID:uiUuo7Ae
おもひいづる雪ふる年よ己のみ玉きはるよの憂きに堪へたる

502 :定家厨:2006/01/16(月) 16:12:30 ID:uiUuo7Ae
昨日けふ雲のはたてにながむとて見もせぬ人の思ひやはしる

503 :定家厨:2006/01/16(月) 16:13:14 ID:uiUuo7Ae
初雁のとわたる風のたよりにもあらぬ思ひを誰につたへん

504 :定家厨:2006/01/16(月) 16:13:50 ID:uiUuo7Ae
うへしげる垣根がくれの小笹原しられぬ恋はうきふしもなし

505 :定家厨:2006/01/16(月) 16:14:29 ID:uiUuo7Ae
さゆりばのしられぬ恋もあるものを身よりあまりてゆく蛍かな

506 :定家厨:2006/01/16(月) 16:15:04 ID:uiUuo7Ae
なびかじな海士の藻塩火たきそめて煙は空にくゆりわぶとも

507 :定家厨:2006/01/16(月) 16:15:39 ID:uiUuo7Ae
久方のあまてる神のゆふかづらかけて幾世を恋ひわたるらん

508 :定家厨:2006/01/16(月) 16:16:25 ID:uiUuo7Ae
年もへぬ祈る契りは初瀬山をのへの鐘のよその夕暮

509 :名無氏物語:2006/01/16(月) 16:24:45 ID:zajWh9DR
月かげの山のは分けてかくれなばそむくうき世を我やながめむ (新古1500)

510 :名無氏物語:2006/01/16(月) 16:37:25 ID:Ncg1agQq
時雨とは千ぐさの花ぞちりまがふなにふる里の袖ぬらすらん (後拾遺500)

511 :名無氏物語:2006/01/16(月) 16:38:48 ID:Ncg1agQq
あたら夜を伊勢の浜荻をりしきて妹恋しらに見つる月かな (千載500)

512 :名無氏物語:2006/01/16(月) 16:44:08 ID:Ncg1agQq
夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものを (万8-1500)

513 :名無氏物語:2006/01/16(月) 16:46:09 ID:Ncg1agQq
梅の花香をかぐはしみ遠けども心もしのに君をしそ思ふ (万20-4500)

514 :名無氏物語:2006/01/16(月) 16:53:03 ID:Yc7L3t+z
宮古いでてはるばるきぬるかひがねや雲ゐの雪のさやの中山(肖柏)

515 :名無氏物語:2006/01/16(月) 16:53:34 ID:Yc7L3t+z
きみもおもへ我もしのばんたび衣きつつなれにしことかたるまで(木下長嘯子)


516 :名無氏物語:2006/01/16(月) 17:27:15 ID:J1DJGAms
ふじのねのいつとてふれる雪もみじ木のまの月のかのこまだらに(木下長嘯子)

517 :名無氏物語:2006/01/16(月) 17:28:08 ID:J1DJGAms
ふじのねの煙やともしよるとなき鹿の子まだらの雪のしば山(正徹)

518 :名無氏物語:2006/01/16(月) 17:52:23 ID:c12ONgP9
名にしおはばいざ事とはむ宮こどりわが思ふ人はありやなしやと(古今411)

519 :名無氏物語:2006/01/16(月) 18:11:15 ID:Gm72LTPR
信濃なるあさまのたけのあさましや思ひくまなき君にもあるかな(源順)

520 :名無氏物語:2006/01/16(月) 18:11:54 ID:Gm72LTPR
信濃なるあさまの山のあやしきは雪とぞきゆる火やはもえやむ(源重之)

521 :名無氏物語:2006/01/16(月) 18:19:12 ID:ugQciML3
昔みし雲井ははやくたえにしをうらやましくもかへるかりがね(源師光)

522 :名無氏物語:2006/01/16(月) 18:20:16 ID:ugQciML3
日にそへてさてあらまうき世のなかにうらやましくもかへる春かな(伏見院)

523 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:35:33 ID:aR5EVzjK
をしめども春のかぎりの今日の日の夕暮にさへなりにけるかな

524 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:44:17 ID:FhB77VAL
唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ(古今410)

525 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:50:35 ID:SL7kI0/k
むかしより秋の暮をば惜しみしか今年は我ぞ先立ちぬべき

526 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:51:23 ID:SL7kI0/k
神風や五十鈴の川の宮柱いく千世すめとたてはじめけん

527 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:51:55 ID:SL7kI0/k
月さゆるみたらし川に影見えて氷にすれる山藍の袖

528 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:52:32 ID:SL7kI0/k
そのかみに祈りし末は忘れじをあはれはかけよ賀茂の川波

529 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:53:05 ID:SL7kI0/k
春日野のおどろの道の埋れ水すゑだに神のしるしあらはせ

530 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:53:36 ID:SL7kI0/k
更にまた花ぞ降りしく鷲の山法のむしろの暮れ方の空

531 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:56:20 ID:g+UXLhO7
紅葉ばの深山にふかく散りしくは秋のかへりし道にやあるらん(風雅727)

532 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:57:10 ID:g+UXLhO7
恋しさのねてやわするると思へどもまたなごりそふ夢の面かげ(玉葉1597)

533 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:58:10 ID:g+UXLhO7
いとど猶なげかんためか逢ふとみて人なき床の夢の名残は(新後拾遺1016)

534 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:58:58 ID:g+UXLhO7
うらの松の木の間にみえてしづむ日のなごりの浪ぞしばしうつろふ(風雅1705)

535 :名無氏物語:2006/01/17(火) 08:59:44 ID:g+UXLhO7
難波潟あしべはるかに晴るる日は声ものどかにたづぞ鳴くなる(続千載1639)

536 :名無氏物語:2006/01/17(火) 09:00:21 ID:g+UXLhO7
夕潮のさしけるあととみゆるかな汀をおきてつもる白雪(後二条院御集)

537 :名無氏物語:2006/01/17(火) 09:04:24 ID:wCe4CGET
あふと見てさめにしよりもはかなきはうつつの夢のなごりなりけり(俊成卿女)

538 :名無氏物語:2006/01/17(火) 09:51:30 ID:zaJSlglu
かすが野の若紫の初わらびたがゆかりよりもえいでにけむ(香川景樹)

539 :名無氏物語:2006/01/17(火) 10:27:09 ID:vRY32wJq
見ずもあらず見もせぬ人のこひしくはあやなくけふやながめくらさむ(古今476)

540 :名無氏物語:2006/01/17(火) 10:28:21 ID:vRY32wJq
おきもせず寝もせで夜をあかしては春の物とてながめくらしつ(古今616)

541 :名無氏物語:2006/01/17(火) 16:11:26 ID:97L5z69Y
五月雨の雲間の月のはれゆくを しはし待ちけるほととぎすかな (新古今237)

542 :名無氏物語:2006/01/17(火) 16:40:29 ID:HsRRsa8r
見ずもあらずさめにし夢の別れよりあやなくとむる人の面影(今出川院近衛[続千載])

543 :名無氏物語:2006/01/17(火) 16:41:38 ID:HsRRsa8r
あやなくや雲にまがへん見ずもあらずみもせぬ花に山ぢくらして(三条西公保[新続古今])

544 :名無氏物語:2006/01/17(火) 16:48:03 ID:BJFLB3aq
見ずもあらずみもせぬ人のゆかりとや夕の空ぞかたみがほなる(後鳥羽院)

545 :名無氏物語:2006/01/17(火) 16:48:45 ID:BJFLB3aq
白雲の色にまがへて見ずもあらず見もせぬ花にけふもくらしつ(二条為明)

546 :名無氏物語:2006/01/17(火) 16:49:54 ID:BJFLB3aq
見ずもあらず見もせぬだにもあやなきをほの聞初めて袖のぬるらん(飛鳥井雅世)

547 :名無氏物語:2006/01/17(火) 16:54:45 ID:BJFLB3aq
見ずもあらず見もせぬ月のふくるまであやなく空のかすむ夜はかな(正徹)

548 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:02:59 ID:ErpvDot8
きのふ見ししのぶの乱れ誰ならん心の程ぞかぎりしられぬ(藤原顕輔)

549 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:03:55 ID:ErpvDot8
つむもうし若紫の菫草しのぶのみだれのこる朝露(正徹)

550 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:04:29 ID:WKNwt9Vx
みるままに門田のおもはくれはてて稲葉にのこる風の音かな(新後拾遺321・足利義詮)

551 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:05:00 ID:ErpvDot8
たなびきて帯をぞ継げる春日のの若紫の衣かりがね(心敬)

552 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:05:49 ID:ErpvDot8
きえねただ忍ぶのみだれ限あらば露もいかなる涙とかみん(後柏原天皇)

553 :定家厨:2006/01/17(火) 17:09:18 ID:qxJEAbZ1
こぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くやもしほの身もこがれつつ

554 :定家厨:2006/01/17(火) 17:10:12 ID:qxJEAbZ1
あぢきなく辛きあらしの声もうしなど夕暮に待ちならひけん

555 :定家厨:2006/01/17(火) 17:11:31 ID:qxJEAbZ1
帰るさのものとや人のながむらん待つ夜ながらの有明の月

556 :定家厨:2006/01/17(火) 17:12:04 ID:qxJEAbZ1
久方の月ぞかはらで待たれける人には言ひし山の端の空

557 :定家厨:2006/01/17(火) 17:12:51 ID:qxJEAbZ1
夜もすがら月にうれへてねをぞなく命にむかふ物思ふとて

558 :定家厨:2006/01/17(火) 17:14:14 ID:qxJEAbZ1
さぞなげく恋をするがの宇津の山うつつの夢のまたし見えねば

559 :定家厨:2006/01/17(火) 17:14:52 ID:qxJEAbZ1
浜木綿やかさなる山の幾重ともいさしら雲のそこの面影

560 :定家厨:2006/01/17(火) 17:15:22 ID:qxJEAbZ1
わすれずは馴れし袖もや氷るらん寝ぬ夜の床の霜のさむしろ

561 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:28:39 ID:dMT7v0kd
奥山のおどろが下もふみわけて道ある代ぞと人に知らせん(後鳥羽院)

562 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:29:43 ID:dMT7v0kd
ほのぼのと春こそ空にきにけらし天のかぐ山霞たなびく(後鳥羽院)

563 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:34:47 ID:wO+l3Bwn
花にあかぬなげきはいつもせしかども今日のこよひににる時はなし(新古105)

564 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:38:47 ID:CyZB5LW6
なかなかに清めぬ庭は塵もなし風にまかする山の下庵(集外三十六歌仙・北条氏康)

565 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:40:35 ID:zwSrvdrA
よとともに消えぬ思ひを信濃なる同じ煙のあさましの身や(源家長[新続古今])

566 :名無氏物語:2006/01/17(火) 17:50:33 ID:G+8h4q0O
秋山の樹の下隠り行く水の我こそまさめ思ほすよりは(万2-92)

567 :名無氏物語:2006/01/17(火) 18:03:30 ID:qkEVW4EY
あしひきの山下響み行く水の時ともなくも恋ひわたるかも(万葉11-2704)

568 :名無氏物語:2006/01/17(火) 18:13:26 ID:G+8h4q0O
葦原の 繁こき小家に 菅畳 いや清敷きて 我が二人寝し(古事記)

569 :名無氏物語:2006/01/17(火) 18:18:44 ID:G+8h4q0O
玉櫛笥覆ふを安み明けていなば君が名はあれど我が名し惜しも(万2-93)

570 :名無氏物語:2006/01/17(火) 18:23:55 ID:8CnfWuaM
吉野河いはきりとほし行く水の音にはたてじ恋ひは死ぬとも

571 :名無氏物語:2006/01/17(火) 18:33:16 ID:dBI1lKTH
月影に身をやかへましあはれてふ人の心にいりてみるべく

572 :名無氏物語:2006/01/17(火) 18:34:31 ID:dBI1lKTH
しのぶ山しのびて通ふ道もがな人の心のおくも見るべく(伊勢物語・十五段)  

573 :名無氏物語:2006/01/18(水) 10:46:20 ID:s20vGYcH
ぬれつつぞしひてをりつる年の内に春はいくかもあらじと思へば(古今133)

574 :名無氏物語:2006/01/18(水) 10:59:53 ID:ecF6VLH9
かくしつつうき身消えなばありし夜の夢をはかなみあはれとをみよ(公経[新続古今])

575 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:00:25 ID:ecF6VLH9
あはれなる心の闇のゆかりとも見し夜の夢をたれかさだめん(公経[新古今])

576 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:01:20 ID:ecF6VLH9
生きてかく君につかふる老いが身をたぐひなしとは世人さだめよ(西園寺実氏[続古今])

577 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:08:14 ID:sDyhTqcI
かきくらす心の闇にまどひつつうしと見る世にふるぞわびしき(曾禰好忠)

578 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:13:09 ID:IyPEtCAz
しのぶ山しのびにこえんみちもがな人のこころのおくもみるべく(作者未詳)

579 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:14:07 ID:IyPEtCAz
しのぶ山しのびてかよふ道もがな人のこころのおくも見るべく(新勅撰942・在原業平)

580 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:26:06 ID:6iA+g0Bt
わたすべき数もかぎらぬ橋柱いかにたてける誓ひなるらん

581 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:26:42 ID:6iA+g0Bt
武蔵野のほりかねの井もあるものをうれしく水の近づきにける

582 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:27:16 ID:6iA+g0Bt
今ぞこれ入日を見ても思ひこし弥陀の御国の夕暮の空

583 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:27:50 ID:6iA+g0Bt
ふかき夜のひかりもこゑも静かにて月の御顔をさやかにぞみる

584 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:28:27 ID:6iA+g0Bt
いにしへの尾上の鐘に似たるかな岸うつ波の暁の声

585 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:29:19 ID:6iA+g0Bt
明け方は池の蓮もひらくれば玉のすだれに風かをるなり

586 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:32:20 ID:KCadF6lG
おしなべて空にしらるる春の色をおのがねのみと鶯ぞなく(続千載14)

587 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:32:50 ID:KCadF6lG
さのみやは春の深山の花をみん早すみのぼれ雲の上の月(続千載178)

588 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:33:45 ID:KCadF6lG
今はよも枝にこもれる花もあらじ木のめ春雨時をしる比(新葉82)

589 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:35:23 ID:KCadF6lG
ここにても雲井の桜さきにけりただかりそめの宿と思ふに(新葉83)

590 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:37:31 ID:KCadF6lG
都だにさびしかりしを雲はれぬ芳野のおくの五月雨の比(新葉217)

591 :名無氏物語:2006/01/18(水) 11:38:52 ID:KCadF6lG
夕づくよ小倉の峰は名のみして山の下てる秋の紅葉ば(新千載565)

592 :名無氏物語:2006/01/18(水) 13:24:15 ID:aHXBnLxw
霞たちこのめも春の雪ふれば花なき里も花ぞちりける(古今・紀貫之)

593 :名無氏物語:2006/01/18(水) 13:27:25 ID:aHXBnLxw
よも山にこのめ春雨ふりぬればかぞいろはとや花のたのまん(千載・大江匡房)

594 :名無氏物語:2006/01/18(水) 13:28:30 ID:aHXBnLxw
大井河うかべる舟のかがり火にをぐらの山も名のみなりけり(後撰・在原業平)

595 :名無氏物語:2006/01/18(水) 13:29:33 ID:aHXBnLxw
かみな月しぐるるままにくらぶ山したてるばかり紅葉しにけり(金葉・源師賢)

596 :名無氏物語:2006/01/18(水) 13:36:13 ID:YLM5JU8a
秋ふかき月のよさむにおりはへて霜よりさきとうつ衣かな(二条為藤)

597 :名無氏物語:2006/01/18(水) 13:36:48 ID:YLM5JU8a
わきかねつ色も光もしら菊のおなじまがきに月をやどして(九条隆博)

598 :名無氏物語:2006/01/18(水) 13:37:34 ID:YLM5JU8a
吹く風も今朝よりしるき春の声をおのがねのみと鶯ぞ鳴く(貞常親王)

599 :名無氏物語:2006/01/18(水) 13:38:36 ID:YLM5JU8a
忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな(右近)

600 :定家厨:2006/01/18(水) 13:40:51 ID:mpdUkxnW
契りおきし末のはら野のもと柏それともしらじよその霜枯

601 :定家厨:2006/01/18(水) 13:41:21 ID:mpdUkxnW
消えわびぬうつろふ人の秋の色に身をこがらしの杜の下露

602 :定家厨:2006/01/18(水) 13:41:57 ID:mpdUkxnW
むせぶとも知らじな心かはら屋に我のみ消たぬ下の煙は

603 :定家厨:2006/01/18(水) 13:43:20 ID:mpdUkxnW
思ひいでよ誰がきぬぎぬの暁もわがまたしのぶ月ぞ見ゆらん

604 :定家厨:2006/01/18(水) 13:44:30 ID:mpdUkxnW
なく涙やしほの衣それながら馴れずは何の色かしのばむ

605 :定家厨:2006/01/18(水) 13:46:06 ID:mpdUkxnW
白妙の袖の別れに露おちて身にしむ色の秋風ぞ吹く

606 :定家厨:2006/01/18(水) 13:46:59 ID:mpdUkxnW
かきやりしその黒髮のすぢごとにうち臥すほどは面影ぞたつ

607 :定家厨:2006/01/18(水) 13:47:51 ID:mpdUkxnW
たづね見るつらき心の奥の海よ潮干のかたのいふかひもなし

608 :名無氏物語:2006/01/18(水) 14:00:23 ID:xJMWFWkG
天つ風雲のかよひ路ふきとぢよ乙女の姿しばしとどめむ(遍照)

609 :名無氏物語:2006/01/18(水) 16:52:29 ID:PLhAFw5r
山高み峰の嵐に散る花の月にあ まぎる明け方の空(新古今130)

610 :名無しさん@お腹いっぱい:2006/01/18(水) 19:50:41 ID:cCsZdXKJ
袖濡るる こひぢとかつは 知りながら 下り立つ田子の みづからぞうき 【源氏 六条御息所】

この歌の御息所の叫びが、この歳になって改めて判った。
ずぶずぶと沈んでいくぞ。いいのか、俺…。

611 :名無氏物語:2006/01/18(水) 22:03:44 ID:7zi4aWw/
あほにもわかるよにいみも添えてほしい…( ´・ω・`)

612 :名無氏物語:2006/01/18(水) 22:09:42 ID:Rjj6mxmW
>>611
歌は…、訳すとその価値の大半を失っちゃう気がする

613 :名無氏物語:2006/01/18(水) 23:42:54 ID:YLM5JU8a
つれづれと思へばかなし数ならぬ身をしる雨のをやみだにせよ(源俊頼)

614 :名無氏物語:2006/01/18(水) 23:43:29 ID:YLM5JU8a
夕日影山とほからじ桜花ちりかひくもる鐘のこゑかな(三条西公条)

615 :名無氏物語:2006/01/18(水) 23:45:06 ID:YLM5JU8a
暮れはつる空ぞかなしき老いらくのこんといふなる春もしられず(一色直朝)

616 :名無氏物語:2006/01/18(水) 23:50:04 ID:1Z/YUHLc
のちの世の身をしる雨のかきくもり苔の袂にふらぬ日ぞなき(讃岐[新勅撰])

617 :名無氏物語:2006/01/18(水) 23:58:56 ID:0zQwhNa6
おほ空のながめをだにもせざりけり身をしる雨の雲にまよひて(慈円)

618 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:02:15 ID:wXGXuXOw
降りくるも身を知る雨はうきことのこれや限の秋の夕暮(後水尾院)

619 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:07:14 ID:D70it29j
春にあはぬ身をしる雨のふりこめて昔の門の跡やたえなん(藤原俊成)

620 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:16:48 ID:p5u4clRT
みし人に忘られてふる袖にこそ身をしる雨はいつもをやまね(和泉式部[後拾遺])

621 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:17:37 ID:p5u4clRT
あふことのむなしき空のうき雲は身をしる雨のたよりなりけり(惟明親王[新古今])

622 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:18:23 ID:p5u4clRT
みたらしや禊にながす大幣のつひによるせは秋風ぞ吹く(二条為定[新千載])

623 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:19:05 ID:p5u4clRT
を山田にまかする水のあさみこそ袖はひつらめ早苗とるとて(弁内侍[続古今])

624 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:20:00 ID:p5u4clRT
いたづらに身さへながるる涙河あふ瀬や猶もたのみなるらん(源資栄[新千載])

625 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:20:36 ID:p5u4clRT
月影に身をやかへましあはれてふ人の心にいりてみるべく(源訶子[玉葉])

626 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:23:38 ID:+5GhQpFm
ともしする人やしるらむしのぶ山しのびてかよふ奥の思ひを(藤原家隆)

627 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:24:22 ID:+5GhQpFm
涙川ぬれにし袖は頼まれず身さへながるといかでしらせむ(藤原隆祐)

628 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:24:59 ID:+5GhQpFm
清見がた我が通路の関なれやうちぬる人もなみのよるよる(藤原家隆)

629 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:25:34 ID:+5GhQpFm
かよひ行く夢路にすぶる関もりはうちもねぬよの我が身なりけり(慈円)

630 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:26:26 ID:+5GhQpFm
うつつこそぬる宵々もかたからめそをだにゆるせ夢の関もり(後鳥羽院)

631 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:29:19 ID:WTwk27IU
たのめおかんたださばかりを契りにて憂き世の中を夢になしてよ(新古1233)

632 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:30:01 ID:WTwk27IU
三笠山道ふみそめし月かげに今ぞ心の闇ははれぬる(新勅撰1856)

633 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:36:01 ID:JO5nTo5N
おもふてふたださばかりを我が身にて雪にへだたる山かげもがな(藤原定家)

634 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:36:36 ID:JO5nTo5N
わすれぬやさは忘れけり逢ふことを夢になせとぞいひて別れし(藤原定家)

635 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:37:12 ID:JO5nTo5N
色かへぬ青葉の竹のうきふしに身をしる雨のあはれ世の中(藤原定家)

636 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:37:53 ID:JO5nTo5N
春やあらぬ宿をかことにたちいづれどいづこも同じかすむ夜の月(藤原定家)

637 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:38:26 ID:JO5nTo5N
今宵しも月やはあらぬおほかたの秋はならひぞ人ぞつれなき(藤原定家)

638 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:39:33 ID:JO5nTo5N
暮れて行く秋も山路のみえぬまでちりかひくもれ峰のもみぢば(藤原定家)

639 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:44:50 ID:bdIDjXJi
ながらへてあるにもあらぬうつつをばただそのままの夢になしてよ(山路の露)

640 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:45:25 ID:0OzDjN8n
その子二十櫛にながるる黒髮のおごりの春のうつくしきかな

641 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:45:31 ID:bdIDjXJi
人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな(藤原兼輔)

642 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:46:19 ID:bdIDjXJi
よしさらばのちの世とだにたのめおけつらさにたへぬ身ともこそなれ(皇太后宮大夫俊成)

643 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:47:50 ID:bdIDjXJi
命やは何ぞは露のあだものを逢ふにし換へば惜しからなくに(紀友則)

644 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:48:33 ID:bdIDjXJi
ひとりして眺むる宿のつまにおふる忍ぶとだにも知らせてしがな(藤原通頼)

645 :名無氏物語:2006/01/19(木) 00:49:15 ID:bdIDjXJi
みぎの手もその面影も変はりぬる我をば知るやみたらしの神(鴨長明)

646 :名無氏物語:2006/01/19(木) 01:00:25 ID:D9v+gqjr
この世には又なぐさめもなきものを我をばしるや秋のよの月(藤原俊成・五社百首)

647 :名無氏物語:2006/01/19(木) 01:08:19 ID:KgKDOWpU
年をへてつれなきものは桜花散るに耐へたる心なりけり

648 :名無氏物語:2006/01/19(木) 01:09:53 ID:KgKDOWpU
山がつとなりてもなほぞ郭公鳴く音にあかで年はへにける

649 :名無氏物語:2006/01/19(木) 01:10:41 ID:KgKDOWpU
旅衣うらがなしかる浅茅生に夜半の時雨よいかにせよとぞ

650 :名無氏物語:2006/01/19(木) 01:11:18 ID:KgKDOWpU
命をば逢ふにかへんと思ひしを恋ひ死ぬとだに知らせてしがな

651 :名無氏物語:2006/01/19(木) 12:46:01 ID:Y1Sl5k5i
山高み峰の嵐に散る花の月にあまぎる明け方の空

652 :名無氏物語:2006/01/19(木) 15:29:55 ID:RP2TMAUv
この世には又なぐさめもなきものを我をばしるや秋のよの月(藤原俊成・新千載和歌集)

653 :名無氏物語:2006/01/19(木) 15:36:29 ID:XQ2D4gbb
さくら花ちりかひかくす高ねより嵐をこえていづる月かげ(正徹)

654 :名無氏物語:2006/01/19(木) 15:37:03 ID:XQ2D4gbb
月やあらぬ昔の人の面影とすめる宿とふ軒の松かぜ(正徹)

655 :名無氏物語:2006/01/19(木) 15:37:57 ID:XQ2D4gbb
月ぞすむ霞のうちにながれてもつひによる瀬は有明のかげ(正徹)

656 :名無氏物語:2006/01/19(木) 15:49:22 ID:F3pLThR/
梅が香も身にしむころは昔にて人こそあらね春の夜の月(俊成)

657 :名無氏物語:2006/01/19(木) 15:50:35 ID:F3pLThR/
梅が香になれぬる袖をかたしけば夢も昔の春の夜の夢(俊成)

658 :名無氏物語:2006/01/19(木) 15:51:18 ID:F3pLThR/
袖の香に梅はかはらずかをりけり春は昔の春ならねども(俊成)

659 :定家厨:2006/01/19(木) 15:54:55 ID:DmrcyR4f
心をばつらきものとて別れにし世々のおもかげ何したふらん

660 :定家厨:2006/01/19(木) 15:55:32 ID:DmrcyR4f
わすれぬやさは忘れけり逢ふことを夢になせとぞいひて別れし

661 :定家厨:2006/01/19(木) 15:56:27 ID:DmrcyR4f
心からあくがれそめし花の香になほ物思ふ春の曙

662 :定家厨:2006/01/19(木) 15:57:01 ID:DmrcyR4f
たまゆらの露も涙もとどまらず亡き人こふる宿の秋風

663 :定家厨:2006/01/19(木) 15:57:32 ID:DmrcyR4f
面影のひたふるかたにかへりみる都は山の月繊くして

664 :定家厨:2006/01/19(木) 15:58:18 ID:DmrcyR4f
下もゆるなげきの煙空に見よ今も野山の秋の夕暮

665 :定家厨:2006/01/19(木) 15:58:54 ID:DmrcyR4f
忘るなよ宿るたもとはかはるともかたみにしぼる夜はの月影

666 :定家厨:2006/01/19(木) 15:59:39 ID:DmrcyR4f
こととへよ思ひおきつの浜千鳥なくなく出でし跡の月かげ

667 :名無氏物語:2006/01/19(木) 16:06:45 ID:8MgUSEnm
昔見し春は昔の春ながら我が身ひとつのあらずもあるかな(清原深養父[新古今])

668 :名無氏物語:2006/01/19(木) 16:07:44 ID:8MgUSEnm
身のうさを月やあらぬとながむれば昔ながらの影ぞもりくる(讃岐[新古今])

669 :名無氏物語:2006/01/19(木) 16:08:37 ID:8MgUSEnm
里はあれて月やあらぬと恨みても誰あさぢふに衣うつらむ(良経[新古今])

670 :名無氏物語:2006/01/19(木) 16:09:19 ID:8MgUSEnm
梅の花たが袖ふれしにほひぞと春やむかしの月にとはばや(源通具[新古今])

671 :名無氏物語:2006/01/19(木) 16:10:06 ID:8MgUSEnm
面影のかすめる月ぞやどりける春や昔の袖の涙に(俊成女[新古今])

672 :名無氏物語:2006/01/19(木) 16:11:14 ID:8MgUSEnm
君やあらぬ我が身やあらぬおぼつかな頼めしことの皆変りぬる(俊恵[千載])

673 :名無氏物語:2006/01/20(金) 02:33:20 ID:8ICgamht
東風吹かば においおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘れぞ

674 :名無氏物語:2006/01/20(金) 10:34:11 ID:BNvpFz44
月やあらぬ春やむかしの春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして(古今747)

675 :名無氏物語:2006/01/20(金) 10:43:27 ID:GS0kVURJ
花の香のにほふに物のかなしきは春や昔の形見なるらん(藤原長家[続古今])

676 :名無氏物語:2006/01/20(金) 10:44:04 ID:GS0kVURJ
何とかは月やあらぬと辿るべき我がもとの身を思ひ知りなば(後嵯峨院[続古今])

677 :名無氏物語:2006/01/20(金) 10:53:04 ID:v4zExCx9
夕しほに由良の門わたるあま小舟霞の底にこぎぞ入りぬる

678 :名無氏物語:2006/01/20(金) 10:53:56 ID:v4zExCx9
しほがまのうらがなしくも見ゆるかな霞にすけるあまの釣舟

679 :名無氏物語:2006/01/20(金) 10:54:39 ID:v4zExCx9
思ひ寝の心やゆきて尋ぬらん夢にも見つる山桜かな

680 :名無氏物語:2006/01/20(金) 10:55:19 ID:v4zExCx9
老らくは心の色やまさるらん年にそへてはあかぬ花かな

681 :名無氏物語:2006/01/20(金) 10:55:59 ID:v4zExCx9
神垣の三室の山は春きてぞ花のしらゆふかけて見えける

682 :名無氏物語:2006/01/20(金) 10:56:35 ID:v4zExCx9
かざしをる三輪の檜原の木の間よりひれふる花や神の八乙女

683 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:00:53 ID:M5qgkpHn
いかに寝てさめし名残の悲しさぞ又もみざりし夜半の夢かな〔新勅撰〕

684 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:09:09 ID:7ADDQxJv
聞き侘びぬ八月九月ながき夜の月の夜さむに衣うつ声(新葉367)

685 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:09:51 ID:7ADDQxJv
うつろはぬ色こそみゆれ白菊の花と月とのおなじまがきに(新葉386)

686 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:11:11 ID:7ADDQxJv
ふしわびぬ霜さむき夜の床はあれて袖にはげしき山おろしの風(新葉461)

687 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:12:13 ID:7ADDQxJv
天つ風袖さむからし乙女子がかへる雲路の明がたの空(続後拾遺454)

688 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:12:58 ID:7ADDQxJv
ながむるをおなじ空ぞとしらせばや古郷人も月はみるらん(新葉552)

689 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:13:44 ID:7ADDQxJv
てらしみよ御裳濯川にすむ月もにごらぬ波の底の心を(新葉579)

690 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:23:41 ID:cGcEb5xf
これまでは猶も都のちかければおなじ空なる月をこそみれ

691 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:34:29 ID:kDM9jPvR
旅衣きつつなれゆく月やあらぬ春は都とかすむ夜の空(後鳥羽院)

692 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:35:05 ID:kDM9jPvR
いかならむ世にかはまたは松風の今は昔の秋とふきぬる(雅経)

693 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:35:55 ID:kDM9jPvR
昔みし心の色はかはれども月はひとつの光なりけり(家隆)

694 :定家厨:2006/01/20(金) 11:38:35 ID:pKExqwnR
秋の日のうすき衣に風たちて行く人またぬをちの白雲

695 :定家厨:2006/01/20(金) 11:39:13 ID:pKExqwnR
旅人の袖ふきかへす秋風に夕日さびしき山のかけはし

696 :定家厨:2006/01/20(金) 11:40:03 ID:pKExqwnR
都にもいまや衣をうつの山夕霜はらふ蔦の下道

697 :定家厨:2006/01/20(金) 11:40:50 ID:pKExqwnR
藻塩くむ袖の月影おのづからよそに明かさぬ須磨の浦人

698 :定家厨:2006/01/20(金) 11:41:28 ID:pKExqwnR
そよくれぬ楢の木の葉に風おちて星いづる空の薄雲のかげ

699 :定家厨:2006/01/20(金) 11:41:58 ID:pKExqwnR
思ひかね我が夕暮の秋の日に三笠の山はさし離れにき

700 :定家厨:2006/01/20(金) 11:42:28 ID:pKExqwnR
なきかげの親のいさめは背きにき子を思ふ道の心よわさに

701 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:42:36 ID:9gOy9M7n
au、日本初の4GB HDD内蔵東芝製携帯電話

2月上旬発売

 auは19日、日本初となるHDDを搭載したCDMA 1X WIN対応の東芝製端末「MUSIC-HDD W41T」を発表した。発売は2月上旬を予定しており、
価格はオープンプライス。カラーリングはフィーチャーグリーン/ビートブラック/アンビエントホワイトの3色を用意する。

 最大の特徴は、0.85インチの同社製4GB HDDを内蔵したこと。HE-AAC(High-Efficiency Advanced Audio Coding)形式の音楽ファイルを約2,000曲保存可能。
静止画や動画ファイルも大量にバックアップできるという。


また、Bluetooth機能も搭載し、独自の音楽用プロファイルに対応。対応するヤマハのキューブ型アクティブスピーカー「NX-A01」(BluetoothアダプタのTRX-R01BTが必要)や、
W41T専用の加賀電子製ペンダント型イヤフォン「BTee Music」とワイヤレスで連携可能。再生音をこれらのスピーカーで再生することができる。

 メインディスプレイとして約2.4インチ、解像度240×320ドットの液晶ディスプレイを搭載。サブディスプレイの解像度は160×33ドットとなっている。
さらに、有効画素数332万画素のデジタルカメラ機能を搭載する。

 「LISMO」に加え、「着うたフル」や、「EZナビウォーク(声de入力)」、「EZチャンネル」、「EZ着うた(ハイクオリティステレオ)」、「EZ待ちうた」などに対応。
動画機能はムービーメールに加え、EZムービーにも対応。240×320ドットの動画ファイル再生もサポートするほか、QVGAで15fpsの動画を最大約18時間録画可能。
USBケーブルを同梱しており、PCとのUSB接続機能を備えたクレードルも付属。クレードルに本体を置くだけで、PCにインストールした「au Music Port」が起動。手軽に楽曲の転送が行なえるという。

 なお、USBマスストレージクラスをサポートしており、PCと接続して外部HDDとして利用可能。
ただし、その際に認識できる容量は4GB中512MBまでとなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060119-00000010-imp-sci
http://www.au.kddi.com/collection_win/06spring/index.html
http://www.yamaha.co.jp/product/av/prd/speaker/nxa01/special.html
http://www.taxan.co.jp/news/pdf/06.01.19.pdf

702 :定家厨:2006/01/20(金) 11:43:03 ID:pKExqwnR
思ふことむなしき夢の中空に絶ゆとも絶ゆなつらき玉の緒

703 :名無氏物語:2006/01/20(金) 11:46:49 ID:SR2AOMNn
身やはあらぬ露もくもれば恨みこし月にあはれぶ春の夜の空(宗祇)

704 :名無氏物語:2006/01/21(土) 01:04:31 ID:2YjxwTXv
君まさで煙たえにし塩がまの浦さびしくも見えわたるかな(貫之)

705 :名無氏物語:2006/01/21(土) 01:15:34 ID:2F+FA68j
古にありけむ人も我が如や三輪の檜原にかざし折りけむ

706 :名無氏物語:2006/01/21(土) 01:31:43 ID:tDaJXhYz
唐衣日も夕暮になる時はかへすがへすぞ人は恋しき

707 :名無氏物語:2006/01/21(土) 01:34:26 ID:tDaJXhYz
彦星の挿頭の玉の妻恋に乱れにけらしこの川の瀬に

708 :名無氏物語:2006/01/21(土) 01:38:16 ID:ifx6lJEc
見わたせば山本かすむ水無瀬川夕べは秋となにおもひけん(後鳥羽院)

709 :名無氏物語:2006/01/21(土) 01:41:22 ID:ifx6lJEc
露むすぶ小萩が花の夕しめり月のみ秋となに思ひけん(後崇光院)

710 :名無氏物語:2006/01/21(土) 01:49:53 ID:+2Bdl+C4
小竹の葉はみ山もさやに乱れども吾は妹思ふ別れ来ぬれば

711 :名無氏物語:2006/01/21(土) 01:56:54 ID:K8RNAtEG
秋風にたなびく雲の絶間よりもれ出づる月の影のさやけさ(藤原顕輔)

712 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:12:55 ID:sBFEJB6G
妹背河かへらぬ水の別れ路は聞きわたるにも袖ぞぬれける(新千載)

713 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:20:59 ID:ykXskRHP
ひたぶるに恨みつるかな恋ひそめし心のとがを人に負ほせて(正治初度百首)

714 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:28:32 ID:xMquKagh
身をつめば老木の花ぞあはれなる今幾とせか春に逢ふべき

715 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:29:23 ID:xMquKagh
しら雲にまがひし花や残るかとうはの空にも尋ねゆくかな

716 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:31:20 ID:xMquKagh
みごもりに蘆の若葉や萌えぬらん玉江の沼をあさる春駒

717 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:31:54 ID:xMquKagh
かざこしを夕こえくれば郭公ふもとの雲の底に鳴くなり

718 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:32:58 ID:xMquKagh
おのづから涼しくもあるか夏ごろも日も夕立の雨のなごりに

719 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:33:49 ID:xMquKagh
河やしろ浪のしめゆふ水の面は月の光もきよく見えけり

720 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:38:09 ID:WcJpnRNy
かざこしの峯のうへにて見るときは雲は麓のものにぞありける(詞花・藤原家経)

721 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:54:16 ID:MMd2+BxY
春の夜のあけ行く空は桜さく山のはよりぞしらみそめける(玉葉193)

722 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:54:49 ID:MMd2+BxY
ゆふづくよほのめく影も卯の花のさけるわたりはさやけかりけり(千載140)

723 :名無氏物語:2006/01/21(土) 02:55:31 ID:MMd2+BxY
夕されば波こす池のはちす葉に玉ゆりすうる風のすずしさ(玉葉423)

724 :名無氏物語:2006/01/21(土) 03:00:59 ID:zvzH/Ugt
谷陰は春めきやらず風さえてきゆればこほる雪のした水

725 :名無氏物語:2006/01/21(土) 03:01:37 ID:zvzH/Ugt
かへるさのすゑほど遠き山路にもいかが見すてん花の夕ばえ

726 :名無氏物語:2006/01/21(土) 03:02:30 ID:zvzH/Ugt
ほととぎすなほ初声をしのぶ山夕ゐる雲の底になくなり

727 :名無氏物語:2006/01/21(土) 03:04:05 ID:zvzH/Ugt
しはつ山風吹きすさぶならの葉にたえだえのこる日ぐらしのこゑ

728 :定家厨:2006/01/21(土) 03:17:42 ID:IEsiyJzg
たらちめや又もろこしに松浦舟今年も暮れぬ心づくしに

729 :定家厨:2006/01/21(土) 03:18:43 ID:IEsiyJzg
ももしきのとのへを出づる宵々は待たぬに向かふ山のはの月

730 :定家厨:2006/01/21(土) 03:19:30 ID:IEsiyJzg
契りありてけふみや河のゆふかづら永き世までにかけてたのまむ

731 :定家厨:2006/01/21(土) 03:20:04 ID:IEsiyJzg
つくづくと明けゆく窓のともし火の有りやとばかりとふ人もなし

732 :定家厨:2006/01/21(土) 03:21:32 ID:IEsiyJzg
しるや月やどしめそむる老いらくのわが山のはの影やいく夜と

733 :定家厨:2006/01/21(土) 03:22:06 ID:IEsiyJzg
春日野にさくや梅が枝雪まより今は春べと若菜つみつつ

734 :定家厨:2006/01/21(土) 03:22:45 ID:IEsiyJzg
消えなくに又や深山をうづむらん若菜つむ野も淡雪ぞ降る

735 :定家厨:2006/01/21(土) 03:23:55 ID:IEsiyJzg
おほぞらは梅のにほひに霞みつつくもりもはてぬ春の夜の月

736 :名無氏物語:2006/01/21(土) 03:27:44 ID:bKW6vWp4
雪つもる嶺にふぶきやわたるらむ越のみ空にまよふ白雲(千載455)

737 :名無氏物語:2006/01/21(土) 03:32:01 ID:bKW6vWp4
などやかくさも暮れがたき大空ぞわが待つことはありとしらずや(千載744)

738 :名無氏物語:2006/01/21(土) 09:54:16 ID:6JcshA3s
いかでわれ人をわすれん忘れゆく人こそかくは恋しかりけれ(風雅1343)

739 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:09:07 ID:nJc4V1Eo
御祓せしみゆきの空も心ありてあめのしたこそ今日くもりけれ

740 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:09:38 ID:nJc4V1Eo
空はれし豊のみそぎに思ひしれなほ日の本のくもりなしとは

741 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:16:58 ID:/YU0vjPU
浮雲のかかる程だにあるものを隠れなはてそ有明の月(千載)

742 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:18:03 ID:/YU0vjPU
虫の音のよわるのみかは過ぐる秋を惜しむ我が身ぞまづ消えぬべき(玉葉)

743 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:22:59 ID:nYpb4WGJ
まだなれぬいたやの軒のむら時雨おとを聞くにもぬるる袖かな(新葉1119)

744 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:23:33 ID:nYpb4WGJ
夜な夜なのなぐさめなりし月だにも待どほになる夕ぐれの空(新葉1120)

745 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:24:26 ID:nYpb4WGJ
命あればこやの軒ばの月も見つ又いかならん行末の空(増鏡)

746 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:25:03 ID:nYpb4WGJ
うづもるる身をば歎かずなべて世のくもるぞつらき今朝のはつ雪(新葉1130)

747 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:25:34 ID:nYpb4WGJ
世のうさを空にもしるや神無月ことわりすぎてふる時雨かな(新葉1118)

748 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:26:33 ID:nYpb4WGJ
我が庵はとさの山風さゆる夜に軒もる月もかげこほるなり(新葉1124)

749 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:29:53 ID:trYgcmaX
かかるべき時はさなれど神無月ことわりすぎてふる時雨かな(宗尊親王)

750 :名無氏物語:2006/01/21(土) 10:33:55 ID:trYgcmaX
もつれ合う内部湛えて酒を飲む東に炎の立つ夜明けまで(佐佐木幸綱)

751 :名無氏物語:2006/01/21(土) 13:12:21 ID:E5F5wFAH
チンポコを舐めて気持ちがいいかもなついでに尻の穴も舐めてや(ふぇ拉致王)

752 :名無氏物語:2006/01/22(日) 08:49:24 ID:wB5QKx2x
わたの原やそ島かけて漕ぎ出でぬと人にはつげよ蜑の釣舟(小野篁[古今])

753 :名無氏物語:2006/01/22(日) 08:58:32 ID:piwjar9z
ひむがしの野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ(万1-48)

754 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:05:35 ID:4ZZ8j2d6
ももつての波路に秋やたちぬらん瀬戸の汐風袂すずしも

755 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:06:15 ID:4ZZ8j2d6
山里は庭のむら草うらがれて蝉の鳴く音も秋めきにけり

756 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:07:17 ID:4ZZ8j2d6
思ひやる心もすずし彦星のつままつ宵のあまの川風

757 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:08:08 ID:4ZZ8j2d6
うす霧の籬の花の朝じめり秋は夕べと誰かいひけむ

758 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:09:19 ID:4ZZ8j2d6
龍田姫かざしの玉の緒をよわみ乱れにけりと見ゆる白露

759 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:10:00 ID:4ZZ8j2d6
霧の間に明石の瀬戸に入りにけり浦の松かぜ音にしるしも

760 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:13:09 ID:keALjnBo
せめてげに杜のうつ蝉もろ声になきてもかひのある世なりせば(新葉1083

761 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:14:12 ID:keALjnBo
ききなるる契もつらし衣うつ民のふせやに軒をならべて(新葉370)

762 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:15:11 ID:keALjnBo
はるばると朝みつ潮のみなと舟こぎ出づるかたはなほ霞みつつ(李花集)

763 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:16:05 ID:keALjnBo
霞めただいづれ都のさかひとも見ゆべきほどの旅の空かは(李花集)

764 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:16:41 ID:keALjnBo
すはの海や氷のうへは霞めども猶うちいでぬ春のしら浪(李花集)

765 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:17:32 ID:keALjnBo
宿からにかすむとのみやなげかれん都の春の月見ざりせば(新葉52)

766 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:22:20 ID:3SJrZgva
山かくす春の霞ぞうらめしきいづれ都のさかひなるらむ

767 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:23:02 ID:3SJrZgva
谷風にとくる氷のひまごとにうちいづる浪や春のはつ花

768 :名無氏物語:2006/01/22(日) 09:28:24 ID:06N1tB4M
夕暮は湊もそことしらすげの入海かけてかすむ松原

769 :名無氏物語:2006/01/22(日) 17:45:33 ID:4lsQomzv
すはの海のこほりのうへの通ひ路は神のわたりてとくるなりけり(源顕仲)

770 :名無氏物語:2006/01/22(日) 17:55:02 ID:Bxn+VBsz
思ひいでもなきふるさとの山なれどかくれゆくはたあはれなりけり(詞花・弓削嘉言)

771 :定家厨:2006/01/22(日) 18:06:34 ID:V8qEKEIl
こころあてにわくともわかじ梅の花散りかふ里の春の淡雪

772 :定家厨:2006/01/22(日) 18:07:10 ID:V8qEKEIl
うちわたす遠方人はこたへねどにほひぞ名のる野辺の梅が枝

773 :定家厨:2006/01/22(日) 18:07:53 ID:V8qEKEIl
飛鳥河遠き梅が枝にほふ夜はいたづらにやは春風の吹く

774 :定家厨:2006/01/22(日) 18:08:54 ID:V8qEKEIl
花の香のかすめる月にあくがれて夢もさだかに見えぬ頃かな

775 :定家厨:2006/01/22(日) 18:09:28 ID:V8qEKEIl
春の夜は月の桂もにほふらん光に梅の色はまがひぬ

776 :定家厨:2006/01/22(日) 18:10:39 ID:V8qEKEIl
外山とてよそにも見えじ春の着る衣かたしき寝ての朝けは

777 :定家厨:2006/01/22(日) 18:11:15 ID:V8qEKEIl
春の夜の夢の浮橋とだえして峰にわかるる横雲の空

778 :定家厨:2006/01/22(日) 18:11:50 ID:V8qEKEIl
里の海人のしほやき衣たちわかれ馴れしも知らぬ春の雁がね

779 :名無氏物語:2006/01/22(日) 18:19:31 ID:dGtuV9KS
わが宿とたのむ吉野に君しいらばおなじかざしをさしこそはせめ(伊勢)

780 :名無氏物語:2006/01/22(日) 18:20:11 ID:dGtuV9KS
あやめ草いつのさ月にひきそめてながきためしのねをもかくらん(亀山院)

781 :名無氏物語:2006/01/22(日) 18:29:14 ID:wB5QKx2x
夕ぐれは雲のはたてに物ぞ思ふあまつそらなる人をこふとて(読み人しらず[古今])

782 :名無氏物語:2006/01/22(日) 18:33:58 ID:8KxynTnu
しなが鳥ゐな野を来れば有間山夕霧立ちぬ宿りは無くて(万葉集・巻七・摂津)

783 :名無氏物語:2006/01/22(日) 18:41:39 ID:JRUreznz
契りおきしことをばすての山なれどよもさらしなとなほ頼むかな(源俊頼)

784 :名無氏物語:2006/01/22(日) 18:49:55 ID:l01yc1jj
面影もみしにはいかにかはるらんをば捨ならぬ山のはの月

785 :名無氏物語:2006/01/23(月) 08:56:28 ID:p1PXeLqc
我が心なぐさめかねつをさらしなや姨捨山に照る月を見て

786 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:13:54 ID:4J53oqmt
嵐ふき空にみだるる雪もよに氷ぞむすぶ夢はむすばず(良経)

787 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:20:28 ID:SD8FrpY+
月影のかたぶくかたや西ならん行方もしらぬ波の上かな

788 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:21:02 ID:SD8FrpY+
塩竃の浦ふく風に霧はれて八十島かけてすめる月かげ

789 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:22:24 ID:SD8FrpY+
ゆく駒のつめの隠れぬしら雪や千里の外にすめる月かげ

790 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:22:55 ID:SD8FrpY+
夜とともに山の端いづる月影のこよひ見初むる心地こそすれ

791 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:24:09 ID:SD8FrpY+
夜もすがら人をさそひて月影のはては行方もしらで入りぬる

792 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:24:47 ID:SD8FrpY+
今よりは更けゆくまでに月は見じそのこととなく涙落ちけり

793 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:27:44 ID:xGLKK85L
かへる雁なにいそぐらん思ひ出もなき古郷の山としらずや(新葉59)

794 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:28:31 ID:xGLKK85L
ふる郷と聞きし越路の空をだになほ浦とほくかへる雁がね(李花集)

795 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:29:23 ID:xGLKK85L
朝日いでてのどけき峰の山ざくら花も久かたの光なりけり(宗良親王千首)

796 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:30:08 ID:xGLKK85L
古郷は恋しくとてもみ吉野の花のさかりをいかがみすてん(新葉113)

797 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:30:46 ID:xGLKK85L
君をのみたのむ吉野の宮人の同じかざしは桜なりけり(宗良親王千首)

798 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:31:40 ID:xGLKK85L
春わけし跡にしをりを残しおきて桜はしるき夏木立かな(新葉167)

799 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:36:15 ID:NfG+4FVr
桜花ちりかひかすむ久かたの雲井にかをる春の山かぜ(家隆[新千載])

800 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:36:54 ID:NfG+4FVr
今は身にこんといふなる老いらくの春より近き年の暮かな(二条良基[新後拾遺])

801 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:37:58 ID:NfG+4FVr
つれなさのたぐひまでやはつらからぬ月をもめでじ有明の空(有家[新古今])

802 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:38:39 ID:NfG+4FVr
雪の内にくれ行く年をかぞふればこれぞつもりて老と成る物(正親町公蔭[新千載])

803 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:39:51 ID:NfG+4FVr
おくるるは世のことわりの道なれどさらぬ別れは猶ぞ悲しき(忠良[続古今])

804 :名無氏物語:2006/01/23(月) 09:40:49 ID:NfG+4FVr
いかなればつらきならひの夢の世にさらぬ別れのうつつなるらん(覚宗[続古今])

805 :名無氏物語:2006/01/23(月) 17:31:04 ID:mMi42Bnx
みちのくのとふのすがごもななふには君をねさせてわれみふにねん

806 :名無氏物語:2006/01/23(月) 17:47:10 ID:xMrpEEQZ
山たかみ人もすさめぬさくら花いたくなわびそ我見はやさむ

807 :名無氏物語:2006/01/23(月) 17:57:16 ID:zCcasau7
いそがれぬ年のくれこそあはれなれ昔はよそにききし春かは(西園寺公経)

808 :定家厨:2006/01/23(月) 18:05:40 ID:Q5i/4CV+
花の色に一春まけよ帰る雁今年こしぢの空だのめして

809 :定家厨:2006/01/23(月) 18:06:14 ID:Q5i/4CV+
桜花咲きにし日より吉野山空もひとつにかをる白雲

810 :定家厨:2006/01/23(月) 18:07:00 ID:Q5i/4CV+
霞立つ峰の桜のあさぼらけくれなゐくくる天の河浪

811 :定家厨:2006/01/23(月) 18:07:43 ID:Q5i/4CV+
花の色をそれかとぞ思ふ乙女子が袖振る山の春の曙

812 :定家厨:2006/01/23(月) 18:08:16 ID:Q5i/4CV+
桜がり霞の下に今日暮れぬ一夜宿かせ春の山もり

813 :定家厨:2006/01/23(月) 18:08:52 ID:Q5i/4CV+
みよしのは花にうつろふ山なれば春さへ深雪ふる里の空

814 :定家厨:2006/01/23(月) 18:09:28 ID:Q5i/4CV+
桜色の庭の春風跡もなし問はばぞ人の雪とだに見ん

815 :定家厨:2006/01/23(月) 18:10:09 ID:Q5i/4CV+
桜花うつろふ春をあまたへて身さへふりぬる浅茅生の宿

816 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:14:02 ID:vOlianA1
是やこのさらぬ別れにますらをのかへり見しけん桜井の里(加納諸平)

817 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:14:59 ID:vOlianA1
夕ひばり床もわすれて桜花ちりかひかすむ空になくなり(肖柏)

818 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:20:11 ID:rs4pzD4X
月やあらぬ昔の人の面影とすめる宿とふ軒の松かぜ(正徹)

819 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:20:51 ID:rs4pzD4X
さくら花ちりかひかくす高ねより嵐をこえていづる月かげ(正徹)

820 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:21:31 ID:rs4pzD4X
身やはあらぬ露もくもれば恨みこし月にあはれぶ春の夜の空(宗祇)

821 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:22:05 ID:rs4pzD4X
つもりては月だに老いとなるものをつらくも年の暮れてゆくらむ(頓阿)

822 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:22:44 ID:rs4pzD4X
さてもよに誰かは老とならざらんめですはつらし夜な夜なの月(心敬)

823 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:23:39 ID:rs4pzD4X
よる鹿の星かともしの光かも嶺たつ雲に明くる短か夜(正徹)

824 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:27:22 ID:CU87yCh+
白玉か露かととはむ人もがな物思ふ袖をさしてこたへむ(藤原元真[新古今])

825 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:28:00 ID:CU87yCh+
今はとてつま木こるべきやどの松千代をば君と猶いのるかな(俊成[新古今])

826 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:28:44 ID:CU87yCh+
おく露のいとど深草里はあれて月のすむ野と成りにけるかな(少将内侍[続千載])

827 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:30:13 ID:CU87yCh+
あしのやに蛍やまがふあまやたく思ひも恋も夜は燃えつつ(定家[続後撰])

828 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:30:55 ID:CU87yCh+
大原や神代の松のふかみどり千代もと祈る末のはるけさ(鷹司基忠[風雅])

829 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:31:37 ID:CU87yCh+
悔しくぞさらぬ別れに先立ちてしばしも人に遠ざかりぬる(安嘉門院四条[風雅])

830 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:35:06 ID:kzYd/9TP
いかにせん春にはあはでおいらくのこんといふなる年の暮れ方(雅経)

831 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:36:06 ID:kzYd/9TP
世をすてていとふとならばひさかたの月をもめでし秋の山里(藤原秀能)

832 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:36:55 ID:kzYd/9TP
ぬきみだるちるやしら玉白妙の衣手涼し布引の滝(家隆)

833 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:37:28 ID:kzYd/9TP
ぬきみだる滝の白糸くりはへてよるとも見せぬ月の影かな(後鳥羽院)

834 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:38:03 ID:kzYd/9TP
はるる夜の星のやどりもひとつにて光あまたにとぶ蛍かな(覚助法親王)

835 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:38:34 ID:kzYd/9TP
わすれては冬かとぞおもふ卯の花の雪ふみわくる小野の通ひ路(源家長)

836 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:41:25 ID:hFjE0yw2
思ふこと言はでぞただにやみぬべき我とひとしき人しなければ(新勅撰1124)

837 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:45:37 ID:hFjE0yw2
ま草刈る荒野にはあれど黄葉の過ぎにし君が形見とぞ来し(万葉1-47)

838 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:46:48 ID:hFjE0yw2
日並の皇子の命の馬並めて御狩立たしし時は来向ふ(万葉1-49)

839 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:51:23 ID:xqeuQtmt
ふじ川のたゆることなくゆきかへりみるともあかじ雪のたかねは(契沖)

840 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:52:17 ID:xqeuQtmt
いはばしる滝つ山川とこなめにたゆることなくあふよしもがな(賀茂真淵)

841 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:52:49 ID:xqeuQtmt
みくまりの神のさきはふいのちあらば又かへりみむみよし野の山(宣長)

842 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:53:26 ID:xqeuQtmt
さざ波の志賀の大わだよどめりし恨もなしやこよひあふみは(加藤千蔭)

843 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:53:59 ID:xqeuQtmt
別れ来てかへりみすれば吉野山山ぞかくさふなびけこの山(宣長)

844 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:54:41 ID:xqeuQtmt
あもりつくかぐ山見ればひさかたの天に有りけむ神世しおもほゆ(宣長)

845 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:57:45 ID:sQWF/Uru
夕凪に明石のとより見わたせば大和島根をいづる月影(実氏[新勅撰])

846 :名無氏物語:2006/01/23(月) 18:59:10 ID:sQWF/Uru
藤波を借廬に造り浦廻する人とは知らに海人とか見らむ(久米継麻呂[万葉])

847 :名無氏物語:2006/01/23(月) 19:00:30 ID:sQWF/Uru
玉もかる野島が崎の夏草に人もすさめぬ露ぞこぼるる(藻壁門院少将[新後撰])

848 :名無氏物語:2006/01/23(月) 19:01:14 ID:sQWF/Uru
うちなびく野島がさきの夏草に夕波かけて浦風ぞ吹く(宗尊親王[新続古今])

849 :名無氏物語:2006/01/23(月) 19:03:42 ID:Az6FA47V
玉藻かるをとめを過ぎて夏草の野島が崎に廬す我は 「万葉集」15-3606(作者不詳古歌)


850 :名無氏物語:2006/01/23(月) 19:05:16 ID:Az6FA47V
網引する海人とか見らむ飽の浦の清き荒礒を見に来し我を 「万葉集」7-1187(柿本人麻呂歌集出)


851 :名無氏物語:2006/01/23(月) 19:06:53 ID:Az6FA47V
白栲の藤江の浦にいざりする海人とや見らむ旅ゆく我を 「万葉集」15-3607(作者不詳古歌)

852 :名無氏物語:2006/01/23(月) 19:13:00 ID:ZYtN2IiU
都おもふ野島がさきの旅衣ひもふきかへす秋のうら風(行意)

853 :名無氏物語:2006/01/23(月) 19:13:33 ID:ZYtN2IiU
すずきつる海人とだによも人はみじあるにもあらで旅をこしかば(宗尊親王)

854 :名無氏物語:2006/01/23(月) 19:14:06 ID:ZYtN2IiU
夏草の野島が崎の朝なぎにあまの乙女子玉藻かる見ゆ(飛鳥井雅有)

855 :名無氏物語:2006/01/23(月) 19:14:54 ID:ZYtN2IiU
あけわたる明石のとより見渡せば浦ぢの霧に島隠れつつ(藤原為家)

856 :名無氏物語:2006/01/24(火) 08:51:01 ID:JAOaxzbH
ともしびのあかしの門より見渡せばやまとしま辺は霞かをれり(田安宗武)

857 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:01:31 ID:JAOaxzbH
笹の葉に霰さやぎてみ山べの嶺の木枯らししきりて吹きぬ(源実朝)

858 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:03:19 ID:VUop3BgD
神島の磯間は西に打見えてかへりみすれば玉の浦みゆ(平賀元義)

859 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:15:46 ID:s/Co+suc
網代木にこほればやがてくだくなり八十宇治川の水の白波(藤原家隆)

860 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:16:55 ID:s/Co+suc
つきせじな八十宇治川の網代守よる年波のひをかぞふとも(藤原家隆)

861 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:21:39 ID:0zLEgo4B
更けにける我が世の秋ぞ哀れなるかたぶく月は又も出でなむ

862 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:22:13 ID:0zLEgo4B
山がつの蓬が垣も霜枯れて風もたまらぬ冬はきにけり

863 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:22:53 ID:0zLEgo4B
柴の戸に入日の影はさしながらいかにしぐるる山辺なるらん

864 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:23:23 ID:0zLEgo4B
おのづから音する物は庭の面に木の葉吹きまく谷の夕かぜ

865 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:23:59 ID:0zLEgo4B
消ゆるをや都の人は惜しむらんけさ山里にはらふしら雪

866 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:24:32 ID:0zLEgo4B
白妙の雪吹きおろすかざごしの峯より出づる冬の夜の月

867 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:27:33 ID:+MTetl2G
郭公いつのさ月のいつの日か都にききしかぎりなりけん(李花集)

868 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:28:18 ID:+MTetl2G
今更に我にをしむなほととぎす六十あまりの古声ぞかし(宗良親王千首)

869 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:28:49 ID:+MTetl2G
天つ空わが思ふ人かほととぎす雲のはたてに声の聞こゆる(宗良親王千首)

870 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:29:23 ID:+MTetl2G
おもひやれ木曾の御坂も雲とづる山のこなたの五月雨の頃(新葉218)

871 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:30:02 ID:+MTetl2G
へだてゆくゐな野の原の夕霧に宿ありとても誰かとふべき(李花集)

872 :名無氏物語:2006/01/24(火) 09:30:47 ID:+MTetl2G
いづかたも山のはちかき柴の戸は月みる空やすくなかるらむ(李花集)

873 :名無氏物語:2006/01/24(火) 10:11:01 ID:3XIrYAje
おちたぎつ八十宇治川の早き瀬に岩こす浪は千世の数かも(源俊頼[千載])

874 :名無氏物語:2006/01/24(火) 10:14:28 ID:3XIrYAje
嵐吹く八十宇治河の波のうへに木の葉いさよふ瀬々の筏木(惟明親王[玉葉])

875 :名無氏物語:2006/01/24(火) 10:15:31 ID:3XIrYAje
音はしていさよふ波もかすみけり八十宇治川の春の明ぼの(後宇多院[新後撰])

876 :名無氏物語:2006/01/24(火) 10:19:09 ID:oV+XAe5o
すみわたる八十氏河の網代木に月の氷もくだけてぞ行く(西園寺実氏[続後拾遺])

877 :名無氏物語:2006/01/24(火) 10:19:44 ID:oV+XAe5o
もののふの八十宇治川の冬の月いるてふ名をばならはざらなん(西園寺公相[風雅])

878 :名無氏物語:2006/01/24(火) 10:20:51 ID:oV+XAe5o
難波潟夕浪たかく風立ちて浦半の千鳥跡も定めず(西園寺実衡[続千載])

879 :名無氏物語:2006/01/24(火) 17:37:46 ID:1gafuy5b
風はやみとしまが崎を漕ぎゆけば夕なみ千鳥立ちゐ鳴くなり(源顕仲[金葉])

880 :名無氏物語:2006/01/24(火) 17:38:33 ID:1gafuy5b
近江路や野嶋が崎の浜風に夕波千鳥立ちさわぐなり(藤原顕輔[風雅])

881 :名無氏物語:2006/01/24(火) 17:39:05 ID:1gafuy5b
遠ざかる潮干のかたの浦風に夕波たかく千鳥鳴くなり(藤原為経[新後撰])

882 :名無氏物語:2006/01/24(火) 17:44:07 ID:bHmis2SI
風さむみ夕波高きあら磯にむれて千鳥の浦つたふ也(平政村[続後拾遺])

883 :名無氏物語:2006/01/24(火) 17:45:19 ID:bHmis2SI
和歌の浦の夕波千鳥立ちかへり心をよせしかたに鳴くなり(賢俊[新千載])

884 :名無氏物語:2006/01/24(火) 17:46:20 ID:bHmis2SI
塩風に夕波たかく声たててみなとはるかに千鳥鳴く也(藤原隆教[新千載])

885 :名無氏物語:2006/01/24(火) 17:46:54 ID:bHmis2SI
鳴海潟夕波千鳥立ちかへり友よひつきの浜に鳴く也(厳阿[新後拾遺])

886 :定家厨:2006/01/24(火) 17:50:21 ID:euolItzG
桜花うつりにけりなとばかりを嘆きもあへずつもる春かな

887 :定家厨:2006/01/24(火) 17:51:00 ID:euolItzG
槙の戸は軒端の花のかげなれば床も枕も春の曙

888 :定家厨:2006/01/24(火) 17:51:32 ID:euolItzG
花の色のをられぬ水にさす棹の雫もにほふ宇治の河長

889 :定家厨:2006/01/24(火) 17:52:10 ID:euolItzG
名取河春の日数は顕れて花にぞしづむせぜの埋れ木

890 :定家厨:2006/01/24(火) 17:52:56 ID:euolItzG
名もしるし峰のあらしも雪とふる山桜戸のあけぼのの空

891 :定家厨:2006/01/24(火) 17:53:40 ID:euolItzG
花の香も風こそ四方にさそふらめ心もしらぬ故郷の春

892 :定家厨:2006/01/24(火) 17:54:10 ID:euolItzG
今日こずは庭にや春ののこらまし梢うつろふ花の下風

893 :定家厨:2006/01/24(火) 17:55:13 ID:euolItzG
網代木に桜こきまぜ行く春のいさよふ浪をえやはとどむる

894 :名無氏物語:2006/01/24(火) 17:57:37 ID:OhfxhC+m
名にたかき石見の海の興つ波ちへにかくれぬやまとしまねは

895 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:10:09 ID:kf/utDCP
玉藻刈る敏馬を過ぎて夏草の野島の崎に舟近づきぬ(万葉3-250)

896 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:11:24 ID:kf/utDCP
淡路の野島の崎の浜風に妹が結びし紐吹き返す(万葉3-251)

897 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:15:18 ID:Js7qG36A
さしながら人の心をみくま野の浦の浜木綿いくへなるらん(平兼盛[拾遺])

898 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:16:09 ID:Js7qG36A
忘るなよ忘るときかはみくま野の浦の浜木綿恨みかさねん(道命[金葉])

899 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:16:52 ID:Js7qG36A
みくま野の浦の浜木綿いくかへり春をかさねて霞みきぬらん(藤原知家[続後撰])

900 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:17:27 ID:Js7qG36A
とへと思ふ心ぞたえぬ忘るるをかつみ熊野の浦の浜木綿 (和泉式部[続後撰])

901 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:18:02 ID:Js7qG36A
三熊野の浦の浜ゆふいく代へぬあはぬ涙を袖にかさねて(藤原範宗[新後撰])

902 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:18:56 ID:Js7qG36A
をとめごが袖ふる山の玉かづら乱れてなびく秋の白露(藤原家隆[続後撰])

903 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:29:14 ID:DHOavXNG
よろづ代とみ熊野の浦の浜木綿のかさねてもなほつきせざるべし(後鳥羽院)

904 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:30:06 ID:DHOavXNG
ながめてもいかにかもせむわぎもこが袖ふる山の春の曙(後鳥羽院)

905 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:31:08 ID:DHOavXNG
わぎもこが袖ふる山のうす紅葉それかとまがふ秋の夕暮(後鳥羽院)

906 :名無氏物語:2006/01/24(火) 18:35:36 ID:DHOavXNG
石見潟たかつの山に雲はれてひれふる峰をいづる月影(後鳥羽院)

907 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:32:39 ID:ZpnabTzo
みくま野の浦の浜木綿夕されば我もひとへに恨みやはせし(藤原兼輔)

908 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:35:46 ID:ZpnabTzo
雲の波かけてもよると見えぬかなあたりを払ふ月のみ船は(待賢門院堀河)

909 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:41:51 ID:ZpnabTzo
月影のそれかあらぬかかげろふのほのかにみえて雲がくれにし(実朝)

910 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:43:01 ID:ZpnabTzo
ひさかたの雲居に春のたちぬれば空にぞかすむあまのかごやま(良経)

911 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:48:14 ID:HHc2Zfch
天津風雲吹きとづな乙女子が袖ふる山の秋の月影(津守国夏[続千載])

912 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:48:49 ID:HHc2Zfch
やがてはや隠ろへぬるか夏野行くを鹿のつのの短夜の月(聖統法師[新後拾遺])

913 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:49:23 ID:HHc2Zfch
草ふかき夏野分け行くさをしかの音にこそたてね露ぞこぼるる(藤原良経[新古今])

914 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:51:03 ID:HHc2Zfch
花の色をそれかとぞ思ふ乙女子が袖ふる山の春のあけぼの(藤原良経[新続古今])

915 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:58:20 ID:w3pUxQBO
幾千世ぞ袖ふる山の水がきも及ばぬ池にすめる月影(定家[新後撰])

916 :名無氏物語:2006/01/25(水) 00:59:29 ID:w3pUxQBO
石見のや夕こえくれて見わたせばたかつの山に月ぞいざよふ(藤原為氏[続古今])

917 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:00:55 ID:w3pUxQBO
君こずはひとりやねなん笹の葉のみ山もそよにさやぐ霜夜を(藤原清輔[新古今])

918 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:02:07 ID:w3pUxQBO
笹の葉はみ山もさやにうちそよぎ氷れる霜を吹く嵐かな(藤原良経[新古今])

919 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:08:15 ID:ZpnabTzo
この山は夕露ふかき笹の葉の都もよそに乱れてぞ思ふ(家隆)

920 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:08:53 ID:ZpnabTzo
笹の葉に霰さやぎてみ山べの嶺の木枯らししきりて吹きぬ(実朝)

921 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:09:56 ID:ZpnabTzo
をとめごが玉ものすそに満つしほのひかりをよする浦の月かげ(家隆)

922 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:12:01 ID:ZpnabTzo
をみの浦の玉ものすそに満つしほのひるまばかりの程だにもなし(秀能)

923 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:20:01 ID:bIr+DGaM
冬枯の森のくち葉の霜のうへにおちたる月の影のさやけさ

924 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:20:36 ID:bIr+DGaM
君こずは独りや寝なん笹の葉のみ山もそよにさやぐ霜夜を

925 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:21:07 ID:bIr+DGaM
難波女のすくもたく火の下こがれ上はつれなき我が身なりけり

926 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:22:08 ID:bIr+DGaM
かくばかり思ふ心は隙なきをいづくよりもる涙なるらん

927 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:23:15 ID:bIr+DGaM
逢ふことは引佐細江(いなさほそえ)の身をつくし深きしるしもなき世なりけり

928 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:24:03 ID:bIr+DGaM
中々に思ひたえなむと思ふこそ恋しきよりも苦しかりけれ

929 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:27:13 ID:WYWFI5Z/
わけきつる跡ともみえず篠の葉のみ山もさやに積る白雪(藤原信雅[続千載])

930 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:28:20 ID:WYWFI5Z/
夕されば麻の葉ながるみ吉野のたぎつ河内にみそぎすらしも(藤原秀能[玉葉])

931 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:31:02 ID:WYWFI5Z/
降りつもる雪をかさねてみ吉野の滝つ河ふちに氷るしら波(藤原為氏[新拾遺])

932 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:32:09 ID:WYWFI5Z/
月の舟さしいづるより空の海星の林は晴れにけらしも(読人不知[新後拾遺])

933 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:40:58 ID:tEA40rhj
海行かば 水漬く屍
山行かば 草生す屍
大君の
辺にこそ死なめ
かへりみはせじ

934 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:54:12 ID:rs1E5QRK
かざしをる人もかよはず成りにけり三輪の檜原の五月雨の頃(家隆[続後拾遺])

935 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:54:49 ID:rs1E5QRK
幾とせのかざしをりけむいにしへの三輪の檜原の苔の通ひ路(定家[新後撰])

936 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:56:28 ID:rs1E5QRK
かざしをる袖もや今朝は氷るらん三輪の檜原の雪の曙(後鳥羽院[新拾遺])

937 :名無氏物語:2006/01/25(水) 01:58:05 ID:rs1E5QRK
かざしをる三輪の檜原の夕霞むかしやとほくへだてきぬらん(藤原公経[続古今])

938 :名無氏物語:2006/01/25(水) 13:36:51 ID:PavAHai/
花の色になほをりしらぬかざしかな三輪の檜原の春の夕暮(順徳院[新後拾遺])

939 :名無氏物語:2006/01/25(水) 13:50:14 ID:PavAHai/
かざしをる三輪の檜原の杉の葉や年ふる色のしるしなるらん(亀山院[新続古今])

940 :名無氏物語:2006/01/25(水) 13:50:47 ID:PavAHai/
ほのぼのと春こそ空にきにけらし天の香具山霞たなびく(後鳥羽院[新古今])

941 :名無氏物語:2006/01/25(水) 13:51:59 ID:PavAHai/
たつた川もみぢ葉ながるみよしのの吉野の山に桜花さく(花園院[風雅])

942 :名無氏物語:2006/01/25(水) 13:52:31 ID:PavAHai/
桜咲く遠山鳥のしだり尾のながながし日もあかぬ色かな(後鳥羽院[新古今])

943 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:02:48 ID:l94X7J9c
久かたの天の香具山この夕へ霞たなびく春立つらしも

944 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:09:22 ID:q4u0tDRY
いかがせむ月もみやこと光そふ君すみのえの秋のゆかしさ(李花集)

945 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:10:08 ID:q4u0tDRY
月に君思ひいでけり秋ふかく我をばすての山となげくに(李花集)

946 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:10:50 ID:q4u0tDRY
月に君思ひいでけり秋ふかく我をばすての山となげくに(李花集)

947 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:11:24 ID:q4u0tDRY
身のゆくへなぐさめかねし心にはをばすて山の月もうかりき(新葉332)

948 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:11:55 ID:q4u0tDRY
都には風のつてにもまれなりし砧の音を枕にぞきく(新葉371)

949 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:12:27 ID:q4u0tDRY
都にも時雨やすらんこしぢには雪こそ冬のはじめなりけれ(新葉410)

950 :定家厨:2006/01/25(水) 14:14:19 ID:lrBkBXmb
あはれいかに霞も花もなれなれて雲しく谷に帰る鶯

951 :定家厨:2006/01/25(水) 14:14:54 ID:lrBkBXmb
桜色の袖もひとへにかはるまでうつりにけりな過ぐる月日は

952 :定家厨:2006/01/25(水) 14:15:26 ID:lrBkBXmb
ふみしだく安積の沼の夏草にかつみだれそふしのぶもぢずり

953 :定家厨:2006/01/25(水) 14:16:12 ID:lrBkBXmb
たがためになくや五月の夕とて山郭公なほ待たるらむ

954 :定家厨:2006/01/25(水) 14:17:30 ID:lrBkBXmb
五月雨の月はつれなきみ山より独りもいづる郭公かな

955 :定家厨:2006/01/25(水) 14:18:14 ID:lrBkBXmb
いたづらに雲ゐる山の松の葉の時ぞともなき五月雨の空

956 :定家厨:2006/01/25(水) 14:18:46 ID:lrBkBXmb
山里の軒端の梢雲こえてあまりな閉ぢそ五月雨の空

957 :定家厨:2006/01/25(水) 14:19:18 ID:lrBkBXmb
玉鉾の道行き人のことづても絶えてほどふる五月雨の空

958 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:24:43 ID:WN5I2TjX
ひさかたの雲居に春のたちぬれば空にぞかすむあまのかごやま(良経)

959 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:33:32 ID:bHAkr0yl
月影のそれかあらぬかかげろふのほのかにみえて雲がくれにし(実朝)

960 :名無氏物語:2006/01/25(水) 14:34:21 ID:bHAkr0yl
よしの川紅葉ばながる滝のうへのみふねの山に嵐ふくらし(実朝)

961 :名無氏物語:2006/01/26(木) 01:45:36 ID:nc03qbcz
足日木乃 山鳥之尾乃 四垂尾乃 永長夜乎 一鴨將宿 「万葉集」巻十一(作者不明記)

962 :名無氏物語:2006/01/26(木) 01:47:15 ID:nc03qbcz
あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝ん(拾遺778・ひとまろ)

963 :名無氏物語:2006/01/26(木) 01:47:58 ID:nc03qbcz
思へども思ひもかねつ足引の山鳥の尾の長き今宵を(新千載・人丸)

964 :名無氏物語:2006/01/26(木) 01:57:09 ID:gknNnEou
足曵の山鳥の尾のながらへてあらば逢ふ夜をなくなくぞ待つ(家清[続後撰])

965 :名無氏物語:2006/01/26(木) 01:58:06 ID:gknNnEou
山鳥の尾のへの里の秋風にながき夜さむの衣うつ也(家良[続後撰])

966 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:05:10 ID:7mPFsDS0
たへてすむ山鳥のをのながき夜もいづらは月のあかず更けぬる(長嘯子)

967 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:13:36 ID:y0eZi88h
独りぬる山鳥の尾のしだり尾に霜おきまよふ床の月かげ(定家)

968 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:14:19 ID:y0eZi88h
うかりける山鳥の尾の独り寝に秋ぞ契りし長き夜半とも(定家)

969 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:15:09 ID:y0eZi88h
ふるさとは遠山鳥の尾のへより霜置く鐘の長き夜の空(定家)

970 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:15:42 ID:y0eZi88h
なきぬなり木綿付け鳥のしだり尾のおのれにも似ぬ夜半の短さ(定家)

971 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:17:46 ID:y0eZi88h
幾とせのかざしをりけむいにしへの三輪の檜原の苔の通ひ路(定家)

972 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:22:43 ID:DI9Zyx2a
しばしこそぬるる袂もしぼりしか涙に今はまかせてぞ見る

973 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:23:30 ID:DI9Zyx2a
そなたより吹きくる風ぞなつかしき妹が袂にふれやしつらん

974 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:24:08 ID:DI9Zyx2a
いかに寝てさめし名残の悲しさぞ又もみざりし夜半の夢かな

975 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:24:46 ID:DI9Zyx2a
年へたる宇治の橋守こととはむいく世になりぬ水のみなかみ

976 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:25:18 ID:DI9Zyx2a
七そぢにみつの浜松おいぬれど千代の残りは猶ぞはるけき

977 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:25:51 ID:DI9Zyx2a
くもりなき玉田の野べの玉日影かざすや豊のあかりなるらん

978 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:31:27 ID:LSO2kNn6
秋萩のさき散る野辺の夕露にぬれつつ来ませ夜はふけぬとも(新古333)

979 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:37:00 ID:hNpSKtBY
山陰や山鳥の尾のながきよを我ひとりかもあかしかねつつ(慈円)

980 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:38:11 ID:hNpSKtBY
花みつつけふもくらしつ足引の山鳥の尾の長き日影を(家隆)

981 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:39:10 ID:hNpSKtBY
山鳥のすゑをの里もふしわびぬ竹の葉しだり長き夜の霜(家隆)

982 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:40:13 ID:hNpSKtBY
秋はまだ遠山鳥のしだり尾のあまりてをしき有明の空(家隆)

983 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:40:50 ID:hNpSKtBY
やたの野に霰ふりきぬあらち山嵐も寒く色かはるまで(家隆)

984 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:41:53 ID:hNpSKtBY
恋ひしなば恋ひもしねとや思ふらんあはばあふべきほどのすぎぬる(教長)

985 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:44:54 ID:Jwy3M3+k
葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の吹き来るなへに雁鳴き渡る(万葉集10-2134・作者未詳)

986 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:46:33 ID:Jwy3M3+k
秋風に山飛び越ゆる雁がねの声遠ざかる雲隠るらし(万葉集10-2136・作者未詳)

987 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:47:53 ID:Jwy3M3+k
八田の野の浅茅色づき有乳山峯の沫雪寒くふるらし(万葉集10-2331・作者未詳)

988 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:50:59 ID:vOdSq8yi
あらち山峰の木がらしさきだてて雲のゆくてに落つる白雪(定家[新後拾遺])

989 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:51:35 ID:vOdSq8yi
やたの野に打出でてみれば山風のあらちの峰は雪降りにけり(為家[新後拾遺])

990 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:52:20 ID:vOdSq8yi
あらち山夕こえくれてやたの野の浅茅かりしき今宵かもねん(後伏見院[玉葉])

991 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:53:42 ID:vOdSq8yi
有乳山あさたつ雲のさゆるよりやた野をかけてふれる白雪(足利尊氏[新千載])

992 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:54:13 ID:vOdSq8yi
寝られずや妻を恋ふらん標野ゆき紫野ゆき鹿ぞ鳴くなる(後嵯峨院[続古今])

993 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:54:46 ID:vOdSq8yi
みわ山をしかもかくすか春霞人にしられぬ花やさくらむ(貫之[古今])

994 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:58:26 ID:Yj99L485
春がすみ真袖にわけてしめの行き紫野ゆき子日するかも(加藤千蔭)

995 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:59:07 ID:Yj99L485
袖ふりし昔もかくや標野ゆき紫の野の春のまどゐは(豊原統秋)

996 :名無氏物語:2006/01/26(木) 02:59:44 ID:Yj99L485
そなたぞとみつつしのばん山の端をしかもかくすかあま雲の空(余野子)

997 :名無氏物語:2006/01/26(木) 03:00:45 ID:Yj99L485
春日山峰にも尾にも声はしてしかもかくすか秋の夕霧(澄覚法親王)

998 :名無氏物語:2006/01/26(木) 03:01:26 ID:Yj99L485
標野ゆき紫野ゆき秋萩の花にしほるる袖ぞ色こき(宗良親王)

999 :名無氏物語:2006/01/26(木) 03:02:00 ID:Yj99L485
軒はあれてすだれうごかし吹く風にねやのおくまで月ぞいざよふ(後崇光院)

1000 :名無氏物語:2006/01/26(木) 03:03:04 ID:ea+nD9f2
夕すずみあだねの床のあけ方にすだれうごかし秋はきにけり(殷富門院大輔)

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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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